コンティニュー

劇場公開日:

コンティニュー

解説

「キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ」シリーズのフランク・グリロが主演を務め、ナオミ・ワッツ、メル・ギブソンが共演したSFアクション。元デルタフォース特殊部隊員のロイは、毎朝、目覚めた瞬間に謎の殺し屋に襲われ、殺される日を繰り返していた。銃で撃たれ、爆弾で吹き飛ばされ、刃物で刺され、何度殺されても生き返るロイは、生と死のループを繰り返し、同じ1日を無限に生きていた。死のループから抜け出すために何度もトライ&エラーを重ねる中、科学者である元妻からタイムループの鍵を握る極秘計画の手掛かりをつかむ。真実を暴き、追われる身となった元妻を救うため、自ら殺し屋集団のもとに出向いたロイは、計画の責任者である軍属科学者ヴェンター大佐の居場所を突き止めていく。ロイ役をグリロ、元妻役をワッツ、ヴェンター大佐役をギブソンがそれぞれ演じる。監督は「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」のジョー・カーナハン。

2021年製作/100分/PG12/アメリカ
原題:Boss Level
配給:クロックワークス
劇場公開日:2021年6月4日

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映画レビュー

3.5カーナハン監督らしい歯切れの良さは健在

2021年6月7日
PCから投稿

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『メメント』や『恋はデジャブ』を始め、今や一つのジャンルを確立した感のある”ループ・ムービー”。これらを描く上では特殊状況を引き起こす独創性や世界観のみならず、「繰り返し」をいかにリズミカルに描けるかというセンスや力量までもが不可欠となる。その点、ジョー・カーナハン監督はもともと息詰まる関係性や出口なしの状況を描くのに長けた人だから、はじめから緩急自在の快作になるのは運命づけられていたと言えるかも。抜群に歯切れの良いアクションと隠しキャラのごとき登場人物からも「スモーキン・エース」の頃のような遊び心の高さが伺える。生死を繰り返しながら経験値を高めていく流れはゲーム世界の専売特許だが、繰り返しの努力によって限界の壁を越えてゆくという発想は、むしろ一周回って現実的。久々にメル・ギブソンの悪人顔を堪能しつつ、頭をからっぽに気軽に楽しめる娯楽作と言ったところか。

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牛津厚信

3.5ゲーム感覚を強調したループSFアクション。ナオミ・ワッツとメルギブの対話シークエンスは別の意味で見もの

2021年6月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

主人公のロイは元特殊部隊員。ベッドで目覚めると得意の武器がそれぞれ異なる殺し屋たちから次々に襲われ、数人は返り討ちにするが、何人目かで失敗し命を落としてゲームオーバー。ベッドの場面から死闘がリスタートする…。一定幅の時間を延々と繰り返すタイムループものはSF映画の人気サブジャンルだが、設定が特に近いのは桜坂洋原作、トム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」だろうか。敵の攻撃はある程度パターン化しているので、繰り返すたびに相手の動きを予測できるようになるし、対戦スキルも向上する。「Boss Level」という原題も含め、ゲームをかなり意識した作りになっている。

当初ロイは自分が時間のループに取り込まれてしまった理由を分からずにいるが、やがて元妻で軍需系の研究所に勤める科学者のジェマ(ナオミ・ワッツ)と、その上司(メル・ギブソン)が取り組む極秘プロジェクトに関係があることに気づき…。

主演のフランク・グリロは1965年生まれの55歳。デビュー作は92年の「マンボ・キングス わが心のマリア」(懐かしい!)だそうだが、主要な役が続くようになったのは2010年代に入ってからなので遅咲きの部類に入るだろう。若い頃からレスリングやブラジリアン柔術などをやっていたらしく、さすがに格闘アクションは本格派。ガンアクション、肉弾戦、剣での対戦などバラエティーに富むファイトで楽しませる。なお、斬首のショットも何度かあるので、残酷描写が苦手な方、お子さんと一緒に観ようと思う方は留意すべきだろう。

監督のジョー・カーナハンは、過去作に「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」などもあり、大勢がわちゃわちゃと戦いを繰り広げる活劇が好みのよう。ちなみにロイが息子ジョー(フランクの実の息子リオが演じている)と「96時間」の話をして、“強い元軍人”という観点で「リーアム・ニーソンは偽物、パパは本物」と言う場面があるが、カーナハン監督作の「特攻野郎~」と「THE GREY 凍える太陽」にニーソンが出演しており、しかも後者ではグリロも共演しているので、ここは仲間内のジョークだろう。

