劇場公開日 2023年9月1日

アステロイド・シティのレビュー・感想・評価

全210件中、181~200件目を表示

2.0見る人を選ぶ作品だなー

2023年9月2日
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鑑賞方法:映画館
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わたちん

3.0なにがどう独特なのか、が問題なのだ❗️

2023年9月2日
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鑑賞方法:映画館

いやぁ参りました。
どこでどう作動したのか、しっかりと眠気スイッチがオンに❗️

目覚めたければ眠れ❗️って俺のこと?
と冷や汗かきました。

独特の世界観だということは分かる。

人工的な背景やセット、いつでも晴れ、どこまでも明るくて眩しくてカラフルな街と人。

ノッポで人懐っこそうでとぼけた愛嬌のある宇宙人。

あれだけの俳優さんが参加したくなるのだから、さぞ楽しい雰囲気の現場なのだろうな。

マーゴット◦ロビー見逃さなくて良かった❗️

トム◦ハンクスがゴルフ場から電話してる時に画面の左上の方に映っていたグリーンのピンを握っていた人。何か可笑しなことをしてくれるのかと思ったら、そのままだったな。

スカーレット◦ヨハンソンはじめ、いるだけで存在感のある俳優さんのシーンは別としても、なぜか断片的に印象に残るシーン、切り取られた映像が記憶に残る。決して面白い場面ではないところも。

なんとも不思議な映画で、独特なことは分かるけど、なにがどのように独特なのか。
私にはうまく説明できません。

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グレシャムの法則

3.0宇宙人かわいい

2023年9月2日
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監督の過去作品、「ムーンライズキングダム」や「グランドブダペストホテル」に比べるとややわかりにくい。冷戦当時のアメリカとソ連の宇宙開発競争、何百回と繰り返され観光資源にすらなっていた核実験などの背景を知ると深みが出てくる。
アンダーソン監督の並行移動するカメラワークは健在だが、どこを見ても画面が色彩豊かで美しい。

地味な義父を演じるトム・ハンクスも良い。

じわじわスルメのように楽しむ作品。

あの宇宙人が出てきた瞬間の映画館の空気たるや。これだから映画鑑賞はやめられない。

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Jax

2.0監督らしさは出たが、いかんせん平板、感情なし意図的でわかりにくい。

2023年9月2日
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悲しい

この監督は、細かい作り込みで楽しいけど
こと今回に至っては

アメリカ西部砂漠 と舞台劇 が結びつきが難解🧐

➕俳優も敢えて意図的に無感情だから 眠くなってきた

1955無敵のアメリカの夢はなんと無く伝わった

しかし舞台劇がそもそもサッパリ意味わからず

事実関係がわかりやすい宇宙人➕砂漠も、俳優が意図的にセリフ多いの、棒読みに近い

から無機質すぎて、私には辛かった。

あっ有料パンフは購入しましたよ

最初の方の説明でカラクリは明快にわかります【ネタバレだから言えない】

ただこの 有料パンフは 最初の数ページ以外 文字が以上に多くて流石の私も読まないなぁ

風景建物の造り込みは良し、ただし、砂漠と 暗い画面の舞台だから飽きてきた

まあ人によって理解力は違うから、評価違う方もいると思います。
ただし、通りすがりで入る作品では無く、確固とした意志で見るべき ある程度 映画ツウの人のための作品に思えた

あと、普通映画開始時刻は10分予告編・広告で時間余裕あるはずだけど
それを見込んで客席入って行ったら、すでに本編始まってた 生まれて初めての映画遅刻でございました。

ただ土曜朝に本作観にくる人々、咳😷一つ、ポップコーン🍿でガサガサなどあるはずもない
【映画鑑賞の猛者】が集う雰囲気がたまらんかった。その雰囲気は良かった
しかし、雰囲気に浸れただけで、落ちこぼれて ひねくれる映画ドシロウトジジイであった。

文字が以上に多くて →文字が異常に多くて パンフでございました。【おしまい】

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満塁本塁打

3.5「approved」

2023年9月2日
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笑える

知的

難しい

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いぱねま

3.0背景を知ると多少

2023年9月2日
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マスゾー

4.5もー❤️!最高🎉

2023年9月2日
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笑える

楽しい

興奮

セット、衣装、構図、カメラワーク、カラーetc.
すごい、最高です。

本編とは別に
メイキングビデオを見られたので
ドキドキ💓

オープニングから、ワクワク😀が
Maxテンション!
一気にウェス・アンダーソン・ワールドにダイビング

アンダーソン監督は、「ヒューゴの不思議な発明」(マーティン・スコセッシ監督)の玩具店の店主(実は「月世界旅行」の製作者ジョルジュ・メリエス)を見つめるヒューゴのような子供の目をしていたのかなぁー?

