劇場公開日 2024年4月5日

パスト ライブス 再会のレビュー・感想・評価

全199件中、1~20件目を表示

5.0空虚な男の冒険と敗北

2024年4月30日
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村山章

4.5ふたつの名前

2024年4月30日
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鑑賞方法:映画館

日本や韓国、中国人などアジア人がアメリカに移住すると「アメリカンネーム」を設定する人が多い。アジア人の名前はアメリカ人には覚えにくいし発音しにくいからだ。この映画は韓国人一家が北米に移住し、一家の娘がアメリカンネームを決めるところが冒頭に描かれる。
ノラと自身のアメリカンネームを名付けた彼女は以後、自分のアイデンティティをノラとして生きていく。考え方も生き方もアメリカに生きる女性として、彼女は成長していき、白人の夫アーサーもできる。韓国人の母親ですら、彼女のことをノラと呼ぶ。
そんな彼女を韓国名で唯一呼ぶのが、韓国時代の幼馴染の男性、ヘソンだ。24年振ぶりに再会した2人には不器用だけど、あたたかな時間が流れる。アーサーはノラとヘソンの間にある強い何かを感じで疎外感を覚える。
名前は重要なアイデンティティだとすれば、彼女の韓国名ナヨンを知るヘソンは、彼しか知らない彼女のアイデンティティを知っていることになる。
作中では、縁(イニョン)という言葉で愛とは異なる特別な絆が説明される。カルチャーの違いと乗り越えられない何かがありながら、それとは別に生活のレイヤーがあり、そこにも手放せないものがある。とても上質なすれ違いのメロドラマ。
エンドクレジットでは主人公の名前はノラとだけ記載されていた。彼女はこれから一生ノラとして生きていくのだろう。ナヨンはヘソンの心の中にだけ生きるのだろう。

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杉本穂高

4.5人生を経るにつれ熟成され味わい深くなっていくであろう名作

2024年4月14日
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鑑賞方法:試写会

ふっと溜息がこぼれるほど味わい深い作品だ。人生は刻々と移り変わる。でも初恋どうしの二人はなかなか再会できないーーー。ソン監督の半生をベースにした本作は、韓国生まれで現在はNYで暮らす主人公のアイデンティティを表情豊かに映し出す。おそらく彼女は昔と今の自分は違うと強く意識しながら生きてきたのだろう。確かに文化や環境はその性格を逞しく変えた。だが一方で、彼女にとって初恋相手ヘソンは、封をしていた記憶や感情をゆっくりと思い起こさせる存在でもある。二人が辿ってきた人生。そして今この地で巡り合う縁。心象を彩るNYの街並みが壮麗なカメラワークによって映し出され、感情と思考が散りばめられた脚本は一言一言を噛みしめたくなるくらい洗練されている。男女の台詞にこんなに魅せられたのは『ビフォア・サンライズ』以来かも。極め付けは夫役のジョン・マガロだ。柔らかな口調と佇まいにこちらも思わず頬が緩みっぱなしになった。

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牛津厚信

3.5最後、ノラが流した涙とは?

2024年5月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

深夜にしっぽりお酒でも飲みながら観たい作品。

人生とは選択の連続で出来ている。
ヘソンがノラに向かってタラレバを言うシーンが、なんとも女々しくて切ない。
初恋、叶わなかった恋、失敗、それらは成功した経験よりも記憶に残るもの。ヘソンがツァイガルニク効果に苦しめられているのか、甘い想い出をいつまでもただ引きずっているだけなのか、ヘソンはずっと過去に縛られ、ノラは未来を生き、交差する2人の運命に、きっと経験はなくとも誰もが共感するのでは。

また、ノラの夫、アーサー。
彼目線の描き方もリアリティで素晴らしい。
アーサーの言葉に最も涙したかもしれない。
拙い韓国語がなんとも愛おしくてこれまた切ないんだ。。。

