劇場公開日 1998年2月28日

「ちょっと凝りすぎ、狙いすぎのような……」PERFECT BLUE パーフェクトブルー pekeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ちょっと凝りすぎ、狙いすぎのような……

2024年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『千年女優』が素晴らしかったので、本作も「是非観たい」と遠くの町まで出かけて鑑賞したのだけれど、それほど面白いとは思いませんでした(なんかえげつない感じの内容だったし)。ちょっと期待しすぎていたせいかな。

この入り組んだストーリー展開は、少し凝りすぎ、狙いすぎのような気がします。
後半になるに従って、虚と実が入り交じって観ていてわけがわからなくなってきた。
『千年~』にも、同じような手法が用いられているけれど、あちらのほうがスッキリとまとまっているように思います。

作画も『千年~』のほうがずっとよかった。本作のキャラクターは、あまり好きになれませんでした。まず未麻ですが、カットによって別人のように顔がちがいすぎる。骨格までかわっちゃってる場面がいくつかあった。それから、やたらと目が離れたキャラクターが何人か登場しますが、あれは不気味すぎて、僕は少し拒絶反応を示してしまいました。

何はともあれ、未麻があんなに追い込まれる前に、もっと早い段階で精神科なり心療内科なりに連れて行くべきですよね。

追記
本作にも『千年女優』にも、地震のシーンがあるけれど、昨今の日本の状況を予見しているようでなんか怖い。

peke