ローマの休日のレビュー・感想・評価
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【”報道陣の好きな都市を問う質問に王女は”何と言ってもローマです。”と束の間の恋に落ちた記者の目を見て言った。”今作は”世にこんな綺麗な人が居るんだ!”と驚いた、粋なラブコメディの金字塔映画である。】
ー 「ローマの休日」は、万民が愛する映画であるが、(フライヤーには、”3世代が恋をする最高のラブストーリー”と言う惹句がある。)オードリー・ヘプバーンの映画初出演とは思えない王女としての気品ある抑制した演技と、アーニャ・スミスと名乗って自由奔放に知らなかった自由な世界を満喫する満面の笑顔を浮かべ、嬉しそうに新聞記者ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)と過ごすシーンの演技のギャップが素晴しい作品である。
そして、ウィリアム・ワイラー監督の、細部まで拘ったコミカルな演出も、作品に華を添えている。ー
■今更ながらの好きなシーン<Caution!内容に触れています。>
1.ヨーロッパの某国のアン王女(オードリー・ヘプバーン)が、親善旅行でローマに来た時に、余りの過密スケジュールにヒステリーを起こし、医師から鎮静剤を打たれるがそのままフラフラと夜の街に出て行き、道路脇で寝ている所をブラッドレーに助けられ、結局彼の部屋に行くシーン。
ー ブラッドレーは、メンドクサソウニ”彼女”を自室に招き入れ”長椅子で寝て。”と言って、自身は珈琲を飲みに出掛けるが、帰宅すると”彼女”はブラッドレーのベッドに寝ていて、彼は”彼女”をベッドから長椅子に転がす様に寝かせるシーン。
そして、翌朝新聞の一面を見たブラッドレーが、何度も新聞に載っている王女の顔と長椅子で寝ている”彼女”の顔を見比べて、慌てて自分のベッドに寝かし直すシーン。-
2.アン王女が”アーニャ”と名乗り、ブラッドレーはアン王女と知りつつ特ダネを取るために彼女を町に連れ出すシーンが、今作の魅力を増している事はご存じの通りである。
・アン王女は、ブラッドレーの部屋を抜け出し、”自由な気分になるためか”町の理容室でロングヘアーをバッサリショート(ヘプバーンカットと呼ばれた)にするシーン。理容師のマリオが彼女の髪を切る度に”オフ!オフ!”と言う姿も可笑しい。
・アン王女は”スペイン広場”でジェラートを食べていると、ブラッドレーと再び出会い(彼は王女を探していた。)煙草を吸い、彼の有名なスクーターでブラッドレーと二人乗りで危なっかしく走り回るシーン。
・そして、ローマ市内の観光地を巡る二人。特にコレマタ彼の有名な”真実の口”に手を入れたブラッドレーが”うわ!”と言って手首から先を背広の袖に隠してアン王女に見せ、彼女が悲鳴の声を上げ、それが彼の悪戯と分かった時にジョーを叩く姿。
ー ご存じのように、このシーンはグレゴリー・ペックのアドリブであったとされている。人によっては、ウィリアム・ワイラー監督も知っていたと言うが、名シーンである。
そして、このシーン以降、アン王女とブラッドレーの気持ちが近づいて行くのである。-
・夜の船上パーティーに、某国の政府筋の男達がアン王女を戻すために乗り込んで来るが、アン王女とブラッドレー、そして彼の仲間のカメラマンで特ダネを撮るためにブラッドレーが雇ったアーヴィング(エディ・アルバート)が彼らを撃退するが、ブラッドレーは殴られた故に川に落ち、彼を追ってアン王女も追って川に飛び込む。
