アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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At the Cinema with Wes
One reason to love Wes is that even if the film isn't necessarily a masterpiece one can at least enjoy the charming ditty of a colorful storybook tale with the dry humor acted by Wes' A-list friends. A tongue-in-cheek exploration of America's atom bomb nucleus, Wes keeps a simple story entertaining by giving equal time to its abundance of characters, as well as to the story's fictional writer.
50年代アメリカの明るさと不安さ
1950年代、「古き良きアメリカ」がまだ残っていた頃の架空の物語だ。全てはこの監督らしくカリカチュアされ、舞台となる町「アステロイド・シティ」は殺風景ながらもなんだか楽しげな雰囲気がある。本作は劇中劇のスタイルを採用している。この街で展開されるのは筋書きのある演劇で、その舞台裏をテレビ番組で紹介している。一種のメタフィクションだが、このスタイルであることが重要だ。
アステロイド・シティは隕石が落ちてそのクレーターを観光名所としてできた街だという。宇宙への憧れと科学信仰の強かった同時代を背景するかのように、街では天才の子どもたちに化学賞を授与するセレモニーが開催されている。その授賞式の最中に宇宙人が来訪して、町は軍隊によって封鎖されてしまう。科学をたたえ、宇宙に憧れるが、漠然とした不安が漂う時代でもあったのだろう。明るい作風に不穏な空気が漂い始める。
そうした科学の明るいイメージと宇宙への憧れも恐怖も、そしてあるいは原爆開発競争を助長した冷戦に対する不安も、世間はテレビというイメージ発信装置を通じて得てきた。カリカチュアされた演劇空間をテレビで見せるという複雑な物語構造は、50年代の「古き良きアメリカ」も科学への未来イメージも宇宙も、何もかもテレビというメディア空間がもたらした幻想だったのではないかと言っているようだ。楽しい映画だが、鋭い見解を内包した作品で、近年のウェス・アンダーソン作品の中でも特に好きだ。
理解しようとかいうおこがましい気持ちは捨てようと思う
正直、最初に観たときは何が何やらさっぱりわかっていなかった。スカヨハの役のモデルがマリリン・モンローであるとか、リー・ストラスバーグやエリア・カザンといった演劇界映画界の大物と思しきキャラが登場していることとか、そういう裏設定をあとから知って、ようやく多層的な構造が見えてきた。とはいえ「マラーの死」の再現シーンに気づいたところで作品の理解が深まるわけではなく、考えれば考えるほど答えが遠ざかるようで軽く遠い目になる。でもその一方で、コロナ禍における隔離生活や核兵器に象徴されるきな臭い世界情勢など、われわれを取り巻く負の現実への目配せは確かに伝わってくるので、ただ「しらんがな」とも言い切れない。近年のウェス・アンダーソン作品は監督のこだわりが細かすぎ、観客を振り落としにかかっているのではと疑いそうになるが、おそらく本人はやりたいことを突き詰めているだけなんじゃないか。こちらも理解しようだなんておこがましいことは思わず、ただ目の前のものを受け止めればいいと思えるいいキッカケになった。そもそも100%の理解なんて幻影の過ぎないのだから。
またひとつ風変わりで愛おしい作品が生まれた
そこは淡いパステルカラーで彩られたアメリカ南西部の町。何もない砂漠地帯に取り残されたかのようなこの地に、様々な目的に持った人々が集まってくる。冒頭で明かされることだが、本作は特殊な要素を持っている。それは一言でいうと「演劇」「舞台」という構造なのだけれど、思えばアンダーソン作品にはこういった表現手法が幾度となく顔を出す。加えて「天才マックス」では屁理屈な高校生役だったシュワルツマンが、あれからひと回りも二回りも歳を重ねたかのように3人の子供の父親役を演じ、さらに作中では各分野に秀でた天才少年少女が登場するなど、往年のアンダーソン作品のトレードマークが次々と登場。全体のテイストはとてもスローでいつもとだいぶ異なるものの、一方、中盤で起こる”ある出来事”は、胸の高揚とノスタルジーが最大値に振り切れて押し寄せてくるかのよう。こんな意表をついた掛け合わせを堪能できるのもアンダーソン作品ならではだ。
