劇場公開日 2020年10月9日

シカゴ7裁判のレビュー・感想・評価

全89件中、21~40件目を表示

4.0サシャ・バロン・コーエンが素晴らしい

2021年5月16日
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概要だけを確認して軽い気持ちで鑑賞。
素晴らしい映画でした。
特に、サシャ・バロン・コーエンが素晴らしかったです。
見た目や言動はチャラついているようにも見えますが、人を和ませる柔らかい雰囲気を持ち、かつ自己の信念を主張できる繊細な人物像を丁寧に演じていたと思います。後半の裁判シーンがとても印象的でした。

社会派映画で実話でもありますが、テンポがよく見入ってしまいました。

前情報がなくても、楽しめますが、事前学習をした方が歴史的瞬間を肌で感じれるのではと思います。

映画の好みはあると思いますが、ここ最近のアメリカ映画では秀作ではないでしょうか。

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えむちゃん

4.5逆に

2021年5月16日
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鑑賞方法:映画館

89本目。
始まりのノリがアメリカっぽい。
期待から始まる感じ。
でもどうなのか、魔女狩りのつもりが狩られてしまった。
そんな感じなのか。

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ひで

4.0群集心理って怖い

2021年5月15日
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鑑賞方法:映画館

集団の中で発せられた一言が
きっかけになって
平和的なデモ隊が
簡単に暴徒化するのが怖い

法廷ものは言葉による戦いだから
字幕だとついていくのが大変だ

エリート検事さんは
自分の職務を全うしながらも
魂までは売り渡していなかった
敵ながら、あっぱれ

そして感動的なラストシーン
無念の死を遂げた
多くの若者達に
敬意を表す

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xxminaxx

3.0裁かれる判事

2021年5月13日
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鑑賞方法:映画館

冒頭、ベトナム戦争の徴兵候補をくじで誕生日別に決めていた映像で呆気にとられた。学校で教科書を朗読する生徒を選ぶんじゃないんだから。
裁判シーンを先行した上で、当日何があったか小出しに見せていく手法はうまいと思った。半世紀以上前の事件なので、他国の我々はもちろん、当のアメリカ人でさえ子細に把握している人はどのくらいいるのだろうか。彼らがどんな事実経過に基づいて起訴されているのか、それ自体が物語を牽引する(しかしこの映画の内容を苦々しく思っているアメリカ人は今も相当数いそうだ)。
昨今でもベトナム戦争当時のアメリカの汚点を告発する映画がぽつぽつ作られている。片やデモに対する苛烈な弾圧や検挙は、今まさに香港やミャンマーで起こっている現実である。彼の国で何年後、何十年後かに映画のテーマとして採り上げられる日が来るのだろうか。

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梨剥く侍

5.0忘れてはいけない自国の歴史。行動する若者たちと権力者の法廷での戦い。

2021年5月13日
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ケネディ、キング牧師暗殺後の1968年の民主党大会へベトナム戦争反対デモ行進を共謀した罪で起訴された若者7人を扱った実話を基にした映画。
当時の社会情勢と権力者VS若者たち。社会の不正を訴え行動し理論武装する大学生、ピッピー、黒人の若者たちと良識ある大人など背景は様々。暴動となった切っ掛け、アジテーション、偶然の引き金、一人一人の現実と法廷でのやり取り。
法廷で理詰めで追い詰める検事に対し、感情をストレートに表現する若者たちの熱い思い、たまに交えるユーモアも心憎い。そしてそれにどう弁論するか。「言葉」をどう交わすのか。そして裁判官、 検事の誘導的な手法。事実に基づくとはいえ多少の創作はあるというが、とてもスリリングかつ「人」としてどう立ち向かっていくのか。考えさせられる映画であった。脚本兼監督の手腕のなせる業である。観客を飽きさせず、引き込み、かつ忘れてはいけない自国の歴史とその後を映画として完成させ、公開したのは凄いことだ。今のアメリカ社会に問いかける意義はとても深いと感じた。
アメリカ大統領選を控えた時期にこのような映画が製作されたことに、ネットフリックスのパワー、そしてアメリカ人の気概を感じた。

