テノール! 人生はハーモニーのレビュー・感想・評価
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いろんな要素詰め込んだ作品。ちょっと詰め込みすぎかも。
冴えないラッパーがオペラ教師に才能を見出され、大舞台に立つまでの物語。
いろんな要素詰め込んであって、中には日本に好意的な描写もあるけど、正直ちょっと詰め込みすぎかと。
最後の家族の応援シーンはちょっとやりすぎでありえないでしょう。
とはいえ、見ていて楽しくなる作品でした。
兄の家族愛は素晴らしい
ラップバトルで卑猥な罵り合いをしていた主人公がまさかのオペラ歌手にっていうギャップがすごい。
そして、オペラ座、街並み、建物が荘厳で素敵。
今、日本にいると母に取り繕う兄、くすっと笑えました。
欲を言うとオペラパートの演者の声がすごかったんで、もう少しオペラ、聞きたかった。
気持ちい~い映画
パリの団地に住む移民で低所得者の青年がオペラ座の高名な指導者に天性の歌の才能を見出されてオペラ歌手への道を歩む、ハナシは予想通りのシンデレラ・ボーイ・ストーリー。
とにかく歌声にやられる。歌声だけで映画の評価は爆上がり。
「乾杯の歌」「誰も寝てはならぬ」などなど、聞くだけで胸が一杯、涙出そうになります。
母思い、弟思いで腕っぷしが強い脳筋な兄ちゃんが素敵。
移民で低所得者でマイノリティのアントワーヌが卑屈でなく、差別や偏見に堂々と不快感を表すのは壮快です。
脳筋兄ちゃんに幼馴染の仲間たち、嫌みなライバルかと思ったら実は良いやつだったクラスメイト(本当に育ちのいい人ってこんな感じなんでしょう)、周囲の人々も良い感じ。
絢爛豪華なオペラ座ガルニエ宮が堪能でき、本物のオペラ歌手ロベルト・アラーニャの歌声も聴ける、軽いノリで笑かしてくれて、「日本」も出てくる、ごきげんな映画。
あのオーディションの結果が知りたいです。
覚悟
98本目。
2本観ようと思ったけど、眠いから今日はこれだけ。
覚悟に勝る決断なしと、ノムさんが確か言っていた。
当然、それには犠牲が伴うし、流されるままに生きて来た、受身の人生からの卒業なのかなと。
でも、これから始まる物語だから、温かい目で見送りたい作品。
さえないラッパー青年が、バイトの寿司デリバリーで偶然訪問したオペラ...
さえないラッパー青年が、バイトの寿司デリバリーで偶然訪問したオペラ教室。
声が講師に見初められて、徐々に訓練して成長してゆく様子。
ラップもオペラもそれぞれ楽しく、優劣つけずに扱われていて、居心地の良さを感じました。
楽しめるが…
序盤や途中は面白かったです。
でも、終盤が全体的に少しチープに感じてしまった。
主人公が最後歌う場面迄の物語へのアプローチが足りない感じがしてしまい、感情移入が出来ない状態でのラストシーン。
そして、ラストシーンが自分の中ではポールポッツの歌声と比較してしまい終わってしまった。
ここが良ければ全てが良かったと思うだけにちょっと残念に感じてしまいました。
最高の映画です!
最高の作品は映画の出だしが素晴らしいが本作もいきなりすごい。その後のオペラ座ガルニエ宮から始まるフランスパリの街並みも素晴らしい。主人公アントワーヌとオペラ教師マリーはじめ登場人物がどなたもチャーミング、ラップバトルとオペラ!流れる音楽も良くて、これはTAXIや最強の二人を彷彿させる、涙あり笑いありの感動的な最高のフランス映画でした。
絢爛豪華なガルニエ宮にも圧倒されます。これ本物なのです!撮影許可が困難なオペラ座ガルニエ宮内部が、これほど堪能できる映画も貴重です。しかもラストの歌唱は圧倒的!
