モガディシュ 脱出までの14日間のレビュー・感想・評価
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生々しい記憶が生み出す緊迫感
極限状態での国外脱出+南北協力もの。
映画全体を象徴するような南北合同の食事シーン(エゴマの協力!)は見事。本(知)によって守られた車でのカーチェイスというのもまたシンボリックだった。
現地政府による反政府デモへの暴力に、韓国での学生運動・市民運動への弾圧を重ね合わせてるのも印象的だった。作り手側に残る87年の運動や光州事件の記憶の生々しさが、内戦シーンの緊迫感を生み出しているのかもしれない。
(空襲の記憶が生々しい頃に作られた、ゴジラの1作目のパニックシーンの緊迫感みたいな感じで。)
(原題) 모가디슈
韓国と北朝鮮、内戦が勃発したソマリアのでの極限の中で協力してソマリアの都市モガディシュから脱出するという、実話に基づいた映画。
韓国と北朝鮮が協力していく姿や表向きにはできないがお互いを思い遣っている様は見ていてグッと来るものがありました。
日本よりも映画先進国の韓国グット映画
どうも中学生です
結論から言うと韓国映画としてそして日本映画と比べたら⭐️5
なぜなら
普通韓国映画は予告編と初めは、いいのに終わりは簡単に終わらせる映画が多いですがこの映画は終わりもリアルで内容がきちんとしてます。
そしてこの映画では音にも力入れています右左前全ての音で包囲されていてリアル感が増しますそして音質も良かったです。そしてびっくりエンドロールにはimax ドロビーアトモスの文字がですから音に力を入れていることがよくわかります。ですが残念ながらimax Dtsx 海外ではどうなのか分かりませんが、少なくとも日本では公開していないようです。
日本と比べたら韓国の方がリアル 物語 期待感 音 が上にいっている。
今日私は初めて韓国映画グット映画だと思いました。
ではまた
おまけ
音⭐️4
内容⭐️3.5
レベルおすすめ
内容⭐️4 音⭐️5
これ見ると日本映画は、
エンターテイメント
日本映画だともっと重く作っていたであろうテーマを、全編コメディ展開を交えながらも徹底的にエンターテイメントにしたところが素晴らしい
北朝鮮と韓国というイデオロギーが反するルーツを同じくする両者が、色々ありながらも迎える最後はいつも胸熱!!
家族みんなで楽しめる
韓国映画は面白いけど学生には刺激強めなのも多い中、これは良かった。過去にほんとにあったなんて驚き。最後までダレずに楽しめました。ベイビーブローカーも見ましたが断然こちらが面白かった。万人受けタイプのストーリーなので韓国映画に馴染みのない友達にも勧めてます。
ギリギリ攻防戦
公開してからかなりの時間が経過しており、スルーするかなと思っていましたが、奇跡的に上映時間がハマり鑑賞。
とても面白かったです。後半の怒涛のカーアクションもとい脱出劇はさすが韓国映画というクオリティでした。本やドアや砂袋を貼り付けた簡易武装車で街中を駆け抜け、その武装が守ってくれる時もあれば、時にして凶器と化すギリギリの状態でぶっ通しのカーアクションは見応え抜群です。とにかく銃声が鳴り止まず、後半には火炎瓶なんかも参戦して車は火だるまになったりしてとにかく映像的には楽しいんですが、もう大惨事としか言いようのない映像になっていました。
前半は韓国と北朝鮮の大使同士の歪み合いがメインで、この国同士も仲悪いなーと今とあまり変わらない様子も現実を元にしているだけあります。韓国側は綺麗に描いてはいるなと思いましたが、まぁそこは自国の映画なのでご愛嬌。このドラマパートが長い時間占めるので、少し退屈には思えましたが、両国の関係性を描くには必要な時間だったなと今は解釈しています。
金かかってたら良い映画は作れると言いますが、最終的には役者の熱演と、監督や制作チームの手腕にかかっているなと思いました。韓国映画お見事です。
鑑賞日 7/26
鑑賞時間 10:40〜12:50
座席 I-13
ソマリア内戦の恐怖
こわー。舞台の1990年、自分は17歳と高校生。充分分別がわかる年なのに、当時、ソマリア内戦の事は殆ど知らなかった。よくぞ、韓国映画がこのテーマを取り上げ、映像化したものだと感心。少年兵こわー。リドスコの「ブラックホーク・ダウン」をもう一度、観たくなった。
トップの言動
