「となりのトトロ」声優・あらすじ とうさん、サツキ、メイの声は誰?

2022年8月19日 20:00


「金曜ロードショー」では3週連続でジブリ作品を放送
「金曜ロードショー」では3週連続でジブリ作品を放送

不思議な生きもの・トトロと幼い姉妹の交流を描いた「となりのトトロ」は、いまや国民的ファミリー映画の1つとして定着。トトロはスタジオジブリのロゴマークにもあしらわれ、ジブリ作品の中でも特になじみ深いキャラクターとして、色々なグッズにもなっています。

テレビでも繰り返し放送され、テーマソングはもちろんセリフまで覚えている人もたくさんいる大人気作ですが、「サツキとメイの声優さんって誰?」「トトロってそもそもどんな生き物なの?」など、意外と知らないことがあるかもしれません。

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そこで、8月19日の日本テレビ系「金曜ロードショー」(本編ノーカット)での放送にあわせて、小説版(文:久保つぎこ、徳間書店刊)も参考に、あらすじやキャラクター設定、声優などの情報をまとめてみました。

8月26日は同枠で、実写化でも注目される「耳をすませば」が放送予定。「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」とあわせて3週連続でジブリ作品をぜひお楽しみください。

※以下、「となりのトトロ」の物語の内容に触れています。作品未鑑賞の方はご注意ください。


【あらすじ】
 入院中の母のため、考古学者の父とともに、田舎の一軒家へ引っ越してきたサツキとメイ。近所の少年にお化け屋敷と呼ばれたその家には、不思議な生き物が住んでいた。

【スタッフ】
監督・原作・脚本:宮崎駿
音楽:久石譲
主題歌:井上あずみ「さんぽ」「となりのトトロ


【メインキャラ&声優】

◆とうさん:糸井重里

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草壁タツオ。32歳で大学で考古学の講師をしており、発掘調査や学術論文を書く傍ら、翻訳の仕事もしています。書斎には今にも崩れそうなほど、分厚い本や書類が山積み。

小説版によると、都心近くの妻の実家に居候をしていましたが、入院していた妻が自宅療養することになり、子どもたちと病院のそばの松之郷に引っ越すことに。仕事に熱中しすぎたり、翻訳の締め切りに追われて寝過ごしてしまったりすることもありますが、子どもの話に耳を傾ける様子や、育児と家事に奮闘する姿から、良い父親であることが伝わってきます。

声を担当したのは、コピーライターをはじめ多岐に渡って活躍する糸井重里。「となりのトトロ」のキャッチコピーの生みの親でもあります。当初のコピー案は「このへんないきものは、もう日本にいないのです。たぶん。」でしたが、宮崎駿監督の希望で「いるのです。たぶん。」に変更されたエピソードは有名。ジブリ作品のキャッチコピーを数多く手がけており、「魔女の宅急便」の「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」や「もののけ姫」の「生きろ。」、「千と千尋の神隠し」の「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」なども考案しました。


◆サツキ:日高のり子

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草壁サツキ。12歳の小学6年生。初期段階では小学4年生の設定で、小説版でもそのように書かれていますが、しっかり者すぎるということで年齢が引き上げられました。名前の漢字は、小説版で「五月」と明かされています。

母親が入院中とあって、まだ小学生ですが聞き分けがよく、家事も積極的に手伝うサツキ。時には、家族分のお弁当まで作ってしまいます。好奇心旺盛で、小説版では本が好きで国語が得意なこと、引っ越し前の学校では足も速くケンカが強かったことも明かされ、一目置かれる存在だった様子。映画でも、引っ越し先ですぐに「みっちゃん」と仲良くなり、「もう友達が出来たのかい?」とお父さんを驚かせます。

肝が据わっているように見えますが、繊細で心配性な一面があり、母親の仮退院が取りやめになったときは、大声をあげて泣き崩れます。貯め込んでいた寂しさや、母親を失うのではないかという恐怖が伝わってきて、胸が締め付けられるシーンです。

サツキの声を担当したのは、「タッチ」の浅倉南役や、「らんま1/2」のあかね役で知られる日高のり子。「るろうに剣心」の瀬田宗次郎、「スイートプリキュア♪」のアフロディテ、「PSYCHO-PASS」のドミネーター、「名探偵コナン」の世良真純などの声も務めています。


◆メイ:坂本千夏

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草壁メイ。4歳の女の子。名前の由来は、姉のサツキと同じ5月を表す英語「May」だと小説版に書かれています。

幼稚園や保育園には通っておらず、普段は自宅で過ごしているメイ。天真らんまんで姉に似て好奇心旺盛ですが、人見知りなところがあり、カンタのおばあちゃんと初めて会ったときは、サツキの後ろに隠れてしまうほど。

姉を頼りにする一方で、自立心も芽生えてきており、本編後半ではサツキが泣く姿を見て1人で入院中の母親にトウモロコシを届けようとして迷子に。サツキがネコバスに乗って迎えに来るまで、泣きもせずしょんぼりとお地蔵さまの横に座り込む姿は、なんともいじらしく健気。まだ幼く頑固で甘えん坊ですが、心の優しい女の子です。

「おじゃまたくし!」「メイがとったトウモコロシ、おかあさんにあげるの」など言い間違えがかわいらしいメイの声は、坂本千夏が担当。「それいけ!アンパンマン」のてんどんまんやちびぞうくん、「平成天才バカボン」のハジメ、「少年アシベ」のアシベのほか、「風の谷のナウシカ」では端役ですが少年の声も務めています。


◆かあさん:島本須美

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草壁靖子。小説版には、実家はお手伝いさんもいる大きな家だったことが書かれています。映画では病名は明言されていませんが、小説版では「七国山の結核療養所の女子寮に入院」とあり、1年ほど前に体調を崩したという描写があります。