ー そして、対岸に辿り着いた二人はびしょ濡れの中、キスを交わすのである。-
3.翌日、アーヴィングが特ダネ写真を持ってブラッドレーのアパートに来るが、ブラッドレーはとぼけて、彼から写真を取り上げて追い返すのである。
ー ブラッドレーが、特ダネ写真が世に流れた時のアン王女の事を考え行った事であるが、描かれた方が可笑しいのである。
そして、彼の言動を察したアーヴィングが特ダネ写真を彼と見ながら、一枚一枚のアン王女が映った写真にタイトルを付けるシーンも良い。個人的にはアン王女が某国の政府筋の男の頭をギターで叩いている時の写真が好きである。-
4.そして、アン王女が大勢の記者の前でインタビューを受けるシーン。彼女の態度はアーニャ・スミスと名乗って自由を満喫していた時の表情とは違い、自身の役割を受けとめ王女として受け答えをするシーンも素晴らしい。
アン王女に対し、記者から”この親善旅行でどこの都市が良かったですか。”と言う問いに対し、最初は”どこも・・、”と言いかけるが最前列に居たブラッドレーの微笑みの視線に気づいた彼女は””何と言ってもローマです。”と言い直すのである。
<今作は、いつ見ても鑑賞後の気分がとても佳い、身分違いの男女の、粋なラブコメディの金字塔映画である。>
<遥か昔、TVで両親と鑑賞。>
<2023年8月27日 製作70周年記念ロードショーで、4Kレストア版を映画館で鑑賞。>
<2024年1月1日 別媒体にて再鑑賞。>
う・美しい・・・
3点。
この映画のオードリーはこの世のものとは思えないほど美しく、かわいい。
古いこともあって内容的にはあまり面白いとは思えない。
時間も短く、ある意味オードリーのプロモーションビデオのような印象も受ける。
でもそれでも名作映画として名を残せるくらい、
彼女にはあるということなのでしょう。
彼女は料理が得意だと言い張るが、彼女が料理を作ったところを一度も見たことがない。
レストア版。
王女が公務に疲れて自由な生活に憧れるというありがちな話。
街で出会った男とデートをする。
良い点
・ストーリー。感動的。
・コメディのバランス
悪い点
・他人の家の家電を一撃でとめることができる
おそらく人生でいちばん多く見た映画かと
久しぶりに大きなスクリーンで見たが、まあ、今さら何をいう事があろうか。
見どころを上げていくと、
足をモジモジさせてヒール👠が脱げてしまうアン王女。
演説のレクチャー中にヒステリー😫を起こすアン王女。
睡眠薬💊が効いてキーツ?の詩を暗誦し始めるアン王女。
理髪店💈でショートカットにして御満悦のアン王女。
スペイン階段に座ってジェラート🍦を食べるアン王女。
(長くなるので中略)
自分の使命を思い出し、ジョーに別れを告げるアン王女。
そして、
記者会見で外遊の感想を聞かれて、
「どの土地もそれぞれに…(顔を正面に向けて)ローマです!何と言ってもローマです!」
「ご病気だったのに?」
「そうです。私はローマでの思い出を生涯忘れないでしょう」
ここはパプロフの犬のように見るたびに泣いてしまう😭
とにかく見てない人は見なくてはいけない。
観てよかった!! やっぱり不朽の最高傑作♡
数年ぶりに観たローマの休日。
製作70周年記念(字幕)4Kレストア版。
今までテレビ画面では
何度も観てきましたが
今回初の映画館での大スクリーン鑑賞
控えめに言って、最高でした。
(前から5列目ど真ん中!)
