劇場公開日 2023年7月1日

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「痛みの受け止め方と与え方」モダンかアナーキー Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0痛みの受け止め方と与え方

2023年7月3日
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悲しい

単純

難しい

転落死したやさぐれスケボーキッズと仲間たちの話。

仲間の1人が8月31日に歩道橋から転落死した高校生達のそれまでとその後を見せていく。
警察の問いかけに、警察が学校になんちゃらかんちゃらとかマウント取れるとでも勘違いした様な発言する辺り、現代の勘違いキッズらしくてなかなかリアル。
夜な夜なみんなで集まって、スケボーやったりばか騒ぎしたり、時にはあったかいのやったり。
一括りに言えば不良なんだろうけれど、本当の意味で怖い目や痛い目にあったことはないし、打たれ弱いというより打たれたこともない若者が、好き勝手やった末の出来ごとという感じで、正味そこに響くものはない。
作中でもほぼ知れっとしている少年だけど、姉ちゃんとのやり取りをみるに、今回ばかりは混乱という感じもあって、虚しさみたいなものは感じられる。

ただ、他にあまりこれといったものは無くて、時系列をいじることでショッキングさを演出している感じかな?
それも具体的な映像は無いにしてもどうなったかはわかっているからそれ程でもないし、ドキュメンタリータッチで淡々と見せていたのも没入感が無くて逆効果に感じた。

Bacchus