あっ!そうそう
今、別の映画館で上映している
グレタ・セレスト・ガーウィグ監督「バービー」(着せ替え人形バービーの実写映画化)
と、いうのも、何かシンクロしてる!
ガーウィグ監督は、
「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」の監督だけど
留学生トレイシー役(声)で「犬ケ島」に出演してたんですね!

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SkyLock

3.5安心のパステルカラー

2023年9月2日
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「バービー」のドぎついギトギトした色彩に拒否反応を示した人は、この映画の色味に癒やされると思う。
こういう色を見たいんだよ〜。

このウェス・アンダーソン世界に入ると、普段ギトギトのトム・ハンクスですらサラッサラ!
顔の油が浮いてる人、ゼロ!

鳥とか例の登場人物とかCGが酷いのと、中国人キャストに拒否反応でマイナス。

でも全体としては、いつも通りの感じ。ゆる〜い。
この色味を眺めるだけで、酷暑の疲れから癒やされたので、それ以上は求めません。

※最初BEなんたらのダルいドキュメンタリーが流れ出し、こんな短編を上映前に流すの?avexの?!と思ったら、上映ミスだった…。

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ababi

3.0演劇と作者の想像の世界とアメリカ文化の狭間で

2023年9月2日
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アステロイド・シティのセットは大した物でした。
画角のスタンダードとシネマスコープの対比は映画館で見ないと、本当の意味では解らないと思う。

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おさむ

3.5夏の終わりにぴったり

2023年9月2日
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ウェス・アンダーソンの新作が観れる、それだけで嬉しいですよね。
作品は彼らしいシニカルなコメディ。
いつものビビッドな色彩と今回はモノトーンもおり混ぜた、子どもと大人の
夏休みのような物語でした。
みんなでキャンプして、出会いやトラブルや冒険がいっぱいで。
そうして楽しい時間に終わりが来て、みんなそれぞれの家に帰っていく。
先日、見知らぬ家族が10組程集まってキャンプするイベントに行ってきたんですけど、その時の事をすごく思い出しました。
イベントが終わった後の、心地良い疲れとボーッとする感じが正にこの作品。
夏の終わりにぴったりな、実に気持ちの良い作品でした。

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白波

3.5なんか変。

2023年9月2日
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笑える

悲しい

ウェス・アンダーソン作品初鑑賞。
うん、なんだろう、なんかヘンテコ。

シンプル映画大好き人間だし、ムツカシイのはよくわからない。
入れ子構造とか、なんか「起きるために寝ろ」と連呼してるのとかよく分からなかった。
でもまあ妙なおかしさをそこそこ楽しめた。

それにしてもジェフ・ゴールドブラムはいつもおいしい所をもっていっちゃうなあ。
ほぼ顔出てないのにw

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ゼリィ

3.5なぜか誰もが懐かしく思える、あの時代・空気感

2023年9月2日
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鑑賞方法:映画館

プログラムを見ると、この仮想空間というかパラレルアメリカのフィクション空間の中には、1950年代の、冷戦時代の、世界で一番ピカピカだったアメリカのもう一つの側面の、リアルな歴史的人物と出来事が丁寧にオマージュ(この言い方が正しいのかは別として)・パズルのピースとして隙間なく詰まっていることがわかった。まあユタ州あたりでUFO
目撃が多いのは、アメリカの機密軍事演習の副産物としての現象っていうのは西海岸に住むアメリカ人には常識らしいけど。
あくまでも病的なまでのシンメトリーな映像美、上映中の「バービー」ともダブる人工美的な青空と地平線空間、劇中劇の二乗みたいな凝った舞台装置、ウエス・アンダーソン監督の世界観に完全に染まった俳優たちの均質な演技という様式美に観る側も絡めとられ、あっという間にエンドロールを迎えた。

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Kumiko21

3.5不思議な空気感を味わう映画

2023年9月2日
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前半はずーっとニヤニヤしながら見れた。設定の理解と早口の字幕にやや苦労しながらも、一つひとつの小ネタが楽しくて仕方ない。絵面や色合いも本当に綺麗でウキウキする。わーこれは久々好きなのきた。。!

