クローブヒッチ・キラー

劇場公開日:

クローブヒッチ・キラー

解説

「荒野にて」「ゲティ家の身代金」で注目を集めた若手俳優チャーリー・プラマー主演のサスペンススリラー。信仰を重んじる小さな町で貧しくも幸せな家庭に暮らす16歳の少年タイラー。ある日、タイラーはボーイスカウトの団長も務め、町でも信頼の厚い父親ドンの小屋に忍び込み、猟奇的なポルノや不穏なポラロイド写真を見つけてしまう。不審に思ったタイラーが調査を進めていく中で、父親が10年前に起きた未解決事件「巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件」の犯人ではないかとの疑念を深めていく。タイラーは同じく事件を追う少女カッシに協力を求め、真相を究明しようとするが……。

2018年製作/109分/G/アメリカ
原題:The Clovehitch Killer
配給:ブロードウェイ
劇場公開日:2021年6月11日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17
  • 画像18
  • 画像19
  • 画像20
  • 画像21

(C)CLOVEHITCH FILM, LLC 2016 All Rights Reserved

映画レビュー

4.0青年期ならではの心理模様が活きた出色のミステリー

2021年6月13日
PCから投稿

予期せぬ拾い物などと言うと作り手に失礼だろうか。国際的な映画賞だとか興行的ヒットに恵まれているわけでもないのに、本作はしっとり落ち着いた中に抜きんでた視座と語り口を持つ。これが単なる怖がらせ系のホラーならば殺人犯の凶行をそのまま描けば良いわけだが、しかし物語の舞台となるのは、少し目線に変化球を加えた、かつて連続殺人が起こった”10年後”。教会を中心として惨劇の記憶を乗り越えてきた小さな街で、一人の青年が日常のふとした糸口から思いがけない疑心へと陥っていく。いまだ逮捕されぬままの殺人犯をめぐるミステリーでありながら、風変わりな少女とのボーイ・ミーツ・ガール的な側面を持ち、そして何より重要なのは、年頃の主人公が親から精神的に巣立っていく心理模様が寓話的に活かされている点だろう。『コップ・カー』『スパイダーマン・ホームカミング』の脚本家クリストファー・フォードの筆致や役者陣の演技も秀逸な作品だ。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
牛津厚信

3.0抑揚がないな

2024年3月24日
Androidアプリから投稿

悪くはないんだが盛り上がりというか見せ場というか、おおーっとなる瞬間がなくて心に残らない。忘れた頃にあ、これ見てないわとまた見ちゃうタイプの映画な気がする。そして何だよ見たよとなって見るたびに腹が立ってだんだん嫌いになってしまう。チャーリー・プラマーくんの薄ぼんやりした演技は最高。それに比べてお父さん役が何とも中途半端。最後説得する場面に深みがないんだよ。ホントに無実の人の演技しちゃってるでしょ、違う違うあなたはやってんのよ、それを押し隠してやってないかのように息子を説得する。これホアキン・フェニックスとかディカプリオだったら余裕でできるでしょ。三流役者しかキャストできなかった制作陣にも非があるね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
三毛猫泣太郎

4.0地味たけど盛り上がる

2023年12月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

映画を観る速度にレビューが追いついていなくて本作も観たのは少し前だ。なので細部を忘れてしまい語れないのが残念だが、面白かったことは間違いない。
特に終盤の、扉の向こうからタイラーが登場するところからはかなり面白い。
こんな感じに展開するかなという予想をほんの少しずらしてくるところがいい。ありがちで退屈な展開をギリギリでかわす。本当に映画をよく観る人には斬新に見えることだろう。

タイラーを演じたチャーリー・プラマーが良かったね。何かに憂いている雰囲気がいい。
「荒野にて」と似たような演技ではあったけれど、タイラーという役には合っていた。

あとは、捜査について書いているレビューがチラホラあるけれど、アメリカ南部の田舎町の警察がまともに捜査なんかするわけない。
非白人は一人もいなくて、キリスト教徒じゃないたけで迫害じみたことをするような地域だよ?
クローブヒッチキラーはどう考えても地元民だが、地元警察はそうは考えない。町にそんな残虐な殺人者など存在するわけがない、他所からきた流れ者の犯行に違いないと考える。だからまともに捜査なんかしない。
最後に被害にあった女性は警察に行っただろうが、それはクローブヒッチキラーだね、もう町にはいないから大丈夫、命が助かって良かったね、ハイ終わり。こんなものだろう。
もっと極端に言ってしまえば、殺人なんて起きるはずがないと考えるわけで、事故っぽく見えるなら事故。なのだ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
つとみ

3.5心理サスペンスとして観るべきところはある・・・と思います。

2022年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

父親が連続殺人犯では?と疑った少年の苦悩を描く物語。

地味ながら良く練られた佳作だと思います。
「疑惑」と「父親を信じたいという気持ち」、「父親の説得力のある言い訳」と「不気味さ」、これらの描き方が秀逸で、鑑賞者の私も主人公と同じ息苦しさを味わうことが出来ました。

父権そして教会の権威が強いアメリカの田舎、その田舎で「変態」扱いされパージされる主人公、そして異端者の少女。これらの設定も物語を引き立てていて抜かりなく感じます。

ただ、極めて地味です。また、良くも悪くも抑揚がなく淡々と進む展開は、映画全体の印象を薄めてしまい、高い評価を難しくしてしまいました。
心理サスペンスとしては良く出来ていると思うので、興味がある方はお試しください。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
よし
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る