パリ・オペラ座を舞台に、類まれな美声を持つラッパーと一流オペラ教師の運命的な出会いを描いたヒューマンドラマです。
舞台はパリ。“ケチなラッパー”と自分を軽く卑下するアントワーヌ(MB14)は、大学で経理の勉強をしながら、寿司の出前のアルバイトをしています。
ある日、オペラ座への出前を頼まれて行けば、恵まれた階層の若者たちがオペラの授業を受けており、高慢な青年マキシム(ルイ・ド・ラヴィニエール)に侮辱されてしまうのです。ラップの作詞で鍛えた話法で言い返し、仕上げにオペラの物まねをすると、周囲は唖然とし、偶然その場に居合わせたオペラ教師のマリー(ミシェル・ラロック)が目を輝かせます。
マリーはその美声にほれ込みに熱烈スカウトするのです。普通なら世界のオペラ座付ののオペラ教師からオファーがあれば、二つ返事で受けるもの。しかしアントワーヌは住む世界が違うと思い、拒絶します。けれどもマリーの熱意は激しく、寿司を毎日注文してアントワーヌを配達で呼び寄せたり、あげくの果てバイト先まで押しかけて猛スカウト!根負けしたアントワーヌは、マリーと2人で秘密のレッスンを始めるのでした。というのもアントワーヌにとってラップは個人の趣味を越えて、同じ団地に住む移民系住民の代表として、他地区の移民代表のラッパーとバトルしていたのでした。なので移民系住民のリーダになっている彼の兄ディディエ(ギョーム・デュエーム)の期待を裏切ることができなかったのです。まして兄の格闘技の賭け試合で学費を賄い生計を立てている現状。とてもオペラのレッスンをこっそりしているなんて兄や移民系の仲間に言えなかったのです。
そんな彼をマリーはオペラ座の舞台裏へ連れていき、世界的なテノール歌手ロベルト・アラーニャ(本人)の練習風景を見せます。オペラ座の舞台と壮麗な客席に立たされると、オペラに興味がなかったアントワーヌでも、ときめかないはずがありません。しかもロベルト・アラーニャはアントワーヌの才能を認めて、合唱までしてしまうのです。
『蝶蝶夫人』などオペラの名曲に触れるにつけて、アントワーヌは次第にオペラに熱中していきます。
オペラ座の伝統を破ってまで、自分のクラスの生徒にすると決めてしまうマリーの性急さには驚かせられますが、それにはもう一つ理由があることが、のちに明らかになるのです。
シンプルな物語ですが、恋愛や嫉妬、将来の夢や葛藤を盛り込んだ青春映画の趣です。ラップとクラシック、兄弟愛と師弟の絆、貧困と富裕など分かりやすい対比を見せつつ、迷いながらも自分の道を見つけていくアントワーヌにカメラが寄り添います。作品の背景には、移民系住民同士の対立というフランス社会の格差社会が色濃く描かれていたのです。
展開に意外性はありませんが、その分安心してみられることで高揚感を堪能。「トウーランドット」や「ドン・ジョヴァンニ」などオペラの名曲もあり、クラッシックをかじっている人なら感動の名演奏と歌唱が綴られます。
終盤、兄が事件に巻き込まれて動揺してしまい、アントワーヌは声が出せなくなります。不治の病に冒されていたマリーが、命の危険も顧みず、必死で声が出なくなったアントワーヌを指導する姿は感動的です。そしてラストの著名オペラ劇場プロデューサーが集まり行われるオーディションに向けた力ずくの終盤に、めでたしめでたし、といった展開でしょうか。
ラップとオペラや、パリ郊外と豪華なガルニエ宮(オペラ座)の違いを描きつつ、未知の世界へ飛び込むアントワーヌが両者をつなぐ役割を果たします。彼を導くマリーとの出会いなど都合が良すぎる面もありますが、プッチーニ作曲「誰も寝てはならぬ」の歌詞とアントワーヌの未来が重なるようなラストに思わず涙しました。MB14による素晴らしい歌唱でした。アントワーヌを演じるビートボクサーMB14は、劇中すべてのオペラ歌唱にも挑戦し劇中、アントワーヌさながらの天才的歌の才能を発揮させたのです。
そして、マリーを演じるミシェル・ラロックは、美しいものを愛でる喜び、自分が思う最高のものを手にする喜びを大事にする女性を、軽快さと厳格さの絶妙なバランスで見せてくれました。