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M.Joe

4.0法廷映画の名作誕生

2021年5月11日
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鑑賞方法:VOD

2021年5月11日
映画 #シカゴ7裁判 (2020年)鑑賞
@Netflix

1968年の民主党大会時にベトナム戦争反対の暴動を企てた容疑で起訴された7人の裁判の行方を描く

コロナの影響で劇場公開を断念したパラマウントがNetflixに権利を売却

ネトフリが名作を連発するわけだね
興行収入もわずか10万ドル

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とし

3.5史実法定モノ、ある程度すっきり

2021年5月9日
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政治裁判。デモで暴動を起こしたとイチャモン付けられ国に裁判を起こされた人たち。

ながら視聴(すみません)
史実の法定モノなので、なかなか描くのが難しい(小難しくなりそう)と思うが、本作はリズミカルに、そして演出もおしゃれ。ストーリーも飽きさせることなく、引き込まれる。
一方で、この話はあのような終わり方をしているわけで、今描くことの意義というか、この50年くらいで何も変わっていないことの再認識にしかならないんよな。それが大事なのかもしれんが。

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awahira

5.0本作が製作された意義について深く考えさせられる軽快ながら奥の深い裁判劇

2021年5月9日
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鑑賞方法:映画館

ベトナム戦争に反対する機運が高まっていた1968年のシカゴ。8月28日に開かれた民主党全国大会の会場近くに、多くの市民や活動家が全国から集結した。抗議デモは次第に激化し警察隊と衝突した。デモの首謀者とされたのはトム・ヘイデン、アビー・ホフマンら7人。彼らは暴動を扇動した共謀罪で起訴されるが、彼らがシカゴに集まったのには様々な動機があり暴動を目的としたものではなかった。クンスラー弁護士を立てて裁判に臨んだ彼らはシカゴ7と呼ばれ全米の注目を集めるが、政府の威信がかかった裁判にはさまざまな策略が施されていた。

淡々と進行する裁判と暴動に至るまでの7人の行動を並行して描くオーソドックスな構成を鮮やかに彩るのは実力派演技陣の競演。とりわけ複雑なキャラクターであるアビー・ホフマンを演じるサシャ・バロン・コーエンが強烈な異彩を放っていて、政府側に立つ検事でありながら不当な告訴であることに疑問を持ち続けるシュルツを演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットが滲ませる葛藤との対比が印象的。聖書からの引用や名言と下品な下ネタトークが飛び交う中で次第に浮かび上がってくるのは昨年末に向けて本作が製作された意義。深い余韻を残す結末に半世紀前から同じことを繰り返す愚かさに立ち向かうために欠かせないものが何かを深く考えさせられます。

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よね

3.5シカゴ8

2021年5月6日
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21049.まさに分断の時代に観る作品。ホフマン判事が主役

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movie

4.5デリンジャーの“L”と“R”。発音の勉強にもなる・・・

2021年5月5日
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鑑賞方法:映画館

 権力に支配される法廷。証言台に立つ者も覆面捜査官だったり、好意的な陪審員(6、11)ですら脅迫状により辞退していくという、圧倒的に被告人たちに不利な展開。こんなんで勝てるの?と思わせておいて意外な方向へと裁判は進む。

 もう民主主義崩壊、司法の私物化、まるで今の日本でも起こりうる実情に腹立たしさを覚える中で、被告人たち7+1人と弁護士2人が策を練る。そんな圧倒的不利な状況下でもアビー・ホフマン(サシャ・バロン・コーエン)はジョークを交えるし、トム・ヘイデン(エディ・レッドメイン)は卑屈にもなりながら踏ん張っている。彼らの個性が弁護士を通じてまとまっていく熱い反戦思想を感じ取れるのです。

