劇場公開日 1999年12月11日

ファイト・クラブのレビュー・感想・評価

全158件中、1~20件目を表示

4.0ネタバレ禁止の『真実の行方』で好演したエドワート・ノートンが主役

2024年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

リチャード・ギア主演の『真実の行方』でデビューしたエドワート・ノートンの演技力を堪能できる今作も、どんでん返し系のためネタバレ禁止。
途中から登場するブラッド・ピットのカッコよさが見どころ。
ラブストーリー要素が強めで、アクションシーンも本格的。

コメントする 1件)
共感した! 15件)
Don-chan(Daisuke.Y)

4.5ルールその1 ファイト・クラブのことを決して口外するな

2024年4月9日
iPhoneアプリから投稿

これは、完全にやられた、、
たしかに口外してはいけないわ、
ルールに則り深くは言わないが、
ネタバレなしで見たほうが絶対にいい

2回目観るのが今から楽しみだ

コメントする (0件)
共感した! 1件)
k elow2@アカウント作り直しました

3.0何度も観てると‼️❓色褪せていく心象風景‼️❓

2024年4月5日
PCから投稿

テレビの録画、初めて映画館で観て衝撃を受けて何度かの鑑賞。
この手の仕掛けは、他でも使われるパイオニア的パラノイア映画🎞️🎟️
驚きの連続だが、何度も観てると、ファイトとテロに関連性が無いことを思い知らされる。
二重人格も後付け感が強い。
でも、だからこそ、二人の演技が超凄いことも思い知らされる。
演技と当時の映像音響の先進性が相まり独特の世界観。
極まれりは、新興宗教的な人々の求心力、ああ、苦しい時は藁にも縋る、神や超人に縋る、この時代にこそ似つかわしい危うさに愕然とする。
何か、心の底の苛立ちが掻き立てられる、神を道標とした終期末を招きたいと思わせる危険⚠️な映画🎬

コメントする 2件)
共感した! 20件)
アサシン5

3.0みんなでファイト☆ドMクラブ

2024年4月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

怖い

興奮

知的

チャック・パラニューク原作による同名小説の映画化。
監督は『ドラゴン・タトゥーの女』のデビッド・フィンチャー。

【ストーリー】
不眠症に悩む男(エドワード・ノートン)は、睡眠薬がわりの難病患者の会でマーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)と出会う。
不眠で記憶が飛ぶ男。
あるとき意識をとりもどすとそこは旅客機の中で、隣の席のタイラー(ブラッド・ピット)と出会う。
タイラーは面白い話をする男で、妙に引っかかりを覚える。
自分の高級アパートにもどると、部屋はガス爆発でめちゃくちゃにふきとばされていた。
男はタイラーに連絡をとって2人で場末のバーで飲む。
店を出て、タイラーは言う。
「今夜泊めてほしいんだろ? いいぜ、ただし俺を思いっきり殴れ」
理不尽な要求をはねつけきれず、タイラーを殴ると腹を殴りかえされる。
それ以後、男は毎夜のようにタイラーと殴りあいながら、飲むようになる。
そのようすを見ていた酔っぱらいたちも加わり、やがてバーの地下では毎夜1対1での殴りあいが行われるようになる。
イベント参加の条件はたった一つ——「ファイトクラブ」と呼ばれるようになったこの集会を秘密にすること。

ファイトクラブです。
ガチンコじゃない方のファイトクラブです。
ガチンコの方がガチンコ(真剣勝負)かというと、まあご存じとおりですが、ともかく名前の由来になった映画です。
フィンチャーの痛みを際立たせる描写に、ゾッとする人も多いでしょう。
そしてある程度殴りあいの安全が保証されたこの手の決闘に、心惹かれる男子もいるはず。
健全にストレス解消したいならジムに通って格闘技でもすればいいんですが、それでは満足できない者もいる。
タイラーのカリスマは、法や社会からはみだす冒険と秘密主義の危険な空気に誘いこまれた彼らを、強力に結束させます。
これがただの大人のヤンキーマンガに終わらないのは、痛みにフォーカスして勝ち負けに意味をもたせず、主人公が破滅するまでその行為に没頭させるから。
「僕」がもっとも壊したかったのは、自分自身だった。
その欲望がルールのあるケンカに、まるで麻薬のような依存性をもたせる。
つまりこのクラブは反社会的ドMのコロニー……や、怖すぎでしょ、その価値観。
原作者はこの物語を「『華麗なるギャツビー』のアップデート」と語っています。
アメコミで続編が2つ発表されているそうですが、残念ながら未邦訳とのこと。

