PERFECT BLUE パーフェクトブルーのレビュー・感想・評価
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エンドレスエイト的な?
昔、VHSでレンタルして以来の視聴。
虚実入り混ぜ過ぎて、リアル感がなさすぎるかなぁとは思う。
実写でやったら怖いと思うが、最後の肥満がアイドル衣装で追い回すシーンはどうなるかなぁ。
ちょっと凝りすぎ、狙いすぎのような……
『千年女優』が素晴らしかったので、本作も「是非観たい」と遠くの町まで出かけて鑑賞したのだけれど、それほど面白いとは思いませんでした(なんかえげつない感じの内容だったし)。ちょっと期待しすぎていたせいかな。
この入り組んだストーリー展開は、少し凝りすぎ、狙いすぎのような気がします。
後半になるに従って、虚と実が入り交じって観ていてわけがわからなくなってきた。
『千年~』にも、同じような手法が用いられているけれど、あちらのほうがスッキリとまとまっているように思います。
作画も『千年~』のほうがずっとよかった。本作のキャラクターは、あまり好きになれませんでした。まず未麻ですが、カットによって別人のように顔がちがいすぎる。骨格までかわっちゃってる場面がいくつかあった。それから、やたらと目が離れたキャラクターが何人か登場しますが、あれは不気味すぎて、僕は少し拒絶反応を示してしまいました。
何はともあれ、未麻があんなに追い込まれる前に、もっと早い段階で精神科なり心療内科なりに連れて行くべきですよね。
追記
本作にも『千年女優』にも、地震のシーンがあるけれど、昨今の日本の状況を予見しているようでなんか怖い。
人間って怖いな
リバイバル上映にて。前にも観たことあったけれど、改めて観てよくできた映画やなあと思う。今、大スクリーンで観られて感無量!!
最後のみまのセリフも今思うと、ん?どこまでが妄想で現実やったんやろう…と思う。あのカメラマンとかを殺したんはみまやったんちゃうか?みまがルリちゃんをコントロールしていた可能性もあるよなあと思った。みんなの意見を聞いてみたい。
現実と虚構がわからなくなってくる
今敏監督作品を今まで見たことがなかったので
4kリマスター版で上映されている今作を観ようと思いました
アイドルグループを卒業して
女優として転身した主人公の周りで
様々な事件が続発をする
R15+作品だが
個人的に一番キツイと思ったのは
カメラマンがめった刺しにされるシーン
本作は現実と虚構(ドラマシーン、幻覚)が
混ざりあっていく感じがして
ストーリーが進むごとに
どこまで本物でどこまで虚構がわからなくなってくる
ラストシーンも本当かどうか信じられなくなってしまう
アイドルオタクが
過激なストーカー化しているのは
90年代のオタクのイメージがこんなんなのかな?
雑誌の買い占めはネット時代の現在にはできないことだよな
「もう一人の未麻」の正体は
マネージャーが成りすましているようだが
見た目が違うので幻覚かどうかもわからない
この作品では
ファンもマネージャーも本人も
「アイドル」という虚構を
芸能の仕事で全うできなかったので
幻覚を見たり、凶行に走ったりするようになったのかもしれない
完璧な青とは?
1998年のリバイバル上映でした。
先日、千年女優を観て気が緩んでいたんですよ。
この手の恐い系は苦手だからあらすじ読んだ時点で敬遠してたのに、つい観てしまいました。
こういうのはサイコホラーとでも言うんですかね?
とても恐かったす。
千年女優でも使われていた現実なのか撮影なのかよくわからないクルクル変わる場面転換手法によるミスリードに次ぐミスリードですっかり騙されました。
そしてやっぱ撮影だってわかっていてもエグい印象の残るレイプシーン。
物語の中の承になる重要なシーンではあるけど、見ているこっちも辛かった。
これこそ、そう思えるように作り込んだ監督の手腕なんだろうね。
苦手なジャンルの作品ではあるけど、怖さ、エグさ、闇深さ、狂気の沙汰、真犯人のどんでん返しまで描きの完成度がとても高い作品だと思います。
が、何度もは見たくはないですね。苦手なジャンルだし、怖いし、辛くて重い気分になる。
ところでタイトルは何で PERFECT BLUE なのだろう?
