第79回ベネチア映画祭ラインナップ コンペに深田晃司、ルカ・グァダニーノ、アロノフスキー、イニャリトゥら オリゾンティ部門に石川慶
2022年7月27日 17:10
8月31日(現地時間)から開催される第79回ベネチア国際映画祭の公式ラインナップが発表された。
既にオープニング作品として発表されていた、ノア・バームバック監督のNetflixのオリジナル映画「White Noise」をはじめ、ダーレン・アロノフスキーが「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザーを主演で巨漢の父親と娘の物語描く「The Whale」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが母国メキシコで撮影した「Bardo, falsa cronica de unas cuantas verdades」など、ベネチア常連組が並ぶ。
また、「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督が、ティモシー・シャラメを再び起用した「Bones and All」で、母国であるベネチア映画祭で初のコンペ入選を果たしたほか、日本からは深田晃司監督の「LOVE LIFE」が選ばれた。深田監督にとっても、初のベネチア参加となる。
そのほか、ドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマンによる、久々のフィクション「Un Couple」、認知症の父親役を演じアンソニー・ホプキンスにオスカーをもたらした「ファーザー」で注目されたフロリアン・ゼレール監督が、ヒュー・ジャックマン主演で自身の戯曲を映画化。再婚した前妻の息子の不登校に苦悩する父親を描く「The Son」など注目作が勢ぞろいだ。受賞結果は9月10日に発表される。
コンペ部門以外では、オリゾンティ部門に石川慶監督が平野啓一郎氏の小説を妻夫木聡主演で映画化した「ある男」が選出されている。
▼コンペティション部門ラインナップ
「Il signore delle formiche」ジャンニ・アメリオ監督
「The Whale」ダーレン・アロノフスキー
「White Noise」ノア・バームバック(※オープニング作品)
「L’immensita」エマヌエーレ・クリアレーゼ
「Saint Omer」アリス・ディオップ
「Blonde」アンドリュー・ドミニク
「TAR」トッド・フィールド
「LOVE LIFE」深田晃司
「Athena」ロマン・ガブラス
「Bones and All」ルカ・グァダニーノ
「The Eternal Daughter」ジョアンナ・ホッグ
「Bardo, falsa cronica de unas cuantas verdades」アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
「Shab, Dakheli, Divar (Beyond The Wall)」バヒド・ジャリルバンド
「The Banshees of Inisherin」マーティン・マクドナー
「Argentina, 1985」サンティアゴ・ミトレ
「Chiara」スザンナ・ニッキャレッリ
「Monica」アンドレア・パラオロ
「Khers Nist (No Bears)」ジャファル・パナヒ
「All the Beauty and the Bloodshed」ローラ・ポイトラス
「Un Couple」フレデリック・ワイズマン
「The Son」フロリアン・ゼレール
「Les Miens」ロシュディ・ゼム
「Les Enfants des autres」レベッカ・ズロトブスキ