サバカン SABAKANのレビュー・感想・評価
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家族っていいね!友達っていいね!
草薙くんの多くを語らず…の演技はよかったが、なにより子役2人の演技が凄くいい。「またね」とさよならを交わす印象的な場面が何度か出てくるのだが、その表情がなんともいえない。そして、父・竹原ピストルが、号泣する息子を抱きしめるシーン。心に残った。自分も泣いてしまったよ。あと、母・尾野真千子と父・竹原ピストルの、掛け合い漫才的な、激しく笑える言い争いが楽しい。息があっててほんとの夫婦みたい。長崎の海が美しかった。
サバ缶にキラキラした思い出をぎゅっと閉じ込めて。
いい映画だった。
自分の小学生の頃を思い出した。
この少年たちのような大冒険はしなかったけど、小さな冒険はしたなあって。
ちょっとしたことでドキドキワクワクして。
ちょっとしたことでハラハラズキズキして。
あんなお父さんお母さんいいなあ。
うちの子供達も冒険できたのだろうか。
昔子供だった人も今の子供達もみんなに観て欲しい。
子供は子供なりにいろいろ考え気も回す
予告などで知った設定が STAND BY ME と被り(それとも映画「少年時代」と似た感じなのかな、なんて考えてました)、「そういうやつなんだろうね、きっと」と言うことでスルーしようと思ったのだが考えてみれば STAND BY ME は大好きな映画(「少年時代」もね)。だったら STAND BY ME から40年ぶり(なんと!)だし観てみようかと言うことで映画館に足を運んだ。
で、どうだったかと言うと、導入部があまりに STAND BY ME に似すぎているように思えてまず興醒め。成人して作家になった主人公の回想で始まる、夏休みの出来事、僕とやんちゃな男の子との関係、冒険のきっかけなど、それにしても似すぎじゃないか。
でも話が進む内に映画の世界にどっぷりはまり込んだ。イルカ云々は一緒に冒険するための口実?家で君のことをまるで友達であるかのように母ちゃんに話していたこと、君のことを友達と言っても構わないのか?(ああ見えて実は繊細な竹本くん)など、子供は子供なりに気を回したり考えたり。必ずしも単純なんかじゃないんだ。大人よりもある意味複雑な世界に生きてるんだ。
そして僕自身会わなくなった親友(会えなくなった友人も)や懐かしい少年時代の思い出を頭の中で再現、反芻し気がついたら涙ポロポロでした。映画の中の1986年の思い出(僕は既に成人していたけれど個人的にいろいろあった年だったので)もまた思いだしました。美しい長崎の景色、ノスタルジックな風景。映画館に足を運んで観て良かった。
(補足:確認したら STAND BY ME の製作年は1986年なんですね。この映画の設定が1986年だからSTAND BY MEへのオマージュなんだろうな)
夏の終わりのノスタルジー
今年の夏は邦画がちょっと不作だなぁ~と思っていたところに素敵な映画に出会えました。
この映画の魅力はなんといってもノスタルジー溢れるストーリーと映像、そして主人公の両親、ヤンキーカップル、みかん農園のおやじなどの人間味溢れる登場人物たちでしょう。
初監督作品とのことですが金沢監督これから注目ですね。
久しぶりにこういう映画を見たな。
大人になって こういう少年のひと夏の経験のような映画を見てなかったな、と思った。
少年二人の演技が秀逸で、引き込まれた。
子どもの頃に経験してみたかったな。
ホロッとくるシーンが何ヶ所かあって 不覚にも泣いてしまった。
竹原ピストルさんの演技を初めて見たが、上手い!
