ヴィム・ヴェンダース プロデュース ブルーノート・ストーリー

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ヴィム・ヴェンダース プロデュース ブルーノート・ストーリー

解説

名匠ビム・ベンダースが製作総指揮を務め、伝説のジャズレーベル「ブルーノート」創設の裏側に迫ったドキュメンタリー。1939年、迫害から逃れるためアメリカへ渡ったユダヤ系ドイツ人の青年アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフは、ニューヨークの街でジャズと出会い、「ブルーノート」を立ち上げる。同レーベルは、人種差別が横行する時代に生きたミュージシャンたちの希望となった。演者と創設者であり、人種も国籍も異なる彼らは差別に対する苦悩とジャズ愛によって結びつき、喜びも悲しみも共に奏でていく。ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ソニー・ロリンズ、クインシー・ジョーンズといったミュージシャンや、アルフレッドの元妻でジャズクラブ「ヴィレッジヴァンガード」のオーナーでもあった故ロレイン・ゴードンら関係者による証言を通し、レーベル誕生の背景と、独自のレコーディングスタイルやサウンド形成についてひも解いていく。

2018年製作/118分/PG12/ドイツ
原題:It Must Schwing - Die Blue Note Story
配給:JAIHO
劇場公開日:2022年3月11日

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映画レビュー

4.0レーベルの深い存在意義

2022年3月21日
iPhoneアプリから投稿

音楽ファンであれば誰もが知るブルーノートのレーベル誕生史。主人公はレーベル創設者であるライオン&ウルフ。ナチスによる迫害を受けた自身の経験と黒人アーティストの処遇を重ね合わせたことがレーベルの根本となっており、レーベルの存在意義には深い意味があった。レーベル運営もマーケティング優先ではなく、あくまでも自身の感性を頼りとしたリリース展開をしており、その感性とシンクロしたアーティストに対してはアーティスト以外の側面(周囲から煙たがられる部分)へも配慮が施されていた。ジャケットのコンセプトについても触れられていたが、思い返せばそのメッセージは知らぬ間に我々の意識に刻まれている。愛やセンスといった言葉の深い意味を教えてくれた。
補足的な感想ですが、当時の白人が黒人を殴る等する差別映像は今まで見たことない程に過激でショックでした。

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チェザーレ

4.0戦争とJAZZ

2022年3月21日
iPhoneアプリから投稿

今年2月、ロシアがウクライナに侵攻した。一日も早い停戦を求める声が世界中で叫ばれているが、一向に出口は見えない。歴史は繰り返すというが、戦火の拡大が不安だ。ウクライナのゼレンスキー大統領は、米議会でロシアの侵攻を喩えて「真珠湾攻撃」と言ったそうだが、プーチンの暴挙はポーランドに侵攻したヒトラーに喩えることもできるのではないのでだろうか。

歴史にイフは無いのだが、この映画で明らかになるのは、ブルーノートレコードというレーベルを作った2人のドイツ人は、ナチス政権下でのユダヤ迫害から逃れアメリカに渡ってきたということだ。ならば、ヒトラーがいなければ、あの名作の数々を生み出したブルーノートレコードは、なかったということになってしまうじゃないか!でも考えてみれば、黒人ミュージシャンが魂の音楽を生み出すことができたのは、酷い人種差別に苦しんでいたからかもしれないと思うと、悲しい歴史があるからこそ、それに対抗する芸術が生まれてきたといえるのかもしれない。

この映画を観てわかることは、力を持つ者が力で力の無い者を従わせようとするとき、芸術はより美しく、より強く、人の心を打つものになるということだろう。今のこの現実が、より強く美しい芸術を生む力になり、戦争と差別、貧困を無くす原動力として人々の心を動かすに違いない。

僕は今、ブルーノートの名作を聴き直しながら、新しいムーブメントを生み出した先人たちの愛に触れている。その愛が、ウクライナの人たち、あるいはこの戦争を支持する者にも届いてほしい。この世界から暴力という手段が永久に無くなり、誰もが幸せに暮らせる世界が来るよう心から祈る。

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ken1

4.0ジャズを愛した二人

2022年3月16日
iPhoneアプリから投稿

普段ジャズは聴かないが音楽を愛する人のお話しは素敵!
黒人ジャズミュージシャンの素晴らしい音源を時代に抗いながら遺した功績は文句なしに賞賛!
帰ったらブルーノートのCDを聴かなきゃ。

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ころ

4.5ブルーノートは特別

2022年3月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

本当に、文句無し。

全てが納得。

心地好すぎて、ずっと映画館にいたかった🎶

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ムーミン

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