青年は地元移民仲間の視線をふり切り、新たな冒険に乗り出せるのか。村社会に優し過ぎて、ホンネよりもつい村社会のために生きがちな日本人にこそ見てほしい勇気をくれる一本です。
絢爛豪華なガルニエ宮にも圧倒されます。これ本物なのです!撮影許可が困難なオペラ座ガルニエ宮内部が、これほど堪能できる映画も貴重です。それだけにスタッフは、何年もかけてオペラ座を説得し撮影に成功したそうです。細部まで本物にこだわるのは単独初監督作品となる新鋭クロード・ジディ・ジュニア監督。監督の才気を垣間見る楽しみも。 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか上映中。
スシを食べるのは日本だけなの
好き。とにかく先生がキュートだし、主人公は王道詰め合わせみたいな造形だし。こういうのはストレートが一番よね。本物を知る事。ひたすら基本を繰り返す事。其れ等の大事さをエスプリ効かせて語る、フランス映画のお手本の様な映画でした。
「パリの調香師」「最強のふたり」辺りが好きならばどーぞ♪
定型化された話でもいいものを作る
才能ある人が発掘されるって話は物語にしやすい。しかもそれが意外なところであればなおさら。そういう意味では寿司のデリバリーをしている青年がオペラと出会うって設定はなかなかいい。しかもラッパー。
移民系の居住地区同士で対立してたり、その地域の代表がフリースタイルラップでバトってたり、兄貴が違法格闘技で稼いでいたりと、なんとなく現代のフランス社会を映し出している感じがする。そんな貧困層のアントワーヌがオペラの才能を見出されるってことは一種の夢物語のはずだが、そのことを黙ってしまう環境もなんとなくわかる。
基本的な話の流れは従来の発掘ものと驚くほど変わりはない。まぁ、そうなるでしょうねとしか思わなかった。でも、それなりにいい話だったし、感動できるシーンもある。なかなかよかった。フランス映画って、こういう定型化された話を毎回うまーく作ってくるよな。
オペラで得るカタルシス
久しぶりにフランス映画を観ました。
まず視覚的に、歴史ある建造物を惜しげもなく映してくれるだけで星1つあげたい。
オペラの知識など全くないのですが、序盤の主人公突然のイイ声はもう笑っちゃうくらい〝イイ声〟でギュッと心掴まれました。ほか、主人公が通うことになるクラスの仲間たちの歌声、本人役でご出演のアラーニャ氏のプロの歌声、どれも素敵でした。
オペラの歌唱の、キモの部分がバッチリ決まった時のガッツポーズしたくなるような高揚感は何というのだろう?と考えていて、カタルシス?解放感?魂の解放かな、と。
今より娯楽の少なかった時代に、こんな最上級の娯楽があったのだと思うと、そりゃあハマっちゃいますね。
ストーリーは正直、悪い意味で日本にもありそうなレベルというか、所々に日本文化がのぞくのと相まって妙に親近感を覚えました。
ただやはり、「俺の歌声を聞け!」と言わんばかりの歌唱が素晴らしかったです。
ラッパーである意味は?
クラシックが好き。オペラも好き。
洋楽が好き。R&B、ヒップホップ、が好き。
だからこの映画に興味を持つ。
ラップとオペラが出る以上予想外のケミストリーが生まれる。なんて事を想像しながら鑑賞。
でもラッパーは落ちこぼれの代表?確かに落ちこぼれて、社会に対する不満をぶちまけるなんて事も有ったでしょう。でもそれ、今ではステレオタイプ。ラッパーで有る必要性が全く感じられない。
自分のしたい事を見つけ、変わろうとしているの主人公の弟に対する兄。
嫌味を言う上流階級っぽい人たち。
どうしてソウルに行くのかよくわからない先生。
あれだけ文句を言っていた兄が何故か最後に弟に大絶賛。
よくわからない映画だった。
でも最後の「ネッスン・ドルマ〜」は良かった。
それとエンドクレジットの曲、これこそ主人公アントワーヌの本当の叫び!
このクラシック風ラップ味付け曲は、対訳を見ながらしっかり聴くべし。
評価は実質この2点に対するものです。
ありきたり。かもしれない。 でもこういうのが観たい気分だったので、...