終わり方も好み。見終わってふわふわした温かい気持ちになった。
「じゃあね」を「またね」に言い直したくなる
上映時間96分。スキマ時間を縫って映画館に来る社畜や奥様や受験生を始め全人類に優しい上映時間の長さ。最高。ぶっちゃけ最近時間ばかりが長くて中身の薄い邦画が量産されてるので、他の作品も見習って頂きたい。3時間とか正直どうかしてる。まあ他作品ディスは置いといて。
子ども向けジュブナイルかと思いきや、結構大人向けでもありました。斉藤由貴さんがアイドルだった頃に青春時代を送られた方にはガチで刺さるかと思います。なお私はわかる斉藤が斉藤壮馬と齋藤飛鳥なのでギリギリわかったようでわかりませんでしたが、アイドル時代の彼女が神の領域にあることは理解しました。ところでこの作品、尾野真千子さんが主人公のオカン役ですが過去最強に素晴らしい真千子です。強い。かっこいい。推せる。キン◯◯潰すとか言ってる。今後もこの路線で頑張っていただきたいもんです。
さて内容ですが、いわゆる一期一会的な話と言いますか。出会いと別れまでの時間と育む友情の深さは比例しない。スタンドバイミーで喩えるとゴーディとクリスみたいなもんですね。どうでも良いですが、この映画、ヤンキー3人出てくるんですけど設定が恐らく昭和ぽい中令和の風貌です。と言うか、なんかマリリンマンソンを思い出しました。マンソンさんに迫られる映画です。あと更にどうでもいいですが、主人公のスペックが長崎の海沿い住まいのクセして泳げねえしDIYに長けてません。悪友・タケモトは家はボロいし年中ランニング着てますが、絵うめえしケンカ強えしシュッとした風貌なんで、なんでタケモトがハブられて主人公が重宝されてんのかよくわかりません。ワシなら主人公じゃなくてタケモトを友達にします。ケンカ強えし。
全体的に子どもも大人も安心して観られる仕様です。別れ際の「じゃあね」と「またね」の重みがこの作品を観るだけで全然違うものになる。
もしかして、会えるのはこれが最後かもしれないよ?
そんな気持ちにさせてくれる。
子どもは誰かと会うことの大切さを知って、大人は子どもの成長を3歩離れたところで見守る。そんな素晴らしい作品でした。
なお、エンドロール後の映像がまた良い。タケモトの「ヴァカか」のちょっとした言い方の違いが絶妙。
いつまでも色あせない、あの夏の日
しがない物書きの孝明は、1986年のあの夏を忘れない。
こわーい母ちゃんと、ちょっとだらしない父ちゃん、小憎らしいけど可愛い弟や優しい従姉と囲む食卓は賑やかで楽しかったこと。
謎めいたクラスメイトと仲良くなったこと。その竹ちゃんと二人で冒険したこと。
初めて高い所から見た景色が格別だったこと。
人の思いを知ってちょっとだけ成長できたこと。
そして、人生には出会いもあれば別れもあると知ったこと。
子供たちも大人たちも演技が素晴らしいです。
「スタンド・バイ・ミー」が好きな人はハマります。特に、ちょっと疲れている方にはぜひ観て欲しいです。ファミリー層にもお勧めします。
でも、なんでサバ缶だったんだろう。
一言「おばちゃん、泣いてまうやろー!!」
1986年夏長崎。少年2人が、島へ「イルカを見に行く」話。
今年もどこにも行かなかった分、長崎の自然が実に豊かで。
映画館の大スクリーンならではの、癒しモード。
後半は一転して現実的な話に戻っていくところが。
これも経験の一つだよね、って心で2人に話しかけてました。
長崎の方言たっぷりなのも、うれしい(九州弁大好き)。
セットとかも、あの頃夏は扇風機全開だったよねって、懐かしいなあ。
クライマックスは、かつての少年だったおじさん達が。
いい仕事してました。憎いねえ。
紹介してくれたラジオ局さんに、感謝。おすすめです。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「またね!」「またね!!」
冷蔵庫
124本目。
遅めの夏休み。
原風景を観ている様。
夏休みってホントこんな感じ、毎日が冒険の様。
あの経験が1つ大人に、いや男になっていくんだろうな。
監督、脚本の人が関わった演劇は10年以上も前に、何本か観て面白かったかったのも覚えてるし、長崎出身だったてのも、空覚え。
年も変わらないってのもあるから、色んなシーンが先述通り。
冷蔵庫は、舞台で確か彼が自身の事を例えて言ってと思う。
担任がまさにそうじゃんと思ったら、親戚までもか?
良い感じ、だけど惜しい
悪くは無い
少年の冒険といえば「スタンド・バイ・ミー」のイメージ。本作もそんな感じかと思っけど冒険部分は思ったより短めでその前後の物語が本質かなと。
主人公の家庭内の描写は昭和感も出ていて良い感じ。
多少あざとい演出もあるし、驚くような展開も無いけど基本的にはよく出来てるお話かなと。
ただいかんせん小役の演技がイマイチなのが残念。
昭和が刺さります。 グサグサきます。 イルカと言ったら海のトリトン...
昭和が刺さります。
グサグサきます。
イルカと言ったら海のトリトン。細かく刺さりました。
悪ガキのたけちゃんがすごく良い。
夏休みと言ったら冒険。
ものすごい大冒険。
行きは怖くて帰りはよいよい。そこは小説だから?