とにかくピュアで可愛くて
美しすぎる高貴なオードリーを
大スクリーンでうっとりじっくり
拝めた感動とこの上ない至福感、
感無量でした。
よーく知っている
ストーリーながら新鮮で
あっという間に引き込まれ
モノクロなのに
途中でカラーかと錯覚したほど
いつも色鮮やかに観えるって
すごいなって感じました。
昨今の超高画質作品に
見慣れていましたが
(もちろん素晴らしいのですが)
文明の利器に頼ることなく
人の本来持つ想像力や感性を
引き出せるのはやはり流石です。
何度見ても楽しいし美しいし
クスッと笑える場面も多々ありつつ
終盤の切ないお別れシーンは
大スクリーン効果なのか
歳のせいなのか響きまくり
今まで以上に感情移入しまくり
過去イチ泣いちゃいました。
運命ってばもー。
ラストの数秒間、
目で語る(語り合う)シーンは、
何度見てもウルッとグッときます。
そして清々しく爽快でした。素晴らしい。
(潔い女性、うしろ髪ひかれがちな男性、
男女あるあるな本質の描き方も爽やか‼)
決意と強さの中に秘められた愛
美しく凛としたアン王女
24時間での成長(決意)ぶり、
すんごくカッコよかったなぁ。
あの麗しい眼力、たまりませんね。
オードリー以上は居ないです。
観るたびに新たな気づきがあり
本当に本当に素敵で素晴らしいです。
改めて名作中の名作だと再確信。
大好きなこの不朽の名作を
大スクリーンで観ることができ
心も洗われ感謝感激、幸せです。
上映後、席を立ち背筋ピン‼と
姿勢良く劇場を出たのは
きっと私だけではないはず。笑
ちなみにプログラム(パンフ)は
無いかと思いきや・・発見!!
しかもビックリプライス
(1,500円・・他の約2倍)でしたが^^;
皇族の結婚式の招待状かのような
美しい純白の上質紙に一目惚れし
中身も見ず迷わず買っちゃいました。
完全ジャケ買い。
上映前に
素敵なポストカードも頂けたし
素敵なプログラムも入手できたし
最初と最後に
あの懐かしき淀川さんも拝めて
ほっこりできたし(映画観た感up)
エンドロールなかったし
普段の映画と違う特別感
色々と感無量でした。
70周年記念の期間限定上映でしたが
10年、20年、30年後の100周年も
ぜひ企画し続けてほしいな。
お婆ちゃんになっても観ます‼映画館で‼
(私の後ろは高齢ご夫婦、素敵でした♡)
素敵な企画上映を
ありがとうございました!
最高でした‼
(余談)
今年はワイルドスピード
ミッションインポッシブル
そしてこのローマの休日・・
今年は大好きな作品が揃って
“ローマde激走”という奇跡のビンゴ!
激走したくなる街No.1 確定⁉ 笑
そしてローマ激走の元祖は
ローマの休日だったと気づけたことは
まさかの嬉しい誤算、収穫でした♡
(ローマ行きたい〜)
23-107
製作70周年記念の4Kレストア版を観賞。
気品があり可憐でチャーミングな姿に感激😊
世界中で愛される大女優への道を切り拓いた名作は今も色褪せない。
人と人の友情のように。
信念を尊重します。
ラストの記者会見のシーンは泣けた😢
人生はままならぬもの
良いものはいい。
年間100本近く劇場で映画を見ますが、やはりこの作品に適うものはない。オードリーが好きなのでどうしても評価が甘くなってしまうのは勘弁して下さい。2時間の時間の中で着実に女の子から女性になっていく様をウイリアムワイラーは解りやすく描いている。オードリーのアップに何度うっとりする映画なのか。ペックのダンディズム、別れの場面、再開後の握手する場面後のオードリーの涙。何度見てもいいものはいいね。もっと若い人に見てもらいたい映画の1本です。
最高です
お恥ずかしながら初めて観ました。
名作と言われるだけのことがあると思いました。
今まで観た映画の中で1番ですと堂々と言えます。
また、それは劇場で観れたからかもしれません。
素敵な映画です。
可愛い!
カッコいい!
楽しい!
そして切ないです。
またヘップバーン映画を劇場でやって欲しいです!
スクリーンでオードリーを観れる悦び
子供の頃からTVで何度も観ているのですが、とにかくオードリーヘプバーンをスクリーンで観たくて映画館へ。製作70周年4Kレストア版とのことでした。
現代でも可憐な女優さんは沢山いますが、オードリーの妖精感はホントに凄い。顔立ち、表情、立ち居振る舞い、色々要素はありますが、骨格ですかね?
