劇場公開日 2021年7月2日

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アジアの天使のレビュー・感想・評価

全70件中、1~20件目を表示

4.5タイムリーな問題に挑むアジア映画界のトップランナー

2021年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

幸せ

石井裕也監督が5月公開の「茜色に焼かれる」に続き、またも今の私たちが直面している難問を題材とする意欲作を世に送り出した(撮影の順は本作の方が早かったそうだが)。今回のテーマをやや大げさに言うなら、(主に政治や経済の分野で)日本と韓国の関係が悪化している現状で、市井の日本人と韓国人の付き合い方や助け合い、交流のあり方にどんな可能性があるのかを模索する、といったところか。もちろん石井監督のことだから、理屈っぽい話や理想論に走るのではなく、ソウルから地方へ向かう数日間の旅をたまたま同行することになった両国の3人組同士の姿を描き、人間味あふれるドラマを通じてさりげなく観客に考えること、感じることを促している。

妻を病気で亡くした小説家の剛(池松壮亮)は、8歳の息子・学を連れ、「韓国で仕事がある」という兄(オダギリジョー)を頼ってソウルに到着。早々に兄が仕事仲間の韓国人から商品を持ち逃げされて途方に暮れるが、3人は怪しげなワカメのビジネスの話をあてにして北東部の港町・江陵を目指す。

剛はソウルのモールで買い物をしていた時、観客のいない舞台で歌う元アイドルのソルを目にする。ソルは末端労働者の兄ジョンウ、喘息持ちの妹ポムを養うため細々と芸能活動を続けていた。3兄妹は若くして死んだ両親の墓参りのために電車に乗り、たまたま乗り合わせていた剛たち一行と思いがけず旅を共にすることに。

6人が最初に食事をした店で、酔ったジョンウは韓国人の嫌日感情と日本人の嫌韓感情が共に高まっているという世論調査の数字を韓国語で話す。韓国語がわからない剛は黙って聞いているばかり。剛がソルや他の韓国人に話しかける時は、通じていないのに日本語を口にする。観始めてからしばらく、なぜ剛も他の主要人物たちも簡単な英語でコミュニケーションをとろうとしないのか疑問だったが、これは序盤で容易に意思疎通させない石井監督の狙いだろう。旅の途中から片言の英語で、剛はソルたちと少しずつ会話するようになる。

コロナの時代を舞台にした「茜色に焼かれる」に比べれば、日韓関係の悪化はタイムリーさの点で弱いかもしれないが、長年にわたり改善が進まない印象だし、この問題を扱う映画もドキュメンタリーを除けばおそらくなかったのではないか。他の映像作家たちが敬遠しがちな、現在進行形の社会問題や国際問題といった扱いにくいテーマに果敢に挑む姿勢を石井監督に感じる。

「搾取する側と、搾取される側」という台詞が出てくる。あるいは、ソルが仕事をもらうため芸能事務所社長と関係を持っているという話。経済格差、男女格差が根強く残る社会という点でも、両国は似ている。剛の兄とジョンウはそれぞれ“搾取する側”になりたいと望んでいるが、その願いがかなうことはおそらくない。

それでも、たとえば家族を亡くした喪失感のように、ありきたりかもしれないが大切な感覚をきっかけに、歩み寄ったり共感したりできるようになるのかもしれない。あるいは、お腹がすいている時に、おいしい料理を一緒に食べるシンプルな喜びでもいい。

ファンタジックな要素が含まれる点では、「町田くんの世界」と共通する。現代の寓話のような側面はあるが、主要人物たちと同じようにもがき苦しみながらも支え合って今の時代を生きている人は大勢いる。

最後にもう一つ。ソルたちの親戚の家に泊めてもらう場面で、オダギリジョー演じる兄が色目を使うその家の娘・テヨンを演じているチャン・ヒリョンがなかなかに魅力的。これまで韓国向けドラマの出演が多かったようだが、日本で鑑賞できる出演作が増えるといいなと願う。

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高森 郁哉

4.5全ての映画ファンに「サランヘヨ(愛してる)」と伝える愛情深い作品

2021年5月28日
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鑑賞方法:試写会

新型コロナウイルスの脅威が迫りくる2020年2~3月に石井裕也監督、主演の池松壮亮、共演のオダギリジョーが韓国人スタッフ、キャストとともにオール韓国ロケで撮りあげた、命がけという言葉が大袈裟ではない気概で製作された意欲作。日本映画ともいえず、韓国映画ともいえず、国籍不明の映画と形容するほかない。
だが、芯が通っているから、どこの国の映画なのか?という些末な問題が一切気にならなくなる。
石井監督の眼差しがそのまま池松に憑依したかのようで、なんとも言えない気持ちになる。切ないのに温かい。全ての映画ファンに「サランヘヨ」と伝えている愛情深い作品。

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大塚史貴

4.0天使のイメージを、ななめ上からひっくり返す

2024年4月5日
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鑑賞方法:VOD

比喩ではない天使が、キチンと画面に登場するところが面白い。しかも「アジアの」とわざわざ断っている意味って、こういうことなんだというのも納得できる。

人は誰しも、自分の力の及ばない出来事などに対して、どの宗教を信仰してるかしてないかに関わらず「神の意思」といった納得のさせ方で飲み込もうとする心の働きがあるように思うが、それを「逆手」ではなく、ななめ上からひっくり返すようなウィットのある作品。

