タクシードライバーのレビュー・感想・評価
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デ・ニーロ堪能(モヒカン含む)
ベトナム帰還兵おそらくPTSD
こじらせてストーカーして「いっちょやったるか」と狂気へ…
流れてる曲と内容とデ・ニーロの表情がアンバランスで、そのアンバランスさが良く見えたりする… が、これは犯罪です。
少し前に実際にあった事件、竹下通りの無差別~、秋葉原無差別~、新幹線の車内の殺傷~、など思い出します。鬱積しててむしゃくしゃして… ってやつです。
作品の非難はしてません。むしろ4点付けてるので評価は高いです。
デ・ニーロの静と動と狂気の演技が凄いです。
タクシードライバー
彼の監督の最大の映画。映画が何であるかを知るには、それを数回見なければなりません。特に映画を愛することを学ぶ。ニューヨークの低地の夜間の絵画のために。主俳優の特別な解釈のために。脚本がスクリーン上でどのように盛んになるか(シナリオの完成度)。私はディレクターがこのレベルをもう一度見つけたことがない理由を理解しています。彼はこの映画のためにすべてをくれたからです。
アメリカの闇、にんげんの闇
さいきん太って年寄りになったデ・ニーロの映画「マイインターン」を見て
がっかりした。
デ・ニーロはホントはこんなじゃない!
と憤り、DVDを捨てたくなった。
タクシードライバー!
これなんだよデ・ニーロは。
男気というかな、
しびれます。
こんな路線は若いときの特権だったのかな。
なまやさしいぬるま湯の映画には
出ないでほしい、デ・ニーロ!
タクシードライバー、一時期憧れた、車好きだし。しかし腰にきそうなの...
タクシードライバー、一時期憧れた、車好きだし。しかし腰にきそうなのと、後ろから弁護士に蹴り入れられてはたまらんのでやめておこう。
デニーロの映画か、やばいんちゃうの?やっぱりやばかった。
どうしようもなく襲い来る孤独感。この歳でも感じることがままあります。なぜか捨てきれぬ他に認められたい心。私もデニーロみたいにならぬようにせねば(笑)
この映画の怖いのは、当時より今の方がこんな人が増えているのではないかということ、そう世界中に。この映画が名作と言われるのも、そんな人達がたくさんいることの証明かも。
結末もまたなんと皮肉なことか、この先一体なにが起こったのだろう…いらぬ心配をしてしまいます(笑)
13歳のジョディ・フォスターのシャープな魅力が作品に花を添えます。断っておきますが私はロリコンではありません(笑)この作品を見てジョディのためとか言って実際に大統領暗殺を企てた者がいたのにも驚きです。
それと、初デートでポルノはやめておきましょう。
何はともあれ人生一度は見るべき作品には入ると思います。のめり込みたくはありませんが。
タクシードライバーという職業でありながら街を俯瞰で観ているところが...
タクシードライバーという職業でありながら街を俯瞰で観ているところがシビレますね。孤独感と社会からの疎外感は、設定ももちろんですが楽曲とのマッチングもステキだし、デ・ニーロの演技もこの作品では格別なオーラを放ってます。
「You talkin' to me?」は名シーンとして語られていますが、やはりロバート・デ・ニーロは内なるものを演じるのが上手いですよね。昔から大好きな俳優の一人ですが、どの作品を観ても細かいところまで役作りされていて感服します。ジョディ・フォスターも13歳でのノミネートですし、ニューシネマという歴史から見ても存在感のある作品です。
技術的にも素晴らしく、やはり名作と呼ばれる作品は何度見ても飽きないですし、いつも新しい発見がありますね。
教養として鑑賞
様々な映画作品でオマージュされている、ということなので
元ネタを押さえる意味で鑑賞しました。
こういう過去の名作って、「いつか観よう」のタイミングが
なかなか訪れないのが個人的に悩ましいところ。
内容については、制作年を考えると非常にすごい。
現代社会にも存在する社会問題を描き出している。
現代の日本版にするなら、たとえば主人公をニートにして、
社会から必要とされなかった自尊心を満たすために
ネトウヨと化していき…みたいな話になるんだろうか。
作品単体としては、個人的にそこまで良いとは思えなかった。
でも今後なにかの作品でオマージュに気付ければ、
それがこの作品を観た意味になるのだと思う。
アメリカンニューシネマというものを観てみたかった つまりマーティン...
