劇場公開日 2022年1月14日

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スティルウォーターのレビュー・感想・評価

全135件中、101~120件目を表示

4.0どの言葉を信じるか?

2022年1月20日
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笑える

怖い

難しい

留学先のマルセイユにて、殺人の冤罪で投獄されている娘を助け出そうと、言葉の通じない国で奔走する父親の苦悩と闘いを描いた作品。

謳い文句通り、自らの正義に問いかけてくる作品。

住人は皆排他的で、そもそも言葉が通じない地で、どうにか娘を助けようと駆け回るビルの姿は哀しくも力強い。そんな中、わずかでも助けてくれる人がいるのは救い。英語を思い出したのよ、には笑っちゃった(笑)そして、マルセイユには個人情報保護の考えはないのかしら?

とにかく、娘の無罪を信じるビルは、あらゆる手を使い真犯人を探していく。少し前進したかと思えば、また高すぎる壁にぶち当たり、その繰り返しの中、さぁビル次はどうするの!?…といった感じで終始のめり込める作りはグッド。

ちょっとした偶然から出逢った親子との交流は心が安らぐ。マヤは本当に癒し。いつしかビルとは本物の親子のように…。

物語が動き出すにつれ、真犯人を探すビルの行動も段々と過激に…。
確かに、本当に娘が冤罪ならば、手段なんて選んでられないのかな…。

そんな所もあってか、これまでもアリソンと必ずしもうまくやってきたとは言えないビル。希望を持たせたいが故に口走る嘘…そしてそれが生む軋轢。後半は切なかったな。もうこれ以上娘と離れたくないと思うハズのビルは、どんな気持ちでマヤを抱きしめていただろうか。

さらにさらにこの展開は!?

本当に、果たしてどの言葉を信じれば良いのか、観ているこちら側も考えさせられる。スティルウォーター…その真相を確認するのは、勇気が要っただろうな。

220分の上映時間は流石に長く感じたけれど、とにかく次の展開が気になって仕方ない流れは見応えがあったし、それでいてちょくちょく笑いも散りばめているし、勿論しっかりとゾクゾクもさせてくれる、とても深い作品だった。

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MAR

3.5マットデイモン

2022年1月19日
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ごっとん

3.5ポンコツだけどイイお父さん

2022年1月19日
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驚きのどんでん返しって訳ではなく、想定範囲でした。
が、彼女のそんなつもりじゃなかったのが、こんな悲劇になるとは…辛い。

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Oyster Boy

3.5実践仏語講座

2022年1月19日
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何をするにも言葉の壁が立ちはだかる ホテルで出会った親子が後々あんな風に絡んでくるとは思わず マヤちゃん可愛い 事件の真相を明らかにするお話ではなく、父娘の物語 中盤はダレダレでサッカーの試合観戦からやっと動きだします(またマヤちゃんのおかげです) ネックレス出てきた辺りから、父の表情が複雑に…あれは娘さんある意味やっぱりクロなのでは?
"I don't speak English"と返してるところや"Life is brutal"って言ってるのが印象的でした

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ゆう

3.5マルセイユに帰ってきたマット・デイモン

2022年1月18日
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約20年前にマルセイユ沖で瀕死の状態だったジェイソン・ボーン=マット・デイモン。あの時の完全無欠エージェント役から20年経ち、「凪待ち」の香取慎吾みたいな落ちぶれた役柄に歳月を感じた。

途中、ヴェロドロームスタジアムのシーンで酒井宏樹がちらっと映ってたような気がして、サッカー好きとしては熱かった👍

人種問題やジェンダーなど色んな社会問題も盛り込まれ、マット・デイモンの弱さが滲みでてる演技、娘さん2人とも良い演技で、全体的に良かったです👍

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トニー

4.0もはや、批評は意味を持たない。

2022年1月18日
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冒頭から続く緊張感は、席を立つまでゆるむことはない。
観るものは、時間を忘れ、徐々に、徐々に、ストーリーの中に引き込まれていく。
演技がどう、脚本がどう、絵の撮り方がどうという、通常なされる批評は意味を持たない。
ただ、目の前に映画がある。そして、観ている。
私達が観ているのは映画だ。それ以上でも、それ以下でもない。
物語は幸せなものではないかもしれない。父と娘の間に何か、心が通じ合うものがあっただろうか。
「無実」という真実は、ゴールドのネックレスとともに、永遠に取り戻すことができないものとなり、虚構の中に消え去ってしまった。

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caduceus

4.5派手さはないけれど、じっくり丁寧に描かれた秀作。 こういう映画をも...