 ブラックパンサー党の活動家ボビー・シールの存在も大きく、7人の中には入ってないが、猿轡事件により優位に立った気がする。共謀罪であるとか、法廷侮辱罪だとか、検察側+判事の乱暴な主張も傍聴者がちゃんと見ているんだぞ!もちろん、映画の観客も傍聴席にいるような気分にさせられるし、判決が有罪であっても世論がだまっちゃいないぜ!と、どこか安心感があったことも事実。ヘイデンが扇動したとされる証拠のテープがピンチを招くが、これさえもスッキリさせてくれた。

 実際にこのような気持ち良い結審だったのかは知りませんけど、TVでしっかり戦死者の名前を発表していたという伏線がわかりやすい。ほんとうはもっと反戦派の証言者もあったようですから、公判も長く感じられたんだろうな~。それにしてもマイケル・キートン演ずる元司法長官の圧倒的存在感!カッコいいと思ったのは『バットマン』以来だ・・・

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kossy

4.5意外と楽しめる裁判劇

2021年5月4日
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鑑賞方法:映画館

簡単なあらすじを聞くと小難しい映画のように思うが、全然違う。
編集がよいのでテンポよく飽きさせないし、時折サシャ・バロン・コーエンが繰り出す小ネタに声を上げて笑ってしまう。
実話を元にしつつも、脚色も結構あるようで批判の的になっているようだが、現在のBLM運動を思わせる題材でもあるし、楽しみつつ考えさせられる作品となっている。

元々、パラマウントが配給する予定だったが、コロナ禍で断念しネットフリックスに権利を譲った作品が、劇場で観られるとは不思議なものだ。ジョセフ・ゴードン=レヴィットを除いて日本で有名な役者は出ていないし、この機会を逃せば片田舎では観ることはできなかっただろうなぁ。
日頃、観たい作品が地方のシネコンでは観られないことに文句を言っているが、今回も観客は10人以下なので、劇場としても、だって客が来ないじゃんと言いたいところだろう。
しかし、これは観た方がいいよ。傑作だ。

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矢吹 貴

4.0映画は本来映画館で観るもの

2021年5月4日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

難しい

2021年映画館鑑賞41作品目
5月3日(月)イオンシネマ石巻

60年代の実録物
ベトナム戦争に詳しい人じゃないとこの映画をきちんと理解するのは難しいかもしれない
この時代のアメリカの空気というものは現代の日本人にはわかりにくいかもしれない
わかったつもりでも今の日本の世相に置き換えて考えてしまい己の思想に基づいた個人的で頓珍漢な解釈をしてしまう可能性が高い

タイトルは7だが被告人は8人
黒人が除外されている
途中で無効になったからか

60年代のハリウッド映画は言葉使いがもっと上品だった気がする
「シット」とか「ファック」と聞いたことがないが当時もアメリカ人は日常会話に使っていて当時の現代劇映画の方がリアルじゃなかったのかもしれない

まず序盤は裁判でのやりとりが面白い
何度も笑ってしまった
裁判長が特に面白い
次に弁護士
特に好きだったのはボビーとハンプトンのやりとりに裁判長がクレームを付けるのだが弁護士が「野球の試合結果を伝えているだけです」とか嘘をつくところ

しかしそんなコメディー要素たっぷりの掛け合いも黒人に対する理不尽な酷い扱いで一変
とてもじゃないが笑っていられない
まっあれが黒かろうが白かろうが黄色かろうが河童だろうがヘチマだろうが不快な思いをしたことには変わりはない

最初はコントのようなお笑いで観客の心を掴み話の本筋とか確信に迫ると雰囲気はガラッと変わり状況はシリアスになり思わせぶりなBGMを交えヒューマズムに盛り上げていく
お手本のような映画といえる