中盤、研究所のオフィスでナオミ・ワッツとメル・ギブソンがプロジェクトについて話すかなり長めのシークエンスがあるのだが、2人のスケジュールが合わなかったのか、ワッツの顔が写っている時のギブソンは後頭部だけ、逆にギブソンの顔が見える時は女優を背後から写すといった具合に、ボディダブルを使った切り返しショットを延々とつなげている。ただし引きの画で2人の顔を収めたショットも若干あり、そこはおそらくポストプロダクションでどちらか一方をCG処理したのだろうと思われ、あの手この手でスター2人が対話しているように見せる苦労に気を取られてしまい台詞の内容がさっぱり入ってこないのには参った。

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高森 郁哉

2.0後続組なら工夫が必要

2024年4月9日
Androidアプリから投稿

タイムループもの流行りましたねこの頃。何個か見て食傷気味。ほとぼり冷めたけどそしてタイムループものと知らずに見たけど、やっぱりもういいかな。繰り返す部分見るのが辛いんだよね、時間がもったいないと思っちゃう。アクションもそんなに好きじゃないからもういいんだけどってなっちゃう。メルギブだから見たんだけど友情出演程度の全然見せ場なし。なぜか突然のミシェル・ヨーが見せ場を作ってました。このエピソードは繰り返しも短めで好きでした。

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三毛猫泣太郎

4.0こんなに登場人物の数と死人の数が合わない映画って

2024年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

無いやろなー、各自何回死んでるんやか。

一日を何度も繰り返し系の映画は今までも無くはなかったけど、これはなかなか一気見できるスピード感で終盤まで頑張った作品。

既にもう100回以上今の生活を繰り返しているという冒頭の設定はなかなか斬新。主人公ロイはなぜ自分の命が狙われているのか、なぜ刺客があちこちから現れるの考える余裕がないまま、襲われて反撃、また襲われてまた反撃を繰り返す。

何しろ元特殊部隊の隊員だったことと、既に100回以上も同じことを繰り返し、その記憶を蓄積することができるので、刺客がどう攻撃しているのかもお見通し。はい、次はこっちに動いてここで鉄砲撃って、と全て記憶している。
もちろん、うっかり攻撃を忘れて命を落とすこともあるけど、何のことは無いまた朝の目覚めに逆戻りするだけ。

そもそも何故こんなことになったのか、どうもカギは元奥さんのジェマが何かを掴んでいるらしい。しかしそんな妻とはなかなか連絡が取れず、ついに連絡が取れそうになったところで元妻の会社の上司から意外なことを聞かされる。

まず、ロバート・ダウニーJr.のシャーロック・ホームズよろしく相手の攻撃を読みに読みまくるロイ。当たり前だ、昨日も同じことやってたし。この序盤の説明シーンが、ロイのとぼけたキャラも相まってなかなか面白い。ロイのこのとぼけ具合いが、ともすれば何度も死んで生きる系だと悲惨になりがちだけど、飄々としていて重くならずにいい。

前の日までの記憶もバッチリ残っているのがミソ(ここ物語でメチャクチャ重要)で、謎解きを試みるんだけどどこかでハイ、殺し屋登場となってなかなか進まない。なんとかロイも粘り強く解明していって、事の真相に近づいていく。
そこに、ハリウッドお得意の離婚夫婦と子供の家族模様も絡めてくる。息子っちの無垢な瞳が可愛い。けど学校はサボるな。

襲ってくる刺客たちがこれまたキャラ立ちしてて、戦いっぷりも死にっぷりもいちいち面白い。毎日のように会うのに名前を聞くとかできないので、刺客にそれぞれロイが雑なあだ名を付けていて、爆発男とか、自分に似たヤツをロイ2世とか、スマイル野郎とか結構適当に呼んでいる。剣客キャラの女性はその中でもかなりの強敵。どう倒すか、そこもこの繰り返せる時間をうまく使って解決している。
終盤は何故かジョン・ウィックもかくや!というガンフーアクションまで炸裂。

終わり方には賛否ある気がする。だけど、冒頭からグイグイ引き込んでいく独特の引力があし、不謹慎ながらロイの大雑把さがめちゃくちゃハマって何度も大笑い。

謎解きサスペンスにアクションやって、ベースはSFやのに家族ドラマで軽く泣かせるとかどんだけ盛りだくさんなんよ!
なので、大満足。

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ハルクマール
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