劇場公開日 1961年8月15日

ナバロンの要塞のレビュー・感想・評価

全22件中、1~20件目を表示

4.5一本のタバコを吸い合う、男臭さ

2024年3月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

いやあ、いい映画だった。題名しか知らなかったが、初めて観た。

男の友情と、任務(仕事)。

細部までよくできており、これぞ映画。

グレゴリーペックだからこそ、全体に、柔らかみがある。

敵の要塞を爆発した後、爆発専門の教授出身の軍事が、

「これで、2千人が救われた。」さらっと言う。

こんな感じで、米国は、原爆も正当化してるのだろう。

敵国の死は、見えてない。戦争の狂気。

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藤崎敬太

4.0責任ある大人の姿

2024年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この映画は「大人の責任」をテーマにしていると思えた。ナバロンの要塞爆破を無理だと分かりつつも、自分に責任は及ばないからと部下に命じる上司のジェンセン准将。作戦遂行のため、負傷したフランクリン少佐に嘘の情報を教えるマロリー大尉。火薬の隠し場所を尋ねながら「隊長は立場上答えられないだろう。その点君ら(部下)は楽だ。」と言うドイツ軍将校。自分が人を殺したくないからとスパイ殺しを人任せにするミラー伍長。彼らの言動から、大人が背負うべき責任とは何かを伝えてくる映画だと思う。特にマロリー大尉は部隊長なので、自分の判断が作戦の成否や部下の命、そして自分に対する批判に関わってくる辛い立場にいる。責任ある判断を下していく彼の姿は、一見すると冷酷な様に見える。しかし、それは私情を捨てて長期的な目線でベストな判断を下そうとした結果であって、大人のあるべき姿に思えた。

ストーリーは昔の映画らしく冗長だが、このテーマに気づいてからは面白いと思えた。沈没する船から荒波の中に脱出したり、豪雨の中崖によじ登ったりと、どうやって撮影しているのか知らないが結構体を張っていて、そこにリアリティが感じられた。

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根岸 圭一

4.0冒険活劇の戦争映画の代表的大作にある、映画的な迫力と人間ドラマのバランスの妙

2024年3月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

悲しい

怖い

興奮

世界中で大ヒットした「戦場にかける橋」の脚本家カール・フォアマンが製作も兼ねて作り上げた冒険活劇ジャンルの戦争映画の傑作。原作は冒険小説家アリステア・マクリーンの代表作。数多く映画化されている中で記憶にあるのが、「八点鐘が鳴るとき」「荒鷲の要塞」「デンジャー・ポイント」など。監督が「北西戦線」「隊長ブーリバ」のJ・リー・トンプソン。その昔テレビ鑑賞だったが夢中になって映画を観ていた中学時代の想い出の作品です。もうあれから50年以上も経ってしまい、流石にラストの大爆発と大砲落下カットは覚えていても、それ以外のアクションシーンは忘れてしまっていた。記憶が蘇ったのが、映画中盤の結婚披露宴兼ねた野外宴会の場面。ナチス・ドイツ占領下のマンドラコス村の人々の中に紛れ込んだマロリー大尉たちが、何故か身元が見抜かれドイツ軍に取り押さえられる。悪天候や危険地帯を潜り抜け敵の追跡から逃げ切って一安心したところでの急展開が、クライマックスの期待感を盛り上げます。

この映画が優れているのは、様々なアクションシーンをそれこそ手を変え品を変えて見せてくれることと、その一難去ってまた一難の連続する緊張感が、途中に挟んだ特殊作戦メンバーの背景や考えの齟齬の人間ドラマを経て変化していく面白さにあります。先鋭部隊6名が乗ったぼろぼろの漁船が嵐に遭うシーンは迫力満点で、ミニチュアと実写の編集も違和感なく、特に難破船と化し座礁するシーンは圧巻です。横殴りの波を受けながらの撮影の本気度と、最後大波が襲い掛かるスペクタクルの見応え。アカデミー特殊効果賞受賞に値する名シーンの1つです。続いて400フィートの絶壁を登るスリリングなシーンでは、滑落の危機に瀕したマロニー大尉をスタブロウ大佐が片手で支える緊迫感。このごく普通にある演出も、嵐のシーンでマロニー大尉がスタブロウ大佐との因縁を隊長のフランクリン少佐に告白していることで、意味深い表現になっています。更にフランクリン少佐が骨折するアクシデントが後半の前途多難な不安感を増幅することになり、色んな局面を経て最後のクライマックスを迎える脚本が実に素晴らしい。勿論原作あっての脚本ですが、映画的に巧みに練られているのには素直に感服します。古代ギリシャ遺跡で地元レジスタンスの女性二人が登場して計8名になり、人間関係が複雑になっても其々のキャラクターが生かされてストーリーが展開する面白さは見事と言っていい。