2022年1月18日
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派手さはないけれど、じっくり丁寧に描かれた秀作。
こういう映画をもっと観たい。

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maco

4.5なぜか地名が題名の映画にハズレなし

2022年1月18日
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悲しい

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カールⅢ世

3.5#04 ミネラルウォーターのことではない

2022年1月18日
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chicarica

4.0パリではなく「マルセイユのアメリカ人」という仕掛け

2022年1月16日
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Kumiko21

2.5うーん、、、

2022年1月16日
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なんか、モヤモヤ感半端なく終わりました(T . T)
マット・デイモン好きですが、、好きな俳優だからと言って、面白いとは限られないんだなと。。

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41 conoki

4.5マルセイユとオクラホマ

2022年1月16日
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マット・デイモンだから観た映画。
父と娘のやりきれない関係。
この父親の中に凍りついたように居座る、自分を閉じ込める何かは、何なんだろう? 彼は、自分の言いたいことだけ伝える、相手と向き合わない、人に頼ったり相談することは難しい。
けれど言葉の通じない国では、助けが必要。
助けを求めることは、彼の何かを変えていくきっかけになったのか?

彼は何をしたいのかな?
どう生きたい? どうありたい?
スティルウォーターはその後の彼にとって、どんな所になるのだろう?

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Momoko

4.0とても良い映画

2022年1月16日
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最後までなかなか見応えのあるスリラー作品でした。

この作品は、単純にサスペンス・ドラマとしても楽しめますが、フランスの南部に位置する、地中海に面したマルセイユという多民族都市を舞台に、多民族共生から起こる価値観の違い、文化の衝突、貧困などについて問題提起しています。とりわけ、マット・デイモン演じる主役ビルは、異文化と衝突する"アメリカ"という国を擬人化させているキャラクターだと思いました。異国においても自分を正義と信じて疑わない彼の行動は、当然受け入れられず、数々の衝突を生みます。

この作品は、異文化における"外国流(ここではアメリカ流)"が通用しない事の教訓を教えてくれます。

*主人公ビルは、"居心地の悪い"外国においても自分の流儀をあくまでも通して行きますが、そんな中で、マヤという少女との交流は唯一心通わせることが出来る経験でした。マヤにとって、最後あの様な別れ方になってしまったのは、あまりにも理不尽なのですが、ビル(=アメリカ)は"同じ過ち"をまた繰り返してしまったようです…笑

*ちなみに、スティルウォーターというアメリカの都市は、人口の8割が白人だそうです。

*予告編ではただのサスペンス映画の宣伝なんですが、深いテーマの作品でした。

オススメ!笑

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stoneage

3.5ヒゲ面に覆われたマット・デイモンの不器用な仏頂面

2022年1月16日
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jollyjoker

4.0アメリカ人の地元愛・親子愛は世界基準?

2022年1月16日
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悲しい

知的

難しい

ストーリー展開の中でいくつか?マークが頭をよぎる場面もあるが、そこは流石のマット・デイモン!緊張感がラストまで続き見応えあり。
出身であるスティルウォーターがキモになるのですが、地元、親子の絆が最優先の親子、方や移民も多く家族のあり方も多様なフランス。
「アメリカ人だから?」と言う問いかけが印象的でした。
娘役がリトルサンシャインの子だとは・・・
立派な大人の役者さんになってました!

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ニコラス

4.5【縛り付けるもの】

2022年1月16日
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言い方は悪いが、この手のアメリカ作品は、アメリカ社会を理解しないとなかなか面白いと感じられないものが結構あったりする。

スティルウォーターのあるオクラホマ州は、中西部にあって、近年、全米50州の中でも安定的に高い経済成長を達成している地域だ。

映画をご覧になった人は、あれっ?と思うかもしれない。

ビルは原油の掘削に携わっていて、油井の停止でレイオフされ、なかなか安定した職を見つけられなかったからだ。

また、新興国の経済発展に伴う原油高から考えても、原油需要は増加傾向で、レイオフに違和感は残るだろう。

オクラホマ州は、もともと産油量の多い地域で、農業とともに産業基盤となっていたが、かなり昔の原油価格の低迷を機に、長い時間をかけて、産業構造の転換を図り、原油の代わりに天然ガスに重きを置いたり、様々な製造業の誘致に努め、安定した経済成長を達成していたのだ。

こうした経済的変化のなかで、取り残され、変化に適応できない人物のメタファーとなったのが、ビルとその娘のアリソンなのだ。

(以下ネタバレ)