ユニークな設定、豪華なキャスト、地味なシナリオ
今夜(2024/05/10)観ました。
トム・ハンクスが好きなのでチェックしましたが、流し観が限界でした。先日観ようとして断念した『アド・アストラ』程ではありませんが、序盤から不可解な展開に食指が伸びません。
エイリアン侵略なら『マーズ・アタック』のが万倍面白いですし、ユニークな設定なら『バービー 』が遥かに優っています。
いずれにせよわざわざ映画館へ行って観に行く程の作品ではありません。
アマプラから観られるので試しに観てみてはいかがでしょう。ホンネはあまりお勧めはしません🙂↔️
砂漠と宇宙人
一度ではオモシロさが分らなかった
ので続けて二回目の鑑賞(吹替え)
架空の街アステロイド・シティを
劇にして三幕とエピローグ
そして幕あいもあって
物語が構成されてる
なかでも一番面おもしろいのは
宇宙人の下り…
宇宙人がカメラ目線のポーズをとる
宇宙人脚長のスタイルも
…可愛い♡
(アイドル並み)
隕石を取りに来て何故か
返しにくる
…謎です
個性豊かな人たちの
淡々とした会話がオモシロい
幕ごとのstory
アメリカの事情を取り入れて
遠くで核実験してたり
イロイロ盛り沢山
色彩は空色を基調として
計算されているのかな
何度か観るとまた違った
印象になるかも
映画というコンテンツは現実を伝えるためのメッセージなのだとわかる素敵な作品。
これはよかった。
本作は製作費35 億円、興行収入76 億円。ウェス・アンダーソン作品としては「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014年)の276億円に次ぐ2番目の興行収入だそうだ。「グランド・ブダペスト・ホテル」は10年前の作品なので、その間に売り上げが積み上げられている可能性もある。そして、「グランド・ブダペスト・ホテル」は、展開が早く、なにも考えずに観ていても楽しかった。本作はなにも考えずに観ているとよくわからないと思う。そういう要素も興行収入の差につながっているのだろう。
ウェス・アンダーソンらしい画面作りはいつも通りだが、ストーリーは比較的淡々と進む。いろいろな出来事はあるのだが、起伏が少ない。
ただし、構造的にとても凝っていておもしろい。
大量の小ネタが盛り込んであり、映画やアメリカの歴史に詳しい人でないと全部はわからないと思う。
こう書くと、自分は理解できたかのように聞こえるかもしれないが、一部しか理解できなかったという意味だ。
その前提で話を続けると、構造的には下記のようになる。
・コンラッド・アープという劇作家が、新作劇「アステロイド・シティ」を作り上げていく創作過程を舞台裏から見ていく、というテレビ番組。これはモノクロ。
・その新作劇「アステロイド・シティ」の世界(1955年9月金曜の朝7時からはじまる)。これはカラー。
もう少し細かく書くと下記のようになる。
映画という虚構(①)の中で、コンラッド・アープという虚構の劇作家が作り上げた(②)、アステロイドシティという虚構の街(③)で起こる物語を描く。そこにいる人物は、カメラマンであったり笑わない喜劇女優だったりする。彼らはフィクション(④)を作り上げる人物だ。ありえないできごとがたくさん起こるが、フィクションだから良い。
というわけで、自分が発見できただけでも、少なくとも4段階の虚構が入れ子になっている。
1950年代のアメリカは豊かだった。
ただし、ネバダ核実験場では核実験が繰り返されており、55年はティーポット作戦というもので、2月から5月の間に14回行われている。本作でもその描写がある。
1945年に第二次世界大戦が終わって10年経っていたが、兵器の開発が終わるわけではない。それは今でも同じだ。
「オッペンハイマー」(2023年)、「デューン 砂の惑星 PART2」(2024年)のいずれも、核を描いている。ちなみに本作の「アステロイド・シティ」という町は作り物感があって、「マンハッタン計画」のために作られた「トリニティ実験場」も作られた町であることを思い出させた。
現代のアメリカにおいて核戦争への危機感というものは高まっているのだろうか。
