クライ・マッチョのレビュー・感想・評価
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長く生きると覚える事もあるんだ。
元ロデオのカウボーイのイーストウッド。ヨボヨボだ。
使い物にならないとクビを切られて。メキシコに別れた女房から息子を連れて来いとの依頼が。少年は、マッチョという軍鶏で稼いでいる。2人の旅がはじまり、食堂の女性との親戚。お孫さんとの手話や馬の調教などウェスタンのスタイルが熱く優しく語りかけてくる、そんな作品です。
老いとともに無知な自分を知る。
近年のイーストウッド映画のデフォルトである、若いころの栄光を持つ落ちぶれた孤老人。家族も顧みなかった男の今の姿は、物静かでよぼよぼだ。だけど、ぬるぬるっとしたその言動と風貌に、僕は次第と信頼感を寄せていた。それは、人生の山をいくつも越えてきたからこその円熟味ゆえだろう。知識豊富で機知に長け、しかしけして奢らず、人間の奥ゆかしさに溢れている。マッチョ(もちろん肉体的な意味だけでなく)であるのに自分をマッチョだと誇示しない。これこそ、真の強さなのだ。
できればイーストウッドがあと10歳若ければ、ラストシーンがもう少し華があった。あの歳では先が短い。
偽りなき強さ
優しさとは弱さではなく、それを理解し生きる姿に“マッチョ”な精神は宿る。虚勢を張らず、物静かに佇む彼の姿勢が好きだ。彼の作品は変わらずに「埋もれさせてはならない真実」を我々に届けてくれる。その信念と情熱は衰えを知らず。安請け合いが滲むコマーシャルでは、この素朴な魅力は伝わりづらいのだ。
イーストウッドのファンです!!でも・・・
そろそろ引退されてもいいのでは…
齢91才、もう十分ご活躍されました。
ほとんど観ました、好きな作品もいくつもあります。
・・・が、今作は私は無理がありすぎると思いました。
ストーリーも、設定も。
歩くのもしんどそうな老人にこんな大変なこと頼むでしょうか?
バディ役の少年も、今ひとつ。
依頼してくる父親も、今ひとつ。
イーストウッドも、声が出てなくて聞き取りにくい。
残念です。
映画の原点って感じでホッとする作品
auマンデー『クライ・マッチョ』
月曜日は映画が安い!って事で、一本目は、90歳越えても現役
俳優としても監督としても超一流の二刀流クリント・イーストウッド主演兼監督作品
鑑賞者は、ほぼ僕より年上のオーバー60世代でした(^◇^;)
最近の映画の大半は、ブルーバックでの撮影でのCG作品が多い中で、50年前の古き良き映画って感じの演技演出カメラワークを楽しむ作品
元ロディオスターが、世話になった雇人からのミッションを遂行する。
90歳ですが、イメージは70歳後半って感じで観ましたが、色気と格好良さに感服しました。
最後、戻る場所がまた最高〜チャンスがあれば是非!!
前作『運び人』オマージュも最高^_−☆
@ インスタアカウント → eigatama41 にもレビュー書いてますので、映画好きの方は是非!宜しくお願い致します。
馬場やカズを観るのと似た感覚
お年寄りと少年が心を通わせていくイーストウッド監督の映画といえば「グラントリノ」だろう。当時付き合っていた女性がイーストウッドの映画を嫌いだったから、もし「グラントリノ」を観て面白くなかったなら観たことさえも俺に言わないでくれと頼んだ記憶がある。彼女に全然面白くなかったと言われたらショックだし、ちょっと嫌いになってしまうかもと思ったから。それくらい好きな映画だ。
そして本作。予告編を観る感じでは「グラントリノ」っぽい。偏屈なジイさんと少年が徐々に親しくなっていく。実際に観てみると、似てる部分もあるが結構違っていた。そりゃそうだ。
91歳にもなって監督やって主演もしちゃう。そりゃすごいことだと思う。でもそれって、年をとってさらに動きが鈍くなったジャイアント馬場や、数分だけJリーグの試合に出場するカズを観るのと似た感覚になってしまう。少しイタいし、心配になってしまうのだ。暴れ馬を乗りこなそうとするシーン(これはスタントだけど)、追いかけてきたラフォの母親の手下?を殴るシーン、マルタと親密になりダンスをしながら抱き合うシーン、どれも老いを感じてしまうし、無理を感じてしまう。
「運び屋」でも感じたことだが、お年寄りになっても女性からモテるってエピソードを入れる必要があったのかな。老いてもまだまだいけるんだぜ!的な要素は違和感を覚えてしまう。
この映画ならイーストウッド監督作品が好きじゃない女性と観に行っても平気かも。お互いに好きな感想を述べても関係がギスギスしたりしない。いや、逆に嫌いな気持ちに拍車をかける可能性があるか。
それでもイーストウッド監督作品が新たに完成したなら私は劇場に足を運ぼう。もうないかな?まだあることを期待したい。
宝物
ソフトが発売されたら愛蔵版を買って大事な宝物として飾っておきたい作品であるには違いないが、なんだろう、評価難しい作品ですね。
贔屓目に観て(贔屓目にしか観られないか)、感動だけど、客観的に観ると(客観的に観てはいけないのだろうね)、登場人物あまり魅力的じゃないし、そんな都合良くいかないだろうというシーンの連続。
いや、これはただクリント・イーストウッドに感謝して有り難くいただく作品です。
昔、米国の西海岸で暮らしていた時、イーストウッドはカーメルの市長だった。レーガンみたいになるのかなとの予想を裏切り、一期で政界を引退してスクリーンに戻ってきてからのキャリアのすごいこと。俳優としても、監督としても。
マカロニウェスタン、ダーティーハリーのスターって言うよりも、名匠だものね。
硫黄島の時は日本政府から勲章贈ってもよかったんじゃないかな。
最後の作品と思って涙した「グラントリノ」からも、まだまだ頑張っている。
イーストウッドの活躍に驚異、感謝しつつ、ジェームス・ディーンやスティーブ・マックウィーンが長生きしてたらどんな作品残してたかな、と想像してしまう。
長生きするって大事だね。
名無しの男の行く末は?