最後はどうなるかと思ったがそれを観たら一瞬「えっ!?」と思った
でも実際の出来事を元にしているなら受け入れるほかない
アメリカでもありえないだろうし日本なら尚更ありえない強引なものだった
人によってはそれを感動ポルノなどと詰るかもしれない

暴動シーンがとてもリアルだ
流血だ
僕は子供の頃からブッチャーやテリーファンクで見慣れているから免疫があるが血を見るのが怖い人にはちょっとエグいかもしれない

デモ隊もいろいろなグループの集まりで烏合の衆
一枚岩ではない
それを保守は内ゲバというが実際人々は十人十色
保守だって色々考え方が違うのは現実
裁判の打ち合わせでも考え方の違いからか被告人同士でたびたび揉めたりする
気になったのはデモの隊の中で星条旗を掲げていた若い女性の内なる思い
それを知りたかった
デモ隊の中にはそれ気に食わない人たちもいて警察との衝突の際に内輪揉めになってしまう

アメリカでも戦争反対者は左翼認定されるらしい
日本の映画関係者は左翼が多いらしい
日本のエリート風を吹かせた知識人の殆どは左翼だ
しかし彼らは自己保身のためか学生運動していた過激派のグループを別物と切り捨てた
中には裏切り者と軽蔑するものがいるだろう
学生運動を懐かしみながら若気の至りと肯定的には感じられない
だから日本は左翼でありながら真正面に普通の彼ら側をリアルに描いたエンターテイメントに溢れた面白い映画をつくることができないのかもしれない
日本とアメリカではそもそも文化が違うので同じものが作れないとしてもだ

中国や韓国は国がお金出してくれると寺島しのぶは羨ましがるが本来映画作りとはそんなものではあるまい
脚本が本当に素晴らしければ国だろうと民間だろうと支援してくれる
文化だろうが国策だろうがヘチマだろうが国民の血税で無尽蔵に映画を作るべきではない
『シカゴ7裁判』は脚本が本当に素晴らしい

映画は本来映画館で観るもの
NetflixとかからスマホやiPadで観るものではない
時間がないとか詭弁である
ひろゆき動画や無料ゲームに没頭する暇があるのだから
コロナ禍に負けず映画館に出かけよう
映画館で『シカゴ7裁判』を見届けよう

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野川新栄

2.0知識不足

2021年5月2日
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実話に基づいた政治裁判を描いた如何にもアメリカらしい法廷ドラマ。このような裁判があったことは初めて知りました。しかし、知識不足もあったせいか内容が全く理解出来ず時間を持て余してしまい楽しめませんでした。
2021-56

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隣組

3.5人の思いと表現

2021年5月2日
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泣ける

知的

始まって早々「政治問題やデモか…難しい内容だな…しまったなぁ」と思って少し後悔した。

物語が進むにつれ、そこに一人の人がいて家族がいて仲間がいる事で「何故こうなったのか」がわかるようになって、引き込まれた。

大きな組織に意義を申し立てる時、その大きさに対峙できる思いだけでは何も変えられない。
過去の言葉や人物や文化などを理解して咀嚼して自分の物にして相手に伝わるように発信する。
頭のいい人でなければ難しい。

私も起立してしまう人だと思う。
だけど色々な考えや思いを知って、理解しようとして、咀嚼しようとして、自分の物にしようとした時、自分の揺るがない思いを持てるようになりたい。

世の中は変わり続ける。
人は変わることができる。
生き続ける事が一番大切だ。

この作品を世界中で鑑賞できる時代に生まれて良かった。

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2G

4.0中盤から加速していく展開にはドキドキしっぱなし

2021年5月1日
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面白かった!アカデミー候補も納得。

国 vs デモの裁判で当時のアメリカの状況や裁判制度に理解がないと追っていくのが大変だけどエンタメとしてしっかり成り立たせてる。

司法制度、国の圧力、差別……色々なことを考えさられる。
と同時に物語としての面白さも半端ない!

