メメントのレビュー・感想・評価
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ノーラン監督の弟の短編小説が原案
・記憶喪失ものというジャンルが存在する
・記憶喪失ものでは、どうにでもできちゃう可能性を秘めてる(らしい)けど、短期記憶喪失は制約がある
・記憶喪失の疑似体験映画
・主人公には時間感覚がないから、観客も時間感覚を失うように時系列が逆転している。しかも、二つの時系列がカットバックし、合間に回想シーンも挟んでる!
・人の記憶は巧妙に、自分の都合のいいように仕掛けることがある
・その映画の本質はマルホランドドライブ的ともいえるかも
・人は世界を見たいようにしか見ない
・そのために、自分の行動を選択する
・そのなかで利害関係が一致する他人と一緒にいる
・テディの憎めないキャラが魅力的
・バーにいたオヤジもいい味だしてる!
・視野の狭い人間は周りの利用される
・普通に時系列通りにつないだら、主人公を客観的にみることになるが、時系列を崩すことで主人公自身の視点でみることになる。
・主人公の視点になるのは記憶喪失ものの強みでもあるけど、編集がその効果をより強めている
・クリストファーノーランは、ダンケルクもそうだけど、観客に体験を届けようとしている。
・人はなぜ写真を撮るのか。それは自分の記憶の曖昧さを補うためではないのか。
時間軸の斬新さは今も変わらず
公開当時、時間軸の斬新さで話題になっていて、それを強く意識して見て、手法や映像スタイルに相当見入った記憶がある。
物語の構図はさておき、映画そのものの構図が理解できてそこに面白みを感じるだけで満足したような・・・
どういう映画なのかわかった上でもう一度見ると、ストーリーはよくわからない作品だというのが印象強い。複雑でしかもすべてを丁寧に説明しきっていないように思えたため、難解さを感じる。繰り返し見るとそれだけ謎が見えて、さらに見て理解しようとするけれど、意外と明確な情報は少ないような気がする。あくまで予測や想像で具体的な内容を見つけていく必要がある。それが面白いか面倒かは、個人差があるだろうが、かなりの時間を要することだけは確かな気がする。
とはいえ、この作品の醍醐味は一見しただけで理解できるし、その特徴は未だに色褪せていない気がする。
クリストファー・ノーランの監督作品の面白さは、ストーリーテリングにはないということを再確認したような気がする。
ややこしい
結末を最初に見せて、一から順に結末に向けて話を見せるってのは漫画何かでもよくあるけど、結末から逆再生っていうこのやり方は斬新、ただややこしいw
今が現在なのか、過去なのか、未来を見せてるのかわからなくなる時がある、インセプションみたい。
さすがクリストファーノーラン!
【映像の中で”時”を魔術師の如く操るクリストファー・ノーラン。究極の”ループムービー”でもある。】
頭脳、フル回転で観る映画。
実に面白い。
モノクローム画とカラー画の使い分け方・・・。
■メメント:”思い出せ”
■メメント・モリ ”死を思え”
- クリストファー・ノーラン監督が、騙し絵の”エッシャーの大ファン”であることは有名だが、今作で彼は観客を騙す(惑わす)事が出来たのか・・。-
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■レナード(ガイ・ピアース)は妻を犯され、殺される。
その際に受けた頭への傷が原因で、”新しい記憶が消えてしまう”事に悩まされつつも、
・周囲での出来事を”ポラロイドカメラ”で写し、写真の裏にコメントを残し
・身体中にタトゥでメモを残しながら、
犯人を捜すが・・。
■数々のメモ(可成りミスリードされる。上手いなあ、凄いなあ・・。)
・胸には”ジョンGが妻を犯し、殺した”
・”サミーを忘れるな”・・・
- レナードが保険屋だった頃、顧客だった、サミーの妻が、夫の記憶障害を確かめるために”ある覚悟”で何度もインシュリン注射をさせる場面。ー
(サミーが出る場面はほぼ、モノクローム画である・・。)
夢か現か・・・。-
<解体された時間軸の中で、断片的情報を”フラッシュバックを効果的に用い”、錯綜する物語を整然と造り上げた作品。>
■何度観ても、鑑賞後の解釈にブレが生じる作品でもある。
完全にクリストファー・ノーラン監督の勝利である・・・。
★3.5
間違いなく名作の1つですね
タトゥーでメモを取るとゆう発想がインパクトに残る表紙にも生かされてる
よめないストーリー展開でレナードの立場になってみてみるとより一層おもしろい
逆から進んでいくとゆう斬新な話の進行具合は人によってはごちゃごちゃになりそうだけど個人的にはおもしろかった
とりあえずレナードに抱かれたい
脳を使う映画
なんの予備知識もなく見てしまうとかなり混乱する。
なんとか理解しよう、理解しようと脳をフル回転させて見る感じ。
かなりの集中力がいる作品なので、疲れている時にはおススメしま
せん(^^;)
見て良かった!という内容ではないけれど、
こういう作り方もあるんだなーと知れた作品かな。
記憶とは果たして正確なのか…
めちゃくちゃ難解映画。
DVDの時系列を戻したバージョンを観て完全に理解した。
正直、物語自体はあんま深くない普通のサスペンスなのだが、時系列を崩すことにより伏線が散らばり伏線に気付いたときの爽快感といったらすごい。
この作品で学んだこと
記憶は不確かでありメモは大切。しかしそれ以上にノーランはやっぱり天才!