評判を聞きつけ、公開4週目でようやくの鑑賞となった本作ですが、結論から言えば見応え十分な良作で、緊迫感と迫力をより感じるためにも劇場鑑賞の意味が大きな作品だと思います。
「事実を基に作られた」この作品は、あることをきっかけに反乱軍に一般市民が同調し、数日の間に一気に戦場と化した首都モガディシュにおける外国人の脱出劇であり、シーンとしては目を覆いたくなるような場面も少なくありません。
しかし、これをいい意味で見事にエンターテインメントな作品に仕上げているところは、流石リュ・スンワン監督の手腕だと感じます。
国際情勢の中で主導権をとるため、しのぎを削る南北両国の駆け引きが活発化している最中、内戦化のソマリアにおいてまさに「同族であるにかかわらず敵」である両国が、不信感と戸惑いの中で「生存」という目的のために協力し合い「ソマリアからの脱出」を図る展開、特に後半の車での脱出シーンは「手に汗握る」という言葉が単なる表現でないくらい興奮します。
またこういう状況で重要なこととして、自ら判断を下し、部下を言い聞かせ、さらに先頭に立って実現に向かおうとする「トップの言動」に、その存在意義を大きく感じます。
そしてまた、生死を分ける状況を共にした両国大使、職員、外交官とその家族一同も結局はまた、「対立と分断」の現実に帰っていかざるを得ないやるせなさが心に沁みます。
最後のシーンからエンドクレジットへの入り方も好みです。
まさに炎のデスロード
いやすんごい社会派エンターテイメントでした。韓国映画には南北問題というジャンルがあると言っても過言ではない中、恋愛もアクションもコメディもアグレッシブに取り込む中でこちらは国際政治を背景に政治秘話としての大脱出劇を展開。まあメジャー映画はとっくの昔に日本映画を抜き去っているのは百も承知のうえ、ここまでやれちちゃうのはすごい。おそらく大量のCGを入れてるのだと思うけど、圧倒的物量のエキストラと弾丸と80年代末のソマリアの再現、そして、クライマックスのチェイスはまさに炎のデスロード。4台の車の脱出を弾丸数珠繋ぎで抜けてく余裕。あと音響と音楽も先端をいっている。
これは志の問題だろうね。東宝松竹東映あたりでは永遠に作れない。作れる製作陣と観る観客がいないと成立しない。メジャーはどうせアニメとシリーズデート映画で儲けてるのだから8本に1本くらいは威信をかけてこのくらいのものを狙って欲しい。
ソマリア政府を相手に睨み合う北と南。突如起こる反乱軍のクーデター。協力し合う南北の大使館員たち。
いいプロットだ。
社会派で、ハードアクションなのに人情もの!
お国柄か、見るたびに「熱いな」と感じていた韓国映画の「熱さ」が
アフリカという舞台においては丁度で違和感なし。
しかも内戦を舞台に、混乱からの脱出を描いた
「ブラックホークダウン」さながらのハードアクションかつ
仇同士であるはずの北朝鮮と韓国大使館員らが協力、
共に現地を脱出する人情劇であり、社会派という、
欲張ったジャンル構成に驚く。
それこそ韓国だから可能なオリジナルブレンドだとしか思えず、
あんばいには近年めざましい韓国映画の勢いをまざまざと見せつけられたような気分だった。
それでいてちょくちょく笑えるところもあり、
とにかくラストが切ない。
期待していたが、期待以上でまさにグッジョブの良作だった。
また、格別に二枚目、美女、というわけでもない、
どこかにいそうな、しかしながら演技力確かな俳優陣の存在感もいい。
(見てきた韓国映画は「家族」がよく登場する。そのありふれたモブ感がいつも絶妙だなぁと思う)
果たして日本映画で他国の紛争など舞台に
物語を展開できるだけの胆力があるのか。
内戦の迫力や、物語のスケール感に差をあけられたなぁと思いつつも
拍手を送りたい上映終了直後だった。
亀は転回、人は転向、SAVE THE 亀の法則
ただただ圧倒された。
圧倒的なスケールの中に、
細かなウィットにあふれたアイデアがたくさんあった。
なかでも、
重い北と南の関係を、
軽くユーモラスに描いたシークエンス。
冒頭で、
時間経過を表現した数本の吸い殻、それに向かう亀をくるりと転回させる。
(さらりと人物のキャラも売っておく。)
後半、北の人たちを救出する為に転向(形だけ)させる。
主義や思想、北や南、右と左のような、
重い表現ではなく、
人として人に気持ちを寄せて行動した事、
ただ救いたい、を象徴的に描く。
あ、亀も。
お箸使用民族にはよくわかる、
