パワー・オブ・ザ・ドッグのレビュー・感想・評価
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Netflixにて鑑賞。 映画の奥深さというか、、、 ぶっちゃけ私...
Netflixにて鑑賞。
映画の奥深さというか、、、
ぶっちゃけ私には解らない!
なんだこのストーリー!ってのが本音。
作品賞にノミネートされてたから観たんだけど、
やっぱり作品賞って感じ(作品賞はシンプルでは済まない作品が多いイメージ)がした。
後半に行くにつれてどんどん奇妙なBGMになっていき
気味が悪くなる
フィルが男性を好きで、弟の妻の連れ子ピーターに惹かれているのは容易に分かる。
だがピーターはそれを分かりつつ。。
最終的にはワザとフィルの手の傷口から死に至らしめるような感染させたのだろう。
母親を守りたかったのか、
仕返し?
フィルを毛嫌いしていたようには見えなかったのに。
それも演技?だったのか。
何故!?意図が読めなさすぎる!
一般ピーポーには難しかったです
ごめんなさい
好きな作品とは言えません
点数低くて申し訳ありません。
私の個人的な点数なのでご了承下さい。
音楽がずっと不穏
単純な昔話かとおもいきや、どのキャラにも複雑な思いが何層にも重なっていることが最後に分かる緻密な脚本と演出。
それを支える不穏な音楽が素晴らしい。
ベネディクト・カンバーバッチが、最初、らしくない役だなあと思うけどそうじゃないの。ベネさんの演技力が凄いのだ。ほかのキャストも陰影がありとても良い。ただ、誰が見ても面白いとはいえない陰鬱さで勧める相手を選びますね。
能ある「犬」は牙を隠す
男性同士の秘めた恋愛ものと思いきや、サスペンスに変容してゆく物語。中盤までは当時のマイノリティの文学的な心情描写のみで終わるようにも見えたが、この変容が新鮮で意外とエンタメ的な面白みも味わえた。
本作はアカデミー賞レースの目玉と言っていい評価を受けているが、古いアメリカの土着の話で、聖書のエピソードを取り込んでいて(タイトルに引用した他、ダビデとゴリアテの要素もある)、マイノリティが登場して、といった特徴は「ミナリ」を思い出す。意地悪な言い方をすれば、賞レース受けのよい手堅い設定だ。だが本作は静かな筆致ながら、こういった形式の話などどこかに飛ぶような、独特の後を引く余韻を残す。暗く不穏だが不快ではなく、もう一度観て、考えてみたくなる良作の余韻。
タイトルは旧約聖書の詩篇の一節「わたしの魂をつるぎから、わたしのいのちを犬の力から助け出してください」に由来するが、この「犬」が作中の誰にあたるかという点について、色々な解釈が出来るのが本作の醍醐味だ。
物語の中盤までは、「犬」はフィルであるように見えた。弟の新妻ローズとその息子ピーターを、正当な理由もなくしばしば貶める。その動機が判明しないうちは、くだらない場面でマチズモを振りかざすただの偏屈な親戚だ。「わたし」にあたるピーターは、この段階で母親と自分の身を「犬」から守ろうと思ったのだろう。
一方フィルは、秘密の場所での水浴びをピーターに知られた後、急速に彼と距離を縮めようとする。
実際のところ、出会った当初からピーターのことが気になっていたのではないだろうか。体裁のためと興味の裏返しでからかっていたが、秘密の場所で裸を見られたことで、ありのままの自分を知られた気持ちになり、虚勢を張る気持ちが緩んだのかも知れない。
ピーターがフィルを意図的に炭疽菌に感染させたことは、一見ぼかしたような描写で、彼の行動を順番に振り返ってやっと確信出来た。
ネイティブアメリカンが皮を買いに来るところなど偶然の事象も絡んでいて、どこまでが彼の計画なのかは分からない。だが、フィルの死という結末を知ってからもう一度見返すと、ピーターの冷徹なほどの強さが際立っていてぞくっとする。