『美女と野獣』とか『シンデレラ』とかディズニープリンセス実写版をオードリーで観てみたかったですね。
やさぐれた記者役ながら上品なグレゴリーペックも良かったです。
(原題) Roman Holiday
自分史上、最高の映画は変わらずこちらです!
子どもの時から何度見返したことか。
70周年記念4Kを映画館で観れて良かったです。
不朽の名作とはまさにこの事です!
どの角度みても、オードリー・ヘプバーンが美し過ぎる!上品!
大好きなこの作品をスクリーンで観れる喜び。
また10年後も上映お願いします。
改めて深い感動を味わう事ができて😊
名作は永遠に色褪せない事を証明する秀作中の秀作。
この作品に出てくれたオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックに最上級の謝意を捧げます!
本当にありがとうございました😭
ローマでのロケの素晴らしい出来映えを観てローマに行きたくなりました。いや絶対に行くぞー!
名作を是非映画館で🎦
96
ままならないのが人生だ
こないだやっと鑑賞できました。
やはり何度観ても、オードリー氏の初々しさというか、それでいてアン王女をやっている時の真剣な表情には惹かれますね。
ブラッドレーを演じたグレゴリー・ペックも、終盤のアパートでの会話や、彼の車で別れのハグのシーンなど、表情がとてもうまいです。
アーヴィングを演じたエディ・アルバートもちょいちょい笑わせてくれました。
ラストシーンの、ブラッドレーが1度振り返ってからカメラが止まり、画面外へ出ていく演出も味があります。
この映画こそ、正に不朽の名作といえるでしょう。
オードリー氏が初主演で、アカデミー主演女優賞をとったのも納得です!
旅の持つ魅力が実は詰まってる映画。
本作は過密スケジュールから抜け出した王女と、その事実をスクープとして利用しようとする新聞記者の話。
王女は日々の公務にうんざりしていてローマの街に飛び出し、そこで前から憧れていた市民の暮らしを1日だけ楽しむ。
美容室で髪を切り、ジェラートを食べ、スクーターに乗って街を疾走し、観光スポットを巡り、ダンスパーティーに参加し、新聞記者の男性とキスをする。
抑圧されていた感情が浄化されるような晴々とした解放感があるのは前半のスケジュールの過密っぷりが効いてるのか、オードリーヘップバーンの持つ魅力か、それともシンプルにローマの雰囲気か。
この映画はラブストーリーのようでラブストーリーでない。
ローマの地に魅了された1人の人間の話だと思う。
そこでの出会いも、共に過ごした特別な時間も、非日常の世界に足を踏み入れた彼女の好奇心が成し得たもの。
ローマの休日というタイトルが示す通り、これはローマのとある日常を切り取った映画。
旅は出会いでこうも楽しくなるし、お金もかかるし、たくさんのトラブルもある。
そうやってその舞台となった土地はその人に取って特別な思い出の場所となる。
私はこの映画を映画館で観れて良かった。
ROMAN(tic) HOLIDAY
今さらながらの初鑑賞。
最序盤、足元を映す前から、些細な目の動きでアンが公務にうんざりしていることが分かる。
話自体はシンプルながら、全体を通して演技が細やかなのが伝わってきた。
ジョーがアンを連れ込むシーンは、年齢が離れていることや紳士な振る舞いでギリギリ許容範囲。笑
翌朝(昼)のアンは、もう少し貞操を気にすべきだとは思うが…
そこからデートに至るまではややテンポが悪いし、2人の恋心も個人的には唐突に感じた。
エピローグも冗長かなぁ、とも思う。
何より、嬌声を上げながらベスパで暴走するシーンはサスガに不快だった。
もっとコメディ色を強めてリアリティラインを下げたら、なんとか見られるかというレベル。
しかしそれでも、オードリーのチャーミングな魅力からは目を離せなかった。
70年前から今に至るまで、ずっと“綺麗”、“かわいい”と言われ続ける理由は、容姿だけではないようです。