退屈な日常から脱却したい、むしろその日常を完膚なきまでに破壊したい、そんな破滅願望の充足ならフィンチャーの右にでるものはいません。
そういう鬱屈を解消したいなーとハミングしながら物思う午後、みなさんそんな時にはこの映画ですよ。
すっごい痛そうですけど、それを悦びに変えてくれそうなファンタジーが、ここにあります。

コメントする 2件)
共感した! 17件)
かせさん

5.0これ作った人って天才っすよね

2024年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

不条理で滑稽で洗練されていて
とにかくセンスがヤバいお話でした
これ面白くない人はいないと思います

コメントする (0件)
共感した! 4件)
まんぞう

3.0うーん…

2024年2月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

面白かったけど、
殴り会う意味や、何とかの会に集まる意味が
理解できないので、今一つのれなかったです

エドワードノートンさん、
初めて知りました。

良い役者さんですね。

コメントする 3件)
共感した! 12件)
seiyo

3.5ブラピより主人公の方が好きだった。他人事なナレーションが面白かった...

2024年1月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ブラピより主人公の方が好きだった。他人事なナレーションが面白かった。

食べ物に汚物混ぜるのは本当にやめて欲しい。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
かなこ

3.5対極の二人の関係性

2024年1月4日
Androidアプリから投稿

二重人格作品の最高傑作
二重人格をテーマした作品の中で
非の打ち所がない。
大抵は尻すぼみで終わるところを
最後まで走りきるストーリー構成が
見事です。

自分をも欺くため念には念を入れ
周りにルールをかせ、真相へと
たどり着けないようにする見せ方が
見ている側を翻弄させる。

二重人格ものではないが、
世の中を変えさせるテーマでいったら
邦画のスクラップヘブンも似た
感じで思い出した。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
to

2.5さすがにトイレが汚すぎる

2023年11月4日
スマートフォンから投稿

興奮

ラストシーンは好きだし、ヘレナ・ボナム=カーターは美しいし、ブラピもカッコいい。大どんでん返しの部分も綺麗に決まってた。
でもちょくちょく本当に不潔な描写があって不快さが勝っちゃった!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
みぞれ

5.0タイラー、きみを伝説にしてやるよ‼️

2023年8月30日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

興奮

これは夢遊病患者の方への警告ビデオか❓それとも「ジキル博士とハイド氏」を現代的にリメイクした作品か❓はたまた常識や価値観をぶっ壊すエンターテインメントなのか❓違います、違います‼️この作品は一人の平凡な男の欲望・妄想・願望、自分とは180度違う理想の男性像への変身願望をスタイリッシュに映像化したブラックなコメディなのです‼️理想の男性像=タイラー・ダーデン=ブラッド・ピット‼️とにかくタイラー、いやブラピがとんでもない男‼️ルックス良し、セックスは強い、そして何より自由奔放‼️映写のバイトでファミリー映画の中に1コマのポルノ画像を挿入したり、ウェイターなのにスープの中に小便したり、人間の脂肪を使って石鹸作ったり、とにかくやる事がブッ飛んでる‼️そんなクレイジーな男なんだけど、これがチョーカッコいい‼️キマッたヘアスタイルもブラピ史上ナンバーワンだと思うし、あのオレンジのイカしたジャケット‼️欲しかったなぁ‼️そして主人公とタイラーの2人で、殴り合いによって心を解放する秘密組織「ファイト・クラブ」を創設するんですが、タイラーのカリスマ的魅力で、なんとテロ組織と化してしまう‼️タイラーを止めようとする主人公は、タイラーが自分自身の別の人格、つまり同一人物であることを知る‼️やはり「ジキル博士とハイド氏」の物語‼️ここから自分自身を止めようとする主人公の戦いの中に、物質・情報化社会への批判、すなわち物欲と所有欲にまみれた現代人への批判と文明破壊というテーマがあって、チョー危険な現代社会が浮き彫りになっております‼️そして、脳細胞を駆け巡りにめぐって口に突っ込まれた銃口の映像になるカッコいいオープニングや、タイラーとマーラのセックスシーン、まるで神の視点のように主人公とマーラが崩れゆくビルを眺めるラストシーンなどの、エッジの効いた素晴らしい映像‼️が、しかし‼️そんなテーマ性や映像センスにゴマかされがちですが、やはりこの作品の本質は優れたコメディ‼️前述のタイラーの所業や、主人公に扮するエドワード・ノートンと上司の会社でのやりとりを頭に思い浮かべるとおかしくてニヤニヤ笑ってしまう。デヴィッド・フィンチャー監督のオフビートな笑いのツボにハマるというかグッと来ちゃいます‼️切れ味鋭いテーマをブラックコメディーのオブラートで包む‼️まるでスタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情」ですね‼️ホント、デヴィッド・フィンチャー監督は天才‼️一生ついて行きます‼️

