BILLIE ビリー

劇場公開日:

BILLIE ビリー

解説

不世出のジャズシンガー、ビリー・ホリデイのドキュメンタリー。人種差別と闘い、酒と薬におぼれて身心がボロボロになりながらもステージに立ち続けたビリー・ホリデイだったが、その人生には謎に包まれた部分が多い。そんな彼女の生きざまに共感したジャーナリストのリンダ・リプナック・キュールが、1960年代に10年間かけて関係者にインタビューを重ねた膨大な録音テープが、近年になって発見された。映画は、その貴重な証言テープをもとに構成。トニー・ベネットやカウント・ベイシー、チャールズ・ミンガスといったアーティストから、ビリーのいとこや友人、ポン引き、彼女を逮捕した麻薬捜査官、刑務所の職員など多岐にわたる関係者の証言を通して、知られざるビリーの素顔を明らかにする。また、黒人差別の実態を赤裸々につづって物議をかもした名曲「奇妙な果実」をはじめとしたライブ映像も収録されており、彼女の歌唱シーンを最新技術を駆使したカラー映像でよみがえらせた。「Peter Barakan's Music Film Festival」(2021年7月2~15日=角川シネマ有楽町)で上映。

2019年製作/98分/G/イギリス
原題:Billie
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
劇場公開日:2021年7月2日

スタッフ・キャスト

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Carl Van Vechten photographs/Beinecke Library (C) Van Vechten Trust / REP Documentary

映画レビュー

4.0これは彼女の歌を知る人にとっては衝撃であり、いつまでも残したい宝で有る。

2023年11月17日
PCから投稿

生ぬるい時代ではなかった。
と、感覚では知っている。

映画は彼女を知る人のインタビューを中心に行われる。
同じ人間でありながら、人種で分けられた時代。
同じ人種でありながら、男女で分けられた時代。
インタビューで分かる光と影の部分がやりきれない。

他人の言葉は「噂」であり「うわべ」でもある。
これが実際の彼女でも無いし誰も知る由もない。

アメリカの光と影。
人間の光と影の記録。
この映画は宝だと思う。

今日も変わらずビリーの歌を愛している。

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星組

3.0全身全霊で歌う事で社会に抗議

2023年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

リンダと言う記者が亡くなり膨大なビリーホリディ関係のインタビューが発見された。教師でもあったリンダは記者としても伝記をまとめたりもしていた。

ビリーホリディなる名は有名だが、この映画で初めてビリーホリディの歌を聴いた。すごい歌手として名を馳せたのだが、正直ダイアナロスやロバータフラックの様なインパクトは感じられなかったね。ボルティモアで生まれたビリーホリディは貧乏だった様で、14歳でニューヨークへ出た。人種差別も激しかった様で客は正面から入ってもビリーは裏口だった。黒人歌手が歌えないホテルもあった。全身全霊で歌う事で彼女は社会に抗議したのだった。しかし麻薬にも手を出し警察はビリーホリディ逮捕に向けて努力していた様だ。何度も逮捕されたビリーは心不全のため44歳で亡くなった。偉大な記録映画かと思うが、感動作ではなかったね。劇場で観なくて良かったかも。

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重

5.0「天邪鬼」は「あまのじゃく」って僕も人からアマノジャクって言われる...

2023年9月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0レディ・デイとリンダ

2023年9月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

関係者が登場して偉人を語るインタビュー映像ばかりな定番のドキュメンタリー映画に飽き始めた昨今、カラー映像で蘇るビリー・ホリデイの歌唱シーンが鮮烈でそんな彼女の生い立ちから生涯の全てに暗い影が幸せの一欠片でさえも望めない、ジャーナリストであるリンダが1960年代から10年間に及ぶビリー・ホリデイに関わる人物にインタビューをした録音テープの音声で構成された本作、ジャズに詳しい訳でもビリー・ホリデイについて無知過ぎるので入り乱れる人物に混乱してしまう複雑さ、これをリンダ自身で世に出せなかった無念と音楽映画として明るくて楽しく鑑賞することは出来ないビリー・ホリデイの生き様に驚くばかりで。

人種差別や薬物依存、ダイナミックに思える男関係や同性愛、付き合う男性からの暴力や虐待に対するあの時代の考え方が今では全く通用しない、少しニーナ・シモンとも似たような境遇で、男から搾取される女の図だけは今も変わらない事柄なのかもしれないが、生きることに不器用すぎて痛々しい。

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万年 東一
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