劇場公開日 2021年9月3日

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モンタナの目撃者のレビュー・感想・評価

全162件中、21~40件目を表示

3.5木が燃える記憶

2023年1月8日
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鑑賞方法:VOD

目の前で木が燃えるのを見たことがある。まだ小学生の頃だった。冬場で乾燥した空気の中、臨家から発火した火が近くの樹木に燃え移った。最初は静かにくすぶっているだけだが、そのうち、木の油がにじみ出てきたのかぱちぱちという音を立てて、突然、夜空に火焔が吹きあがった。

恐怖、不安もあったが、正直言えば、きれいだと思ったのを覚えている。自分の家には飛び火せず、比較的早めに鎮火した。その後、子供の耳にも、隣の家の人が自分で火をつけたのではないかという噂が出回った。真実かどうかは知らないが、その人たちは町を去った。

大スキャンダルを暴露しようとした父親が暗殺者に殺害され、寸前のところで難を逃れた少年を、前の山火事で風の行方を読み違えて、救えたはずの少年の命を見殺しにしたトラウマに悩む女性森林消防隊メンバーが追ってから逃げるという話である。

当然、どこかで聞いたような物語である。

映画には二種類あるのだろう。
一つ目は、なじみ深い物語の繭の中に見る物を包み込んでくれる映画。

二つ目は、衝撃的なショットで映画とは何か存在とは何かを揺るがしてくれる映画。

当然この映画は1つ目である。ただ繭の中に包み込んで欲しいとはいえ、包み込まれ過ぎては息苦しくてつまらなくなる。鑑賞者の欲求とは自分勝手なものである。

僕は、繭に包まれたい映画鑑賞者だ。蓮實重彦の本は読むけれど、蓮實重彦の推奨する映画を楽しめたことがない。

でも、やはり繭にも裂け目が必要だ。

この映画の裂け目は、燃え盛る山火事のシーンだった。ショット的に優れていたかどうかを判断できる能力もないし、その気もない。

ただ山火事の場面の中で、僕は、子供の頃に聴いた木の燃える音を明確に再体験した。
その意味では、僕の繭は少しだけ破れ過去へと遡及したようだ。

その意味では見る価値はある映画だった。

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ASH

3.5森林火災はまるで津波のような恐怖

2022年10月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

単純

興奮

荒れ狂う森林火災が熱をもってこちら側に溢れる出ている映像演出が凄い。日本だったら津波のような感覚の恐怖を覚えました。

アンジーが演じる森林火災消防隊員のハンナは仲間や子供を救えなかったトラウマを抱えており間接的にも苦しさが伝わるものだった。
やはり一歩前に進む為には助けられなかった人の分だけ人を助けることで克服する。
今回は命を狙われている男の子でしたが、大人は無条件に幼子を守る人間味がありドラマもありました。
更にジャックと身重のアリソンの平和の一時がフラグのようでお決まり展開かと思いきやアリソンの強さに驚き、白馬に股がって旦那さんを助けに行くとか格好良すぎでしょ。

大元の犯人の行方などはあやふやとなりましたが登場人物が少ない分とても見易やすい作品でした。

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月子

3.5よくあるパターンではないパターン

2022年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

事件の目撃者である子どもを守るパターンはよくある。
でも都会じゃなくって山間の森林を舞台にして
消防士が主人公っていうのは無いパターン。
強い女が良く似合うアンジェリーナ・ジョリーなので
安心して観ることが出来ました。

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tom

4.0緊迫の追跡劇の中での燃え狂う炎の迫力。CGではなく実際に森に火をつけて撮影したとしか思えない迫真のものでした。

2022年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 本作を手掛けた監督は、「ウインド・リバー」など、辺境の地を舞台にした硬派な犯罪劇で名をはせたティラー・シェリダン。スター女優アンジーと組み、スケールのでかい娯楽活劇に挑んだ今回は、やや大味な仕上がりなのかもしれません。それでも主人公の再起のドラマと雄大なロケーション、アクションを融合した手腕はさすがだと思いました。