アリソンは、そんなビルを嫌い、州立大学からマルセイユの大学に移ってしまう。

その中で起きた事件。
有罪判決。

レイオフされ、マルセイユに長期滞在し、アリソンの無実を立証しようとするビル。

なす術ががなく、孤立していたが、ヴィルジニーやマヤとの出会いで、次第にビルは変わっていく。
しかし、事件の核心に近づくにつれ、独善や見境の無さがあたまをもたげる。

マルセイユでフランス人にアメリカ的だと言われるが、ヨーロッパ人は概ね、アメリカに対してこうした感情を抱いているように思う。

アリソンが解放されたところから考えると、アリソンの終盤の言葉が事実として認められたことなのだとは思う。

しかし、短絡的にアメリカを離れ、短絡的な依頼をし、自分ではなす術もないアリソンも、ビルと同じで変われなかった人物なのだ。

縛り付けるもの。

この作品は、事件そのものよりも、社会の変化に付いていけず、取り残されたアメリカの人々の悲哀を示唆的に描こうとしたのだと思う。

そして、よく考えると、こうした人は、アメリカ社会にだけではなく、日本にも多くいるのではないのか。

最後、ビルが、2度と会えないとしながらも、ヴィルジニーやマヤに想いを馳せる場面は、ある意味、社会変化の犠牲者のような人々にも、自ら変化を求めても良いのではないかと促しているようにも感じられて、やっぱり、示唆に富んだ作品だと思った。

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ワンコ

3.0「96時間」みたいな映画を期待してたが違った

2022年1月16日
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リーアム・ニーソン主演のアクション映画「96時間」みたいな作品を期待して見に行った。
でも、アクションは無し。
「犯人探し」的なサスペンスもなし。
むしろ、「親子愛」「親子の再生」が主題だと思う。
予告編もそういう作りにして欲しかった。

あと、フランスの人種差別(移民差別)を通して、米国の同問題にも触れるが、その視点はオマケ的で、深く掘り下げる感はない。

マット・デイモンの演技は良かった。
以前の「良い人」イメージを覆す役柄を選んでるのかな?
「最後の決闘裁判」とか本作とか。

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みっく

3.5理解しようとするお話

2022年1月16日
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悲しい

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しんかいぎょ

3.0人生は冷酷だ。

2022年1月16日
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罪に問われた娘の無実を信じて、言葉もわからない異国でもがく父。その異国が、個人主義のフランスでも特に治安のよろしくないマルセイユで、奮闘する父が、世界は自分たちがすべてと思い込んでいる(そう僕が思い込んでいる)アメリカ人という妙。ニューヨークのイギリス人よりもさらに孤独感と無力感を感じる設定だ。
人間、今の自分の人生の立ち位置に不満がある人は多い。だけど、「人生には、希望を持つときと、受け入れるときがある。」と言っているように、いい意味での運命と受け入れることができれば、心の持ちようは大きく変わる。そんな人生観の変化を、言葉少ないビル(マット・デイモン)から伝わってきた。だからこそ、故郷の景色は娘には同じに見えても、ビルにとっては違って見えたのだと思う。
殺人事件の真相についての描写があの程度なのは、物語の本質が事件を解決することではなく、人が自分の人生をいかに受け入れるか、に置かれているので、構わないのだろうな。
マット・デイモンの滋味あふれる演技が光る良作。

それはそうと、オリンピック・マルセイユの熱烈なサポの口から3番目に名前が上がるほど、酒井が愛されていたことがわかって嬉しかったな。

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栗太郎

3.5父親にとっては辛い作品かも

2022年1月16日
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 父親が娘のために頑張る作品は大好物。(自分が娘を持つ父親なので)

 リーアムニーソンとか、メル・ギブソンとかのジャンル映画とは毛色が異なって、父親にとってはつらい気持ちになる。

 異国の地で、娘が有罪判決を受け刑務所に収監される。その娘が、無実であることを訴えいるとしたなら、父親にとって選択肢はない。自分を犠牲にしてできる限りのことをするしかない。

 悲しい事に、この娘は結構なワガママで、父親のビルが振り回されてしまう。しまいには逆ギレまで。それにしてもアリソン役のアビゲイルは顔も声も伊藤沙莉に似てるなぁ。

 昨日見た『クライマッチョ』に似ている部分があって、ビルにとってつかの間の幸せが訪れる。物語の流れから考えて、何かが起きることへの伏線になってしまうが、主人公に感情移入すると、これが切ない。

 タイトルの意味は、最後に近づくとわかるようになっているが、カタルシスはなく、複雑ない余韻が残る。

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bion