ドイツ軍の軍服に着替えたメンバーが教会に潜んで最終作戦を練る場面が良いですね。瀕死のフランクリン少佐をドイツ軍に預けて任務遂行を最優先にするマロリー大尉に対して、その非情さを非難するミラー伍長。フランクリン少佐との経緯から軍人として割り切る冷酷さも持つようになった変化を見せます。ミラー伍長が主張する台詞、“何をしても、戦争は終わらない。人類が絶滅するまで戦争は続く”。だから今大切な人を救うのが私の役目なのだと言いたいのだろう。爆薬の専門家であり学者でもあるミラー伍長の価値観が窺われます。一人その場を離れるマロニー大尉の後を追うレジスタンス闘志アンナ。この場面があって、決行当日のスパイ発覚の場面が生きています。マリアも騙し続けていたアンナの複雑な境遇に驚きを隠せないメンバーの葛藤。戦争の地獄は戦場だけではないという事でしょう。この場面の衝撃的な決着と、マロニー大尉とミラー伍長の立場が明確になるところもストーリーとして難攻不落の要塞壊滅の最後のクライマックスを盛り立てる効果になっています。クライマックスは、007映画に匹敵するサスペンスとアクションの連続で、起爆装置を仕掛けたエレベーターが何度も上下するスリルも巧い。そしてケロス島に向かう駆逐艦6隻の本物の迫力と存在感がカットバックされる映画的な醍醐味。犠牲者を出しながら逃げ切ったスタブロウ大佐を海から引き揚げるマロニー大尉のカットは、冒頭の絶壁シーンに対応したものになっています。

現代では娯楽映画として戦場を舞台にする事が時代遅れになってきています。ミラー伍長のいう悲観論が現実的になっては仕方ないことですが、それでも戦争の醜さが込められた映画なら存在価値は無くならないでしょう。この映画の面白さに、戦争をする人間の愚かさを感じ取れば充分評価していいと思います。脚本と演出の充実度、グレゴリー・ペック、デヴィッド・二ーヴン、アンソニー・クィン、スタンリー・ベイカー、アンソニー・クエイル、ジェームズ・ダーレン、イレーネ・パパス、ジア・スカラ、そしてリチャード・ハリスと演技派役者の揃い踏みは、この時代の最高のレベルの高さを見せます。面白く悲しくも圧倒される娯楽戦争映画の傑作でした。

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Gustav

3.0頭空っぽにしてみるならいいが……

2024年2月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

 ドイツ軍の要塞に潜入してぶっ壊す話

 とにかくキャストとアクション(主に爆破)が豪華で、画面に華やぎがありました 個性的なキャラクターもそれぞれのプロフェッショナルでかっこよかったです

  ただ、すごく燃える展開なのに、未回収の伏線がほっとかれたり、人間関係のいざこざが最後までほっとかれたり、もやもやする部分が残って楽しみ切れませんでした

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大学生1

4.0NAVARONE

2023年11月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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こころ