でも「またね-」は本物。
今日が終わってしまったけど、冒険が終わってしまったけど、、明日「またね」
多感な少年故に拗れそうになるけど、悲しい別れにならなくて良かった。
いや、その前にものすごく悲しい別れがあるんだけど。
エンドロールは最後までみましょう。
ん〜…
勿論、悪くない…悪くはないないんだが。
評価の星を目安に行くと期待値上がった分、過大評価に感じる。
好きな人には申し訳ないが、草彅フォロワー勢で異様に高得点になってる感があるので、これから見る人はそこを加味してフラットに観て欲しい。
少年の夏休み成長物語のジャンル。
良く言えば、奇をてらわず丁寧に作られていると思うが、
過去編は展開も既視感で、出来事のフラグも予想通り。
この手の映画のテンプレートを並べたようで、何処かで裏切りなり目新しさを欲している自分がいた。
2つあるポストクレジットは蛇足に感じ、どちらか本編に入れてもいいんじゃないかと。
比べるもんじゃ無いと分かってはいるが、是枝監督の奇跡と比べてどっちの少年達がキラキラしていたかと言われると奇跡に軍配が…。
迫る岩松了の件はもっとトラウマシーンだったら笑えたし、ラストにも効いてくるのでは?
竹原ピストルは歌がうますぎる以外は文句なしで最高でした。
竹原ピストルなら歌わせなきゃ勿体ないって事で歌わせてたんだったら安直だし、もっと雑に歌って欲しかった。
またね、の重みを噛み締めて
子供時代長いと感じてたあの夏休み
私は都会っ子なので山や海の思い出はなかったが、何だかとても楽しくて、そんな一夏の思い出とあの時の友達
誰しも経験したことのあのあの思い出
何度も胸がヒリヒリして、あの頃に戻りたいと感じさせた
子役も大人も演技が光ってて、あの手の映画は一人でも棒がいるとたちまちチープなものになるが、本当に絶妙だった。
「またね!」別れ際友達になんとはなしに言う言葉があんなに重くて切なくなるなんて
食べよう♪
1986年、長崎県の田舎町で暮らす純情小学5年生とやさぐれ同級生の夏休みの冒険と友情のお話。
ゴーストライターとしてのオファーはあるが、自身の名前では売れていない作家が、自身の想い出を綴る体でみせていく。
突然家にやって来た竹原に竹田と呼ばれる竹本との波瀾万丈チャリンコ2ケツ旅に始まり、仲を深めてそしてちょっとすれ違ってという熱さとむず痒さは、ありがちなお話しではあるけれど、特にかつてヤンチャ小僧だった方々には思い当たる節があり過ぎて刺さりまくるんじゃないですかね。
やっぱり子供が主人公のこういう物語は反則ですねw
ところで…ラストシーンをみるに店はあの町で?
その意気や良し‼️と絶賛したかったのに…😩
(日本版スタンドバイミーに挑戦したと思われる)その意気や良し‼️という意味では好感の持てる映画でした。
それとあの帽子のシーン。ホアキン・フェニックスの兄、早逝したリヴァー・フェニックスが演じた若き日のインディ・ジョーンズが帽子を引き継いだシーンも彷彿とさせられて、映画の世界の先達へのリスペクトが感じられたのもとても良かったです。
また、長崎の自然を捉えた素晴らしい風景描写も深く心に響きました。
なのにこの映画を肯定できない自分がいるのも事実。
要因は久田家の家庭内暴力の描写。
生理的に私個人の許容範囲を超えるもので、とても残念でした。
坊主頭の少年を当たり前のように叩くのは、例えて言えば、リトルリーグや高校野球の坊主頭の生徒を小突く程度のことは暴力には当たらないと肯定しているみたいで、とても違和感があります。
身体的に絶対優位の大人が子どもを叩くのは、本当にやめて欲しい。
20代の頃の話です。
会社の同僚と近くの公園で昼飯を食べていたら、30代くらいの若いお父さんが、坊主頭の5歳くらいの男の子の頭をゲンコツではなく平手で叩いていました。
なので、一応躾の一環としての行為なのかな、と軽く受け止めてさしたる考えもなく『あのお父さんの躾、厳しいね』と呟いたら、隣の同僚が『あれは躾なんかじゃないですよ。ひどい暴力ですよ』と目の色を変えて反応しました。
私が家庭を持ったのはそのあとですが、その同僚のことを想像しながら、どんな軽微な(と暴力を振るっている本人は思っていても)暴力であろうと、叩かれている本人だけでなく、周りで見ている人にも嫌な感情を抱かせることがある、という事実を思い知りました。
それ以来、実際にはさして影響を受けないで済む人も多いのかもしれませんが、負の影響を受ける人の重大さを想像することのほうが大事なことだと思うようになりました。
『ガサツで下品であけすけだけれど、とても暖かい家族』を描くうえで、暴力描写は不要だと思います。
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