 森林消防隊員として、1年前に大規模な山火事の沈下作業にリーダーとして参加したハンナ(アンジェリーナ・ジョリー)は、風向きの判断を誤り、仲間を火に囲まれることにしたばかりか、3人の少年を見殺しにしてしまったことを、今もずっと罪悪感を抱き続けていたました。森の監視塔に籠もって、監視活動を続けているうちに、暗殺者に目の前で父親を殺されて森の中を逃げてきた少年コナー(フィン・リトル)と出会います。コナーの父親は会計士で、とある企業の不正経理の証拠を握っていて、自分にも危機が迫っているとしって、その証拠をわが子に託したのでした。
 ハンナはかつて少年たちを見殺しにした贖罪感から、コナーを守ることを強く決意します。けれども、2人のプロの暗殺者は執拗にハンナたちを追い詰めます。逃げようにも、彼らが引き起こした大規模な山火事が立ちはだかり、行く手を塞ぐのでした。

 スパイや殺し屋役で数々のアクションを披露してきたアンジーが11年ぶりに挑んだ敵は、背後から迫りくる暗殺者と目の前に立ちはだかる炎。極限状態の中、20メートルほどの監視塔から飛び降りたり雷に打たれても立ち上がったり、何が起きても諦めないハンナの強さに説得力を持たせられるのはアンジーだけでしょうね。アンジーのアクションは円熟を極めたといっても過言ではないでしょう。
 ハンナのかっこよさは言うまでもありませんが、事件に巻き込まれる保安官夫妻の人間模様なども描き込まれ、暗殺者の際立つ冷酷と対をなしてドラマに引き込む要素になっています。
 さらに父から託された秘密を守ろうと、ハンナにもかたくなな態度のコナーと心を通わせていく過程には心が温まりました。ともに心に傷を持つ2人だけに、極限状態での戦いのなかでつながっていくわけですね。

 緊迫の追跡劇の中での燃え狂う炎の迫力。その人間の意志が及ばない巨大な炎の迫力の映像は、CGではなく実際に森に火をつけて撮影したとしか思えない迫真のものでした。これに日々取り組んでいる森林消防隊員は大変な仕事だなと感じました。
 大自然のニューメキシコ州ロケ。飛行機から火の海めがけてのパラシュート降下シーンも圧巻です。なので大きなスクリーンで見ることをお勧めします。(公開日:2021年9月3日/上映時間:100分)

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流山の小地蔵

4.0最後までスキップ、早送りなしで普通に鑑賞しました。

2022年7月12日
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好みの作品です。黒幕の招待と関連ストーリーが付与されていたら星5でした。

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okinan22

3.5森林火災が見せ場のサスペンス!!

2022年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

マレフィセントのメイクを落とすと、なんとも愛らしいアンジーでした。
アンジェリーナ・ジョリー、11年ぶりのアクションに挑戦!!・・ですが、
「トゥームレーダー」のララ・クラフトと比較すると、アクションはかなり控えめです。
でもご心配無用。
ジョリーは心の傷に悩む心優しい普通の女性を、きめ細かに情感豊かに演じました。
とても魅力的で、ハンナを好きにならずにいられません。

舞台はアラスカの広大な森林地帯。
森林消防隊員のハンナ(アンジェリーナ・ジョリー)は、風の読み違えから、
森林火災の犠牲者を助けられなかったトラウマに苦しんでいます。

一方で、殺人現場を目撃した少年コナー(フィル・リトル)を保護して、
極悪非道な2人の暗殺者(エイダン・ギレン、ニコラス・ホルト)から
身を守るべき行動を共にします。

更に行手を阻む未曾有の山火事。
更にさらに、カミナリの脅威。
連続するカミナリの稲光りの中、
緊迫感が迫ります。
トラウマに悩むハンナ。
幼くして母親を看取ったコニー。
いつしかハンナとコニーに弱い者同士の絆が生まれるシーンはウルっとしました。

「ウインド・リバー」の感動よ、もう一度。
本作は「ウインド・リバー」の監督・脚本のティラー・シェリダン待望の最新作です。
原作はベストセラー作家のマイケル・コリータ。
彼は脚本にも参加しています。