5.0敵中突破の大冒険活劇‼️

2023年7月20日
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楽しい

怖い

興奮

連合国艦隊の行く手を阻む要塞の巨大な大砲二つを爆破せよ‼️もうこの設定を聞いただけでも、胸が躍りますよね‼️そして集められたメンバーが著名な登山家、爆薬のプロ、殺し屋、レジスタンスの女闘士ら六人‼️このメンバー構成を聞いただけでもドキドキします‼️そして目指すはギリシャのナバロン島‼️このネーミングもワクワクします‼️激しい嵐の海から上陸し、断崖絶壁を登るロッククライミングの超スリル‼️ドイツ軍が厳重な警戒網を敷く島内の村を抜ける場面はまるでヒッチコック映画‼️メンバー内での裏切り者の発覚‼️そしてラストの要塞でのハラハラドキドキの攻防‼️不可能を可能にする男たちの不撓不屈の闘い‼️グレゴリー・ペック、アンソニー・クインら出演者たちもみ〜んなカッコいい‼️戦争ものなのですが、深刻に反戦を訴えるのではなく、この作品のように娯楽に徹するのも素晴らしいことだと思います‼️

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活動写真愛好家

0.5フェイクなプロバガンダフィクション。ヘップバーンでもできた?

2023年5月11日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

2.5ナバロンの嵐」の方が面白かった

2023年4月19日
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この映画は 途中までは面白かったけど 1時間 過ぎたあたりで飽きてきた。 あと何分あるかと思ったらあと1時間も半はあったのでめげてしまった。 それほど面白くない。 主人公たちのミッションがどうしてもやらなければいけないことだという共感がわいてこない。グレゴリー ベックがなんとなく冷たい雰囲気のする俳優 だからだろう 。それに 一つ一つのピンチもあんまり ハラハラドキドキしない。女性たちが出てきても これから彼女たちに話が絡んで盛り上がってくるというより、 めんどくさい 話が始まるような気がした。

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タンバラライ

4.5第二次大戦下のエーゲ海ケロス島に取り残された英兵2千人の救出作戦を...

2022年7月20日
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第二次大戦下のエーゲ海ケロス島に取り残された英兵2千人の救出作戦をたった5人で挑む。
船の座礁、岸壁突破などの迫力に加え、人物描写も魅力的。
鑑賞日:2017.1.3

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miharyi

3.5たくさんの兵士や市民が死んでいく・・・

2022年5月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

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Elton Shin

4.0原作はアリステア・マクリーン

2021年7月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

エーゲ海の島に取り残されたイギリス軍兵士を救出するには、途中のナバロン島にあるドイツ軍の巨砲を破壊する必要があった。
ナバロン島の断崖絶壁を登り、爆破するミッションが開始される。
グレゴリー・ペック、デビッド・ニーブン、アンソニー・クインほか錚々たるメンバーで、娯楽作品として一級の仕上がりだ。

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いやよセブン

4.0圧巻の爆破シーン

2021年2月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 連合軍側のキース・マロリー大尉(ペック)はドイツ語、ギリシア語も使いこなせ、登山家でもあることから、ナバロン南壁から侵入して、要塞の大砲を爆破するという重要な特命を受けてしまった。命令を与えた少佐でさえ、島の近くへも辿り着けないだろうと思っていたのだ・・・

 作戦の猶予は6日間。漁船と漁民というカムフラージュでドイツ船をも撃退し、嵐の中を進む少人数の精鋭たち。CGが無い時代だというのに、圧倒されるほどの迫力なのです。

 3日目にはレジスタンスと合流、4日目には住民の中に紛れ込んで怪我人を治療してもらおうとするのだが捕まってしまったり・・・爆薬もスパイのおかげで台無しになったりする。

 圧巻の爆破シーンはさすがにすごい。『ナバロンの嵐』は見たことあったけど、こちらは今回が初めて。実写だけでここまで迫力ある映画にするとは・・・

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kossy

2.0名作の観直しは良し悪し

2019年9月17日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館
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odeonza

4.5冒険小説が原作の映画の金字塔

2019年4月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

かって冒険小説と呼ばれる人気ジャンルがあった
アリステア・マクリーン、ジャック・ヒギンズ等の名前は推理小説におけるアガサ・クリスティにも匹敵する巨匠である
新宿ゴールデン街にコメディアンの内藤陳さんのお店深夜プラスワンはその冒険小説好きの溜まり場として有名だったのはもう何十年も昔のことになってしまった