生皮の入った水にフィルが傷のある手を浸すところを見つめて一服するシーンなどは、初見ではうっすら滲むエロティックな雰囲気に目がいったが、見返すとピーターがひと仕事成した一服を味わっているように見えてとても怖い。
原作ではピーターの父の自殺の一因もフィルにあるという記述があるそうで、映画よりもピーターの行動原理が見えやすくなっているのかも知れない。だがそこをぼかしたことが、むしろ人物像の解釈に豊かな幅をもたらしているように思えた。
フィルはブロンコとの思い出に生き、山に犬の姿を見出すピーターをブロンコに重ね、彼を母親から守ろうという独りよがりな思いを抱いた。そのくだりは一見、強い男が青年を精神的に独り立ちさせようとする健全な物語のように錯覚させられる。
ただ、結果的にはピーターがフィルにとっての「犬」だったとも言える。自分自身の気持ちに翻弄されて、フィルはそのことを最後まで見抜けなかった。
当時のマイノリティの内心の描写に終わらず、人間の強さや弱さの本質について考えさせてくれる作品。
人の心の闇に思いを巡らすことも映画の醍醐味。
モンタナの荒涼とした大自然の中で、心に闇を抱えたマッチョ風の男とその周囲の人々(弟、その妻、その連れ子)との人間模様。それぞれの心の内について思いを巡らす映画。
実はインテリ、実は繊細、実は赦されない(とりわけ本人自身が)セクシャリティのフィルが弟の妻の連れ子であるピーターの中に忌まわしい自分、でも愛おしい自分、さらに最愛の人ブロンコまで見つけたんだろうな。ピーターはそんな歪んだ男から母と自分を守った、と僕は解釈したんだけど、どうなんでしょうか。
僕は好きです。こういう映画。
叙情的にしてミステリー
アカデミー賞の最有力作品であり、観ない訳にはいかない本作。見所は人それぞれながら、個人的には荒涼とした大地の美しさを切り取る撮影、4人のメインキャストの演技力とそれぞれの筋書き。そして中々本筋が見えそうで見えないストーリーの妙があった。そこは素晴らしいと思う。
ただ、観終わった後の個人的評価は微妙と言わざるを得ない。面白かったか?が評価の柱である自分にとっては面白かったとは言い難いから。
みえていたよ
見えている人と、みえてないけど気づいていて善良であろうとする人と、本当は見えているのに目を逸らしている人の話だった。
2人のダンスのシーンが美しい。ひとりではやろうと思ったこともないダンス。2人なら踊れるでしょ。
人にあげるくらいなら燃やしてしまおうとするフィルと、もらってほしいと懇願し、皮の手袋を贈与されるローズ。このエピソードが肝だと思う。
弟もうちょっと奥さんのこと気にしてやれよとは思った。素朴な人と思いきや実はハイソな家に嫁いだら酒量も増えるわ。
自己の抑圧は他人への攻撃になりがちなのかもしれない。
フィルとピーターのシーンはどれも良かった。タバコの交換のエロス、うさぎをためらいもなく殺すピーター。
2021年年間ベスト
面白い。年間ベスト級の一本である。
メインの4人は皆良かったが、特にキルステン・ダンストが凄い。食堂の女将から大牧場の妻になった戸惑い、そしてお酒に溺れていく様がリアルに演じられている。ピアノを披露するシーンのジリジリした感じとか、いたたまれなくなる。
ピアノと言えばジェーン・カンピオンはピアノと奴隷契約でもしているのか?ある種の内輪ウケなのか?ピアノが出て来た時は笑っちゃった。
マチズモに支配され、男らしくガサツに振る舞おうとするが、実際にはインテリでクィアな存在で有る自分の所在に違和感を感じている(だろう)フィルが、ある種のシンパシーを感じている(自分と同じようにインテリで女性的な繊細さを持つ)弟の再婚相手の息子と少しずつ交流を深めていく様が抒情的に描かれていた…だけに最後のオチは違和感有ったんだけど…息子にとっては復讐の相手でしかなかったのだろうか?
あとトーマシン・マッケンジーの無駄遣い感ね!
