劇場公開日 2024年2月23日 PROMOTION

コヴェナント 約束の救出 : 特集

2024年2月19日更新

【マジのガチで傑作】瀕死の俺を100キロ運んで救った
友が、今、死の縁に――今度は俺が必ずつれて帰る!
J・ギレンホール、G・リッチー監督の“新代表作”になる
“年ベス級”の本作を推し活させてくれ!

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“推したい”のレベルが違う……この映画はなにがなんでも推しまくりたいっっっっ!!!!!

鑑賞後、素直にそう感じてしまった作品がある。それが「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督の最新作「コヴェナント 約束の救出」(2月23日公開)だ。

「ブロークバック・マウンテン」「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホールが主演しているという情報だけで「安心安定のジェイク! これは良作確定」と勝手に思っていたんですが、いやーーー、驚いた……そんな楽観的予測を大幅超え。この感動と胸アツは、現時点で“年間ベスト級”のポジションに君臨しちゃっている。

ですから、本記事では、この傑作を推しに推しまくろうと思っています。見どころの紹介、映画.comメンバーから漏れ出た“熱狂の声”、そして映画を語るプロの“言葉”……魅力を余すところなくお伝えさせていただきます!!


【辛口批評サイトで98%支持!!】ガイ・リッチーの“新
代表作“が爆誕――現在進行形の問題の“裏”を抉り出す!!

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ガイ・リッチーといえば、作家性とエンタメ性を併せ持つ監督として映画業界の“最前線”で活躍中。本作のような“社会派ヒューマンサスペンス”はキャリア初挑戦のテイストだったのだが……辛口で有名な映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では“観客スコア98%”という驚異の数値!!

もはや新たな代表作といっても過言ではないはず。このパートでは、ハイクオリティの核となっている3つのポイントを紹介しよう。

[胸を打つ物語]米軍兵士と現地通訳の“絆”が文化&国境を超える 日本人にはグサッと刺さる“義理×人情”の胸アツ展開
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舞台は、2018年のアフガニスタン。タリバンの武器や爆発物の隠し場所を探す部隊を率いるアメリカ軍のジョン・キンリー曹長(ジェイク・ギレンホール)と、彼に雇われたアフガン人通訳・アーメッドを軸にストーリーが展開していく。

あるミッションで瀕死状態になったキンリー。危険を顧みず、彼を救ったのがアーメッドだった。ひたすら山の中を100キロも進み続け、数々の困難を乗り越えて救出に成功。時が経ち、その行為が要因となって、今度はアーメッドが窮地に。アメリカに帰還していたキンリーが「次は俺が助ける番だ」と言わんばかりに、単独でアフガニスタンへ舞い戻る……。

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キンリーとアーメッドを通じて描かれるのは、日本人にとっては馴染み深い“恩義を返す”というドラマ。おまえは俺を救った、だから、俺もおまえを救う――言葉を交わさずとも通じ合うさまが、もはや“友情”という関係性を超越しちゃってる……!!

自己犠牲的な行為に対して、どのように借りを返すのか? この重厚な問いかけに、2人が提示していく“答え”にめちゃくちゃ痺れるぞ!!

[リアルな設定]全世界に伝えなければならない――監督の心を激しく揺さぶった、数々の“衝撃的な実話”を可視化
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以前から「戦争映画に取り組みたい」と考えていたリッチー監督。これまで“映画化にふさわしい物語”に巡り合うことはなかったようだが、遂に運命的な出合いを果たすことに。着目したのは、現在進行形で続く“アフガニスタン問題”、そしてアメリカ軍に協力したアフガン人通訳についてのドキュメンタリーだった。

そこで示された数々の“実話”について「どれも恐ろしいと同時に感動的だった。こんなに過酷な環境の中でも、まだ人情が残っていて、それが他の人たちに対して差し伸べられるということがね」と振り返っているリッチ―監督。

ガイ・リッチー監督
ガイ・リッチー監督

どうしても全世界に伝えなければならないテーマがある――。心を激しく揺り動かされたリッチ―監督は、ドキュメンタリーだけでなく、見聞きした様々な物語や逸話を混合させ、キンリーとアーメッドのストーリーを創出。

