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第1作目から飛躍的に進んだ技術的進歩を実感
CG業界を常にリードしてきたスタジオ、PDIの作品だ。「CGにとって、もう不可能な表現は何も無い」と思うほど技術的進歩を実感できる。炎や煙のシミュレーションは完璧だし、人間キャラの表情は実際に皮膚の下に筋肉があるようにリアルに感じられ、照明は現実の光とほとんど同じライティングが可能になった。肌の質感、頭髪、衣服、海、森の植物、群集などの表現技術も全体的に向上している。第1作目が公開された01年は、まだCGでは表現出来ないことがたくさん残っていたのがウソのようである。筆者は、PDIが設立されたのと同じ1980年からCGに関わっているが、「この先、CG技術者は何を目標にすれば良いのだろうか」という、何やら寂しい気持ちが沸いてきたほどだ。
若きアーサーが悩む父との関係や、社会における自分の役割、いじめ問題など、アメリカのティーン向け映画にありがちなテーマは、「またか」と感じる人もいるかもしれないが、それほどクドくない。前作までに比べて毒が薄くなったという人もいるが、「白雪姫」のパロディなど、ドリームワークス・アニメーションCEOのカッツェンバーグのディズニーに対する恨み節は健在だ。実は時限性の猛毒も仕掛けられており、劇中で仲間を裏切る"お姫さま"が登場するのだが、彼女はなんとディズニーが09年に公開するアニメーション映画のヒロインだ。
(大口孝之)
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