スペイン映画界最大の話題作「ブラック・ブレッド」ポスター公開

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［映画.com ニュース］　“スペインのデビッド・リンチ”と称される、鬼才アグスティ・ビジャロンガ監督の最新作「ブラック・ブレッド」の日本公開が決まり、映画.comがポスタービジュアルを独占入手した。

同作は、スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で、ペドロ・アルモドバル監督作「私が、生きる肌」、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作「BIUTIFUL ビューティフル」など競合作を押さえ、作品賞をはじめ最多9部門を受賞。さらに、第84回アカデミー賞のスペイン代表に選出、ガウディ賞では13部門を獲得と、昨年のスペイン映画界最大の話題作だ。

「大人たちの嘘が、僕を悪魔にしていく」。公開されたポスターには、少年アンドレウがあどけない表情を浮かべるのとは裏腹に、衝撃的なキャッチコピーが並ぶ。カタルーニャの小さな村で暮らすアンドレウは、森の中で親子の死体を発見してしまう。スペイン内戦により勝者と敗者が存在するこの村では、心に深い傷を負った大人たちがひた隠しにする真実があった。

今作では、翼を持った青年、不吉な言葉をささやく従妹、子どもたちの間で語り継がれる幽霊・ピトルリウアの伝説など、神秘的な空気をまといながら絡み合う、さまざまな“謎”が存在する。すべての謎が解けたとき、アンドレウは恐ろしい決断をする。果てしない人間の欲望と、真実と嘘が交錯する緊張感に満ちた世界観は見逃せない。

「ブラック・ブレッド」は、6月から全国で順次公開。