宇宙人が出てくるという程度のあらすじだけ見てたので、登場人物みんなおかしいけどどれが宇宙人。。?と思いながら見たら、まさかの宇宙人でてきた。映画館全体が温かい笑いに包まれた。

Brainiacs?の発明品や、永遠に終わらない遊び、天才たちの変人ぶり。子供たちの面倒くささ、遺灰の扱い、謎のエイリアンソング。長そうで短い開会の挨拶、クレーターへの狭い入り口。不動産自販機。一つひとつシュールな笑いが楽しかった。

たまに聞き取れたところでは、どうしても全ては訳しきれず、字幕はアメリカネタがだいぶ削られてた気がする。「発明品はアンクルサムのものだ」と言ってたのは普通に「米国政府」になっていたし。形容詞を早口で捲し立てるところで、なぜか水着のくだりだけなかったな?とか。
きっとアメリカ人は10倍楽しいんだろうな。

後半、どうやって収束させるのかなと思ってたら思ったほど収束せず、だんだん追いつくのに疲れて眠くなってきた。。寝なければ起きることはできない!と言うセリフがあったからかな。ちょっと意識失いました。

ということで最後までニヤニヤが続くことはなく、よくわからないまま終わっていたが、いずれリベンジするとして、今はこの不思議な空気感を楽しんでおこう。

上映後、Tシャツが鬼のように売れていた。みんなウェスアンダーソンが好きなのね。。?

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alvo

3.0ウェス・アンダーソン作品とわたし

2023年9月1日
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ファーストデイ、ウェス・アンダーソンの新作初日となれば、19時半からのシャンテ・スクリーン1は予想通りのフルハウスです。私も前日の「日帰り大阪出張」などの影響もあり若干しんどかったですが、強めのアリナミン錠剤をMAX服用して参戦しました(笑)。
最初に断っておきますが、私自身はウェス・アンダーソン作品について日本で観られるものはほぼ観ていますが、正直「良い」と思える作品は一部(数作品)です。特に、コメディ色が強めな初期の作品は途中で飽きてしまうことさえあるくらい。それが『ファンタスティック Mr.FOX(11)』くらいから徐々にメッセージ性の方に惹かれていくのですが、前作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(22)』くらいまでいっちゃうと、またちょっとメッセージ性へ振りすぎてて苦手だったりします。
で、今作に対する印象ですが、まず雰囲気として初期作品に近いテイストに近いような気がします。ただ、シュールさや悪ふざけ感は若干抑え気味。ま、その辺の悪ふざけ感は主に初期作品常連の、オーウェン・ウィルソン、ビル・マーレイあたりの影響も強いと思うのですが、今作は彼らのようなアクが弱い分「観やすい、が、薄味」というどっちつかずで微妙な印象です。また、今回も英語弱者の私にはしんどい「言葉遊び、或いは長台詞による言葉攻め」のシーンも多く、それらの言葉から文脈や行間を読み解くのはかなりなハードルなため、それをただただ聴いていて少々ボーっとしてきます。目をこすりながらも「アリナミン飲んでおいて良かった」と思いつつ、ふと気づけば隣のお兄さんは何度か落ちそうになっていました。
結局のところ、ウェス・アンダーソン作品を観ているとコメディを理解するのはやはり難しく、メッセージ性があってこそ理解の助けになるのだと改めて気づくのですが、それでもウェス・アンダーソン作品に高い点を付けないこと自体「解ってない」と思われるのではと考える自意識。でも、解ったふりする方がよっぽどカッコ悪いし、そんな自意識に揺れつつも、自分は「好み」と言う目線で評すると、オシャレだし可愛いしたまに笑える、でも、総合的には、「それなり」かな、と。作品を否定する意図はないので、ファンの方には申し訳ありません。

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TWDera

1.5内容が理解出来ませんでした….

2023年9月1日
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難しい

寝られる

「まぶしい太陽と陽気な音楽の元で大事な何かに気づく、おかしくてちょっと切ない最高傑作の誕生だ。」との公式サイトの謳い文句からドタバタのコメディにホロリとくる要素がある作品と思いましたが、全然異なる内容でした。
笑える要素は少なく(アメリカの方なら感じ方違うのかも)、切ない気持ちにもならずでした。
久々に映画館でうとうとしてしまいました。

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Kei6

4.0ズレてる

2023年9月1日
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笑える

楽しい

知的

ちょっとしたズレを拡大したり、ちょっとしたズレを重ねてみたり。映画のストーリー作りはそこから始まるのだろうか?本作は、特殊なCGやアクションがなくても面白い映画がちゃんと尺通りに作れるんだよ。と言う教科書的な作品だとして観た。犬ヶ島と良いフレンチディスパッチと良い、ここ数年はずーっとウェスにやられてる(^^)
センス良しウェットよし👍本当味わい深い作品が豊作な監督の2023年経過報告◎

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tomokuni0714

3.5劇中劇?舞台?何とも……

2023年9月1日
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画面作りはとても上手い
色彩感覚とても優れていた

内容は無いようなあるような
クスッと笑えるとこもある
流れをブチ切れられるのはちょっと冷める

チョイ役がやたら豪華なのはオマケかな

目覚めたいなら眠れ

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SPEC2 THEEND

4.0目覚めたければ、眠れ。

2023年9月1日
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いったい何を見せられてるんだと思いつつも、いつまでも観ていたい不思議な作品。