時代を感じますが・・・
遅ればせながら、近所の映画館で上映されてましたので、観てきました。まず最初の感想としては、時代を感じる・・・といったところでしょうか? チョイ売れのアイドルが、ドラマに出て、ちょっと大胆なシーンを演じたり、ヘアヌードを撮って、話題になる。あー、当時は、そういう時代だったのかな、今だと、そういう話題作りって難しいと思います。また、インターネットが普及していった直後で、そこで発信されている情報が、何でも、すごいものに感じられ、すぐに影響を受けてしまう。そういうこともあったと思います。そういう時代の物語を、改めて、今になって上映することで、若い子たちには、どういうふうに、この映画の世界観が伝わるのでしょうね。一方では、アイドル志望や、芸能界で頑張っている若い子達が、ドラマ上での役や仕事の影響を受けたり、身近で立て続けに起こる事件から、精神的に不安定になり、追い込まれてしまう。そこまで行かなくても、まだまだ精神的にも未熟なまま、大人の世界に抛りこまれ、翻弄されてしまうようなことって、今でもあるのかも知れないですね。という意味では、時代のギャップを感じながらも、現在でも十分に通用するテーマを取り上げた良作だと思います。
病んでる時にみる夢
リバイバル上映で視聴。みなさんのおっしゃるとおり、現実世界と幻覚が巧みに行き来して段々何が本当なのか、どこからどこまでが幻覚なのか、分からなくなりました。終わってからしばらくは、映画館を出てからの自分のまわりの現実世界すら疑ってしまいました。急に場面が切り替わるんじゃないか、とか...。自分がこの映画を観たことすら、幻だったのかもと思えてくる。劇場でみることができてよかったです!もう一度みたい。
ライブ音響上映 圧倒的な迫力の音響でやっと劇場で観れた! 全編、リアリティ・緊張感あふれるサイコ・スリラーの傑作!
最近リバイバル上映を行った本作ですが、この度、新宿ピカデリーの「ライブ音響上映」でも上映。
やっと観れました!圧倒的な音響でした。
女優へ転身を図るため、アイドルグループを脱退した霧越未麻は、連続ドラマのレイプシーンやヘアヌード写真集など、過激な仕事に挑戦し始める。
それと並行して、彼女の周辺で、連続殺人事件が発生するが-。
2010年、46歳の若さですい臓がんで亡くなった「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」「パプリカ」の今敏監督の1997年の作品。
ストーリー展開、作画、美術、音楽、すべて抜かりなく緻密に作られていて素晴らしい。
冒頭から物語にぐいぐい引き込まれ、展開のテンポも速くて、一気に観てしまう。
全編、リアリティ・緊張感あふれるサイコ・スリラーの傑作です!
1991年「羊たちの沈黙」、1995年「沙粧妙子-最後の事件-」「セブン」、1997年「CURE キュア」-
製作当時の雰囲気満載です。
しかし、当初のOVAから映画公開に至った本作でも、アニメーションでこれをやるのは挑戦的だったと思われます。
過激なレイプシーンやヘアヌード写真集の撮影シーンなどが実に痛々しいです。
それが伝わるほど、作画・演出のレベルが高いということでしょう。
現実と幻覚の区別がつかなくなっていく様子などが、実に流暢に描かれています。
そしてクライマックス、犯人と対峙していく展開、サプライズ!も良くできてます。
ラスト・カットも実に気が利いてます。
唯一気になった、終盤までセリフがない警備員内田役の声・大倉正章が、悪い意味でいかにも”アニメ声”で、高すぎて違和感ありと思っていたら、Wikiによると、「体格の割に声が甲高い」という設定だったとあって納得しました。
ちなみに、アトラクションショーの司会者の声を、あの、知る人ぞ知るショッカーO野が担当!
と、後でわかりました。
まだ“ストーカー”と言う言い回しがされていなかった頃の物語
怖かった。
とにかく怖かった。
パソコンが超絶箱型で、インターネット黎明期でまだ“パソコン通信”と言われていた『アイドル氷河期』の時代の話なんだけど、四半世紀経ってもオタク・ストーカー・アタオカ勢は今も昔も何も変わっていないことがわかって超怖かった😱😱😱(※注意※オタクは何にも悪くないです!)割と常にストーカーもどきがいる身としては気を付けねばっ!と😂そして、太ったおばさんのなりふり構わないフリフリドレス姿が如何に見苦しいかもわかったので反面教師にして気を付けよ……
それでも今敏監督の作品はやっぱり好きみたい💜
ネオンテトラってか、お魚って死んだらお腹上にしてぷかぷかするんぢゃないの??