特に派手な展開もない老人と少年のロード・ムービーです。
マッチョという言葉が甘んじられる現代に、本当の意味をイーストウッドが身を持って教えてくれます。91歳のカーボーイ姿が見れただけで感激です!
名無しの男は真のマッチョとなり、幸せなダンスを踊るのです。
あわあわという名の幸せ
終始、あわあわと進んで行くので、序盤はちょっとタルイ。
友達の息子を連れ、テキサスに向かう道中、ある街にスタックするんですが、そこで描かれる、平凡だけどすごく幸せな情景に涙が…ここの辺りがこの映画でイーストウッド監督が、言いたかった事なのかなと感じました。
会話メインで展開していくので、ややもすると退屈になりがちな物語だと思うんですが、そこをうまく展開させていけるのが、監督の腕なんでしょうね!
結局最後までそこか。
平日の昼前の映画館、平日休みで映画でも思ったら、結構人が来てた。もっともこの映画はイーストウッドが出てるから、客層は高いと見たがここまで中高齢男性が一人とは。まあそりゃ、そうだ。
良い映画だった、と思ったら監督がイーストウッドだった事が何度かあったので、観に来た。でも今回はちょっと違った。事前に調べて観ない自分も悪かったが、彼が出ているだけの映画だったかもしれない。
高齢になってきたもうすぐ還暦の自分に何か今後の人生の啓示があれば、と来たが、最後までそれが必要か。 それを持ってなさそうな男客の一人ばかりの集団は肩を落として足速に退館するのであった。
それでない答えを求めていたのに、一般中高年の精神世界の夢を砕く結末だったのではないか。小難しい講釈より一般大衆が単純にどう観たか?といえばそうなる。
クリント・イーストウッドは何歳になってもモテる男を演じたいんですね...
クリント・イーストウッドは何歳になってもモテる男を演じたいんですね。
今回はちょっと違和感ありありでした。
監督に専念して、まだまだ映画を撮り続けて貰いたいものです。
愛すべきOldman
いいね、いいね、いいね! これですよ、コレ。
イーストウッドファンに贈る最高のプレゼントです。
大好きな「グラン・トリノ」と同じく、老人と少年の心温まる交流の物語。少年は、アジア系からメキシカンとなったが、白人でも黒人でもないところが、イーストウッド作品のこだわりか。少年の想いに感化されて、頑固老人は影を潜め、友情を紡いでいくところは同じ構成だが、今度は退役軍人ではなく、カウボーイ。あの時代の強きアメリカの象徴であることは同じだ。
追われながらのロードムービーの仕立てで、ハラハラ感あり、追手を巻いた時の安堵感あり。100分ほどと時間は短いが、エンタメとして押さえるべきツボをきちんと押さえた良作だ。さすがに、大きな爆発や派手なアクションなどは無いが、ヨボヨボの老人が、時折見せるキリリとした眼差しや振る舞いが、物語としてのイーストウッド節を際立たせる。
今回も、アメリカの男はかくありたいという理想像を、綺麗に描き出していて、やっぱりカッコいいのである。彼が言うと「力が強いということは、空しいこと」みたいなセリフがバシッと決まるのだ。
少年に物事を教えながら、自立を促すその在り方は、古き良きアメリカそのものであり、そうありたいと願う今のアメリカの本音ではなかろうか。タイトルと最後の最後に出てくる雄叫びは、なかなかエスプリが効いる。こう言うのがほんとのお洒落というものだ。
ネタバレとなるが、「グラン・トリノ」では主人公は自己犠牲を選んだが、今回は幸せな場所を見つけてそこへ向かった。そんなラストも時代の移り変わりを見せている気がした。
うーん!なんか物足りない!
イーストウッド作品が好きでずっと見てきましたが、ここか最近の作品は、なんか中途半端というか、切れ味がないというか…
期待しすぎたのかな?
彼も歳をとりすぎたのかなー…
今回もストーリーとしては、グラントリノみたいな作品かなと想像していたのですが、それには遠く及びません。
#05 監督自身の話のようでもあり
全世界の全ての人に当てはまる話のようでもある。
特にどこにも居場所を感じれないラフォは現代の全ての人が抱える悩みだよね。
そんな2人に一見楽園のように見えたメキシコ国境近くの小さな町。
まだ若いラフォは前に進み、マイクは楽園に留まるところが泣けるね。しかもマッチョと共に。
カントリーミュージック♪とクライ•マッチョ
まさにクライ•マッチョ。。
華やかさとか、大げさなセリフとか、ドタバタ劇はないけれど、一つ一つの言葉と表情に込められた、メッセージは、
静かに心に響いてくる。。
とてもシンプルだけど、少年に対する言葉と態度に、
誤魔化しのない、人生の厳しさとそれを乗り越えようと必死で生きてきた老人のリアルな姿、悲しみ、暖かさ、そして、強さを感じる。。
本当の強さとは何か。。静かに心に問いかける。。
ステキな作品でした。
最近のハリウッド映画にウンザリしていたので、久しぶりに
心が潤いました♡カントリーミュージック♪も良かった!
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