モダンかアナーキー

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モダンかアナーキー

解説

「あるみち」で第37回ぴあフィルムフェスティバル・PFFアワード2015グランプリを受賞した杉本大地が監督・脚本を手がけ、転落死したスケボー少年を取り巻く若者たちの刹那的な日常を生々しく描いたドラマ。

8月31日の夜、スケボー少年・新垣が謎の転落死を遂げた。高校3年生のコウはその知らせを聞き、疎遠になっていた新垣について思い起こす。幼い頃に母を亡くしたコウは、母の葬式会場から新垣と一緒に抜け出し、親戚から不謹慎だと言われた記憶があった。その記憶と、新垣の死がどこか気になるコウだったが……。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や映画「猿楽町で会いましょう」の金子大地がコウ役で主演を務め、新垣を村上虹郎、新垣に恋をするハナを河合優実、新垣のスケボー仲間で密かにハナに思いを寄せるフジを「PLASTIC」の藤江琢磨が演じる。

2023年製作/78分/日本
配給:「モダンかアナーキー」同盟
劇場公開日:2023年7月1日

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(C)2023 Daichi Sugimoto

映画レビュー

4.5終始、心がざわつく感覚、これも映画体験。

2023年10月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1回目の上映で観られなかったけれど、ポレポレでの再上映で、監督挨拶とともに鑑賞できた。

河合優実と村上虹郎の実力派俳優が観たくて楽しみにしていた。
あまりわけのわからない映画だろうと思っていたが、意外と話自体はシンプルだった。

監督が、この作品を観てなにかガツンとくれば、と言っていたように、すっきりはしないけれど、終始ワナワナ、心がざわつく体験で心に残った。

ピントがあわない、手ブレ、街灯のみの照明、そして、まさに不安定な思春期の心情。すべてがラストシーンにつながるまで、鑑賞者の心を(間接的に)揺さぶるように作られていた。
それを違和感なく演じている俳優陣はみごと。

監督本人は作品とは正反対の穏やかな方で、映画表現というものは面白い笑

映画を何度も見たくなる、その根源は脚本だけでなく、このような心の体験かもしれない。

2023年劇場鑑賞99本目

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ひでぼー

2.0痛みの受け止め方と与え方

2023年7月3日
Androidアプリから投稿

悲しい

単純

難しい

転落死したやさぐれスケボーキッズと仲間たちの話。

仲間の1人が8月31日に歩道橋から転落死した高校生達のそれまでとその後を見せていく。
警察の問いかけに、警察が学校になんちゃらかんちゃらとかマウント取れるとでも勘違いした様な発言する辺り、現代の勘違いキッズらしくてなかなかリアル。
夜な夜なみんなで集まって、スケボーやったりばか騒ぎしたり、時にはあったかいのやったり。
一括りに言えば不良なんだろうけれど、本当の意味で怖い目や痛い目にあったことはないし、打たれ弱いというより打たれたこともない若者が、好き勝手やった末の出来ごとという感じで、正味そこに響くものはない。
作中でもほぼ知れっとしている少年だけど、姉ちゃんとのやり取りをみるに、今回ばかりは混乱という感じもあって、虚しさみたいなものは感じられる。

ただ、他にあまりこれといったものは無くて、時系列をいじることでショッキングさを演出している感じかな?
それも具体的な映像は無いにしてもどうなったかはわかっているからそれ程でもないし、ドキュメンタリータッチで淡々と見せていたのも没入感が無くて逆効果に感じた。

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Bacchus
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