劇場公開日 2006年7月8日

「アクションはアレだけど心理戦が面白い」M:i:III kalichan88さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アクションはアレだけど心理戦が面白い

2015年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

現場の仕事はもう引退し養成所の教師をしながら結婚間近のイーサン。そんな折、過去の生徒がミッション中に兵器密売者オーウェン・デイヴィアンの組織に捕まり、彼女の奪還ミッションに招集される。しかしミッションは失敗に終わり、イーサンはダヴィアンを拉致するミッションを独自に遂行するが…。

デ・パルマ、ジョン・ウーに続き、J・J・エイブラムス監督作品。前回もイーサンは恋をしていたわけだが、今回は結婚しちゃおうとう一般人女性が居る。そして彼女はもちろん狙われる。アクション自体はあまり印象に残るような派手さはないが(イーサン、走る走る)、今回の作品の面白いところは、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるデイヴィアンのイーサンに対する心理攻撃。直球型のイーサンを心理的に翻弄し悩ませる、ちょっと違ったタイプの冷血悪役なのである。あのぽっちゃりしたホフマンの優しい雰囲気が余計に怖い。完全にイーサンを自分ペースに巻き込む喋りスキルを有しており、1対1となるとイーサンは全く相手にならないのだ。そういうワクワク感が印象的過ぎて、どうもアクションや見せ場に欠けるところがあり、しばらくすれば忘れてしまうような映画になっているのは残念。

コメントする
kalichan88