コメントする (0件)
共感した! 19件)
活動写真愛好家

2.0一度ではさっぱり分からない。

2023年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

一度ではさっぱり分からない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
masya

4.5一つのスタイルを作った映画

2023年6月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

観客を徹頭徹尾だまし続ける傑作。

『ユージュアル・サスペクツ』と共に、やりやがったな、と感心せざるを得ない名作。
ブラッド・ピットの強烈な個性と魅力が、
見事なまでの迷彩となっている。

登場人物で、唯一まともなのがヘレナ・ボナム・カーターという設定も素晴らしい。

中国上映版のみ結末が異なるらしい、
というのも興味をそそられる。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
Haihai

5.0厨二病社会哲学映画

2023年6月16日
スマートフォンから投稿

「スゲーどんでん返し映画だから」と言って友人に勧めてしまう映画だが、決してそれがこの映画の面白さの真骨頂ではない。
厨二病になった皆んなが自分と周囲に無差別に問う社会哲学を題材にしているので厨二病経験者は必見の映画だと思います。
そして前編遊び心満載なのでいろんな角度から楽しむことが出来る最高の一本だと思います。

コメントする 1件)
共感した! 2件)
神に選ばれし無敵の男

3.5刺激つよめ

2023年4月23日
スマートフォンから投稿

楽しい

興奮

難しい

ターナーのエネルギー強いな〜〜
カリスマ性というのか、多くの人の考えとか行動を大きく変える強い人間のパワーってすごい

こうやって改めて資本主義社会とか消費社会をみると本当にあほみたいだね〜、石鹸の秘密よ、、

全然展開が予想できなくてたのしかった!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
mui

4.5かっこいい

2023年4月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

みんな大好きな内容は自分は触れずに
個人的には他のブラピ映画と比べてもブラピがかっこいい映画
とにかくブラピが狂気で、理想のブラピとも言える立ち振る舞い、ファッションを見せてくれる
そしてヘレナボナムカーターが実際にいそうなゴス、激ヤバ女の究極系のようなファッション、立ち振る舞いでこれまたかっこいい
ダークなベティちゃんのよう
そしてこの2人に主人公が振り回されまくるという映画です

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ゴンゾ

3.0乗り越えたかった名作

2022年11月27日
PCから投稿

批評家の評価も高く、世間の評判も良い映画が、じぶんにはぜんぜんだった──ということが、たびたびある。

まえにレビューしたユージュアルサスペクツやアメリカンビューティーはトマトメーターもImdbも高いがわたしは面白いと思わなかった。

ところが映画好きは内懐に葛藤を持っており「じぶんにはぜんぜんだった」としても「じぶんにはぜんぜんだった」とは明かしたくない映画──というものがあったりする。

たとえばガイリッチー。

玄人っぽさと男らしさに溢れたガイリッチーの初期作群は映画好きとしては「だいすき」と寄せておきたいところだ。

が、わたしにはロックストック~もスナッチも、あんまりピンと来なかった。

にもかかわらず、昔書いたレビューでは「じぶんにはぜんぜんだった」とは言わず、ミッキーのパイキーなまりがうんたらかんたらと、ガイリッチーの面白さがわかるふりをしていた──のだった。

とはいえ年をとるほどに、中二病がぬけて、すきじゃないものをムリしてすきだとは言わなくなっていく。

もう趣味の良さをアピールしたり、レビューごときで“ええかっこしい”する年じゃない。

──というわけで明かすがわたしにはファイトクラブの面白さがさっぱりわからない。

むかしからわからなかった。

なにしろ、1999年からこんにちまでに、わたしはファイトクラブをかれこれ10回以上、見はじめている。見た──のではなく見はじめた──のだ。ぜんぶ途中でやめた。なぜか──おもしろくないからだ。

ではなぜ10回以上も見はじめたのか──と言えば、とうぜん、これが映画史上の傑作とされているからだ。

IMDB8.8。RottenTomatoes79%と96%。(批評家よりも)とりわけ一般観衆から圧倒的に支持されている。とくにアメリカ人はファイトクラブが大大大好きだ。