ヒロインが素敵に笑うだけで、周囲の人や街も魅力的に見えることを再確認した。
個人的には不憫なアーヴィングが好きでした。
前後に79年の日曜洋画劇場での淀川さんのコメントが入るのも良かったですが、ここの画質は低いまま。
ロマンチックの休日🛵
70年前イタリアで全撮影を初めてアメリカ映画が行った作品。
1940年頃にはグレゴリー・ぺック主演映画を撮る事は確定していたらしいが、相手のヒロイン探しが難航。
当時24歳のオードリー・ヘップバーンが抜擢された。顔は小顔、ウエストは50センチで細身で
気品と可愛らしさがある女優さん。そして無邪気で天真爛漫。
イタリアの石畳上の街中の騒音は格別。
電話越しに聞いても、あの雑多な響きはイタリアらしさを感じる。無論バイクや車の音も。
ブラドリーの管理人さんの電話でのHaa~haanとか、部屋をお掃除するおばさんがBella Vita e'e'とか花屋のおじさんにBuona fortuna とか、然り気無く入れてる脚本家のダルトン・トランポはイタリアを熟知してる。日常をたわいもなくいれるなぁ。
ベスパで二人乗りする姿は街と風景が同居する。
あのシーンは3分程の釈だったが、撮影に6日間
かかったらしい。野次馬なイタリア人が撮影を観に来ていて難しかったとの事。こだわりを感じる監督のウィリアム・ワイラー。
真実の口にブラドリーが手をいれ、袖に手を隠して無くなった風にアン王女を驚かすシーン。正しく彼女の自我出た場面と感じた。
立派なお鼻に、綺麗に上がる口角、大きな耳と
しっかりした三白眼の瞳。
大学時代に骨董市で買ったモノクロの複写の小さなポスター。映画も見た事も無いくせに飾っていたのを思い出した。可憐な女性だと思ったのだろう。
あの女性には憧れるし、虜になるの納得。
アン王女と新聞記者のロマンチックな恋を
ありがとうございました。
久しぶりにいい映画をみた。「映画」というものを観た気がする。映画を...
久しぶりにいい映画をみた。「映画」というものを観た気がする。映画を見ている時も、映画自体でも、泣いたりするようなことはなく、純粋に楽しめていたのだけど、読後感というものか、映画を見終わった後に、どことない悲しさや寂しさのようなものに浸されてものすごい感じになるのが久しかった。レトロな映画を見たから来る俗な感情なのか、映画自体が及ぼしていた効果が大きいのかよくわからないが、ともかく世界と付き合っていくのにとてもいい感覚と思考状態になれた。この懐かしい感覚を思い起こさせる映画は滅多にない。
何度観ても素晴らしい! 4Kで蘇った恋愛映画の金字塔
映画史上、永遠に語り継がれるであろう名作中の名作が4Kレストア版でリバイバル上映
オードリー・ヘップバーンさんがすごく綺麗で可愛くて素敵です
何度観ても見飽きないストーリー展開、全く無駄のない完璧な完成度に毎回 感心します
私のベストムービーに入る「ベン・ハー」を撮ったウィリアム・ワイラー監督がこういったロマンス作品を撮ったことが自体が意外ですが、その上 さらに最上の完成度というのがとてつもない監督だなあと毎回しみじみ思います
作品の持つ雰囲気が真面目一辺倒でなく、オードリーさん演じるアン王女がスクーターで下手くそな運転でローマ市内を暴走する所や水上パーティで大乱闘になりギター(?)で男をぶっ叩く所、以前CMでも使われたグレゴリー・ペックさん演じるジョーが真実の口に手を突っこんで噛まれた真似をしアン王女がメチャクチャ驚いて怖がる所、などなどラブコメ要素も持っていて、全編通して小気味よく、軽快に流れていくストーリー展開が観ていてとても楽しくてハッピーになります
昨今の技術革新で古い作品がどんどんフィルムから同等の画質を誇る4Kでレストア・ソフト化され、中にはこうやって劇場でリバイバル上映されるものも少なくなく、とてもありたいですね
何度もDVDで観てきましたが、やはり劇場で観ると全く違う味わいで、月並みな流行り表現で言うところの完璧な”没入感”が得られます