イッピーのアビー&ルービンのユーモアある発言が堅苦しくなくて、裁判モノでもポップに見れる。
真面目なトム・ヘイデンとの対比も面白いし、終盤に深みが出る。
アビーがカッコええな~。

中盤から加速していく展開にはドキドキしっぱなし。
最後は泣いた。

ボビー・シールに代理人がつかない理由がよくわからなかった。ただただ差別されていた?

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kizkiz

4.0事件を知らなくても理解はできる

2021年4月27日
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高校の現代史の授業で完全にお昼寝していたのか?

と言うくらい初めて知る事件でした。

その時代のベトナム戦争の反戦運動やヒッピー文化的な事は理解していたので、すんなり状況把握はできました。

脚本が秀逸なので、誰がどんな立場なのかもわかりやすくて、あっという間に心わしづかみにされ、きっちりお勉強させて頂きました。

日本ではデモや暴動なんてほとんどないですもんね。

国民性の違いをしみじみ感じます。

たった50年前の裁判だというのに、こんなに不平等で、めちゃくちゃな判事が許されている事実が一番の衝撃でした。

恐ろしい時代です。

映画なので幾分か脚色されてるのかと思いながら見てましたが、エンドロールで判事の説明もあったので、ほぼ事実通りなのでしょう。

数年前のアカデミーノミネートの警察官の悪行の映画ありましたよね。

警察や司法に差別主義者や悪人がいることの恐ろしさが身にしみます。

しかし、あの判事の悪役っぷりのおかげで、息をするのを忘れそうな位、集中してみれました。

ところでトランプの件で暴動を起こした人達を思い出しまししたが、彼らはちゃんと逮捕されてるんでしょうかね?

2021年自宅鑑賞12

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TRINITY

卵は人にぶつけないで焼いて食べよう

2021年4月26日
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反戦派アカデミー賞ノミネート者の話

裁判映画にハズレなし!
本作もとっても面白かったです。

今後の映画関係の賞はネットフリックスの独壇場になってしまうかも知れませんね。
面白い映画やりすぎですよまったくもう。
映画館でも上映してくれるからありがたいけれど

本作はまずキャストが豪華ですよね、バイプレイヤーズじゃないけれど見たことある俳優さんがいっぱい出ます。

主人公がエディ・レッドメインですがその他のメンツが濃い。
暴動を扇動した容疑の7人は学生、ヒッピー、活動家、そんなに特別な人間じゃないけれど活動の意義や使命感が熱い。
私もそれなりに政府に不満があったり政治に不満があったりするけど、表立って行動を起こせるほど勇気がない、彼等は本当に凄いと思う。

冒頭の5~6分で7人のキャラクターと立ち位置がわかりやすく説明され、あっと言う間に裁判開始。
圧倒的に不利な状況なのに彼等はなにも怖がらない、検事や判事をおちょくったり余裕を見せる。
なぜなら正しい事をしたと信じているから、そして法は全てを平等に裁くと信じているから。
裁判官が何度も法廷侮辱罪を言い渡しても悪いと微塵も思ってない。
この裁判官が堅物の嫌な奴すぎておちょくりシーンが本当に笑える。

でも物語が進むにつれ、法は権力の見方であり陰謀がまかり通ることを知り法は守ってくれないとわかる。
なんとか逆転の方法を探るものの最後に証拠として出されたテープに入っていた声は・・・

彼が終始冷静に裁判を終わらせようとしていたり、印象をよくしようとしていた理由がわかった時は衝撃的でしたね。
一応、打開策を発見するもののかなり苦しい言い訳に聞こえる。
どうあがいてもこんな事を言ってたら逮捕ですよ。

事実を元にした話なのでアメリカの反戦活動、裁判の結果、歴史がわかってよかった。
ラストは若干すっきりしないけれど満足感はありましたね。
見ごたえあって大変おもしろかったです。