南北を越えた気遣いもあった。
どんな題材でもユーモア、
ウィットを入れてくる。
難しい事を解体して簡単にする、
解体されたものに、ペーソスを散りばめて、
おもしろくする、
おもしろくしたものを、
観客の胸に深く突き刺してくる、
さすがに今回のような実話を題材にするならどうなんだろうと思ったがいつものリュ・スンワンだった。
広大なアフリカの大陸でも、
悲惨な戦火の中でも、
ワイルド・ギース風に逃げる事もなく、
圧倒的に楽しませてくれたリュ・スンワン。
そういえば、パートナーの、
ファン・ジョンミンが誘拐されたんだってリュ・スンワン。
韓国エンタメは最強
やはりはちゃめちゃ感出しつつ、最後はちゃんとまとめて落として、しかもしんみりさせつつ社会性を訴える力技、好き。
あからさまにやなやつ演出してたら、案の定帰れない設定だし。
北と南が協力して脱出を目指す(事実に基づく話)
厳しめの星3です。
面白いと聞いたので楽しみにしてたんですが、あまり…
『ベイビー・ブローカー』とは正反対で、派手派手に進んでいきますが、
正直、派手なだけ…
だったら、淡々としてても話の内容がいい『ベイビー・ブローカー』の方がいい。
ガッカリだな…
ソマリアの街並みや景色が、カッコ良かったり美しかったりで、それが良かった。
あと、ソマリアっぽい音楽も。
感情表現とアクションシーンのハーモニー
1990年末から91年初頭のアフリカ・ソマリアを舞台に、共に国連加盟を目指してソマリア政府の支持を取り付けようとする韓国と北朝鮮両国の大使を始めとする外交官やその家族達が、暴動から内戦に発展して混乱するソマリアの首都モガディシュから脱出する姿を描く作品でした。実話を基に制作されたそうで、勿論創作された部分は多々あるでしょうが、非常にリアリティに富んでおり、まるで自分が現地にいるかのような錯覚を与えてくれました。
暴動が発生する前は、互いに妨害工作をしていた両国大使でしたが、暴動発生後は協力してソマリアを脱出することになる過程は、実に見応えがありました。特に人物描写が秀逸で、平生外交的に敵対している両国大使達が暴動を受けて協力することになるやり取りが、時にシリアスに、時にユーモアを交えて描かれていることや、人間らしいアンビバレントな感情を、俳優陣が上手に表現していたことには、感心するばかりでした。
また、モガディシュの街の風景は、(実際に行ったことはないので本当のところは分かりませんが)壮大かつ緻密に再現されており、カネ掛けて作ってるなあという感じがヒシヒシと伝わってきました。そのモガディシュで繰り広げられた暴動や襲撃シーンや、終盤の車による逃走シーンなども迫力満点で、アクション映画としての出来栄えも中々のものでした。
ちょっと首を傾げたのは、その逃走シーンで無数の銃弾を受けながら、犠牲者が1人しか出なかったこと。アクションとしては面白かったものの、ダイ・ハードじゃあるまいし、流石にこの部分はやり過ぎかなと感じたところです。
ただ全体として観れば、ストーリーも演技も描写も非常に優れた映画で、評価も満点を与えたいと思います。
因みに韓国と北朝鮮の両国は、大使達がモガディシュを脱出した1991年9月に国連加盟を果たしたそうです。そういう意味で、歴史を刻む作品でもあった訳で、いい映画を観たなあという感覚を一層強めました。
なお、ソマリアは現在も治安状況が最悪のようで、外務省が出している渡航情報でも、最悪の「退避勧告」が出されているようです。そのため本作のロケも、モガディシュと似た感じのモロッコで行われたとか。ソマリアを舞台にした映画と言うと、1993年に実施されたアメリカ軍の軍事作戦を描いた「ブラックホークダウン」がありますが、あちらもモロッコでロケが行われたそうで、本作の制作に際してもそうしたことを参考にしたのではと勝手に想像するところです。
あと、作品の内容とは一切関係がないのですが、韓国大使役を演じたキム・ユンソクは林外務大臣に、韓国大使の片腕である参事官役を演じたチョ・インソンは前原誠司衆院議員にそれぞれ似ており、なんか笑ってしまいました。
力作 追記 史実とフィクション
昨日新宿で見ようとしたらなんと満席でキャメ止めに変更。今日吉祥寺で鑑賞。狭い小屋だけど8割の入り。これもしかして俺と同じで金曜のアトロクの影響かなあ。宇多丸さん絶賛だったからなあ。