だから映画ファンとして寄せようとして=なんとか面白さを理解しようとして、10回以上見はじめたのだ。
見るたび挫折した。
なんなんだこのつまんなさは???と感じる一方で、ファイトクラブの面白さがわからない俺のセンスのわるさはなんなんだ???と二重の鬱憤をかかえながら毎回毎回いやな気分で途中下車してきた──のだった。

映画好きなら誰でもじぶんのポジションを持っている。ポジションとは謂わば「この面白さがわかんないのはダサい」という小さな矜持のことだ。

もちろん「この面白さがわかんないのはダサい」と直截に言うことはないが、じぶんとは異なる意見を消極的に揶揄する「びっくりしましたコメント」はよく見かけるはずだ。

映画レビューでもヤフコメでもあるいは他のコメント欄でも、定番な構文として「好評(or悪評)が多くてびっくりしました」とはじまるやつがある。
投稿主の本音は「おまえらぜんぜんわかってなくて草」だが、そう言ってしまうと攻撃的なので、攻撃性を「びっくりした」にとどめておく──わけである。

つまり「好評が多くてびっくりしました」と言われてしまうと、好評コメントをしたわたし/あなたは、ほんの僅かにせよじぶんの好評に懐疑心がめばえる──わけである。なにしろびっくりされるほどのことなわけだから。

もちろんじっさいには懐疑なんぞしない。そもそも「びっくりしましたコメント」なわけだから。だいたいコメント主はほんとうにびっくりしているわけではない。びっくりした──にありったけの皮肉を込めているだけであって、勝手にびっくりしていてくださいというかんじなのだが、それが謂わば“ポジション”である。

どれほど控えめでもポジションを持たない人はいない。そして同じポジションどうしの多寡が趣味のいい映画とか、おさえておくべき俳優とか、いまもっとも旬な監督とか、そういった潮流をかたちづくる。

ガイリッチーのロックストック~やスナッチ、あるいはファイトクラブは絶対多数の“ポジション”に支えられた映画──というわけ。

そういう映画を「おもしろくない」なんて言ったら「こいつ映画ぜんぜんわかってない」になってしまう。直截表現が避けられたとしても「ファイトクラブわかってなくてびっくりしました」と言われてしまう。──わけである。

勝手にびっくりしていてください──と言いたいところだが、わたしはファイトクラブがわかりたかった。何年もずっと、わかりたかった。

とはいえ映画のニュアンスはわかる。ノートン演じる『僕』の気持ちもわかる。現代病に犯されたかれがじぶんの中にもう一人の別人格をつくりあげてしまう・・・理解できる。細かいメタファーまで把捉しているわけではないがファイトクラブに秘められたカオスは感じとったつもりだった。

だが、このメタファー(なにかを暗喩しているかもしれない表現)が“じぶんにはぜんぜんだった”。記号的すぎる。映画内で、現実と仮想の境界があいまいだからといって、困惑したことはない。が、ファイトクラブだけはイライラした。

なにより、暴力的だった。
じぶんはおよそどんな暴力・残酷描写にも耐性がある。が、ファイトクラブは、映画内で死んだのは一人にもかかわらず、どの映画よりも破壊的だった。(もちろん、この映画が苦手なのを差し置けば、これは最高の称讃にほかならない。)

それからブラッドピットはわざとらしい。それが魅力であり持ち味なので指摘されないがブラットピットはやはりわざとらしい。気持ちよさそうに演じているほどわざとらしく、わざとらしいほど好かれる。幸福な男だよね。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
津次郎

2.5俗物からの解放

2022年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

暴力的なネーミングにブラッド・ピットのキマッたビジュアル。監督は鬼才:デヴィッド・フィンチャーに、脇役はエドワード・ノートンやヘレナ・ボナム・カーター、ジャレッド・レトと聞けばくせ者ばかり。以前から気になっていたエンタメ感が前面に出ているタイトルをついに拝見。

 最初は「どこにエンタメ要素が?」と思いつつ観ていたが、ブラッド・ピットが出てきてやっと香りが漂ってくる。そして訳も分からず主人公(エドワード・ノートン)とブラッド・ピットの殴り合いになったところで面白さに気づく。

 社会で抱えてしまうストレスを、暴力的に発散している。

 日々溜まっていく、しかし物欲や効率の良い生活では晴らせない鬱憤を拳で吐き出す。そして殴り終えた後の満足感。もう物欲・金欲は関係ない、そこに思いを巡らすことがないほどの満足感なんでしょう。現代社会で物欲・金欲なくして生きれない。ない人などいない。なぜなら現代社会で必須アイテムだから。しかしそれゆえにストレスを抱えてしまう。そんなことよくある話。それを全て暴力で、力で解決しよう。

なんとシンプルな発散方法か!

