パプリカのレビュー・感想・評価
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原作好き、監督も好き、キャストもしっかりということでハードル上がりまくっていた
劇場公開時鑑賞。原作既読。「夢」も筒井作品でよく取り上げられるが、DCミニのようなSFガジェット使ってるのはあまり無かったように思う(読んでないだけかも)。
原作とは違う方向だが、弾けた悪夢的なイメージの本流は「妄想代理人」からの流れだったのだろうか。パプリカに仄かなエロスを感じる。男性の願望というほど単純ではなさそうだけど。
今敏氏の最後の長編映画になってしまったことだけが残念。
【夢と現を、SF要素を全面に出して描き出した大友克洋等、後年のアニメに影響を与えたと思われる作品。精緻な描写にも驚かされる作品でもある。】
ー 「PREFECT BLUE」「千年女優」など、ハイクオリティかつ奥深い作品を生み出した今敏監督。
46歳という若過ぎる年齢でこの世を去った彼が最後に手掛けた長編映画。
だが、この稀有な監督の魂は、後人に受け継がれたと感じた作品である。ー
■財団法人精神医療研究所から、他人の夢を共有できる画期的装置・DCミニが盗まれる事件が発生。それと時を同じくして研究員たちが精神に異常をきたすように。美貌のセラピスト・敦子は、パプリカという名の女探偵となり、人の夢の中で犯人を追う。
◆感想
・筒井康隆氏の原作は読んでいた。
だが、あのスケール感を映画化、映像化していた方がいた事は知らなかった。
・今作の画の細やか過ぎるトーンは、容易に大友克洋氏を想起させる。
- 今敏監督が、大友克洋氏に影響を受けたのか、その逆なのか・・。
だが、今作の夢と現を描くシーンの細やかな描写は、魅力的である。-
・今作を彩る、エレクトロポップは、”P-MODEL"を牽引した平沢進氏が担当されている。今作の近未来感を創出されている事に、大きく寄与している。
<今作は、資料を見ると2006年の公開だそうである。驚きである。
全く古臭さを感じさせない、斬新的な作品構成に驚かされる作品である。>
ずっと気になってた作品
ふと時間が空いたので鑑賞
いやー、、、食らったっていう感覚が1番かな。
なんか、ワールドを浴びた感覚。
平沢進の音楽が良かった。
ただ、自分の中にしっかり咀嚼できて落とし込めたのかは分からん。
なんか、感じた作品だった。
夢に入り込む感覚
どんどん設定にハマっていき、世界観に浸かれる作品
折り重なる映像の中で夢が表現される。自分の夢もこんなもので誰から観ても夢というのはこんなに秩序のないものなんだなと思うことができた。
ストーリーの中で疑問に思うことがちりばめられているが解決されていく。それは少々観る側の考える力に委ねられている所もあるがそれが心地いい。
もともとノーラン監督のインセプションが大好きで、パプリカに似ているところがあると聞いて観た。両作品の夢への捉え方がよく似ているためパプリカの設定にもすんなり入れた。
またリンクするシーンも多くあり、エレベータを使用するシーンの使い方はハッとした。
ストーリー展開も飽きがないため、1時間半でよくまとめられた作品だと感じた。
アニメならでは
なんかひとつひとつは思い出せないが、色々な作品でこの作風を観ているような気がする。
当時、パプリカというタイトルはよく目にしてたけど、全然観る気にならなかった。
こんなに面白いんなら、もっと早く観とけば良かった(笑)
夢で心を映し出す
話題作らしいので観てみよう。でも内容を全く知らない。予習の為に予告編を見たらめちゃめちゃ怖そう。観るのを辞めようか…でも夢と現実が交錯する内容がとても気になり、夜眠れなくなるのを覚悟で観る事に。
ジブリや細田監督のアニメしか知らない自分にとっては色々と衝撃的でした。
まず、絵が怖い。人の顔や人形等、とにかくリアル過ぎて怖い。これまで観てきたアニメの温かさや爽やかさはどこにも無くて、毒々しくて不気味でした。でも知らぬ間にその世界にのめり込んでいました。
人の恐怖や欲望、深層心理を映し出す夢。そこで精神分析行い、心のケアをするパプリカ。彼女の患者(?)である刑事も過去にトラウマを抱えており、治療によって徐々に自分を取り戻そうとしていた。しかし、治療機器のDCミニが何者かに悪用され・・・
人の夢に入り込む。誰かの夢と誰かの夢が重なり合う。現実の世界に夢が侵入してくる。どこまでが夢でどこからが現実なのか。境界線がわからなくなってくる感覚が楽しくも感じました。
今晩の夢にはあのパレードがなだれ込んできそうです。
これは夢か現実か…
現実と夢の世界が複雑に絡み合い、これは夢か現実か、誰のどういう時間軸なのか迷子になる。それと夢と現実がワーッと(?)なる原理というか理屈がよく分からず、全体的に自分の理解力を超越した内容だった。結局パプリカって何者?思い返そうとしてみるが、頭ぼんやりでわけが分からず。それはまるで夢から覚めた明け方のようであり、ただ脳裏こびり付くのは、不気味なパレードの蠕きと平沢音楽のみ……
内容は今一乗れなかったが、映像体験としては十分楽しめた。夢と現実が繰り返して、境界が分からなくなっていく感じはとても面白かった。
ずっと気にはなっていて、なかなか鑑賞出来ず仕舞いでしたがこの度地上...