あと、ライブ音響上映は良かったけどエンドロールまで音が大きめなのはちょっと……
怖えー。サイコスリラー。R18と思って見たほうがよい。性描写が嫌いな人は目をつぶっていたほうが良い。
映画という虚構世界で「現実と虚構が交錯する混乱と恐怖」を現実世界で体験する。
現実と虚構が交錯する。未麻の混乱と恐怖が、映画を鑑賞している僕にも伝染し、何が現実で何が虚構か混乱してくる。
さらに劇中で未麻が演じた「ダブルバインド」の主人公の混乱と恐怖が、現実の未麻が感じている混乱と恐怖とも錯綜する。
もう何が何だかサッパリ分からない。
更に気になるのが犯人捜し。
犯人は誰なんだ? ガードマンなのか? 未麻自身なのか?他の者なのか? ガードマンは未麻の作り出した幻影なのか? 未麻は多重人格なのか? 実は殺人事件は起こってなくて未麻の生み出した虚構なのか? マネージャーが犯人であることさえ虚構なのか?とさえ思えてくる。
ますます何が何だか分からなくなってくる。
観賞後の混乱をそのまま持ち帰り、モヤモヤしたままにしておきたい。考察なんかしてキッチリ、スッキリするなんてもったいないと思った。
あと、終わりのほうでマネージャーがトラックに引かれて終わるかと思ったら、しっかり予想を裏切ってくれた。更にその場面で未麻が代わりに引かれるのかと思ったら、これもシッカシ裏切ってくれた。
僕は初めて見た。25年前のアニメ作品の再上映だからオジサンだらけかと思ったら、20代、30代のほうが多かった。理由は不明。
◆監督のブログが面白い。
アニメ「PERFECT BLUE」の製作過程、よもやま話 「パーフェクトブルー戦記」が映画以上に面白いかも。作品よりも面白いと言うのは監督に失礼な話だが、映画に関わってない人が聞けない裏話、苦労話がとにかく面白い。
本物
アイドルグループ「CHAM」の霧越未麻は、あるミニライブでアイドルを卒業して女優へ転身することを発表する。
事務所の脱アイドル戦略のもと、未麻はレイプシーンやヘアヌード写真集にも挑戦し過激な路線変更をするのだが、アイドル時代のファンは大きくイメージの変わった未麻を受け入れられず、ストーカーや脅迫などの悪質な嫌がらせも増えていった。
嫌がらせは次第にエスカレートし、精神を病み始める未麻は現実と虚構の判別がつかなくなっていき……
ここ最近で1番観たかった映画を特別上映するというので。
2週間くらいの上映でそろそろ終映なのに新宿ピカデリーはほぼ満席!
その人気も大きく頷ける傑作アニメーションだった。
ストーリーと大まかなタネは分かるんだけど、「で、結局なんだったの?」と、この作品の核となる部分が一回観るだけではイマイチ掴めない。
ネットの解説記事や考察動画を観れば、なんとなく腑に落ちるのだが、ふわふわした気持ち悪さが残るような気もする。
ただ、それがこの映画に合っていて良い。
今敏監督作品はこれで3作目になるが、言葉では言い表せないモゾモゾ感がどの作品にも違った形であって、観終わっても余韻と衝撃が残り続ける自分好みな監督だと感じた。
今作はすごい好きか?と聞かれた微妙だが、もし自分が映画を撮れるとなったらやりたいと思っていたことが詰め込まれていて、とにかく賞賛を送りたい。
毎作品言っている気がするが、本当に亡くなられたのが悔やまれる。
内容の考察等については前述したとおり、ネットの解説記事や考察動画を見ることをオススメする。
また、少し時間が経ったら、全て分かった状態で再鑑賞したい。
観る度に発見が増えそうな気がするので今から少し楽しみだ。
部屋
観たくて観たくて
札幌
最終日に駆け込み
1998年の映画なので
ネットがそこまで普及してなくて
昔っぽいけど
どんどんこの映画に、入り込む
いや、のめり込む?
グイグイ引き込まれて
今敏監督の手腕なのか
凄い
皆さん好評通り
怖かった
悪いやつは目が離れているのがサイン
夢に夢を重ねて、、、
面白かった。
夢に夢を重ねて、途中何が何だかわからなくなる。精神的に追い詰められた表現として適切な表現だと思いました。そこで観る側の認識も幾つかにズレて行ってるんじゃなかろうか。
どの事件もハッキリした結末は語られない。それどころかあったのかなかったのかも判然としない。まるで夢を見てるみたいだ。
そして最後のセリフ。
「私は本物よ」
普通の人はそんなこと言わない。
あえて言うのには理由がある、と取れば。。。
どこまでが竹内さんの原作で、何処からが脚本家の仕事で、監督の演出がどの程度加わっているのか。
【以降、余談】
1997年の作品だから、携帯電話もさほど普及していない。インターネットも一部の人の趣味。描かれたパソコンはMacのパフォーマータイプの一体型。うちの実家でも使ってたやつだ。ブラウザはネットスケープナビゲーターか?その説明と含めて懐かしかった。
この作品はリアルタイムでは観ていない。2023年に初めて観た。1997年当時、大阪のラジオ局ABCラジオでは誠のサイキック青年団という番組をやっていた。竹内義和さんはその出演者。芸能情報や噂を有る事無い事喋ってはリスナーを楽しませていた。私は年に数回、その番組のイベントの運営をする仕事をしていたが、ラジオは聞いてなかったのでこの映画の事を知ったのは随分後になってからの事だった。舞台上ではもっともらしい顔して出鱈目言ってる御大。正確さより面白さそんなステージを客席や舞台袖、楽屋の整理をしながら聞いていた。良い時代だった。
そんな人が書いた作品の映画化。気になっていたが観れなかった作品を映画館で観れたのは嬉しかった。客席の少ないスクリーンだったがほぼ満席。3日前にチケット買っておいて良かった。
もっと早くに観ておくべきだったと思える名作。今敏監督は『パプリカ』...
もっと早くに観ておくべきだったと思える名作。今敏監督は『パプリカ』も好きだが、本作がデビュー作とはすごい。『ブラック・スワン』の元ネタという話も有名。ご存命なら今どんな作品を生み出してくれていただろう。
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