本作はストーリー展開や絵面含めて作品自体 何度観ても古さを感じないのですが、こうやってノイズが無くなり映像が良くなる事でなおさら観やすくなっているため、古いのを理由にして食わず嫌いをしている人には是非観ていただきたいと思います
最後に、作品前後にオマケで付いていた、1979年に”日曜洋画劇場”でTV放映した際の映画評論家のレジェンド 淀川長治さんによる作品解説、懐かしすぎて目頭が熱くなりました
まごうことない名作
そういえばまともに鑑賞したことなかったなあということで4Kリマスター版の上映チャンスを逃さず観てきました。
とにかく、コミカルで切なくてちょっとハラハラもするけれど、ラストの余韻が完璧で素晴らしい古典名作でした。映画はこうでないと。
🎊初劇場鑑賞🎊祝70周年🎉AUG.SEP.2023
そうなのです。次どんな場面で何が起こるか分かりすぎる程わかっているのに、
映画館で観るのは初めてでした。
オードリーのアップのド迫力の美しさは必見の価値有り。
当初の主役は、グレゴリー•ペックでした。
最初に名前が出て来ました。
オードリーは、若いし、ここまで不滅の大人気となり、アカデミー主演女優賞を獲得するとも予想しなかったのでしょう。
ヨーロッパ各国の豪壮な建造物が映し出されます。イギリス、オランダ、フランス、そして、イタリアに来ました。イタリア、今でもこんなに遺跡がほったらかしにされているのでしょうか。
舞台をローマにしたのは‥‥?
大使館での舞踏会のアン王女、退屈で靴を弄んでいたら、脱げてドレスからはみ出てしまいました。慌てる側近たち。
寝室で眠りにつこうとするアン王女でしたが、忙しい公式行事にイラつき眠れません。
侍医が睡眠薬の注射をするのを見ていた将軍が倒れるのを見るとすかさず
「ハッ⁉️」と叫んでしまうアン王女。
あと声を出さずにクスクス笑い。←相当なヤンチャ
側近が退出した後、部屋から脱出するアン王女ですが、なぜか道筋がよく分かり車の荷台に潜り込みます。
そして、ジョーとの出会い。
アン王女の正体がわかるまでのジョーは、
明らかに厄介者扱い。勝手にベッドに寝ていたアン王女を長椅子に転がすシーン、正体がわかってから大事そうに抱き抱えベッドに移し替えるシーンと好対照です。
帰りたがるアン王女を引き留めるのは無理と察したジョーは尾行。
ジョーから借りた1000リラでサンダルを買いパンプスと履き替え、美容室でロングヘアをショートにカット。
スペイン広場の階段の手すりに足を広げて座り得意満面でジェラートを舐めるアン王女。
初めての自由を満喫。
偶然会ったふりして行動を共にするジョー。
カフェでアーヴィングと落ち合いながら、事情を知らない彼が受ける災難、後にもう一度ありますが、気の毒。
有名な、ベスパに相乗りするシーン、
『真実の口』でふざけるジョーを本当に心配するアン王女。 この頃からジョーに好意を抱いているのがわかります。
また、望みが叶うと言われている多数のお札の前で何か考え込む姿も。
聞かれて、「叶わないと思うわ。」と。
自由になりたいor ジョーと一緒に暮らしたい、とか考えていたのでしょうか。
夜のお祭り会場で秘密警察?に捕まりそうになりながら大活躍。貴重なショットをカメラに収めたアーヴィング。
水に飛び込み逃げおおせたのは凄い。着衣水泳の心得もあったとは⁉️
水から上がって見つめ合うジョーとアン。
そして、抱擁する二人、
恋人同士以外の何者でもない。❤️
水に濡れた服を乾かす間のアン王女とジョー。
一日過ごしただけの二人でしたが、愛情が芽生え、
ジョーに「お料理をしたい」旨伝えたら、
「台所は無い。」とジョー。
「お料理は専門ぐらいなの。ただ、してあげる人がいないの。」
このやりとり、お互いに口に出して好きと言えないから
の会話でしょう。
‥‥ジョー「台所のあるところに引っ越そうか。」
これ、ジョーのプロポーズととっても?