アメリカンニューシネマというものを観てみたかった
つまりマーティンスコセッシとロバートデニーロのコラボ映画
社会の流れに逆行することが重要なのではなくて、流れに流されずに生きることが重要
つまりそーゆーことでしょ
パロディネタと思うなかれ
ベトナム帰りの元海兵隊であるトラヴィスが不眠症に悩まされながらも、ようやく定職として就いたタクシードライバー業を営む傍ら、ニューヨークの街にはびこる犯罪や麻薬などの悪に対する嫌悪感を募らせたことで過激な行動に走る姿を描いた狂気の名作。
夜のニューヨーク、ムーディなBGM、流し目で車を走らせる若き日のデニーロ(当時33歳)
この3つの条件だけでだいぶセクシーな出来上がりになっている笑。
昼のトラヴィスはマヌケ顔でベッツィーを眺めたり、ポルノ映画に耽ったりとまったく冴えない日常を送っているし、ベッツィーにコケにされたと憤慨し、クソ女と罵る始末。
多分現代ならSNSうるさいタイプ笑。
しかしこの件とその後出会った少女アイリスによって豹変するトラヴィス。
体を鍛え、銃を購入し、いつでも銃を構えられるように仕掛け付きのガンホルダーを体に取り付け、鏡の前で銃を突き付ける仕草をセリフ付きで演じる。
You talkin' to me?
You talkin' to me?
You talkin' to me?
Then who the hell else are you talking... you talking to me?
Well I'm the only one here.
Who the fuck do you think you're talking to?
Oh yeah? OK.
銃ガチャコンシャキーン!‼︎
Huh.
(2回目見たとき気付いたが意外とここ長い笑)
手遅れなほどに厨二病。
だがしかし、、目がガチだ。。本気でやってやがるこいつ。。ホンモノの狂人だ。。
この圧倒的黒歴史が映画界における名シーン名セリフとされ、様々な作品でオマージュとして扱われるってんだから映画業界ってのはイかれてるぜ(褒め言葉)
この街の悪を除去できるのは自分しかいないと思い込み、正義のヒーロー気取りで常に拳銃を持ち歩くようになり、強盗犯を銃殺したり、次期大統領のスピーチ会場を襲撃しようとしたりと完全にエスカレートするトラヴィス。
大統領襲撃には失敗し、敵前逃亡のごとく逃げ出す姿は情けないが、その足でそのままアイリスが働く売春宿に直行し、スポーツら3人を銃殺。自身も重症(てか絶対死んでるクラスの傷笑)を負うが奇跡的に一命を取り留め、タクシードライバーに復帰。
どこかやり切ったようた落ち着いた表情で日々を過ごし、かつての思い人ベッツィーが乗車してきても大して動じずに仕事を続けるトラヴィスの虚ろげで不敵な目線を映したバックミラーをラストカットに終了。
このときトラヴィスがなぜモヒカンにしたのか、アイリス救出後の穏やかな表情で仕事をするトラヴィスとあのラストの目線のカットはどういう意味があるのか。
いろいろと調べてみたところどうやらちゃんとした理由があるらしい。
なんとなく雰囲気でやったやっつけ演出だと最近まで思ってました申し訳ありませんスコセッシ監督様笑。
いろんな映画やアニメなどのオマージュの元が詰まった作品。今んとこいろいろと観てきた中でこの作品が1番オマージュされていることが多いと思った。
そこでその作品を挙げていくことで最後の締めとします笑。年々増えていくと思うけどそれも楽しみの1つにします笑。
東のエデン、攻殻機動隊、探偵はBARにいる ススキノ交差点、マイインターン、ボーイズオンザラン、BTTF3
あと他にもあったら教えてください笑。
2014年09月12日(金)1回目
