劇場公開日 2002年5月11日

「なんとなく改めて見返してみようスパイディ」スパイダーマン 竜虎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5なんとなく改めて見返してみようスパイディ

2015年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いや〜、
しっかりとオリジンをやってましたよ。
冴えない高校生クモに噛まれて超人に、かと思ったらベンおじさんの死にかの有名なあの台詞、グリーンゴブリンが出てきたらJJJが怒鳴って、ハリーとMJとピーターは微妙な雰囲気、でもやっぱりスパイディは親愛なる隣人であり続ける、うん、オリジンですわ。

良かったのはグリーンゴブリンとJJJですね。ウィレム・デフォーとJ・K・シモンズの見事なまでの怪演が凄いっすわ。
2人ともアメコミからそのまま出てきたかのようなビジュアルで彼ら2人を見るだけでもこの映画の意味があるってもんです。

あとスーツがボロボロになって血みどろになっても、気合で戦い続けるスパイディの姿は、やはり惚れますよ。
パワーも叶わずにボロボロになって、でもそれでも戦い続ける不屈の心こそがスパイダーマンの本当のパワーなんですよね。
そこが1番表れるのがボロボロで顔も見えるスーツだから、ここをしっかりやってくれたのは素直に嬉しいです。

それ以外だと、ちょくちょく原作を彷彿とさせる絡みやネタ、ちょっとした遊びなんかもあったりして、この辺は最近のマーベル作品にも通ずるファンサービスが溢れてて良い所だと思います。

ただよく言われるMJ問題とピーターの性格はやっぱりイマイチでしたね。

別にビジュアル面はこの際なにも言いません。それにMJとピーターの微妙な関係は凄くいいと思うんですよ。でもね、2人の距離が縮まる間にMJ何人男乗り換えるのよ、しかもなんの後腐れも感じさせずに、せめてもう少し葛藤とかあればいいけど、これじゃ尻軽女にしか見えないっすよ。

あとピーターの性格もネクラすぎると言うか、電波すぎるというか、、、
高校時代、パワーを得る前の冴えない感じは良いんです。でもねスパイディになってから冗談とか馬鹿なこといいながら戦う姿勢を見せて欲しいというか、もっと饒舌な所もあるのがスパイダーマンだと思うんです。
なのにピーターと来たらMJを前にして言われる方からしたら訳わかんない告白しでかすじゃないすか、いやもう見てるこっちが怖いよって感じでしたね笑

オリジンなんで少し冗長に感じるというかテンポの悪さも感じましたけど、でもそこを犠牲にしてでも、丁寧に描いたオリジンとして良くできた映画だったと思います。

最後に余談ですが、ラストシーンはアイアンマンシリーズ、特にアイアンマン3のラストを彷彿とさせ、アイアンマンはこの辺りオマージュしてたんだなーと、恥ずかしながら今更気づきました。

竜虎