イ・チャンドン アイロニーの芸術

劇場公開日:

イ・チャンドン アイロニーの芸術

解説

「オアシス」「シークレット・サンシャイン」などで知られる韓国の名匠イ・チャンドンの創作の原点と人生に迫るドキュメンタリー。

イ・チャンドンが自ら水先案内人を務め、作品のロケ地や幼少期に過ごした場所などゆかりの地を訪れながら、43歳にして小説家から映画監督に転身した異色の経歴や、自身の芸術に対する思い、創作の原点について率直に語る。さらに、ムン・ソングン、ソル・ギョング、ソン・ガンホ、チョン・ドヨン、ムン・ソリ、ユ・アインら、これまでイ・チャンドン監督作を彩ってきた豪華俳優陣や制作スタッフも登場し、撮影当時を振り返る。

監督はフランスのドキュメンタリー映画作家アラン・マザール。

2022年製作/99分/G/フランス・韓国合作
原題:Lee Chang-dong: The art of irony
配給:JAIHO
劇場公開日:2023年8月25日

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(C)MOVIE DA PRODUCTIONS & PINEHOUSE FILM CO., LTD., 2022

映画レビュー

4.0一度見たら記憶に焼き付いてしまう

2023年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

知的

現在から過去へ時間を遡る方法で、1人の男の人生をエモーショナルに描いた「ペパーミント・キャンディー」(1999)のように、作品のロケ地や幼少期に過ごした場所など縁の地を訪れながら、現在から過去へ辿り、各作品を振り返っていく構成が心憎いドキュメンタリーです。

現代社会の問題に切り込みながらも、抑制された語り口による独特な作風、青い空、沈みゆく太陽、分岐する線路、静かに流れる川、寂しげな部屋の壁に反射する光、風に舞う赤いスカーフなど、なぜか一度見たら記憶に焼き付いてしまうことでしょう。

「ペパーミント・キャンディー」で、トンネルから列車が出てくる鉄橋の下の川辺で、ソル・ギョング演じる主人公が顔に日差しを浴びながら涙するシーンは、思い出す度に胸が熱くなります。作品を未見の方には6作品を見てからこのドキュメンタリーを見ることをオススメしますが、先に見れば、遡って作品を見てみたくなるはずです。

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和田隆
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