登場シーンは多くないものの、サツキたちが病院へ見舞いにいく場面で、長女のサツキを気にかけ、髪の毛をとかしながら「あなたは母さん似だから」と声を掛ける姿が印象的。夏に一時退院する予定でしたが、風邪をこじらせて延期に。サツキがショックを受け、メイが迷子になる騒ぎも起きましたが、エンドロールでは無事に退院して子どもたちと過ごす様子が描かれています。

声優を務めたのは、島本須美。宮崎監督が手掛けた「ルパン三世 カリオストロの城」のクラリス役のほか、ジブリ作品では「風の谷のナウシカ」のナウシカ、「もののけ姫」のトキの声も担当しています。そのほか、「それいけ!アンパンマン」のしょくぱんまんや「小公女セーラ」のセーラ、「名探偵コナン」のコナンこと新一の母親・工藤有希子の声などでも知られています。


◆ばあちゃん:北林谷栄

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サツキとメイの父親が借りた家を管理している大垣家のおばあちゃん。小説版では、サツキとメイの家は、おばあちゃんが女中をしていたお屋敷の奥様が結核にかかって建てられた病人用の別荘だったと書かれています。

サツキとメイを孫のようにかわいがり、何かと世話を焼いてくれますが、実の孫のカンタには手厳しい様子を見せます。小説には「子どもも孫も男ばかり」と書かれており、ふたりを殊さら可愛がったのも頷けます。

ジブリ作品といえばおいしそうな“ジブリ飯”が人気ですが、「となりのトトロ」にはおばあちゃんが畑で育てたキュウリやトマト、トウモロコシなどの夏野菜が登場。サツキとメイが冷やしたキュウリにかぶりつくシーンを見るたびに喉が鳴ります。

おばあちゃんの声を担当したのは、「日本一のおばあちゃん役者」と評された北林谷栄。舞台で活躍したほか、「キクとイサム」「ビルマの竪琴」など数多くの映画に出演。ディズニー映画で「白雪姫」の老婆や、「眠れる森の美女」のマレフィセント、「シンデレラ」の継母の声を務めたことがあります。


◆カンタ:雨笠利幸

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大垣勘太。サツキとメイの家を管理している大垣家の子で、サツキとは同級生。おばあちゃんの言いつけで、サツキの家を手伝ってくれますが、おなじみのセリフ「おまえんち、おっ化けやーしきー!」からもわかるように、照れ屋でついぶっきらぼうな態度をとってしまいます。

サツキたちが引っ越してきた日から興味津々で、授業中にサツキを眺めて先生に叱られる場面も。雨宿りをするサツキに傘を貸したり、迷子のメイを探すシーンではいつの間にか「カンちゃん」「サツキ」と呼び合っていたり、カンタとサツキの甘酸っぱいやり取りも見どころの1つ。小説版には茂太という6歳の弟も登場し、映画にはない夏休みのほっこりするエピソードも加えられています。

声優を務めたのは、雨笠利幸。1976年生まれで、「となりのトトロ」の収録時は小学5年生だったそうです。90年代半ば頃まで子役として活動し、NHK大河ドラマ「春日局」「太平記」などに出演しました。


◆トトロ(大トトロ):高木均

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サツキとメイの家のそばにある塚森の神木・大クスノキの穴の中に住む生きもの。小説版では「タヌキのようなウサギのような、ミミズクのような、ネコのような生きもの」と書かれており、ピンと立った耳と、灰色のふわふわした毛、三本の針金のようなヒゲ、長い尻尾、鋭い爪などが特徴。音楽を好み、映画ではオカリナを吹くシーンや、サツキに借りた傘を楽器のように楽しむ姿が描かれます。

声を担当したのは、高木均。俳優として舞台、映画、ドラマで活躍し、声優として「ムーミン」のムーミンパパの声、「銀河鉄道999」のナレーションなども務めました。「スター・ウォーズ」シリーズのヨーダをはじめ、洋画や海外ドラマの吹替え声優としても多くの作品に携わっています。


◆ネコバス:龍田直樹

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胴体がバスのように空洞になっている巨大な化け猫。トトロたちが移動手段として使っており、乗降時は窓のひとつが戸口のように広がります。足が十二本あり、その速さはまるで風のよう。木や送電線の上も自由自在に駆け抜けます。

三鷹の森ジブリ美術館では、番外編の短編映画「めいとこねこバス」を定期的に上映。メイが主人公の後日談となっており、こねこバスをはじめ、ネコ列車や長老のネコバァちゃんなど、様々な化け猫が登場します。直近では9月1日から9月30日まで上映予定ですので、気になった方はぜひジブリ美術館に足を運んでみてください。

ネコバスの声を務めたのは、龍田直樹。冒頭に登場するサツキたちの引っ越しを手伝っているおじさんの声も担当しています。「キテレツ大百科」のブタゴリラや「ドラゴンボール」のウーロンなどの人気キャラクターの声優のほか、「少年アシベ」ではアシベの父ちゃん役でメイの声優・坂本千夏と再共演しています。


◆そのほかキャストまとめ

カンタの母:丸山裕子
先生:鷲尾真知子
本家のばあちゃん:鈴木れい子
カンタの父:広瀬正志

【金曜ロードショー今後の放送予定】

・8月26日「耳をすませば」※ノーカット
・9月2日「るろうに剣心 京都大火編
・9月9日「るろうに剣心 伝説の最期編
・9月23日「竜とそばかすの姫」※地上波初放送・本編ノーカット
・10月14日「るろうに剣心 最終章 The Final」※地上波初放送・本編ノーカット
・10月21日「るろうに剣心 最終章 The Beginning」※地上波初放送・本編ノーカット

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