映画を見た後、他の人が書いた考察を読んで「ああ~!そういう事!!」と感動できる映画。
この映画は1回、いや2回見ても「??」となる人が多いと思う。
けれど映画の作りがうまく探求心をひどくくすぐられるので「あのシーンの意味は?」「あの人の目的は?」「結局主人公はこれからどうなるの?」と気になってしまう。
幸いな事に、メメントは他の人がたくさんネットに考察を載せている。
だからそれを見よう!!
そうすると、「ああ~~~そういう事!!」と感動する。
この映画の内容が理解できなければできないほど、他の人の考察を読めばまるでコナンの謎解きのように「はっ…!」となる体験ができる。
だからこの映画は、映画を見る自分+それを考察してくれる他人の力が合わさって初めて完成された作品なんじゃないかと思う。
コナンで例えるなら映画が謎パートで、他人の考察が謎解きパートなのだ。
映画自体はしっかり作られていて考察に耐えられるよう綿密に練られた構成をしているので、見て損はないぞ!
難解かつ独特なストーリー展開
題名にもある通りこの作品は物語の展開が独特で開始10分くらいまで物語の進行についていけなかった。というのも、普通は起承転結で物語が進行していくのに対し、この物語は結末から始まり一定の間隔で『起』に戻り、また一定の間隔で『結』の続きに戻りと交互にストーリーが進行して最終的にはそれぞれ『起』と『結』から進行したストーリーがくっついて物語の真相が分かるという独特の展開であったからだ。
また、主人公レナードは後遺症により10分程度しか記憶を保つことができずポラロイドカメラで撮った写真や自身が書き残したメモを頼りに行動するため、何が本当で何が嘘なのか、今まで自分が何をしていたのか、彼は覚えておらず、結末から戻る形でストーリーを観ている我々にもわからない。これらの要素がこの作品を読み解くのを難しくしている理由である。
あらすじを見てこの映画を視聴したにも関わらず物語の進行についていけなかったのが悔しかった。物語の最後に『起』から『結』まで分かりやすいようにまとめてくれるのではないかと期待していたがそのような描写はなかった。独特なストーリー展開、10分の記憶、嘘をつく人物、これらが視聴者を混乱に陥れている要素であり、僕はこれに完全に踊らされ、真相を知った後も全くスッキリせずに視聴を終えてしまった。
細い時間軸と嘘
主人公と同じで、観ている側すら何も解らない展開が丁寧にも思われる時間軸の変動の描写で細かく刻まれ、理解出来てくる反面、複雑になっているようで戸惑う。
誰が正しいのか?馬鹿正直に信じていると呆気に取られる展開が繰り広げられ、誰もが嘘しか言っていないように、、、主人公ですら!??
一つ一つの謎が、その都度に解決されて行くようで単に御都合主義的にも映るが、記憶を軸にある物語が全体を通して賢さで覆われて行く感じ?
まぁ、驚きなオチがあるのは確か、が、遅かれ早かれ捕まる訳で、でも、それすら憶えていない、復讐果たせず無念の思いだけが残るのか!?
頭の良いノーラン、D・フィンチャーのLOOKで観たかったような、G・ピアースが何となくB・ピットを意識している?髪型とか。
ノーランが撮りたかった、ノーランが撮った「セブン」のような本作、違うか!!?
やっぱ名作だわ。
物語のラストシーンから逆に語られる本編と、始まりから語られる挿入シーン。
一つの物語を2方向から、しかも断片的に描くっていうのは、
「10分間しか記憶を保てない男」の疑似体験をさせようとしてるんだろうか。
よくぞこんなの作れるもんだなっていうのが正直な感想。
面白いとかどうとかより、「すげぇ」っていう。まぁ面白いんだけど。
まぁいずれにしても分かりにくいっていうか意図的に混乱させられる作りで、
さらにストーリーとしても謎が多く残るっていう、挑戦的な作品だと思う。
しかもこれ、20年ちかく昔の作品だからね。
そりゃ高校生もおっさんになるわっていう。
お話の内容は考察サイトとかでさんざんやられてるので、鑑賞後に漁るのも楽しかった。
ロックストックとか、ドーベルマンとか、当時好きだった映画をもう1回みなおしてみようかな。
点と点が線になる快感を味わえる
殺された妻の復讐をするために犯人探しをする記憶が10分ほどしか持たない男が主人公。時系列がバラバラのストーリーを見ながら、観客も主人公と一緒にちぐはぐな記憶を繋ぎ合わせながら物語の真相に迫っていくという構成になっています。
複雑に入り組んだストーリーなのに難しすぎず、最後には「そういうことだったのか!」と驚いてしまう。序盤の謎が段々と解けていく爽快感がたまりません。ストーリー序盤から時系列ラストを見せられ、「どうしてこういう展開になるんだろう」と考えながら見ていて、物語終盤まで分からないままだけど、ラストの5分で大どんでん返しが起こる。
今まで見てきた映画の中でもトップクラスに緻密に練り込まれたストーリーと驚きの結末でした。
また最初から見直します!
自分の世界はどのようにできていく?
自分の記憶は自分がそう思いたい世界。外の世界の何が真実かふと怖くなる作品。金属片を掴むシーンはインセプションのコインにも通じる「何がfactなのか」という問いを投げかけられているような気がします。目で見て触れて感じて刻まれた記憶が自分を作っていくんだなとあらためて感じます。
わからない。
わっけがわからない。物語が行ったり来たり、謎もたくさん、とにかくごっちゃごちゃ、でもそれが面白い!
わからないということが面白いと思えるのは、クリストファー・ノーランという監督がいかに名監督であるかということを証明しているのだと思います!
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