2017年01月21日(土)2回目@早稲田松竹
全てのカットが鮮烈
ひとつひとつのカットが素晴らしく、目が離せない。カメラの動きと、フィルムの繋ぎが生み出す快楽にうっとりする。
おまけに、サックスが印象的なバーナード・ハーマンの音楽に痺れる。
テレビではなく、フィルムで観たい。
自分の存在意義とは
総合80点 ( ストーリー:85点|キャスト:85点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
自分が中学生の頃に、同級生の友人がこの映画のことを凄いと言っていた。そこで観てみたのだが、頭のおかしい男が勝手にわけのわからないことを始める内容に、ただただくだらないと感じた。この自分勝手に暴走する男と内容は何なのだろうか、ただの異常者を主人公にして何かしでかさせて一体何が言いたいのだろうかと思っただけだった。中学生の私は、この時代のアメリカの社会情勢も人間の抱える孤独と心の闇も全くわかっていなかった。
大人になって観直してみると全く評価が変わった。ベトナム戦争から帰った元兵士たちはアメリカに居場所がない。元々人付き合いが下手だし手に職があるわけでも学歴があるわけでもない。だからまっとうな職にもつけず地位も金もない。友人にも家族にも恵まれず、大都会の中でも孤独の闇を抱えたまま、ただ日々を生きる屍のごとくかろうじて過ごしている。彼には夢も希望も生き甲斐もない。そして日々の仕事の中に、社会の不正や矛盾や汚辱を見つけては虚しくなり1人で怒りを感じる。本心を話し気持ちを共有する相手もないままに自分の心の中で葛藤を続けて、そして正しい道を見つけられないままに自分の存在意義を求めて方向違いの道を暴走し始める。
彼はなぜこのようなことをしたのかが20歳を超えてからようやくわかった。ただの頭のおかしい男を描いた作品ではなく、社会が抱える闇と男が心の平安を求めて得られずに道を踏み外していく様が描かれていた。当時中学生の自分には、ベトナムから帰ってきて誰からも必要とされなくなった元兵士の事情など知る由もなく、孤独な男が居場所と存在意義を得るために勝手に自分を正義の味方と勘違いしていくのが理解出来なかっただけだった。
その男を理解したとき、この作品はとても悲しいものだということがわかった。もし自分がこのように社会から疎外されたまま孤独に一生を送るのだという絶望感に囚われたらどうだろうか。現在の日本でも、貧困で友人もないままに孤独に生きている人たちが時々問題になっている。そしてそんな人々が狂気に走ることを示している。なかなか奥深い話である。
この作品を面白いと言っていた当時中学生だった友人は、その年齢で本当にここまでわかっていてこの作品を面白いと言っていたのか、気になるところ。
ノーマル アブノーマル
人間にとって、狂気とはなにか。人間にとって正気とはなにか。
大統領候補暗殺を企て、それに失敗し、腹いせに幼児売春の元締めを皆殺しにする。
この一連の流れは狂気としか言いようがない。
しかし、この映画の中で世間の人たちは、トラヴィスを英雄として祭り上げた。トラヴィスを正気の人間として無罪放免とした。
売春の元締めを皆殺しにして少女を救い出したという事実ただ一点をもって。
狂気に満ちた一人の人間を描き、また、狂気に満ちた人間を英雄として祭り上げるというトラヴィス以上に狂気に満ちた社会を描いている。
ベトナム戦争後のアメリカの閉塞感、静寂、狂気を描いた傑作だ。
トラヴィスの不器用さ
ベトナム帰りは劇中通しても強調されていないし彼の取る行動は理解出来ず地味に狂気の沙汰へと。
初デートがポルノ映画って異常な思考から小娘を助ける為にお節介気味な行動と大統領候補の暗殺未遂、トラヴィスは明確に強い意識や考えなどがあったのか?秩序の乱れた街を一掃したいとタダ漠然に。