理のある人なら“暴力で発散するなど”と避けてしまう、と言うよりお縄にかかる事案。でも殴りたい衝動を抑えてストレスを抱えるより、殴って発散すりゃ良いやないか。それによっていろんなストレスが発散され、俗物から解放される。そして真の自由を得ようとしるこの展開。

現代社会に対するアンチテーゼ。この考えは個人的に非常に面白い!

だが、後半の展開は少々過激すぎないか。2人の殴り合いの意義を見出した人たちが集まり「ファイト・クラブ」を作り出した。ここまではわかる。しかしそこから過激集団に変貌してしまった。ある意味軍隊に変わったのだ。結局は俗物からの解放こそが真の自由を得るという信念から、それを世界規模で決めてしまおうとするように自分は思っているのだが、正直雑さを感じる。また主人公の隠された“真実”を知る時、納得はすれど・・・と思う。なんというか、サイコを思い出す。

後半の展開は個人的に「うーん」だが、暴力で自由を得るという発想はなかなか面白かった。ブラッド・ピットの腹筋も割れてたしね。肉体作るの大変やったやろなぁ。あとヘレナ・ボナム・カーターの癖の強さは見ただけでわかる。一瞬で彼女とわかってしまうくせ者オーラはやっぱ一級品。凄い役者ですわ。

全体的には悪くない、実験的な香りのする作品でありました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
asukari-y

4.5想像してたのと全然違かった!

2022年11月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

勿論、この作品の存在は当時から知っていたけど、なんだか殴り合い的なのが嫌だな…って敬遠してた訳で…でも「いや、ちょっと観てみるか…」と思って観たら、想像してたのと全然違くて なるほど…ってなった(笑)

とにかく伏線が張られまくってて、振り返ると点と点が繋がって「なるほどね…」と。
それを踏まえた上でもう一回観たら また違った印象で観られるかも。

ただ、自宅が爆発したのは 爆弾が爆発したからだって刑事の報告から「んん?もしかしてこれは……」って気付いた人は多かったんじゃないかなと思う。
そこから暫くするとタイラーは本当は存在していないんじゃないか?って疑いのマナコになる訳で…。
確証は持てなかったけど、振り返れば ファイトクラブでも、タイラーがオーナーにヤラれてるのを見てるノートンも、なんかそこには存在してないみたいだったし。
ジャレッド・レトをボコってるノートンを見る周りの目も カリスマに対する眼差しだったし。

主人公は凄く頭がきれるから、 人を操ることにも長けてた故に あんな軍隊まで作れたんだろうな。カルト宗教ってあんな感じで信者を獲得して巨大化していくんだなー。

ただ、二重人格になるきっかけみたいな物凄い強いストレス的な体験は解らず終いだったかな。
鬱積した感情だけであそこまでなりましたってのは、流石にちょっと飲み込めないかな。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
m@yu-chan

4.5最悪!!って思ってから人生は始まるし実感できるのは共感!!ラストシ...

2022年11月6日
iPhoneアプリから投稿

最悪!!って思ってから人生は始まるし実感できるのは共感!!ラストシーンが好き

コメントする (0件)
共感した! 2件)
餃子!!

4.0人間の本能を揺さぶる圧倒的バイオレンス

2022年10月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

ブラッドピットとエドワードノートンを擁してデヴィッドフィンチャーがぼんやり生きる人間達の本能に訴えかける超絶バイオレンスな2時間。
誰しもがどこかで何も起こらず平坦で盛り上がりに欠ける人生に嫌気が差していてその鬱憤を晴らせずにいる。誰もが持つ凶暴性、少しのきっかけでどうにでも狂っていく狂気の普遍性をスタイリッシュに描いていた。この年の公開作にマトリックスがあると目にして妙な納得感があった。
なんと言ってもブラッドピットのビジュアル、振る舞いどれを取ってもカッコ良すぎて脳死で着いていってしまうカリスマ性があった。
エドワードノートンの冴えないながらも内にある狂気を抑えられないキャラ造形が凄まじかった。
どんでん返しといえばの作品だが真実は度肝を抜かれる程ではなかったが、ストーリー展開、映像のクールさでここまでの名作となっていると感じた。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
カイト