釜石ラーメン物語

劇場公開日:

釜石ラーメン物語

解説

「仮面ライダーゼロワン」を皮切りにドラマやバラエティ番組でも活躍するモデル・俳優の井桁弘恵を主演に迎え、岩手県・釜石市を舞台に、家族の再生と人々の人情を描いたドラマ。

山と海に囲まれた岩手県釜石市のラーメン店「小川食堂」。東日本大震災で店を切り盛りしていた正恵が行方不明になってから、残された夫の剛志と次女の仲良が店を守ってきたが、客足はいまいちだった。そんなある日、3年前に家を飛び出したきり音信不通だった長女の正美が突然帰ってくる。厨房に立つ仲良に「お前にお母ちゃんの味は出せない」とダメ出しし、店を畳もうとまで言い出す正美。姉妹はぶつかりながらも、かつての母の味に迫ろうと、街の人々を巻き込み奮闘する。

正美役を井桁、妹の仲良を「17歳は止まらない」「20歳のソウル」の池田朱那が演じ、2人の父親である剛志役の利重剛をはじめ、藤田弓子、村上弘明、佐伯日菜子、大島葉子らベテラン勢が脇を固める。「ライカ」「恋恋豆花」の今関あきよしがメガホンをとった。

2022年製作/85分/G/日本
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
劇場公開日:2023年7月8日

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(C)「釜石ラーメン物語」製作委員会

映画レビュー

2.0麺は細いが絆は太い 人情根性 釜石ラーメン

2024年4月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

監督と脚本は『アイコ16歳』『すももももも』『恋恋豆花』の今関あきよし
脚本は他に『恋恋豆花』のいしかわ彰

人情コメディらしいがどこに人情があってどのあたりがコメディなのかはっきりとはわからない

粗筋
釜石の大衆食堂「小川食堂」
食堂の屋台骨を背負っていた小川正恵は震災の津波で行方不明になった
長女は家を飛び出し花巻のパチンコ屋で働いていたが実家の小川食堂に戻ってきた
父は体調を崩し料理下手な妹が厨房に立っていた
度々激しく衝突する姉妹

この作品は大ヒットしたとは言い難い
上映期間は極端に短かった
観ようと思ったがびっくりするほど終了が早く映画館では鑑賞できなかった

ラーメン屋を題材したコメディー映画といえば伊丹十三監督の『たんぽぽ』だがそれに比べると雲呑いや雲泥の差がある
あっちは醤油ラーメン一本だがこっちは所謂町中華
ラーメン屋だがカレーライスやカツ丼もメニューにある
『幸福の黄色いハンカチ』で高倉健がラーメンとカツ丼を注文したようなああいう食堂だ

なぜ主人公はこんなに言葉が汚いんだろうか
そして態度がでかいのか
なぜ子供でもない姉妹がこんなにも衝突するのか理解に苦しむ
この怒りとはなんなのか
そしてこの映画の盛り上がりはどこにあったのか
淡々に進んだというかグタグタに進んであっという間に終わった

タイトルとして『釜石ラーメン物語』がダサい
ラーメン物語と言いながらラーメンの蘊蓄がほぼない
ラーメンの出来不出来が湯切りの甘さのみとは話としてあまりにも安易でチープで杜撰すぎる
それくらいいくら不器用とはいえ父がアドバイスはするだろうし回数を重なるうちに本人が気づくだろうしYouTubeで上手なラーメンの作り方なんていくらでも動画があるだろう
タイトルの釜石にしたってご当地映画として釜石全体を盛りあげるような気概が感じられない
富田靖子デビュー作『アイコ十六歳』の大ベテラン監督がメガホンを取ったわりに欠点が多い残念な作品

ヒロインの名前がダサい
正実じゃ女か男かわからない
「まさみ」なら普通「雅美」だろう
大林雅美さんを思い出すが
いまどきなら彩美じゃないかな
あと妹にしたって姉が正実なのになぜ「仲良」という奇抜な名前なのか
妹が「なかよし」なら姉は「りぼん」とか「マーガレット」とか「花とゆめ」にすれば良かったのに歯がゆい