一番盛り上がりを見せるのは保安官ジャックの身重の妻アリソン。
印象に強く残りました。
森林火災の恐ろしさ、火の手が追っかけてくる映像のド迫力はさすがです。
世界で頻発する森林火災の現実が迫ってきました。

観終えたときに、大仕事をやり終えたような疲れが残りました。

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琥珀糖

3.5キャラの魅力が物語を壊す・・・

2022年7月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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よし

3.5アンジーがやはりハンサムウーマン🥰

2022年6月25日
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 男性と対等に仕事ができて、でも過去の失敗を悔いている繊細な部分もある。でも、ロープから落ちて気絶しても起き上がるところや、雷に打たれても立ち上がる姿は逞しく、やはりアンジーはカッコいいハンサムウーマンです。
 もう1人、コナーのおばさん、身重でありながら、悪人2人に勇敢に立ち向かった妊婦さんも逞しかった。旦那さんを助けるべく犯人を追っていくときに、小屋を見回し、バイクもある中,馬🐎を選んで乗っていく。すごい選択。
 コナー少年が父親から託された証拠が書かれたメモ、最後川に入って火事から身を守ったけれど、大丈夫だったかな?字が消えていなければいいけど、、、と心配になってしまった。
 悪人たちが犯罪を誤魔化すために山火事を起こし、最後には火だるまになってしまったが自業自得でしたね。

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アンディぴっと

3.0ニコラス・ホルト

2022年6月25日
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殺し屋の片割れで残虐な役柄だけど、顔がカッコ良かった。

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トニー

3.0ミスキャストだとかんじた

2022年6月13日
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山火事消火作業中、判断ミスで人命を失ったことの罪悪感、そのフラッシュバックにさいなまれている主人公ハンナ(アンジェリーナジョリー)。

あらっぽいWildland Firefighter(原野火災消防士)という設定だがエレガントなジョリーはそれがことごとく似合わなかった。

やせすぎ、ケアした肌つや、長髪、それらに目をつぶっても、庶民の気配が皆無なのは致命的だった。

ストーリーはいままでのテイラーシェリダンにも増して、非情で息詰まるものがあった。ゆえに、なおさらミスキャスト感が突出した。

おそらくジョリーがシェリダンの作品に惚れ込んで──といった出演経緯なのだろうが、演技すればするほど畑ちがいの感がつのった。

ジョリーは難民支援に取り組む活動家であり、さいきんではリビウへの訪問がニュースになっていた。

市井に下野する人だが、しかし、俳優としては万能型じゃない。どこでもオーラがでてしまうタイプ。もちろんそれが有効にはたらくときもある。が、本作はむしろ珍しいほどの違和感だった。と思う。

ならばこれを誰がやればよかったのか、考えた。
条件は・・・庶民の気配がだせること。
華奢(きゃしゃ)ではないこと。
あらっぽい気配が出せて似合うこと。
哀しみを背負っていること。
性根に優しさがかいま見えること。
ひとまわり年下に。

フローレンスピュー
ブリーラーソン
カレンギラン
ヘイリーベネット
前作ウインドリバーのエリザベスオルセンでもよかったと思う。

──とはいえ映画はいい。やはりテイラーシェリダンだった。

この映画の見どころは、山火事と、Wildland(原野)での知恵だろう。
山火事では生き延びるための専門知識が生死をきめる。その、サバイバルの知恵が、悪者に対しても有効にはたらくという筋立てになっていた。と思う。

ただミスキャストにくわえて、いままでシェリダンのなかでも作りすぎなところはあった。気がする。

ラストは少年に一緒に暮らそうと言って欲しかった。養子の示唆があってハグしたら均しても0.3ポイントは上がったと思う。

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津次郎

2.0キャスト

2022年6月12日
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に惹かれ見たけど死ぬ程つまらない映画ホルトもアンジェリーナも何かあって出演したのか。皆様見ないで充分な作品です。ストーリーがわかりすぎるのが問題。

