アウトサイダー(1983)

劇場公開日:

解説

どこにも行き場のない少年たちの姿、行動を描くドラマ。提供・監督は「ワン・フロム・ザ・ハート」のフランシス・フォード・コッポラ。製作はフレッド・ルース、グレイ・フレデリクソン。S・E・ビントンが17歳の時に発表した同名小説(大和書房、集英社文庫)に基づき、キャスリーン・クヌートセン・ローウェルが脚色、撮影はスティーブン・H・ブラム、音楽はフランシスの父親力ーマイン・コッポラが手掛けている。主題歌の「ステイ・ゴールド」は、力ーマイン・コッポラが作曲し、スティーヴィー・ワンダーが作詞、ワンダーが歌っている。プロダクション・デザイナーは、ディーン・タヴォーラリス、特殊視見効果はロバート・スワースが担当。出演はC・卜ーマス・ハウエル、マット・ディロン、ダイアン・レイン、ラルフ・マッチオ、エミリオ・エステヴェスなど。原作者のヒントンが看護婦役でゲスト出演している。ドルビー・ステレオ。パナビジョンで撮影。日本版字幕は戸田奈津子。テクニカラー、シネスコサイズ。1983年作品。

1983年製作/92分/アメリカ
原題:The Outsiders
配給:東宝東和
劇場公開日:1983年8月27日

ストーリー

オクラホマ州タルサ。14歳のポニーボーイ(C・トーマス・ハウエル)は、両親を交通事故で失い、長兄のダリーことダレル(パトリック・スウェイジ)が親代りをつとめている。ポニーボーイの住むイーストウッドは貧民階級の町で、ポニーはグリースと呼ばれるツッパリ・グループの一員だ。ウェストウッドは金持ちたちが住んでおり、こちらにはソッシュというグループがあった。ポニーボーイは、2歳上のジョニー(ラルフ・マッチオ)、リーダー格のダラス(マット・ディロン)といつも一緒だ。その夜も、三人はドライヴ・イン劇場に行き、裏側からこっそり入り込み、後方の一般席に陣取った。スクリーンには、AIPの65年作品”Beach Blanket Bingo”が上映され、バスター・キートンの顔がみえる。彼らの前にソッシュの女の子2人がいた。いつものようにダラスがからかい出し・ジョニーが割って入る。女の子の1人チェリー(ダイアン・レイン)が礼をいう。彼女たちを送っていくことになるが、後からソッシュの自動車が追いかけて来た。チェリーのボーイ・フレンドで酔ったボブ(レイフ・ギャレット)が、彼らにからみ出す。グリースの1人で血の気の多いツー・ビット(エミリオ・エステヴェス)がガラス瓶を割り、身構える。その場はチェリーが制しておさまった。ジョニーの家では、両親が喧嘩している。彼は空地に行き、ついて来たポニーボーイに自殺したいともらす。ジョニーと別れて家にもどるポニーボーイ。午前2時を過ぎていた。心配していた兄のダリーは怒り、次兄ソーダポップ(ロブ・ロウ)がとめる間もなく、ポニーボーイをなぐる。彼は家を飛び出し空地で寝ていたジョニーのところへ行き、2人は寒い街をさまよい歩いて公園へ。2人をソッシュのムスタングがつけていた。車からソッシュが数人降りると、ポニーボーイの頭を噴水の水につける。ジョニーは夢中でボブを刺し殺す。2人はダラスに相談しに行った。事情を聞いたダラスは、2人に貸物列車に乗ってタルサを離れ、廃屋になっている教会に姿を隠せという。2人はその通りにする。朝焼けを見て、ポニーボーイはロバート・フロストの「自然は黄金の輝きを持って生まれた。だが、何ものも黄金のままではいられない」という詩を暗誦した。やがて、ダラスがやって来て、3人はドライブをする。その間に子供たちが教会に遊びに来ていた。ジョニーたちの消し忘れた煙草のおかげで教会は火の海に。ポニーボーイとジョニーは、ダラスのとめるのを振り切って、火の中にとび込み子供たちを助ける。だが、ジョニーは燃えおちた梁のために大火傷を負う。救急車で病院に運ばれるジョニー、ポニーボーイ。ジョニーは重傷のために入院させられることに。「俺、前に死にたいって言ったけど、本当は生きていたい」とポニーボーイに訴えるジョニー。ソッシュとグランヅルリースが大喧嘩をすることになった。ダニーが先頭になって決闘の場所に行き、大混戦の末にソッシュをやっつけた。病院へもどったダラスはジョニーの死を知ると、ヤケをおこして、スーパーを襲って逃走。パトカーに追われて、ついに射殺されてしまう。ポニーボーイは、ジョニーからもらった本「風とともに去りぬ」に挾まっていた紙を発見。それには、「いつまでも黄金でいろ」と書いてあった。

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写真:Photofest/AFLO

映画レビュー

3.5イケメンだらけ。

2024年3月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

萌える

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きゃな

2.5思春期の衝動性をStay Goldが包み込む80年代映画

2024年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

60年代のオクラホマ州を舞台に、少年たちの抗争、恋愛、生きる価値などを描いた作品。。。と書くとそれっぽいのですが、観ていると何を伝えたいのかよくわからない作品。

見終わって印象に残っているのはスティービーワンダーの透明感ある声とマットディロンの横顔。あー、この映画のポスターが兄の部屋に貼ってあった記憶がある。当時この作品を見て思い入れがあると、今観ても感動があるのかもしれないが、同時代に観なかった私にはいまいち響いてこない作品でした。

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ねりまっくま

3.0アウトサイダーとは?

2024年1月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

巨匠、コッポラの若さの暴走をテーマにした作品。

山手とスラムとの抗争、家族愛、友情の3つを軸にストーリー展開されるが、何がアウトサイダーなのか、イマイチ伝わらなかった。

カタルシスは仲間、ヒエラルキーより家族愛なのだろうけど、それでよかったのか。

なんとも言えない作品。しかしながら暴走する何かは感じる。それはマイケルジャクソンのBADの元ネタになってたであろう、集団の美しさなのか?

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ho

3.5【”ステイ・ゴールド”悪の中、善性を失わない青年達の姿を描く。40年前の作品だが、現代で活躍する俳優多数出演作。喧嘩の前に人としてやることは沢山有るだろう!と言うメッセージが伝わって来る作品。】

2022年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■1960年代、オクラハマ州タルサ。
 貧しい“グリース”たちが住むイースト・サイドと金持ちの“ソッシュ”たちが住むウエスト・サイドは激しく対立していた。
 ある夜、グリースのポニーボーイとジョニーは、酒に酔ったソッシュたちに絡まれてしまい、ボブを刺殺してしまうが・・。

◆感想

・初鑑賞作品であるが、ストーリー展開よりもどうしても出演俳優の若き姿に、惹かれてしまう。
 - マット・ディロン、ダイアン・レイン(今と変わらないじゃない!ビックリ!)、トム・ウェイツ、チョイ役でトム・クルーズ、そして、ソフィア・コッポラ・・。-

・彼らが演じた、思春期の胸中を丁寧に描いた作品である。

<物語としては、フツーの物語であるが、不良であった青年が、善性を発揮して燃える教会から子供達を救う姿。
 そして、瀕死の青年が言った言葉”世界は、素晴らしい・・”
 ”そうだよ、喧嘩する前に、人としてやることは沢山有るだろう!”と言う肯定的メッセージが時を越えて伝わって来る作品である。>

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NOBU
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