ありきたり。かもしれない。
でもこういうのが観たい気分だったので、楽しく鑑賞。
オペラがそんな簡単に歌えるようになるのか、など、細かな点も気にしないで観る、そういう気分の時にうってつけ。
オペラ座は美しいし、オペラには疎いけれど、音楽はやはり美しくよいものだな、と思わせてくれる。
そして、オペラをヘッドホン聴くときだけ、周りの音が消えて、オペラのことを話せていない仲間たちが登場すると、途端に日常が戻ってくる描き方がおもしろいなと感じた。
もったいないなあ…オペラシーンもっと観たかった…
主演の俳優さん
歌唱力抜群でした
しかしながら
その歌唱力を存分に見せてくれたのは
ラストシーンくらい…
オペラを主題とした映画なので
もっともっと
歌唱シーンを観たかったです
本当にもったいない
脚本的にも
本当にオペラをやりたいなら
じゃんじゃん周りのみんなに
アピールをすれば良かったのに…
オペラ好きであることを隠す理由が
イマイチ伝わって来なかったのも
とても残念…
エンドール
かなり曲が早く終わってしまってました
かつて観た中映画の中でも
1.2を争うくらい😅
オペラ・ガルニエの内景をみるだけでも!
パリ郊外の低所得者用住宅に住むアントワーヌは、昼の仕事であるデリバリーでスシを届けたオペラ座で出会った一流のオペラ教師、マリーの導きにより、オペラの道に進もうとする。
何と言っても素晴らしいのは、荒川さんにトリノで金メダルをもたらしたプッチーニのオペラ、トゥーランドットのアリアNessun dorma(誰も寝てはならぬ)をアントワーヌがオペラ座の舞台で歌うところ。感激で涙を抑えることができなかった。
プッチーニやヴェルディの定番ばかりでなくフランスを代表するビゼーやドビュッシーのオペラ・アリアなど、出演者たちが実際に歌うところが一つの見どころ。本物のオペラ歌手であるロベルト・アラーニャは、それに花を添える。
一番心に残ったのは、マグレブらしい移民層のアントワーヌが、兄ディディエの地下格闘技により資金を保証され、夜学で会計学を勉強し、ラップに喜びを見出していたものの、ヨーロッパ伝統の市民層(セレブを含む)のものであるオペラにひかれて行き、アイデンティティ(自分とは何か)の喪失に悩むところ。
アントワーヌが郊外の住宅の屋上に出て、はるか北側のエッフェル塔を見ながら、アリアの練習をするところも良かった。
それにしても、ストーリー自体は定型的なので、あやふやなところが満載。
マリーは病気みたいだけれど、本当にしたいことは何?
幼馴染のサミアは、軍隊に入隊したはずなのに、どうしていつもいるの?など。
パリには移民映画というジャンルが前からあるので、この映画の方向が、近年頻発しているテロや暴動の抑制につながるとは、とても思えない。やはり両者の融和を考える勢力が背景にあるのだろう。オリンピックも来年に控えているし。
それにしても、アリアを聴きパリ・オペラ座ガルニエの映像を見るだけでも十分楽しめる映画だ。ぜひ、劇場で。
オペラの本場、フランスでしか描けない良き映画
ラップ好きのアントワークヌは、寿司のデリバリーで訪れたオペラ座での出会いによって人生を一変させる。オペラ一流教師・マリーからもらったオペラのCDに衝撃を受けて、マリーの門を叩く。
兄からのプレッシャーや仲間を捨てても、夢を掴もうとする姿には見ているこっちも夢中になるし、マリーとアントワーヌの師弟の絆にもグッとくる。
ある程度予想がつく王道のシンデレラボーイストーリーではあるが、泣いて、笑って、オペラの名曲に酔いしれる。
MB14の「誰も寝てはならぬ」には痺れるし、壮麗なオペラ座をスクリーン越しでも見れるのは楽しい。感動のラストは涙すること間違いなし。
それにしても、今作は日本へのオマージュが凄すぎる!
オペラとラップを融合したエンディング曲もなかなか良かった。
ヒゲの下の顔に興味津々
お願いです、ヒゲを剃ってくれい!!!
ヒゲ剃った顔に興味ありすぎて、
「いつ剃るんだ?」「最後には剃るか?」と、
そこに気がいって気がいって…。
最後まで剃らんのか―い!!!
いや~、どんな顔か見たかったな~。
よくあるストーリーなので、ストーリーのことはどうも言えませんし、
主人公の男優でひっぱるほど、そこまで魅力的ではなかったなあ。
フランスの低所得者地域のことが知れて、
へえ~と思いました。
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