私の頭では理解できなかった
おそらく、同性愛に対する社会的な偏見や、そういった人たちの内なるものを、
100年前の閉鎖的な社会で描くことによって、伝えるものが多くあるのだろうけど、
大抵こういった話はうまく入り込んでこない。
最後の結末も、何となくそういう事だったのかなあ、とぼんやりと納得しただけで、
心には響かなかった。
LBGTQは女性同士だと割と理解できるのだけど、男性の場合、自分はあまり理解力を発揮できないらしい。
アカデミー賞作品賞、最有力候補と聞いてみたが、ここ2年『パラサイト』『ノマドランド』と私の中で5つ星作品が受賞してきたが、今年はそうはならなさそうだ。
『ムーンライト』という作品がアカデミー賞受賞した時も、『?』だったが、その時と同じ気持ちだ。
こういった作品を心に残せるような自分自身の理解力がほしい。悲しいが。
カウボーイサスペンス
傲慢で弟を自分の手の中で操ろうとする兄、兄から独立しようと食堂の未亡人と結婚した弟、そして未亡人のひ弱な息子。
この四人の関係が絶妙に絡まって憎み合い、それでも近づき合い、皆がどうにかその繋がりを引きちぎろうとする。
ある意味カウボーイサスペンス。娯楽作品では無いけれど、文学的ではある。
Netflixのアカデミー賞ノミネート作品。
ほうほうそうきたか
カンバーバッチ様ストレンジ先生からの
カウボーイ役🤠きたーーーー🙌🏻💕
観終わったあとなんとも言えない気持ちになったけど
弟以外みんな病んでた笑
でも弟もさ、あーやってピアノとか押し付けるの良くないよね🥴
言葉にできないけど結構すきだなあと思った作品
女性監督ときいてなんか納得❤️
マザー
あらゆるものに障害物はない
男らしさとは。
「女っぽい」男を揶揄って馬鹿にして、それで得られるものではない。
フィル(カンバーバッチ)は、弟の結婚相手の連れ子・ガリガリのピーター(コディくん)を女々しいと虐める。女である彼の母ローズ(ダンスト)にも同様に。
奥底にあったのは、抑圧された感情。「らしさ」で隠す本性。
フィルはゲイだった。憧れの恩人と語るブランコ・ヘンリーの裸写真と彼を感じられる水辺の「聖地」でのみ、ひっそりと感情を解放していた。
ピーターが「聖地」に踏み入れ、怒りを爆発させることでフィルのタガが外れたのか。これを境に二人の関係は変わっていく。
The Power of the Dog
「私の魂を剣から、私の最愛の人を犬の力から救い出してください」
旧約聖書の詩篇からとられているらしく、「犬」は「邪悪」を意味するらしい(犬好きの私はなんというか複雑な気持ちではあるがまあそれとこれとは関係ない)。
ピーターの決断、動機が垣間見られる最後。医学のために、楽にしてやるために、ウサギを淡々と締め殺す行為と自殺した父が語っていた「(ピーターは)冷たく、強すぎる」という言葉と繋がってくる。
すべては母のための復讐計画。
ジョン・ウェインタイプの西部劇も好きだが、こういうタイプも好き。
キルステン・ダンストはアルコール中毒がよく似合う。
ピーター役のガリガリの子はサイコパス感がぴったり。
カンバーバッチはシャーロックやストレンジのようなキャラクターもできるし、こういうのもできるから素晴らしい。
雄大な山々をみるだけでいい
舞台となるモンタナの雄大な山々をあれだけ象徴的に撮影できたのはこの監督のなせる技なのかな。
ストーリーを反映するような山々をみるだけでこの物語の核がわかる。言い過ぎな感もするが、それくらい撮影が素晴らしい。
そして、ここまで完璧な脚本も久しぶり。
カンバーバッチの演技に圧倒!
アカデミー賞ノミネート作品と聞いて、ネトフリで観賞。カンバーバッチが1920年代のマッチョなカウボーイを演じているんですが、実はそこには隠された秘密が、、、。
物語はそこを分岐点に大きな展開をみせ、サスペンス要素のある結末へと向かっていきます。
カンバーバッチ演じる兄フィルの高圧的で傲慢な態度からなる男性性、一方で憧れの人に対する女性性(男性性)を見事に演じています。
また、兄とは対照的にひとが良くて優しい弟、フィルにおびえるローズ、フィルを慕うが本心は嫌いな医学生の登場人物達の絡みが、より一層兄フィルの複雑な内面に拍車をかけていきます。
主人公の傲慢さと繊細さを絶妙なさじ加減で演じたカンバーバッチとそれを表出させたカンピオン監督に拍手!
自然や馬の映像も綺麗でした。
ドライブ〜なんちゃらもみましたが、個人的にはこっちがアカデミー賞作品賞受賞かなと思いました。
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