“実際の出来事”をミックスさせているからこそ、リアルすぎる緊迫感が全編に満ちている……。フィクションの世界で成し得た“限りなく現実に近い光景”に衝撃を受けるはずだ。

[必然のキャスティング]“この2人”だから名場面は生まれた ジェイク・ギレンホール&ダール・サリムの掛け合いが最高すぎる
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ジョン・キンリー曹長役のギレンホールは、激しい銃撃シーンや接近戦も華麗にこなし、さらにさらに“救出されたこと”への複雑な葛藤も体現。もはや「流石だ」と唸らざるを得ない……。リッチー監督からは「この役にぴったりだとわかっていた」と称賛されるほどの“名演”なのだ。

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そして、ギレンホールに負けず劣らずの存在感を放っているのが、アーメッド役のダール・サリム(出演作「ゲーム・オブ・スローンズ」など)。

「役に必要なカリスマ性と、僕が望んでいた知性があった」(リッチー監督)という理由から配役されているのだが、まさに“画が持つ人”。身命を賭してキンリーを100キロ運ぶシーンでは、混濁した感情がダイレクトに伝わり、その鬼気迫る表情に息を呑むはず。

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そんな2人の演技合戦がたっぷりと、どっぷりと堪能できる点も、本当に本当に最高。生き残るための旅を通じて、固く、強く結ばれていく“絆”。

「話さないと分かり合えない」という関係性が「話さなくても分かり合える」に変化していくさまがあまりにも素晴らしくてですね……。セリフだけではなく、表情や仕草の“掛け合い”も見逃すべからず!


【予告編】たとえ地の果てでも、必ず俺がつれて帰る。

【映画.comでは“絶賛”止まらず】“年べス級”ポイントだ
らけなんだよ…ほんの一部でもいいから紹介させて!

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映画.com内で行われたミーティングの場でも、本作が話題の的に。そこでとんでもない事態になってしまいまして……。参加メンバー全員が、本作の良さを語りまくった結果、他の議題がまったく進行しなかったんですよね……。

メンバーから飛び出した10の感想をピックアップしてみましたが、これはマジで“ほんの一部”。ぶっちゃけ何時間でも語れるぞ!!

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[感想①]そもそも“戦争映画”だと思った?いやマジで違うから!これは男と男の絆の話であり、約束を果たす話。その場所がたまたま“戦場”だっただけなんですよ!

[感想②]この題材をガイ・リッチーがやるの? 意外……って思ってたけど、オープニングから“ガイ・リッチー節”全開で思わずガッツポーズ!

[感想③]緊張感の作り方が絶妙すぎ!数秒先に命を落とす可能性があるシチュエーションで“市民の家屋に踏み込む”……展開読めず。息するのを忘れてた

[感想④]セリフのキレが凄すぎた。敵の本拠地に突入→そこで投げかけられる「通訳は不要だ」という言葉。このたった一言で“全部理解させる”。いやー、最高!

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[感想⑤]キンリーとアーメッドの絆を“画で見せる”というのも良い!信頼が築かれていない時は“サイドミラー”越しで会話、築かれた後は“無言”で理解し合う…究極の信頼関係を“目撃”しました!

[感想⑥]特異なカメラワークも◎。“絆の深まり”をクローズアップで表現することは多々あると思いますが、この映画カメラがスーッと引く場面があるんです。不思議なことに“寄る”よりも強い絆を感じて、同時に「分かり合えない部分もある」と……そこは見逃さないで!

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[感想⑦]アーメッドが手押し車で瀕死のキンリーを運ぶという展開があるんですが、この光景がもはや“神話”みたい。シンプルだけど力強いシーン!

[感想⑧]アメリカに帰還したキンリーの“葛藤”も見どころ!電話の保留音の使い方がかなり興味深いんです。この映画は“生き残った者の罪”も描いています。

[感想⑨]これだけは声を大にして言っておきたいんですが、予告編で押し出されている“メイン軸”に至るまでの過程もえげつなく面白い!しかも普通の映画だったら「THE END」になる展開の“その先”も描いているのがたまげた……!!

