劇場公開日 2023年6月9日

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「僕は僕だよ!」プチ・ニコラ パリがくれた幸せ iccoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5僕は僕だよ!

2023年5月21日
iPhoneアプリから投稿

線画から水彩で色がジュワーッと染み込んでいく場面の代わり方、背後に流れる明るいジャズがとても印象に残る。
不幸な子ども期を過ごした作者達の憧れは、ニコラを育てる事で幸せな子ども期に昇華されたのね。

何より子どもの元気と勇気をピカピカ発光して、頭に浮かんだことを片っ端からやっていくニコラ達を見てるだけで元気をもらった。
「僕は僕だよ!」というセリフがすごく心に残る。
私も今後は自己紹介の時に「僕は僕だよ!」って答えたい。笑
どこから来て何語を話して何が好きでも僕は僕。
原作は来週手元に来るので読んだらまた感想書くんだ。

昔読んだ時は元気で強気な子ども達の楽しい毎日の話、という記憶があったので、それを書いた作者達がそんな悲しい子ども時代を過ごしていたとは知らなくてちょっと驚きだった。

フランス在住の友人が、『プチ・ニコラ』はフランス語学習者にはおすすめの本、と言っていたのだけど、アフタートークでもフランスのエスプリが効いたお話だと南谷さんが仰っていました。
またエンドロールにイラストが出てくるけど、それは映画の中には出てこない特に面白い場面で、それを確認するのに原作を読んでから、また映画を観てほしいと仰っていた、と思います。メモ取れなかったそこ。
戦後10年の穏やかで優しく美しいフランスを学べる良い教材でもあるのかも知れない。
絵が可愛くてずっと観ていられる。グッズが欲しい。

icco