めぐみへの誓い

劇場公開日:

めぐみへの誓い

解説

13歳の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを中心に、拉致被害者とその家族の苦悩と闘いを描いたドラマ。劇団夜想会主宰の野伏翔が演出・脚本を手がけた舞台劇「めぐみへの誓い 奪還」を、野伏監督のメガホンで映画化した。1977年11月15日、新潟県の中学校に通う横田めぐみは、部活からの帰り道に拉致され、北朝鮮へと連れて行かれる。朝鮮語を覚えたら帰国できるという言葉を信じて必死に勉強するめぐみだったが、18歳になった時、その約束が嘘であったことを知り、絶望のあまり精神に破綻をきたしてしまう。一方、日本に幼い子どもたちを残して拉致された22歳の田口八重子は、若い工作員キム・ヒョンヒの日本人化教育の教師となり、姉妹のように心を通わせていく。しかしキム・ヒョンヒは、大韓航空機爆破事件の実行犯となる。日本では、めぐみの両親とその支援者たちが必死の署名活動を続けていた。

2020年製作/102分/G/日本
配給:アティカス
劇場公開日:2021年2月19日

スタッフ・キャスト

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(C)映画「めぐみへの誓い」製作委員会

映画レビュー

4.0拉致問題の啓発と映画としてのエンターテイメント性を両立させた力作

2021年2月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

怖い

北朝鮮による日本人拉致問題を主題にした初の劇映画だ。忖度と同調圧力が優勢であるがゆえ、現在進行形の政治や外交上の問題をテーマにした映画がなかなか作られないこの国で、多難を乗り越えよくぞ完成、公開にこぎ着けてくださったとスタッフ、キャスト、そしてクラウドファンディングなどで応援した支援者の方々に感謝と敬意を表したい。

横田めぐみさんのケースは、日本政府が認定した拉致被害者17人の中でも特によく報道され、概要程度は見聞きしていた人も多かろう。しかし評者も含めそうした記憶が風化しつつある人も少なくないはずで、だからこそ、めぐみさんをはじめとする被害者らが受けた理不尽な人権侵害と被害者家族の思いをドラマ形式で観客に疑似体験させる本作は、貴重であり意義深いものだ。

それでいて、決して啓発一辺倒になることなく、純粋な劇映画として見応え十分な出来になっている。原田大二郎、大鶴義丹、小松政夫、仁支川峰子らベテラン陣はもちろん若手の演技も確かだし、自身が作った舞台劇を自ら映画化したという野伏翔監督の演出はキレがあり、サスペンスを盛り上げつつ、恐怖や悲しみ、家族を想う気持ちといったさまざまな感情を効果的に伝えている。

拉致問題についてもっと知りたいという向きには、韓国のドキュメンタリー映画「将軍様、あなたのために映画を撮ります」がおすすめだ(アマゾンのプライム特典で視聴可)。こちらは韓国の映画監督と女優の元夫婦がそれぞれ北朝鮮に拉致され、キムジョンイルのために映画製作をさせられた事件に迫る。2人が拉致された時の状況を語っており、北朝鮮による拉致の実像をより多面的に知る助けになるだろう。

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高森 郁哉

3.0韓国人目線です

2022年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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M K

2.5奥歯を噛み締める作品

2021年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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キース・トレバ

5.0一人でも多くの方々にご覧になってほしい

2021年5月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

心に刺さった。私は横田めぐみさんと小学校、中学校の時に同じクラスでした。
拉致された場面、
北朝鮮での出来事に涙が止まらなかった。
早期帰国を切望します。
野伏監督に深く感謝致します。

横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会
池田正樹拝

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池田正樹
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