劇場公開日 2021年7月2日

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「天使なんかじゃない」アジアの天使 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0天使なんかじゃない

2022年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

寝られる

初鑑賞
映画館で鑑賞する予定だったが観ることができなかった
仙台のミニシアター系で上映していたせいかわりと早めに上映期間が終了した

監督と脚本は『ガール・スパークス』『川の底からこんにちは』『舟を編む』『ぼくたちの家族』『バンクーバーの朝日』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『生きちゃった』『茜色に焼かれる』の石井裕也

小説家の弟が幼い息子を連れて日本から兄がいる韓国ソウルを訪ねる話
兄の誘いで仕事の手伝いにきたわけだが韓国のコスメやワカメを日本に税関を通さず輸出するというリスキーでいかにも怪しい商売だった

青木兄弟
弟役が池松壮亮で兄役がオダギリジョー

売れない歌手役に現地の女優チェ・ヒソ
とても綺麗だった
でもお気に入りのペ・ドゥナやシム・ウンギョンと比較すると役者としては平凡で魅力は感じなかった

チェ・ヒソ演じるチェ・ソルは兄と妹と一緒に両親の墓参りに
なぜか同行することなった青木兄弟ら

池松演じる剛は韓国に仕事で来たのに韓国語が全く喋ることができない
急な話で勉強する時間がなかったとはいえ無謀なことをするものだ
それでも日本語でどんどん話しかける
そういう性格なんだろう
併合されていた時期を知る高齢者なら会話ができるだろうが大抵の韓国人は日本語を理解できないのに
当然通じない
自分はとてもイライラした
日本に働きに来たのに日本語が全く話せないベトナム人を思い出した
剛とチェ・ソルは英語でコミニュケーションが取れたがそのベトナム人は英語も全くできなかった
完全になめてる
そんなときいつも聖書に登場するバビロンの塔を思い出し途方に暮れる
そういう外国人労働者は迷惑だから日本に入国させないでほしい
通訳付きの芸能人やスポーツ選手なら別だが

オール韓国ロケ
多くが韓国語なので字幕が多い
多いというか圧倒的に字幕でむしろ韓国映画のようだった
当然のことながら韓国の役者が多く出演した
悪くはないが特に良くもなかった
幼少から歌舞伎俳優や時代劇の芝居を観てきたせいか韓国の役者は全体的に薄味に思えなんか物足りない
自分好みの刺さる光る役者は韓国にも何人か確かにいるが全体的にいうと眠たくなる芝居をする
演劇を学べる大学ではそういう演技が求められているんだろう
BTSにも何も感銘を受けないので韓国文化とは相性が悪いのかもしれない
ネトウヨみたいに徹底的に貶めるのは気持ち悪いがだからといって過剰に韓国を称賛するのもどうかと思う
広告代理店からお金をもらってネットに書き込んだりテレビなどでコメントしてるんじゃないかと勘ぐりたくもなる

映画comから石井裕也のWikipediaを見るといまだに別人のサイレントKの方の項目が目に飛び込んでくる
石井裕也監督がメディアを通じてこの件のことを愚痴る前に直しておいた方が良い

天使役に芹澤興人
最後の方で登場する
台詞無し
ここだけははっきりとした石井裕也テイスト
インディーズ時代を思い出した
あんな天使じゃパトラッシュだって噛みつくだろう

野川新栄