私も人生の分岐点に立とうとしている。
だから自分と重ねて更に胸にきたものがある。。。

もう一度観たいな。

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ぴーまん

3.5私が考える別のストーリー

2024年5月12日
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***

4.0【”縁ーイニョンー”初恋の相手は忘れられないモノ。今作は8000層もの”縁”は結ばれず結婚は出来なかったが、幼き時別れてから24年間の男女の生き方及び漸くの出会いと別れを描いた素敵な恋物語である。】

2024年5月12日
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悲しい

知的

幸せ

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NOBU

2.5幼馴染の男性の彼女への執着が

2024年5月10日
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アメリカと韓国の感覚の違いが浮き彫りになるような描かれ方だったが、個人的には、American Koreanとして逞しく生きてきたノラと、韓国で素朴で誠実な男性として生きてきた彼の、精神的な成熟度の違いが明確に描かれていたように見えた。小学校時代に好きだった人を今でも‥という男性の設定が、いくら東洋人だからと言っても、非現実的なくらい幼く感じてしまった。

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ピーター

4.0誰しもある出会いと運命、切なくそして美しいラブストーリー

2024年5月9日
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予告編を観て気になっていた作品。

24年間すれ違った運命的な相手と、それぞれの想いを胸に再会。自然に打ち解けながら、短い時間を過ごす中、描かれるラブストーリー。

しっかり作り込まれており、映像も美しく、しっとりした空気感を感じられるA24らしい作品。

歳を取ったことでわかる味のある作品。誰しもある忘れられない出会いと運命、そのほろ苦さや切なさ。観る者により感じ方が異なる映画。

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Toru

5.0見終わった後、大人は切なさの余韻に浸る

2024年5月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

劇中の会話で登場する映画、『エターナルサンシャイン』をリアルタイムで鑑賞した世代。
私たちは、あれからまた年齢を重ねて今、「パストライブス」を涙なしに観ることは出来ない。

『エターナルサンシャイン』は、恋人とひどい別れ方をして、心が壊れてしまいそうな程の失恋の辛さから、その恋人との思い出の記憶を消してしまう。
お互いに記憶を消してもなお、再会すれば自然と惹かれ合ってしまう。
それを「奇跡」なんて言葉にすれば陳腐になる、目には見えない不思議な力が再び二人を結ぶ。
そう、『エターナルサンシャイン』もまた「縁」にまつわる物語だ。

人生には、『自分で選択できるもの』、『そうでないもの』、『選択できたのに違うもの』を選ぶことがある。
年齢を重ねると「現実」、「環境」、「感情」、「今までの努力」がその選択を曇らせたり、鈍らせたりする。

それは、たとえ自分で悩んで選択したものでさえ、過去を振り返ると、果たしてそれが正しい選択だったのか不安になることがあるし、心のどこかがズキズキと痛むことだってある。

初恋として心にとどめていれば、12歳だったあの頃の自分が、ずっとこの先も生き続けられたかもしれない。
だけど、彼女が選んだ「再会」の結末は、12歳の自分を手放し、今という現実を生きること。

それを自ら選び、歩き出したのに、、、とめどなく溢れ出てしまう涙…

「過去」にするには早すぎて、無理やり「縁」とラベリングしていくしかないのだ。

タクシーを待つ2分間のラストシーンで交差する2人の感情。
永遠に終わらないで欲しいと願う「沈黙」がそこにあった。

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kiki

3.0ほろ苦く切ない初恋

2024年5月5日
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幼なじみの二人が24年ぶりに再会を果たすラブストーリー。ほろ苦い初恋をずっと忘れず彼女を思い続ける主人公の純粋さに心を打たれた。バーカウンターでのシーンは非常に印象に残るシーンで目に焼き付いた。

2024-78

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隣組

3.0ヘソンに共感するところも結構あるけど、これ以外のラストはあり得ないよね。

2024年5月4日
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ヘソンに共感するところも結構あるけど、これ以外のラストはあり得ないよね。