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[感想⑩]ジェイクに裏切られたことなど一度もないんです。一度たりとも。本作は、これまでの俺的BESTジェイクの「ナイトクローラー」を超えちゃった。さらにいえば、ガイ・リッチーの代表作になると断言できる。だからこそ、オンライン試写で見たことを激しく後悔……。もちろんスクリーンで絶対にもう一回見る!!!!


【レビュー】映画ライター・新谷里映はこう見た!
「こういう映画にこそ『感動的』という表現を使いたい」

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ここからは“映画を語るプロ”の熱狂レビューもお届けしましょう! 語ってもらうのは、数多くの取材を経験してきた映画ライターの新谷里映氏。前述の映画.com内から飛び出た“熱狂的感想”のポイントを具体化してくれているだけでなく、最後には思わず感嘆のため息が……やっぱり本作は“推せる”映画なんです!

●想像していた展開とは違うドラマ “誓約”がもたらしたもの、“2人の時間”が丁寧に描かれる
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男たちの友情を描いた映画は多い。ジャンルや描かれる職業はさまざまだとしても、何かを為し遂げるために、たとえ最初は反発しあっていたとしても、同じ志のなかで友情が生まれていく、団結していく、そんな男たちの友情を羨ましいと思うことがある。

「コヴェナント 約束の救出」は、アメリカ兵士とアフガン人通訳の絆を描いた物語。タイトルに「誓約(covenant)」、副題に「約束(promise)」が入っているのだから、はいはい戦場を舞台にした友情ものねと察しがつくだろう。けれど、実際は、想像していた展開とは違うドラマが描かれている。アフガニスタン問題を題材にした映画ではあるが、社会的問題について論議するだけの映画ではなく、戦地で出会ったアメリカ兵士とアフガン人通訳、2人のあいだでかわされた誓約がもたらしたもの、2人の時間が丁寧に描かれるのだ。

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誓約と約束は一見、同じように捉えられるが、誓約であることがこの作品の“らしさ”に繋がっているのではないか。ジェイク・ギレンホールの演じるキンリーも、ダール・サリムの演じるアーメッドも、それぞれに守りたいものがあって、守りたいもののために誓約を果たそうとする。人は、守りたいものがあると強くなれる、勇敢になれる。この映画では、彼らの守りたい対象が家族であることも観る者が共感しやすい点だろう。家族としての会話、キンリーと妻のキャロライン(エミリー・ビーチャム)の会話もよかった。

●脚本とセリフに惹かれ、視線と芝居で伝える俳優の力を感じた
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特にキャロラインのセリフ。アフガニスタンでやり残したことがあり、元の生活に戻りきれないキンリーに対して放つキャロラインのセリフがどれもいい。思いやりの言葉だったり、本音を潜ませた優しい嘘だったり、この男女の間には確かな愛があるのだと、短いシーンのなかで伝えている。脚本とセリフに惹かれた。

キンリーとアーメッドの対話もいい。セリフをかわさない対話がとてもいいのだ。互いに利用する相手として出会いながらも、この2人の関係はきっと揺るぎないものになっていくのではないか。そう思わせる対話のシーンは前半早々に訪れる。ある出来事で悲しみに打ちひしがれるキンリーにアーメッドが声を掛けようとしてはためらうシーン。何気ないシーンではあるが、そのやり取りが後の2人の対話、セリフのない対話に説得力を持たせていく。視線と芝居で伝える俳優の力を感じる瞬間でもある

●もう格好よすぎるだろ――こんなにも心を揺さぶられるなんて、最高じゃないか
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そういったじわじわと伝わってくる感動の背景には、当然のことながら監督であるガイ・リッチーの手腕も大きく影響しているわけで。「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」から追いかけている人にとっては、ガイ・リッチーはこういう映画も撮れるのか!と嬉しい驚きだろう。しかも、これまでの彼らしさをさりげなく入れているのがにくい。ガイ・リッチー作品で、こんなにも心を揺さぶられるなんて、最高じゃないか。

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入口で感じていたのは、キンリーとアーメッドに芽生える絆がどうなっていくのかという期待。そして、出口で待っていたのは、誓約から生まれる恩義、恩義から生まれる信頼。「この人のためなら」という羨望の先にある尊敬を含んだ感情だった。もう格好よすぎるだろ、とため息が出るほどの。こういう映画にこそ「感動的」という表現を使いたい。

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