で、作品は期待に違わぬ力作だった。まず画角や色彩、CGも含めてとにかく映像が締まってる。残念ながら邦画には時々あるけど韓国映画はごくわずかしか見てないけど見た範囲では画面が緩いことはない。役者も誰も知らないけど主役のおっさんが良かった。
あえてマイナスを指摘すると、クライマックスの大カーチェイスは素晴らしいんだけど、ソマリア軍の銃撃が激しすぎで、ワイスピ並にタイヤに当たらないのがオカシイ。映画の質が全く違うんだけどね。
ともあれラストに向けて両者に生まれた友情というか相互理解。清々しい映画でした。
追記
非常によくできた映画であるからこそ、歴史改変のリスクには自覚的である必要があると思います。
この監督の前作が「軍艦島」とのこと、未見ですがかなりの創作が含まれていると聞きます。おそらく映画として完成度は高いのではと想像しますが、もし事実と違うことが描かれているのなら、それが定着することになるのは困るなあと。
中国でもそうした改変がまだ行われてますからね。日本もわかりませんが、映画の出来が悪いから定着しないのかも。
ある意味、麻薬カルテル以上に闇に包まれた武器市場の流通システム
正直、詳しいことや実態は何も知らないし、一時的に関心が高まっても、忘れてはいけないのに時間とともに忘れられてしまう内戦や紛争、それに伴う虐殺や弾圧が世界にはたくさんあります。
ボスニア・ヘルツェゴビナ(ムスリム、セルビア人、クロアチア人)、ルワンダ(ツチ族、フツ族)、ミャンマー(軍事政権、民間人)、香港(傀儡トップ、民主化運動家)、ウクライナ…。
ソマリアも例外ではなく、同じように救いのない悲惨な現実。
規模も背景もまったく違うけれど、攻撃を受ける側の当事者にとっては絶望感しかない状況だと思います。
子どもたちにまで、あんな殺傷能力の高い銃が提供されてる現実には、ぶつけようのない怒りと無力感しかない。
紛争の類いは、総じて政治や経済が安定していない場所で起きる。すなわち、武器を調達するノウハウも経済力もない国家や勢力に武器を与えているのは、大国や軍事国家。きっと、核兵器なんて使わなくても、通常兵器や拳銃だけでも世界中の人間を殺せるくらい供給過多なのだと思います。武器の需要を作り出すように暗躍してる政治家や諜報部員が現実の世界にもきっと本当にいるのですね。
回り回って、自国民を殺すことに使われることになるかもしれないのに、平気の平左。
それにしても、いつもながら、韓国のおじさん俳優たちの演技や存在感は、序盤から中盤にかけてどんどん厚みを増して、いつの間にか映画をどっしりと落ち着かせてくれます。
飛行機から見えた半島の突端は、アフリカの角(ツノ)というメタファーだったのかな?
邦画は韓国映画にまけている。悔しいけれど。
私は去年の秋まで、韓国嫌いだった。勿論、北朝鮮も。何度も日本の首相が朝鮮統治時代を謝罪しても色々難癖をつける韓国が嫌いであった。定年前、社員旅行がソウルに決まったが、私は辞退したほどだ。
勿論、日本が朝鮮半島を侵略、植民地化したことは認識している。しかし、昨年秋、縁あって韓国の若い女性と知り合いになった(遊びではありません、誤解しないでほしい)。色々、話していると韓国への偏見が溶解した。
この映画を鑑賞して感じたことは、日本映画は韓国映画に負けている。かっての日本映画の栄光は、どこに行ってしまったのだろうという思いだ。
ソマリアであった実話をエンタテインメントに仕立て上げる韓国に脱帽である。気になったのは、北朝鮮に厳しくないか。韓国製作だから、自国を良くみせたいのは理解できるが、北朝鮮が可哀想だ。
流石、韓国映画だと思いました
流石、韓国映画ですね!
さりげないユーモア、シリアス、迫力…
2時間スクリーンに釘付けでした。
しかし、内線の生々しさを脱出劇から感じさせられ、いかに平和に贅沢に日々暮らしているのかと、改めて痛感しました。
そして、韓国と北朝鮮も現在冷戦状態…つまりまだ戦争が事実上終わってないわけです。
ソマリア内戦がいまだ続くなか、南北統一問題にも目を向けさせてますね。
あり得ないけど、もし日本が東西に分裂し、2つの国になってしまったら…
家族や親戚や友人がバラバラになってしまったら…
そんなことも考えてしまいました。
本映画の最後のシーン、北と南が思いやる場面があります。
人道的な正義感と使命感に、とても感動しました。
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