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Mr. Planty

4.0とても哀しいのに、何故か温かい

2024年5月4日
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泣ける

幸せ

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Uさん

2.0酔えませんでした

2024年5月2日
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チャッピー

4.0監督の思惑どおりにモヤモヤする。

2024年4月30日
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キレンジャー

3.5レビュー書いていたら、恋愛映画で無い事に気づいた。 そして評価も少し高くなった

2024年4月30日
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前半、展開的に眠い。

中盤、やはり展開的に眠い。
隣の若い女性、帰る。

後半ちょっと良くなってきた。
アメリカ人の夫アーサー、つらい。隠していないとはいえ、相手の男性は妻の初恋の人。「絶対引き止める」という自信がない。バーでカウンターに3人。韓国語があまり分からない夫の横でずっと2人だけで会話。自分が知らない妻の過去を知る男性がすぐ横にいる中、(言葉が分かっていてもつらいのに)蚊帳の外。辛すぎる。

男性が帰国、妻のみウーバーまでお見送り。「何もするな!とっとと早く帰れ!」と思いつつ、映画的には「熱い抱擁が有るのか?妻は追いかけるのか?夫は?」。しかし、見つめあう事はあってもそれ以上はない。夫は玄関前で待っていた。切ない。泣きながら夫の元へ。妻は彼への想いはあるが夫の元へ帰ってくれた。夫は妻に何も言えなかったダメ夫なのか、ただ妻を信じて待ってくれていた強い男なのか。しかし映画は何も示さずあっさり終わる。

この映画はアメリカ資本のアメリカ映画ではあるが、実質ゴリゴリ韓国映画。
韓国は国内での就職はとても厳しいので、海外に求める人も多い。映画でも語っていた「金や地位が重要」だという古い価値観が根強い。本来結ばれるべき二人が結ばれなかった。これらが全て。
恋愛映画では無い。韓国に対する社会派映画。

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imaxmax

3.5切なかった

2024年4月30日
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Mimoza

3.5アーサー!!(涙)

2024年4月30日
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ゆめ

3.5涙がこぼれる、たった一言

2024年4月30日
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泣ける

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natsuki

2.5ロマンチスト or リアリスト。あなたはどっち?(笑)

2024年4月29日
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単純

『パスト・ライブス』は、” 前世” を意味するらしい。
韓国・アメリカ合作のラブロマンス、と言ってもR指定はなく、安心して家族で見られる内容だ。

アカデミー賞作品賞、脚本賞にノミネートされたことがセールスポイントになっている。
セリーヌ・ソンの長編デビュー作で、自身の体験をもとに脚本を仕上げている。2人の男と1人の女によって物語は進んでいく。

映画は、
午前4時のバーで3人が飲んでいる姿を見て、向かい側の見知らぬ客が3人の関係性を推理して楽しむところから始まる。
◆ノラ(セヨン)役にアメリカ生まれのグレタ・リー
◆幼馴染ヘソン役はドイツ生まれのユ・テオ
◆ノラの夫・アーサーにはジョン・マガロ
顔のアップが多く表情がクローズアップされる中、皆とても良い演技をしている。

作品の中に、
「輪廻転生」、「前世」、「袖触れ合うも…」という言葉が出てくるが、これらはオカルト的要素ではなく、縁(えにし)を語るためのキーワードだ。

前述の通り、人物のアップ(寄りの絵)が多用されているだけでなく、小声の会話さえ大きめの音響で聴くことになる。
なかなかの圧迫感だった。
家のテレビで見たなら違う感想になったかもしれないが…

恐らく、ですが、
ラスト5分は、監督による渾身の演技指導が入ったのではなかろうか、なんて思いながら見てました(笑)。

好き/嫌い、合う/合わない、
が明確に分かれそうな映画だ。

私、ですか?(苦笑)

主演の二人が連日スカイプでやりとりするシーンが、まあまあの尺を使って流されるのだが、
心の中で「オレは何を見せられてるんだろう?」と自問してました、とさ。

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Haihai

2.0グレタリーは合ってない

2024年4月29日
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寝られる

この映画は「本来なら白人女優が演る位置の役をアジア人が演った」事が全てだと思う。
グレタリーは大好きな女優だけど、この演出下で求められている芝居は私から見たらだが全く出来ていなかった気がします。
どうしたってすれ違う人というのは誰しもいますが、何となくしっくりきませんでした。

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bluered19