自分は釜石市民ではない
文化は多少違うだろうが岩手も宮城も方言はほぼ一緒のはずだ
全否定するつもりはないが不快に思うことはあるのは確か
普段は気取って標準語に近い言葉を使うくせに負の感情が込み上げると途端に汚い方言で捲し立てる人が身の回りに多い
罵倒の類しか思いつかない
まず生理的に「おめー」って言われるのが嫌だ
自分は岩手県と宮城県の境目で育ったが親は東京生まれの東京出身のためか地元の言葉がうまく喋ることができない
そのためか地元の言葉は好きになれない

自宅からは2時間ほどかかるが釜石に行ってラーメン食べたくなったのでこの作品を制作したことには意味があった

ちなみに関口アナンは竹下景子の息子
関口宏や関口メンディーとは関係ない

配役
小川食堂の長女の正実に井桁弘恵
小川食堂の次女の仲良に池田朱那
正実と仲良の父の剛志に利重剛
剛志の妻で正実と仲良の母の小川正恵に佐伯日菜子
町内会長に岡村洋一
YouTuberのマリリンに木月あかり
仲良の先輩の土井直人に佐々木琉
花巻に住む正実の彼氏の小笠原幸彦に関口アナン
小川食堂の常連で理容師の福田真弓に大島葉子
小川食堂の常連で酒屋の松岡和男に栩野幸知
小川食堂の常連の佐々木康太に厚木拓郎
小川食堂の常連に山崎将也
中学生の正実に森湖己波
看護師に長田涼子
美しきラーメン評論家に椿かおり
髭のラーメン評論家に島本和人
小川食堂の常連の畠山常吉に渡辺哲
医師の中谷に村上弘明
地元の婆さんの梅に藤田弓子

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野川新栄

3.0湯切りのわたし

2023年8月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

今関監督は2003年にチェルノブイリ原発事故を扱った「カリーナの林檎」を撮っている。以来雌伏(?)の8年を経てゆるりと始動、今回の東日本大震災を背景にした作品も何かしら通底したものがあるのだろうか。
とは言え、物語の大半はラーメン屋の再興とその過程での姉妹の葛藤で、(あまり今関監督らしさのない)しごく普通の映画である。井桁弘恵は「おしゃれクリップ」でたまに拝見するぐらいだが、かなり暴力的で迷惑な姉を嬉々として演じている。長らく不在にしていた家族が帰ってきてひと悶着というのは、ドラマ作りの類型ではある。今関監督のデビュー作「アイコ十六歳」で富田靖子のお母さんを演じていた藤田弓子もあれから早40年、齢を重ねたなぁと感慨深いものがある。
姉妹のシンクロ湯切りパフォーマンスはなかなかかっこいい。釜石ラーメンというのは寡聞にして知らなかったが、ごくオーソドックスなラーメンなんですね(「タンポポ」もしかり)。客足が鈍いと言うわりには芸能人の色紙がいっぱい貼ってあったのが、不思議。

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梨剥く侍

5.0個々気になる点はあるが、それでも高評価。

2023年8月23日
PCから投稿

今年284本目(合計934本目/今月(2023年8月度)23本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

この映画はそもそも、タイトルからでもわかる通り、趣旨的に狭い範囲での映画放映が
想定されていたもので(なお、釜石市には映画館はないとのこと)、いろいろあってミニシアターでも流れています。

 跡を継ぐの?継がないの?でもめているラーメン屋さんに「過去に」何が起こったのかは、「リアル東北地方事項」を知っているか、知らなくても映画内は正しく示されます。

 今もずっと「そこ」にいる人たち、「そこ」を去って新しいことをはじめた人たち、そのいずれが正しい、正しくないというものではないだろうというところです。それは、「そのできごと」があまりにも大きいことであり、「ただしい」「正しくない」ということを決めることが実際問題決めることはできない(仮に決められたとして、それ以外の方法を取った人が、いかなる意味での「罪」をおわなければならないのか、はっきりしない)という事情によります。そうした中で、2023年の今日まで、釜石市も元気に「生きている」地方都市です。

 映画の趣旨や地名の描写等から、ストーリーはある程度読めてしまうし、いわゆるアクションシーンといったものはないですが、単純に飽きさせない展開(ラーメンYoutuberっていったい…)等もあり、ここは迷ったらおすすめかな、といったところです。

 映画見てよかったなぁと思ったのですが、大阪からだと、新大阪→東京→【東北新幹線】→仙台 はありますが、どうも、この付近まで行こうとすると結構厳しいみたいです。

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yukispica

4.0味の違いの理由

2023年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

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あっさり醤油ラーメンが好き
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