全米映画ランキング : 2009年11月6日~2009年11月8日

全米映画ランキング:2009年11月9日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2009年11月6日~2009年11月8日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 Disney's クリスマス・キャロル 1 31,000,000 31,000,000
2 1 マイケル・ジャクソン THIS IS IT

This Is It
「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

2 14,000,000 57,900,000
3 ヤギと男と男と壁と 1 13,300,000 13,300,000
4 THE 4TH KIND フォース・カインド

The Fourth Kind
「THE 4TH KIND フォース・カインド」

Universal
(ワーナー・ブラザース映画)

1 12,500,000 12,500,000
5 2 パラノーマル・アクティビティ 7 8,600,000 97,400,000
6 運命のボタン

The Box
「運命のボタン」

Warner Bros.
(ショウゲート)

1 7,900,000 7,900,000
7 4 南の島のリゾート式恋愛セラピー 5 6,400,000 96,000,000
8 3 完全なる報復

Law Abiding Citizen
「完全なる報復」

Overture
(ブロードメディア・スタジオ)

4 6,200,000 60,900,000
9 5 かいじゅうたちのいるところ

Where the Wild Things Are
「かいじゅうたちのいるところ」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

4 4,200,000 69,300,000
10 7 ATOM

Astro Boy
「ATOM」

Summit
(角川映画、角川エンタテインメント)

3 2,600,000 15,100,000

「クリスマス・キャロル」がV。クルーニー、ミラ、キャメロン主演作もランクイン

ホリデーシーズンを迎えた全米ボックスオフィス。4本の新作がランクインした先週末はアカデミー賞監督ロバート・ゼメキス&ジム・キャリー主演の3Dファンタジードラマ「Disney's クリスマス・キャロル」が、興収約3100万ドルで首位デビューを飾った。19世紀イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの同名古典小説を基に、金の亡者スクルージ(キャリー)が、過去、現在、未来の3人の精霊とともに時間の旅をすることによって改心する姿が描かれる同作。ホリデーシーズンのトップバッターとして大ヒットを期待されていたが、予想を大幅に下回る成績に終わってしまった。それでもゼメキス監督としては「フォレスト・ガンプ/一期一会」(94年/約2440万ドル)、「ホワット・ライズ・ビニース」(00年/約2970万ドル)、「キャスト・アウェイ」(00年/約2888万ドル)、「ベオウルフ」(07年/約2750万ドル)などを抜いて、オープニング興収の自己記録を更新。とりあえずは1億ドル突破を目指す。2位は前週首位の「THIS IS IT」。2週目は約1400万ドルを稼ぎ、12日間の累計興収を約5790万ドルに。北米外では1億ドルを超えるヒットとなったが、全米の最終興収は9000万ドルあたりか。初登場3位はジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジス、ユアン・マクレガー、ケビン・スペイシー共演のコメディ「The Men Who Stare At Goats」。ジョン・ロンスンによるベストセラー・ノンフィクション「実録・アメリカ超能力部隊」(文春文庫刊)を基に、米陸軍の超能力部隊の秘密に迫るジャーナリスト(マクレガー)と、失踪中の超能力部隊の創設者(ブリッジス)を探す超能力者の軍人(クルーニー)の交流が描かれる。監督は「グッドナイト・アンド・グッドラック」「シリアナ」などの製作を手掛けたクルーニーの盟友グラント・ヘスロフ。同じく初登場で4位となったのはミラ・ジョボビッチ主演の「THE 4TH KIND フォース・カインド」。1960年代以降、失踪・殺人事件が多発している米アラスカ州ノームを舞台に、精神科医のアビゲイル(ジョボビッチ)が、実際の音声や映像を使いながら、事件の真相に迫っていく実話ベースのSFスリラー。共演にウィル・パットン、イライアス・コーティーズ。監督は、B級ホラー「ザ・ケイヴ」(05)のオラトゥンデ・オスンサンミ。そして初登場6位となってしまったのが、このところヒット作に恵まれていないキャメロン・ディアス主演のサスペンス「The Box」。ある都市の郊外に住む、ごく普通の家庭に謎の紳士が木の箱とともにやってくる。その木の箱のなかには大きなボタンがあり、それを押すと世界中のどこかで、まったくの他人がひとり死ぬという。もし押せば100万ドルが報酬として支払われると聞いた夫妻は悩みながらも、ことの真相追究に奔走することになる。共演にジェームズ・マースデン、フランク・ランジェラ。監督は「ドニー・ダーコ」のリチャード・ケリー。また圏外13位には、オスカー候補と噂されるニューヨーク・ハーレムを舞台にした人間ドラマ「Precious」が登場。限定18館で約180万ドルを稼ぎ出す大ヒットとなっている。今週末はローランド・エメリッヒ監督のディザスター映画「2012」、現在日本公開中の英国製群像劇「パイレーツ・ロック」が公開となる。

2009年11月9日更新 藤井竜太朗

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