サムジンカンパニー1995

劇場公開日:

サムジンカンパニー1995

解説

国際化のため激変する90年代の韓国を舞台に、大企業に勤める3人の高卒女性社員たちが、会社の不正に立ち向かっていく姿を痛快に描いたコメディドラマ。1995年、ソウル。大企業サムジン電子に勤める高卒の女性社員たちは、すぐれた実務能力を持っていても、任されるのはお茶くみや書類整理など大卒社員のサポートばかり。しかし、そんな彼女たちにもチャンスが訪れる。社の新たな方針で、TOEIC600点を超えたら「代理」という肩書を与えられることになったのだ。ステップアップのため英語の勉強に励む女性社員たち。ジャヨンもそんな女性社員のひとりだが、ある時、彼女は会社の工場から汚染水が川に流出しているのを目撃する。その証拠を会社は隠ぺいしようとしていたが、ジャヨンと同僚たちは解雇の危険も顧みず、真相解明に向けて奔走する。ジャヨン役で「グエムル 漢江の怪物」「スノーピアサー」などポン・ジュノ作品で知られるコ・アソンが主演。ジャヨンの同期ユナ役で「ハッピーログイン」のイ・ソム、シム・ボラム役に「スウィング・キッズ」のパク・ヘスが共演。監督は「花、香る歌」のイ・ジョンピル。

2020年製作/110分/G/韓国
原題:Samjin Company English Class
配給:ツイン
劇場公開日:2021年7月9日

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映画レビュー

4.0大企業による環境汚染の実話を喜劇化する韓国映画のバイタリティー

2021年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

韓国で起きた工場排水汚染問題の実話に基づくストーリーで、登場するのが大企業の「サムジン電子」と聞き、サムスン電子のことかと早合点したが、正しくは斗山グループという日本ではあまり馴染のない複合企業体を構成する「斗山電子」が1991年に起こした事件に着想を得たという。

高卒の女性社員はどれだけ能力があろうが貢献しようが昇進できず、男性社員の補助とお茶くみしかさせてもらえない職場……とまあ、韓国に限らずかつての日本企業でも当たり前のように見られた光景(今でも?)。高卒組仲良しトリオのうちの1人が、自社工場がフェノールという汚染物質を大量に川に排出しているのを目撃し、上に報告するものの、検査結果の数値をごまかして隠蔽しようとしているらしい……というわけで、3人組は解雇の危険も顧みず、素人探偵よろしく真の検査データを見つけ出し、汚染問題の真犯人は誰かを探り、さらには裏で進行中の巨大な陰謀に迫っていく。

実話ベースということで、当然健康被害者も大勢出したと思われるが、それをコメディタッチで劇映画化してしまうのが韓国映画のバイタリティーか。日本で似たような企画を立てたとしても、主要人物の1人か2人はルックスの良い人気女優を起用し、恋愛要素も適当に足して若年層の動員を狙うマイルドな作風になりそうだが、本作は色気もほぼゼロ。そのぶん、彼女たちがひどく差別的な待遇に甘んじながらも本当に会社を大切に思っていて、内部告発によって会社を正し、誇りを持てる職場にするんだという熱い思いがしっかり伝わる。隠蔽の犯人探しも、二転三転どころか、四転も五転もして陰謀につながっていく物語構成がコテコテで、それがまた韓流らしさを醸している。

男女格差の是正がなかなか進まない今の日本で、不本意な境遇にありながらもがんばっている女性たちの励みになり、また男性たちの意識改革にも一役買ってくれることを大いに期待したい快作だ。

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高森 郁哉

3.0実際に起きた企業の環境汚染と男女間の格差を取り上げた映画。日本の水...

2023年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

実際に起きた企業の環境汚染と男女間の格差を取り上げた映画。日本の水俣みたいな話。

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タスカプレミアム

3.5面白かった

2023年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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ツネ

5.0一言「なんじゃ、こりゃーーー!!」。

2022年8月12日
iPhoneアプリから投稿

大企業「サムジンカンパニー」に勤める、高卒女子。
制服着用・仕事は好みのコーヒーを覚えるなど雑用ばかり。
そんな女子が、会社の工場が有害物質を流しているのを知ったらどうする?。
そんな三人組、「ショムニ」的話かなと思ったら。

これが斜め上を行くストーリー展開。
あちこちに犯人を見つけるヒントが撒かれていて。
それを見つけて、解決!。
かと思ったらまだまだ悪いやつがいて、それをずっと追いかける。
時にコミカルなんだけど、ちょっとシリアスで。
もう目が離せない。

企業の隠蔽工作をどう暴くか。もう探偵どころじゃない、秘密工作員か⁈。
そんな彼女たちと、それをバックアップする人。
たい焼きの尻尾最後まで餡が詰まっているような(例が・・・)。
こういうところ、韓国映画うまいんだよなあ。

圧巻。韓国映画は苦手な方におすすめです。わかりやすいので。

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ゆき@おうちの中の人
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