英雄行為として称えられるがトラヴィスは何も変わらずタクシーのハンドルを握る。
救いは彼を最後に犯罪者にしなかったコトだがラストのトラヴィスが映画の始まりと変わらないのが悲しい。
3回目にしてやっと共感
何気に3回目のタクシードライバー!の割に、ほとんど内容を覚えていなかったこの感じな。今回ついに脳裏に刻まれました。不朽の名作ですもんね。これで最後になるのかならないのか。
舞台は、大統領選挙を間近に控えたニューヨーク。あちこちに候補者のポスターが貼られ、明るい未来を約束する演説が響き渡る。街を行き交う人々は希望に溢れ、あくせくと働いている。
一方、タクシードライバーのトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)は仕事も恋愛もうまくいかず、鬱屈した日々を送っていた。想いを寄せた女性をポルノ映画に連れて行った挙句にこっぴどくフラれ、行き場のない心境を仕事仲間に吐露しても、人生に希望なんか持つな、とにべもない。この日々をどうにかしたい、でもどうにもならない。行動を起こしたい、でも全てが空回る。さらに、まだ12歳だという幼い娼婦アイリス(ジョディ・フォスター)との出会いによって、その思いは加速していく。
容赦なく蓄積するストレスと自己嫌悪がトラヴィスの視野を狭め、徐々に狂気を帯びていく。いつしか、誰とも会わず、一人でテレビ画面を漫然と眺め、手を挙げた客も無視するようになった。そしてある日、彼はついに行動を起こす。
最後まで観て「やっぱ全然覚えてなかったわー」ってなったんだけど、意外と救いのあるエンディングだった。世界は救えなかったけど、救えた人もいたし、何よりトラヴィス自身に起こった変化が画期的。何に対しても自信が持てずに自堕落だった彼が、つまらない日常を生き続けていく心の拠り所みたいな経験をして自信をつけた。っていうか、自信ってなんだろうね? 自信を持って生きている人の方が世の中少ないんじゃない? 根拠のない自信を堂々と持てる人もいれば、根拠があってもなお疑心暗鬼になる人もいる。私はたぶんずっと前者だったけど、最近自分を構成するいろんな基盤からボロが出てきた気がして足が竦んでる。そういう時期だからこそ今回初めてトラヴィスに共感できたのかもしれない。なんて。
でもトラヴィスみたいな人はさ、栄光が徐々に過去のものになっていくことに耐えられずにいつかまた自暴自棄な行動に出そう。アベンジャーズとか観ても思うけど、ヒーロー役って中毒性あると思うんだよね。一度ヒーローになったら常にそうありたいと願う。「元ヒーロー」は最大の禁句、的な? いや、私は昔からヒーローになりたかったからそういうことをよく考えていたんだよね。笑
さて。ヒーロー談義はこの辺にして。
今回は「ディパーテッド」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に続いてのスコセッシ監督。さすが代表作。上手。40年も前の映画なのにとても洗練されている。募っていくトラヴィスの狂気とは相容れない気だるげなジャズや、スローモーションの演出など、ジメッとしたノスタルジー感が好き♡
ディカプリオがついにアカデミー賞獲ったことだし、次は「アビエイター」かなぁ〜♪
全体に漂うけだるさは好きだが
こんな街、住みたくない!と思わせる描写、孤高なトラビスの表情には惹かれた。でもトラビスの行動には共感できず。思い込みが激しすぎるし、実際に行動にうつしちゃうし。え??と思っているうち、ラストはヒーローなの??これにも、え???
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