世界のはしっこ、ちいさな教室

劇場公開日:

世界のはしっこ、ちいさな教室

解説

シベリア、ブルキナファソ、バングラデシュを舞台に、3人の先生の奮闘と学びに目覚めた子どもたちの姿をとらえたドキュメンタリー。

識字率アップが国家の使命であるブルキナファソの僻地の村で働く新人教師で、2人の子の母親でもあるサンドリーヌ。バングラデシュ北部の農村地帯のボートスクールで、子どもや女性の権利を守るべく戦うフェミニストのタスリマ。雪深いシベリアに暮らす遊牧民で、伝統の消滅を危惧するスベトラーナ。さまざまな困難に直面しながらも、子どもたちに広い世界を知ってほしいという情熱を胸に教壇に立つ3人の先生の姿を映し出す。

「世界の果ての通学路」のバーセルミー・フォージェアが製作を手がけ、「エール!」などで知られる俳優のカリン・ビアールがナレーションを担当。

2021年製作/82分/G/フランス
原題:Etre Prof
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2023年7月21日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10

(C)Winds - France 2 Cinema - Daisy G. Nichols Productions LLC - Chapka - Vendome Production

映画レビュー

4.0【”学びは子供達の人生を変える事を信じて。”シベリア、バングラディシュ、ブルキナファソで厳しい環境下、子供に学びの喜びを伝える3人の女性教師の崇高な姿を描くドキュメンタリー作品。】

2024年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

■今作に登場する、崇高な3人の女性教師たち

1.世界最低ランクの識字率であるブルキナファソの僻地に赴任したサンドリーヌ先生。
  ー 彼女は、識字率を上げたいという思いの中、粗末な学校の建物の環境改善にも奔走する。そして、字が読めなくて泣いていた少年にマンツーマンで叱る事無く、”学びの喜び”を伝えようとする姿が素晴しい。ー

2.雪深きシベリアに住む遊牧民のエヴェンキ族と共に移動しながら、生徒達に学業とエヴェンキ族の”文化”を伝えるスヴェトラーナ先生。

3.違法である児童婚を防ぎ、子供や女性の人権を守りたい、と年の半分は洪水で土地が消えてしまうスナムガンジ地域で奮闘する若きフェミニストであるタスリマ先生。
  - 彼女は教え子の一人で、中学進学を希望するヤスミンの字が読めない、娘を結婚させようとする母親を必死に説得する。
    そして、彼女の指導もあり、見事にヤスミンは中学に合格するのである。-

<今作が鑑賞していて心に響くのは、3人の女性教師たちが、「子供達には明るい未来がある。その為には学びによる知識が必要である。」という信念を持ち、行動する姿である。
 今作は、素晴らしいドキュメンタリー作品であると私は思います。>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■つい、先ほど、大変な震災が能登で起きてしまった。
 被害が最小限である事を祈るしかないのだが。
 天は、無慈悲なモノである・・。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
NOBU

4.0現実と将来のはざまの子どもたちを見つめる。

2023年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

シベリア、ブルキナファソ、バングラデシュを舞台に、3人の先生の奮闘と学びに目覚めた子どもたちの姿をとらえたドキュメンタリー。

シベリアでは遊牧民学校(時期によって移動しながら行う学校)、ブルキナファソでは僻地の施設の整っていない学校、洪水の多いバングラデシュでは舟の学校に焦点を当てて、ただただそこでの学校での授業風景を追う。

バングラデシュでは識字率が高くない地域の学校で、若くして結婚させることが教育よりも重視され、それがその家のメンツにもつながる。その中で葛藤する女の子。頑張ってほしい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
キッスィ

4.5後味よーい

2023年11月13日
PCから投稿

「世界の果ての通学路」が
大好きな映画の一つなので
本作も期待して見ました。

この映画もやっぱり
後味がいい。
一生懸命生きること
精一杯学ぶこと
人のために働くことって
素晴らしい。
人生捨てたもんじゃないなと
感じられる映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
アツコ

4.0多くの人に観てほしい

2023年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

僻地すぎて言葉の通じない子供たちのいる村の新任教師。
移動し続けて町の学校に通えない遊牧民の為の移動式遊牧民学校。
モンスーンで一年の半分が水没する村の水上学校。
生きていくだけで大変な環境で奮闘する先生と子供たちのドキュメンタリー。

本来の教育ってこういうことだろう。
落ちこぼれを作りたくない、教育の時間を無駄にしたくないと奮闘する先生たちのなんと素晴らしいことか。
若干うまくいきすぎな感じがないわけではないが、多くの人に観てもらいたい傑作。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ひとふで
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る