絶対恐怖 Booth ブース

劇場公開日:

解説

旬なキャストと新進気鋭の映像クリエイターを起用し新たな恐怖に挑戦するホラー・プロジェクト“絶対恐怖 NEW GENERATION THRILLER”の第2弾。主演は「木更津キャッツアイ~日本シリーズ~」「ローレライ」の佐藤隆太。監督は「仄暗い水の底から」や「クイール」の脚本を手がけた中村義洋。

2005年製作/73分/日本
配給:日本出版販売=スローラーナー
劇場公開日:2005年11月5日

ストーリー

深夜ラジオ番組『東京ラブコレクション』の人気パーソナリティー、勝又真吾(佐藤隆太)は、苛立っていた。その日、局の都合で急遽変更になったラジオ局のDJブースは、いわくつきのブースだった。そこは、開局当時、アナウンサーが怪死を遂げた場所なのだ。慣れないブース。古い機材。じめっとしたヘッドフォン…。“許せない一言”をテーマにリスナーから恋愛相談の電話がかかり始め、真吾の生放送は、いつものようにスタートした。しかし。小学生の少女の悩みを聞いている真吾の耳に、いきなり怪しい女の声が聞こえてくる。薄気味悪い笑い。キーキーという金属が擦れあう音。その声は言った。「嘘つき。嘘ばっかりついて…」混線なのか? それとも…。混乱するブース。しかし、番組を中断することはできない。リスナーからの電話は、否応なく真吾の記憶を刺激する。真吾は、この番組のニュースコーナーを担当している馬淵美保子アナウンサー(小島聖)が好きだった。美保子を彼女の婚約者から奪い、そして捨てた…。その時、美保子は言ったのだ。「嘘つき。嘘ばっかりついて…」上の空に受け答えをする真吾をなじるリスナー。届くメールやファックスは、薄気味悪い声の話題ばかりだった。「心霊特集”はやらない!」と怒鳴り、勝手に番組を進める真吾にスタッフは呆れ顔だ。真吾は、美保子を殺したのだ。真吾をなじる美保子を、車から突き落とした時、まだ彼女は生きていたかも知れない。その後、喘ぐ美保子を車が引きずってしまったのは、事故なのなのかもしれない。車にひきずられた美保子の体は、崖から海へ落ちていった…。もう誰も信じられない。真吾を追ってきたのかもしれない刑事の姿に怯え、スタッフの誰もが、自分を陥れようとしているように見えた。ディレクターの長谷川も、放送作家の大河内も、ADの長谷川も、ミキサーの典子も、美保子に変わってニュースを読んだ岡崎さやかアナウンサーも。しかし、陥れられるその原因はどれもこれも、真吾の傲慢な身勝手な言動が、その発端なのだ。閉鎖されたブースの中に、真吾の逃げ場はない。その目に死んだはずの美保子の姿がうつった時、その精神は崩壊する。まるで、忌わしいブースの呪いのように。

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