いくつもの虚構を重ねていく構造はクリストファー・ノーランの「インセプション」(2010年)と類似しているが、本作はむしろ虚構の中に現実を認識する効果があるのだというメッセージがある。それは作中に出てくる「眠らなければ、目覚めることができない。」というセリフに象徴されている。
眠るということは夢を見るということだ。フロイトの精神分析によれば、夢で起こる出来事は現実の影響を受けている。夢を解釈することで現実を知ることができる。また、睡眠の次には目覚めるという行為がある。目覚めるというのは、肉体的な目覚めだけでなく、現実に気づくという目覚めという意味もある。
「眠らなければ、目覚めることができない。」というセリフには、映画というメディアが、人々の目覚めを促すことができるのだというメッセージがこめられているのだろう。
おもしろいのは、サム・メンデス「エンパイア・オブ・ライト」(2022年)、スピルバーグ「フェイブルマンズ」(2022年)など、同時期に「映画についての映画」がいくつも作られているということだ。
コロナにより映画産業はダメージを受けた。時代としても「分断」がキーワードになるなど、ネガティブな空気が世界を覆っていた。だからこそ映画という媒体の在り方を見直す流れがあったのではないだろうか。本作もその中の一つであり、映画ファンにも訴えかけるものがあったのだろう。
うわ苦手〜
不条理なシーンのつなぎ合わせ、可愛らしい配色、ウェス・アンダーソンの苦手なとこてんこ盛り。そういやこういう映画だったわコイツ。犬ヶ島でちょっと親近感湧いてしまったのでつい見てしまった自分を戒めたい。
うむ…ちょっと振り切り過ぎか…
ウェス・アンダーソンの世界観はとても好みなのだが、本作はちょっと振り切り過ぎな印象。
独特な雰囲気と色彩際立つ映像美は期待通りだったが、全体的には「グランド・ブダペスト・ホテル」には遠く及ばず。
単純なストーリーのはずなのに、いまひとつポイントがつかみにくい展開が物足りなさに拍車をかける。
まあ一言で言うならば、訳わからなかった、ってとこかな。
どこで感動すればいいの?
1度観ただけでは理解しがたい。
かといって2度見たいとは思わない。
この監督が好きな人や、
演劇や演劇作りに興味がある人だけが何度も見ればいい。
意味深長? いいえ意味不明!
いちいち説明を読まないと楽しめない映画なんて、私にはつまらない。説明を読んでも私には感動のかけらも見つからない。
絵画でいうところのキュビズムに似ている。
あの世界的に有名な絵画を「これこそ芸術だ」と、格好つけて(?)インテリぶって説明する人……。彼等には嫌悪感しか湧いてこない。彼等とは異なる次元、異なる世界で私は生きているのだろう。
この映画を素晴らしいと評価したい人はすればいいと思う。ただそれだけ。
映画であれ、絵画であれ、予備知識なし、説明なしで感動出来るもの。それが私にとっての良い映画であり、素敵な絵画である。
溢れる涙をこらえることの出来ない映画に出逢いたい。心揺さぶる映画こそ繰り返し見たい。人生は短いのだから。
ひたすら見辛い
ウェスアンダーソンが独善的になるといかにポップにならないかという見本です
説明不足がすぎます。「これはこういう意味があって」というのがあったとして、
知らねえわそんなん。大衆に向けて作るのが映画だろうが。説明を説明くさくなく説明してみせろや。それがいい映画だよ。
映像の素晴らしだけで30分みられてしまうだけに残念です。面白そう、だけど付き合いきれない、そんな感じの駄作です。
なにこの分断の嵐。
鈴木清順のように、枷の必要な監督なんだろうななんて思ってしまいました。
ウェス・アンダーソンの世界
ウェス・アンダーソン監督の作品は面白い
って言えたらオシャレなんでしょうけど
やっぱり無理でした。
今度こそはって思いで観るんだけど・・・
映像はきれいでとりわけ風景の描写がいいのは分かります。
俳優陣も超一流な人が出演してるのも素晴らしい。
でもウェス・アンダーソンの世界には入り込めない。
毛嫌いしているわけじゃない。
好きなろうと努力はしているんです、ホントに。
色彩豊かで芸術的
劇舞台のように進んでいくストーリー展開。
セット風の建物や背景が可愛くて色鮮やかです。また、カメラワークも舞台を観ているようで楽しいです。
出演者の衣装も色んな色が使われていて綺麗です。
しかし、ストーリー自体は正直意味が分かりませんでした。読解力のある人や感性豊かな人なら分かるのでしょうか??