しばらくして、
「もう行かないと。」‥‥アン王女の決意。
切なそうに抱擁する二人。
大使館近くに止めた車の中でも最後の抱擁。
美男美女なので美しい絵に。
最初から着ていたブラウス。
宮殿に帰る直前車の中でアイロンかけずに乾かしただけの細かい皺が見てとれました。
さすが大スクリーンの賜物。
王女という地位にあり公と私があり、優先すべきは公。
帰って来て大使や将軍に向かって
「義務を軽んじていたら今夜帰って来なかった、永久に。」と
毅然と言い放つ姿。王女の風格がありました。
冒頭の公式行事を嫌がる幼い印象は微塵も無く、父王のあとをしっかり受け継ぐ決意が見えたアン王女でした。
ジョーとの ROMAN HOLIDAYが子供から大人へと成長させたのでしょうか。
🌺劇場3回目で、
ラストの記者会見、侍従たちが止めるのも遮り、
ジョーと見つめ合い握手した後、
ジョーの方には顔を向けず、
クルッと踵を返すシーン、気になっていましたが、
今日初めてわかりました。
アン王女の目の下に涙が。
このシーンを目にできただけでも、
3回目の価値がありました。🌸
ジョーには見られたくなかったのですね。
ジョーが、最後一人で、あの広間を歩いて行く
時の気持ち、
男性だから、顔には出さないけれど、
きっとアン王女と同じ❣️
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❓
なぜイタリア🇮🇹ローマか⁉️
イギリス🇬🇧もオランダ🇳🇱も王室が現存するから、
被らないように避け、
フランス🇫🇷は、革命があったので王室物語は避けるべき、となればイタリア🇮🇹、
開放的なイメージがあり、規律の中で育ったお姫様が
自由を謳歌するにふさわしい舞台と考えたのかも。
また、警察に連れて行かれて教会に行く途中と言い訳して外にいる時、出て来たジョーたちに被害に遭ったイタリア🇮🇹人の方々が結婚を祝福し、あるおじさんはキスの猛襲。こんな陽気な温かいお人柄のせいかも。
タクシーの運転手さん、アパートの管理人さん、
理容師さんも、陽気な国イタリア🇮🇹。
今気づいたのですが、
イギリス🇬🇧王室のエリザベス女王が即位して1,2年の頃になります。触発されたのでしょうか。
❓
やはり、大スクリーンで観るといろんな事に気づきました。アン王女とジョーとの心の機微まで読み取れたのは、だいぶ前に観たからという理由だけではないと改めてわかりました。
❓
カメラマンのアーヴィングが使っていたライター型のカメラに驚きですが、ネガどうしたのでしょう?ラストで気になりました。
❓
オードリーの衣装について
白ローブデコルテ→パフスリーブネグリジェ→清楚な白長袖ブラウスと多分水色サーキュラースカート(髪型に合わせ半袖に折ったり、襟をオープンにしたり、ストライプのチーフを結んだりアレンジ)→ジョーのパジャマ→模様のあるジョーのガウン→黒ビロードぽいロングガウン→白いレースのアフタヌーンドレス。
ジョーのパジャマとガウンもジョーが言ったようにどれも似合っていました。この家の住人であるかのように。
2023/8/30•31 サンシャイン大和郡山
➕ 9/14映画館鑑賞 なんばパークスシネマ
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