その巨匠アリステア・マクリーンのベストセラーであり、アガサ・クリスティでいえばオリエント急行殺人事件に相当するような代表作が原作だからお話の筋は超面白いのは当然のことだ

そこにさらに映画としての妙味が主演グレゴリー・ペックによって加わっているから、見応えがある
彼だから指揮官が冷酷非常な決断を下すときの人間としての苦悩が我々に伝わるのだ
ケーリー・グラントではこうはいかないだろうから、それでは単なるアクション映画で終わっていたに違いない

そしてアンソニー・クエイルの存在感と演技は本作でも驚嘆する凄さだ

要塞のセットの美術は大変優れていてリアル感があり見事だ
前半の山場の暴風雨の中の上陸の迫力も見ものだ
中盤少しダレるのだけが惜しい

戦争アクション映画好きなら是非とも観るべき作品
冒険小説が原作の映画の金字塔だ

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あき240

5.0男男男祭

2019年4月3日
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ごつい映画
男男男
ラストのダッフルコートが似合うデビットニーブン
ほんと加齢臭すごそうなアンソニークイン
髪の毛の油がすごいグレゴリーペック

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Ryuichi Sekiya

5.0難攻不落の要塞を攻略せよ!

2018年8月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

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しゅうへい

3.5ナバロンの要塞を破壊すべく作戦を遂行する特殊工作員たち、さすがは傑...

2018年1月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ナバロンの要塞を破壊すべく作戦を遂行する特殊工作員たち、さすがは傑作小説の映画化、面白かったです。

敵との闘いあり、味方との確執もあり、なんと裏切りまであり。さあ作戦は成功するのか?
結果は予想がつくのですが、誰がどうなるのかハラハラです。

名作には違いないのですが、そもそもこの作戦、無理がありすぎやろ!ほぼ不可能と認識しながら成功をあてにして艦隊6隻を向かわせる…アホです!
敵ドイツ兵はもっとアホです。せっかく捕らえた敵にいともあっけなく逆転されるアホっぷり、見ものです。
まあこのあたりは原作が小説で史実ではないようなのでご愛嬌と割り切りましょう(笑)

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はむひろみ

3.5言うは易く行うは難し

2018年1月3日
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everglaze

4.0こりゃ、面白いっす

2014年5月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

幸せ

うわ、これ、すげー、面白れぇ!! と、あまりよろしくない言葉遣いで言いたくなってしまうほど面白い映画でした。
何より、嵐、崖、爆破、といった興奮ポイントが、とても見事に撮れてるんですよ。画面を前にして、ポカーンと口を開けて、思わず「すげー、これ」と言ってましたよ、私。
そしてまたそれだけでなく、それぞれのキャラクター設定が活かされているため、チーム内の人間関係も複雑に絡み合って、面白味を増していました。
これは観て、間違いなしの映画です。間違いなく誰もが楽しめる映画だと思います。

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チャーリー

4.5しっかりとした作り

2014年3月9日
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鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

知的

総合85点 ( ストーリー:90点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )

 けっこう古い映画なのだが、その割にとてもしっかりとした作品になっている。まず物語がいい。2000人の兵士を救うために急遽編成された、もし失敗して全滅したとしても痛くないわずか数人の特殊任務部隊を送る。現代のグリーン・ベレーやシールズのような特殊部隊がまだ正式に存在しないこの時代に、特殊部隊の様な危険な任務を遂行させる。情報漏れ・臨検・監視をかいくぐっての崖登り・敵の襲撃に脱出と、任務を遂行するまでの次々に現れる障壁と敵の存在が忙しくて緊迫感が途切れない。さらに敵を欺く情報操作に裏切りにと、物語の大きな見せ場が途中にもあり、最後の任務もどうなってしまうのかと目が離せない。
 また美術や衣装もしっかりとしていて、戦車は本物のドイツ製ではないにしても軍用車両に大砲に駆逐艦もよく出来ていて迫力があった。イギリスに加えてギリシャ側からの協力があったとのことで、映像もかなり頑張っている。それぞれのいろんな背景がある癖の強い登場人物たちも良かった。

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Cape God