ずっと気にはなっていて、なかなか鑑賞出来ず仕舞いでしたがこの度地上波での放送でようやく観る事に。有難い。
ストーリーは終始夢と現実の境が曖昧で、その上に専門用語や多くは語られない人物達が交差して正直分かりにくかったです。
ですがそれを形作る素晴らしい映像美と音楽が上手くフォローして、一種のファンタジーホラーのような雰囲気で観る事が出来ました。
特に夢の描写の色鮮やかな行進の部分は美しさと不気味さが混ざっていて迫力がありました。
オープニングのオシャレさや色褪せない映像美など16年前の作品とは思えないくらい凄かったです。
俄然原作が気になりました。
雰囲気だより
脚本が良くなかったですね。能勢がおらず、粉川と同一人物?になっていたり、氷室が既に発狂したところから始まったり、無理やり詰め込んだ結果、溢れたりねじ曲がってしまった「パプリカ」ではない作品になってしまったようです。終盤の乾との戦いのシーンは安っぽいヒーロー物を見ているような気分でした。最後の結婚報告も敦子と時田の関係が全然描写されてないなら入れなくてよかったんじゃないかと思いました。演出や作画、曲に頼りすぎでスカスカな割にぐちゃぐちゃ、そんな作品でした。
アニメはあまり観ないけれど、映画の世界で鬼才と言われるリンチやキュ...
アニメはあまり観ないけれど、映画の世界で鬼才と言われるリンチやキューブリック等、「うわぁ、とんでもない物に触れてしまった。」と思う人達。
この映画も、それに触れたんだな。と思った。
原作は筒井康隆らしいけれど、むしろこれをどう言語化しているんだろう?
夢の中という制限のない世界を舞台に、人の欲や攻撃心、嫉妬がぐちゃぐちゃと人を追い詰めていく感覚。
現実ではないからこそ、より露骨に際限なく感情がぶつけられていくのが刺激的。
独創的な世界観と、不安と恐怖を引き出す描写、平沢進の音楽も世界観と一致して素晴らしい。
今敏のちまちま感
が好きなので、それだけで楽しく観てしまいました。
原作未読なのもあって、細かいSF的ロジックは観ただけではわかりませんでしたが(てかあるのか?)、絵的に目のお楽しみとしては充分に今敏ワールド全開だと思います。
黄泉比良坂を故障させたい
何気なくみた動画で「黄泉比良坂故障の影響で…」という奇妙なフレーズが心にひっかかってしまったのでレンタルで借りてみた。
頭悪いので最初見たときは奇妙さ奇天烈さの連続に戸惑うばかりだったが、ネタバレ感想等を書いているブログをいくつか検索して読んでから見直してみると、とても楽しい。夢と現実の境目がぶっ壊れる様は、まさに『黄泉比良坂故障』
原作と監督が声をあててるバーテン2人、何気にアクロバティックに活躍する。「しないさせない暴走は!」って、こんな暴走作品を作っておいて何の冗談か(笑)
監督さん若くして亡くなられてこれが遺作だそうで、社長さんに何とか才能だけでもおいていってくれないかと言われる程だったそうで、ホントに黄泉比良坂を壊してあの世から戻ってこれたらいいのにね。
夢の映像は美しい
夢だから理解を超えて発展するのは当然ながら、どうも映像になると身構えてしまう傾向にある。「インセプション」は何度見ても苦手だし。感性だけで受け止めればよいのだろうけど。
ただ、この作品は筒井康隆の原作があるせいか理解しやすいストーリになっていて飛躍して困る部分は少なく、夢の映像シーンの芸術性と美しさもあり楽しめた。
ナイトメア
噂は聞いていたんですが、なかなか見る機会がなかったこの作品、この機会に視聴
攻殻(攻殻機動隊)
AKIRA
あと千と千尋の神隠し
ちょっと平成狸合戦ぽんぽこ
なんというか、全体が程よくナイトメア(悪夢)で、自分の夢に出そう 笑
噂通りの良い出来でした
ただ個人的には、積極的なリピはしばらくないかな
声は超豪華メンツでさすがでした
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