途中から何を見せられているのか謎な状態でした。
結構好き
よく分からない笑
よく分からないけどめっちゃ笑ってるのはなぜ笑
シュールって言うのかな
真剣に理解しようと思うと面白くないのかも
宇宙人がシュール過ぎ笑
なんだあれ⁉️って感じで
登場人物が割と有名どころだし、その有名どころがちょっとよく分からない演技してるけど笑っちゃうんだよな笑
これ作ってる途中で 何をもって終わりにしたらいいかわからんやつ?だったのかな?
内容もうどうでもいいけどずっと観てられると思う笑
夢もまた現実の一つなのだ。それは夜眠りの中で見るものであろうがなかろうが・・・
砂漠の中に作られたセット。とても現実に存在するはずもない街。そこが舞台。映画のセットであることは明白だ。普通であればいかにも存在するで街を作って映画は成立するのか?
と、思ってしまう。が、しかしこの映画は全く逆を行ってしまっている。そこがなんとも言えず面白く興味を引く。どこまでも棒読みにしか聞こえないセリフ。天才児童たちの率直な有毒な言葉。円盤から降り立つ宇宙人。1955年という時代設定。どこまでいっても噓でかためられた映画。逆説こそリアル。ホンモノを突き詰めたがために生じた現象なんだろう。夢もまた現実なのだ。多様性の時代をいきるためには多様性の意味を知ることが大事。しかし、ちょっと息苦しくなるのはどうしたことなのだろうか・・・・僕にはちょっとしんどいコメディであまり笑えたものじゃなかった。
映像はかっこいい。ストーリーは??
映像だけ見てると、すごくいい。今、優れた作品を鑑賞しているって
気分にひたれたりするのですが、なにぶん、ストーリーがね。
わけわからない。まったくついていけないで、苦痛でした。
おそらく、ストーリーを追いかける映画ではないのでしょうね。
何度か見れば理解できるのかもしれないけど、私には耐えられないので
もう見ません(笑)。
タランティーノかと思った。
ウェスの作品をずっと気になっていて、いつか観ようと思っていた本作。
結論、しんどかったです。
都内の映画館で全然やってないけど、
すみませんが映画館で見なくて良かったと思ってしまった。
これが感性で、センスの作品の最高峰だ。
わからない人は見ない方が良い。
え〜、面白さが判らん?!
9月5日(火)
TOHOシネマズシャンテで「アステロイド・シティ」を。
予告が面白そうで、俳優の顔ぶれが凄いから観に行ったのだが、これはハズレたわ。
少なくとも私とは笑いのツボが全然合わず。
ちょっと評価のしようがないと言う感じだ。
トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、マット・ディロン、エイドリアン・ブロディ、マーゴット・ロビー他みんな無駄遣いだな。
ジェフ・ゴールドブラムなんてどこに出ていたんだ?カフェのテーブルに座っていた男?
誰か判ったら教えて下さい。
久しぶりにガッカリだよ、って作品だった。
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