政府は時として国民に刃を向ける。
権力者の都合で戦地に送られ、権力者の都合で刑務所に送られ、憲法が法律が守ってくれない時、我々はどうすればいいのか。
正しい事を信じ続けて進める勇気を持ちたいと思いましたね。

それにしてもアメリカって戦争ばっかりしてるけど、始めた頃は国民も納得してて、そのうち反戦運動が活発になる。そして引き上げる。
命だけが失われ、悲しみだけが残る。
いったい何回繰り返したら戦争しなくなるんだろう。
大義名分に騙されやすく、戦争で儲けるやつらはなんのお咎めもない、資本主義が極まるとお金の為になんでもやって、お金でなんでも解決できてしまう歪な社会になってしまうのかも知れませんね。

日本は戦争で負けてから70年以上経つけれど、少なくとも国民は戦争は二度としたくないと思ってるはず。
お金は大事だけれどまだ人間の道理を忘れてないはず。
負けて得た平和の尊さをいつまでも守り続けていきたいですね。

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劇中セリフより

「“僕ら”の血がながれるのなら、町中に“僕ら”の血を流してやれ」

血を流すことを恐れてはならない
血を流したことを忘れてはならない
血が流れることを避けなければならない
血が流れたならば癒さなければならない

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フリント

3.5世界は見てる❗️

2021年4月23日
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The whole World is watching !

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ホンマサ

4.0大統領選目前のアメリカへのソーキンの檄文

2021年4月16日
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 60年代後半に実際に行われた、いわば国による濡れ衣裁判の理不尽さと恐ろしさを描いた映画。
 冒頭の状況説明シークエンスのテンポがとても早く、主要な登場人物8人が矢継ぎ早に出揃うので、実話の詳細を知らないとちょっと焦るかも知れない。起訴理由となった暴動の起こった日に彼らが取っていた行動は、裁判が始まった後の回想シーンで徐々に明らかになる。

 とにかく理不尽な裁判だ。作中特にインパクトがあるのは、ホフマン判事の権力を笠に着た、横暴を極めた言動だ。被告達を見下し切って、黒人には奴隷制度を彷彿とさせるような扱いを平気で行う、岩のように動かぬ偏見を持つ人間。こんな頭のおかしい人間が何故よりによって判事などやっているのかと思ってしまう。
 理不尽な裁判を表象するキャラクターとして描く監督の意図や、フランク・ランジェラの演技も奏功しているのだろうが、壁のような威圧感とふてぶてしさに苛立ちを感じずにはいられなかった。

 ソーキン監督の創作エピソードもそこそこ入っている作品だが、ボビー・シールが法廷で拘束され猿轡を咬まされる異様なシーンは事実通りだ。映画では弁護士達の申し立てにより審理無効となり、すぐに拘束を解かれたように見えたが、実話のほうがひどくて3日間猿轡のままだったというから驚きだ。
 クンスラー達が「息は出来るか?」と気遣うシーンに、ごく最近のアメリカでの事件がフラッシュバックする。撮影時期から見て、ジョージ・フロイドの事件とは無関係だろう。だが、アメリカの黒人差別の根深い歴史の中で、似たような場面が長く繰り返されていて、それが今も続いていることに改めて気付かされる。

 権力の横暴と人種差別。50年前の裁判が抱えていた問題点を描く作品を2020年大統領選の直前に叩きつけることで、ソーキンは半世紀前と同じ課題を今も解決出来ないでいるアメリカ社会を一喝し、強く訴えている。
 4年に1度与えられる、平和的に政府を覆す憲法上の権利を今こそ行使し、革命を起こす時だと。

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ニコ

4.0まー、キャストが豪華。 判事役の人、良かったなー。憎まれ役がうまい。

2021年4月11日
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まー、キャストが豪華。

判事役の人、良かったなー。憎まれ役がうまい。

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まるぼに