完全なる報復

劇場公開日:

完全なる報復

解説

ジェラルド・バトラーとジェイミー・フォックスが共演するクライム・サスペンス。「交渉人」のF・ゲイリー・グレイ監督がメガホンをとり、「ソルト」のカート・ウィマーが脚本を手がける。米フィラデルフィアで幸せな毎日をおくっていたクライド(バトラー)は、ある日突然、愛する妻子を目の前で惨殺される。しかし犯人は、エリート検事ニック(フォックス)の勝手な司法取引によって極刑を免れる。腐敗した司法制度に憤がいしたクライドは、自らの手で犯人と事件関係者に制裁をくだしていく。

2009年製作/108分/R15+/アメリカ
原題:Law Abiding Citizen
配給:ブロードメディア・スタジオ
劇場公開日:2011年1月22日

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映画レビュー

4.0ちょっとグロい

2023年11月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

けっこう面白かった。

この前観た
カンダハルのジェラルドバトラーと
全くの別人で驚いた。

この頃のバトラーさんは格好良いですね。
今も素敵ですけど。

ラストは切ないですね

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共感した! 4件)
seiyo

4.0【”目には目を。歯には歯を。そして、愚かなる司法取引の果てに惹き起こされた事。”愛する妻子を惨殺された男が10年掛けて行った報復を描いた作品。】

2023年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

■フィラデルフィアが舞台。
 妻子と幸せに暮らすクライド(ジェラルド・バトラー)の自宅にある夜、二人の暴漢が侵入。
 家族を殺害した犯人は逮捕されるが、検事のニック(ジェイミー・フォックス)が司法取引したため、犯人の一人は、極刑を免れる結果になる。
 10年後、怒りに燃えるクライドは犯人のみならず事件関係者に壮絶な復讐を計画し、牢獄内から次々に実行していく。

◆感想

・クライドが10年掛けて、報復のために準備していた事の壮大さに彼の怒りが見える作品である。

・故に、ジェラルド・バトラーが好きという事もあるが、彼のクレバーさに唸った作品である。

・アメリカの司法制度の不備を暴くため、犯人だけでなく関係者全員を標的にした点も斬新である。

<本当に大切な人を殺された男の無念の思いを、ジェラルド・バトラーが好演している作品である。
 司法取引などと言う制度は、即刻撤廃すべきだと学生時代から思っていたが、他国の制度ゆえに、静観していた。
 だが、日本でも2014年に司法取引制度が新設された時には心底腹が立ったモノである。
 今作のラスト、ジェラルド・バトラー演じるクライドが、亡き娘の”DADDY”と記されたネックレスを手に炎に包まれて行く姿は哀切であった作品である。>

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共感した! 5件)
NOBU

4.0憎しみという燃料で積年の復讐劇を果たす映画 その残虐性と怒りの強さ...

2022年11月6日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 1件)
こな

3.0不完全なる報復

2022年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

興奮

邦題がミスマッチなので、本来なら表題のようにすべきだろう。原題は「法に従う市民」であり、内容に対して実に皮肉が効いている。

残念ながら、凶悪犯罪を起こす人間はその生育環境が劣悪であったり、社会のあらゆるセーフティーネットからも漏れた結果、歪んだ人格を形成し、他人に危害を加えることがある。これはほとんどの国で見られる現象であろう。

貧富の差やネグレクトなど、様々な要因で犯罪者が生まれるが、生まれながらの犯罪者は存在しない。誰も犯罪者になりたくてなるわけではない。彼らの置かれた状況が犯罪者を作り出す。本作の凶悪犯ダービーもやはりそういった生育環境に育った一人だろう。

近年先進国ではほとんど死刑制度が廃止されている。人権意識が高い国ほどそうである。何故なら先に述べた通り、死刑に値する凶悪犯罪を犯した人間にも事情があり、そして人権もある。
人権を重んじるはずの国がそれに反する人権侵害の最たる刑罰である死刑を実行することに矛盾を感じたからこそ死刑制度を廃止したのであろう。
だが、死刑にしないということは犯人の更生に向き合わなければならない。果たして通常人では考えられないほどの凶悪事件を起こした犯人を更生させる術を社会は持ち合わせているだろうか。
裁判所は刑期を定めて言い渡すだけ。刑務所は刑期が満了になれば解放する。それで更生して社会に順応できるかといえば、受刑者の多くは再犯で再び刑務所に戻ることとなる。
犯人の歪んだ人格を矯正出来るシステムが未だ社会では構築できてないのだ。

完全なる報復という邦題に値する内容としては本作の犯人であるダービーを更生させ、社会に復帰させることであろう。そうすることにより二度と同じような悲劇が生じない社会を作ってゆくことこそ完全なる報復の文言にふさわしい。

ただ、本作はアメリカ映画、それもサスペンス映画なので、堅苦しいことは言いっこなし。やはり被害者が凶悪犯に報復する様は見ていて溜飲が下がるのも否定できない。
しかし、単純な娯楽作として本作をとらえてもやはり不完全なる報復と言わざるを得ない。作品ラストで娘の発表会を見るニックの客席の下には爆弾が仕掛けられていて、そこで終わりとしたなら、邦題に相応しい作品にはなったであろう。

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