何が言いたいんだろうなんて考えずに、ただ楽しめばいいのかな。観ている間は面白いから。

豪華で魅力的なキャスト。この監督の作品に出たいという俳優さんたちの気持ちがわかるような気がする。
ただしこの人たちが出てなかったら面白くなかっただろうな。

目覚めたければ、眠れ。ちょっと寝ちゃうとこだった。

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大吉

3.5サンプルリターン

2023年9月1日
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赤い砂漠にブルー基調、画はカラフルでとてもお洒落 子供達は秀才やら、小憎らしいやらでなんか可愛くない 皆さん早口で時々クスクス笑えるところはあったけれども、肝心のストーリーが意味不明でした バーベンハイマーを意識? そして白色矮星がゲット

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ゆう

3.01950年代のアメリカと演劇界の知識がないと解像度がだだ下がるハイコンテクスト作品

2023年9月1日
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  1955年のアメリカ、かつて隕石が落ちた田舎町「アステロイド・シティ」。隕石が落ちた日を祝う式典に、ジュニア宇宙科学賞の子供とその家族が招待される。そこに宇宙人が現れて……
 そんな「新作劇」を紹介するテレビ番組、という入れ子構造の映画だ。物語は幕ごとに区切られ、アステロイド・シティのポップな色合いの場面の合間に、4:3のモノクロでテレビの司会者による解説が挟まれたり、舞台裏が描かれたりする。この司会者がカラーの劇中場面に一瞬登場したりと、メタ的表現も駆使される。

 ウェス・アンダーソンの作風なのだろうが、登場人物が感情の起伏をあまり表情に出さない。それに加えて超ハイコンテクストな設定。この設定の背景にぴんとこなかった私のような観客は、感情移入を拒まれている気分になり、人物の挙動を淡々と追うだけになる。
 低難易度で楽しめる部分としては、劇中劇部分のポップでかわいい色合い、いつもの豪華なキャスト、実はジェフ・ゴールドブラムだったらしい(舞台裏の場面でジェフは出ていたっけ? 見落としたかもしれない。宇宙人の衣装を身に着けて演技したらしいが)宇宙人の愛嬌ある動き、何となくおしゃれでツウな映画を観たというふんわりした満足感などだろうか。
 私の隣の人は、いびきをかいて寝ていた。

 パンフレットを読んだところ、主な登場人物にはそれぞれ実在の劇作家や俳優などのモデルがいるようだ。ウィレム・デフォー演じる演技講師(実在のモデルあり)が俳優たちに演技を教える場面は、当時のアクターズ・スタジオでのメソッド演技の講義をイメージしているという。ミッジを演じたメルセデス(スカーレット・ヨハンソン)のモデルは主にマリリン・モンロー(これだけは何となく分かった)、オーギーを演じたジョーンズ(ジェイソン・シュワルツマン)のモデルはジェームズ・ディーン(全く分からなかった)。などなど。
 プロダクションノートを読んでも、「そうですか……」という感じである。

 例えが適切かどうか分からないが、私のこの解像度の低さは、外国人(日本マニアを除く)が「銀魂」を読んだ状態に近いのではないか、とふと思った。
 日本人は江戸時代に関しての歴史的事実の知識があり、元々イメージを持っているからこそ、そこからあえてずらした描写について本来の姿や言葉の表現とのギャップの面白さが直感的に分かるし、アレンジされた名前の登場人物についてもそのモデルについて、説明なしにすぐ連想できる。海外の人たちは、その辺は当然ピンとこないだろう(その辺抜きでも海外で受けていることもまた事実だが)。
 それがハイコンテクストということで、設定に対して解像度の低い環境の人間が作品の評価をすることの難しさを生む部分だ。
 ジェフ・ゴールドブラムは自らの役について「エイリアンはメタファーだ」と言っているが、あの町山智浩氏(持ち上げる意味ではありません)でさえ「何のメタファーかわからない」と降参状態である(いや、もしかしたらエイリアンの意味するところはアメリカ人でも分からないのかもしれないが)。

 ただ、淡々とシュールな展開のひとつのパーツとして描かれる身近な人間の死(本作ではオーギーの妻)、それを受け止めるオーギーたち家族の姿に妙なリアリティを感じる瞬間があった。残された家族の日常は続いていき、子供は無邪気に悲しみを乗り越える。
 アンダーソン監督は20代の時に両親を相次いで亡くしているそうだ。それを踏まえると、オーギーの妻を演じるはずだった女優(マーゴット・ロビー)の登場が何だか物悲しいファンタジーのようにも見える。
「時が全てを癒すなんてことはない、せいぜいバンドエイドさ」監督の実感がこもったオーギーの言葉には、何故か不思議と観ているこちらの心を慰めるような響きがあった。

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ニコ