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ken

3.5山火事がモンタナの自然をかき消す

2022年6月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 モンタナ州が舞台の作品で真っ先に思い浮かぶのは、ブラッド・ピット主演の『リバー・ザン・スルー・イット』だ。大自然の中のフイッシングが印象的だった。本作はモンタナの美しい川は、火事を逃れる手段にしか出てこない。
 あるのは何にもない山々。そこで事件が起こる。広すぎる自然に助けはなかなか来ない。

 監督はテイラー・シェリダン。あの『ウインド・リバー』で見せた人口密度ゼロに近いサスペンスを、本作でも披露している。アンジェリーナ・ジョリーは相変わらずの健在ぶり。彼女とコンビを組んだ子役もとても可愛い。

 難点は、モンタナの大自然が、山火事でかき消されてしまうこと。緊迫感はあるが、人物描写がかなりぼやける。
 大自然が舞台における過酷な状況は、やっぱり雪景色が一番かなあ。『ウインド・リバー』のファンとしては、そう実感した。

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ジョー

3.0ひさしぶり

2022年6月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

細身のアンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画は久しぶり。
権力者の不正を見つけた父親が殺され、一人残された少年は森林消防隊の主人公(アンジェリーナ・ジョリー)を頼ることに。
二人の殺し屋は山火事を起こし迫ってくる。
アンジーは優しくなった。

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いやよセブン

3.0アンジョリの父に向く役。

2022年5月26日
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小さな目撃者系にハズレ無し。
ジャッカー、ジョンブック、依頼人、など。
こういうベタな手堅さが米映画の強み。
人質妊婦の方の展開の意外性で持った感も。
ところでアンジョリはより父に似てきたと思う時、
この役は寧ろ若き日の父に向くと気付いた。

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きねまっきい

3.0中途半端

2022年5月24日
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れお

1.5プロの殺し屋??

2022年5月23日
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KEI

3.5ニコラス・ホルトの汚れ役は必見

2022年5月8日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

ディザスタームービーに『刑事ジョンブック』的な目撃者ものを掛け合わせた新規性が目を惹く。
しかしながら、追いかけてくる二人の暗殺者の執拗さと迷いのない暴力性に対して、山火事の恐ろしさが単純なため、掛け合わせの妙によるサスペンスの増大は期待を上回るものではなかった。
しかしながら、『シングルマン』の美青年、『マッドマックス 怒りのフューリーロード』でピュアなウォーボーイを演じてきたニコラス・ホルトが、まさかこんな汚れ役を演じるなんて。今後、彼がどんな作品を選んでキャリアを築いていくのか興味が湧いた。

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kebabpapa

3.5女性の強さ

2022年4月2日
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興奮

殺し屋二人が徹底的な悪でありながら人間味溢れた演出がある分、ニコラス・ホルト含めた二人を中心に観ることが出来るし、主演のアンジェリーナ・ジョリー顔負けのアクションを繰り広げる妊婦の奥さんの存在感など、主軸を三通りに分けて楽しめる物語。

典型的な主人公にはならないアンジェリーナ・ジョリーに好感が持てるし、安易に娯楽性のあるパニック、アクション大作の方向に進まない渋味がテイラー・シェリダンの腕の見せ所であるようにも。

あにがちな題材と単調になり兼ねない物語を小難しい事も抜きでシンプルに描いたテイラー・シェリダンの成せる技。

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万年 東一

3.5警察官の奥さん✨アリソーーン

2022年3月21日
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かっこよかったぁ
この手の映画は30年以上観てるだろうに
2人の女性の強さに涙が
最初出てきた時はあまり綺麗じゃない妊婦ぅくらいだったのに暖炉の炎にガス管かざして
『間違ってないわ』からキターってなりました
アンジーはアンジーでやはり美しいというか
オーラがある!魅せられる
塔の救出もかっちょいかったー
どうして警察官を死んだ形にしたのか…

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コアラ0413

4.0コナーがヒーローに

2022年3月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

汚い連中がバタバタと逮捕され、コナーがヒーローになる所まで見たかったな。
雷に火事に銃になかなか見応えある作品。

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上みちる