冒頭から、日韓の関係悪化という記事や、「日韓共に、6割を超える国民が、相手国を嫌いと答えている」といった話が出てきて、「ああ、そっちに話を持っていくのか…」と、ホントはちょっとため息だった。
「日韓で、互いにいがみ合っていると言われているが、直接触れ合えばわかりあえるよ…ってスジだったら、単純過ぎてつまらないなぁ」と思っていたのだ。
だが、結論からいうと杞憂だった。
もちろんそういうスジの形もちゃんと取りながらも、描いているのは、人と人とのコミュニケーションと言葉の問題だったり、口に出している言葉と本心の関係だったり、理想と現実のやるせなさだったり、自分自身の尊厳の保ち方だったり、家族のしょうもなさと救いの話だったりと、いろんなところにキチンと引っかかってくる豊かさがあった。

最初はもったりするが、主人公とヒロインが互いのコミュニケーションの方法を生み出してから、俄然面白くなる。

もう一つ、朝焼けの映像はこれまで観た映画でも屈指の美しさだった。こういう中だったら、思わず本当のことをしゃべっちゃうよなぁと思った。

あと、いい加減な人物なのに憎めないって役をやらせるのに、オダギリジョー以上の適役はいないことを再確認した。

まだ未視聴の方は、力を抜いて観てください。

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sow_miya

2.0よく分からない

2023年2月9日
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天使とは?タイトルに天使入れといて、一体何なのかよく分からない。何の意味がある?
学が家出て迷子になったのは何故?
とにかく面白くなかった

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葉っぱ

3.5「この国で必要な言葉は

2022年11月16日
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あきら

4.0ちょっともの哀しいロードムービー

2022年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

石井裕也監督が韓国オールロケ。
韓国人スタッフで撮った《ロードムービー》
2021年(日本)監督:脚本:石井裕也
決して仲が良い・・・とは言えない隣国、韓国人と日本人。
《わだかまり、憎しみ》をなくすためには、
《家族になる》
それしかないのではないか?

2つの家族がいる。
妻を亡くした池松壮亮とその8歳の息子。壮亮の兄のオダギリジョー。
一方、韓国人家族・・・
元アイドルで売れなくなった中年の歌手。その兄と妹。

2つの家族が、鈍行列車で出会い2泊3日の旅をする顛末が、
ロードムービーで描かれる。
売れない作家(池松壮亮)
事業に失敗した兄(オダギリジョー)
契約を切られた歌手(チェ・ヒソ)
生活力のない兄(キム・ミンジェ)
ひょんなことから、チェ家族の墓参りに同行して、
互いの生き方を見直すことになる。

韓国人も日本人も個人的に付き合えば、思い遣りのある優しい人たち。
《ビールを飲み、食卓を囲み、愛を語る》
きっと未来が見えて来る筈だ。
とても素敵な題名『アジアの天使』・・・
この天使の実物を見たら、笑うしかなかった。

深刻ぶらず、ユーモラスで、居心地のいい作品。

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琥珀糖

3.0近距離ロードムービー、快作の系譜

2022年6月9日
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近距離小規模ロードムービーの心地好さ。
いこかもどろか、クレしん温泉わくわく、ブルーアワー、など快作の系譜。
オダジョの脱力演は既視感ありつつも新味ありと評す。
いい役だ。
最少人数登場人物らの成長と和解の微量が良い。
石井裕也は巧くなってきた。

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きねまっきい

2.5配役がピッタリすぎる

2022年5月1日
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 一緒に商売をやろうと弟を韓国に呼び寄せるお兄ちゃん。全てを片付けて息子と2人でやってきた弟とその息子。軽いノリのちょっといい加減なお兄ちゃんをオダギリジョー。韓国に来たものの心配だらけの弟を池松壮亮。2人ともピッタリ。ひょんなことから一緒に旅する三兄弟もイメージ通り。そして唯一の意外性が天使。天使といえば普通は綺麗で可愛くて、、、でもこの映画の天使はまるで違う。でもこの映画にはこの天使がピッタリ。妙に親近感が湧くし、可愛くも感じてくる。
 最後、三兄弟の家で、まるで家族のように黙々とガツガツとご飯を食べる弟と息子。あのシーンがとてもほっこりとさせてくれた。

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アンディぴっと

4.0人と人、人は人

2022年4月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

結局は自分がどう捉えてどう感じるかなんだろうな。
仲が悪い国同士、言葉が通じない、
でも人と人、人は人。
お互い母国語ではない英語での下手くそなコミュニケーションでも、お互いに理解しようとすれば距離も自ずと縮まる。

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上みちる

4.0イマイチな天使

2022年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(池松壮亮)は妻を亡くし、一人息子を連れて、兄(オダギリジョー)を訪ねて韓国にやってくる。
ひょんなことから知り合った韓国人兄妹4人とロードムービーとなる。
ぎこちない関係が次第に普通になっていくのが面白い。

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いやよセブン

3.5シリアスなんだかギャグなんだか

2022年3月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

主人公のお茶目な感じがほっこりした。喧嘩のシーンはリアルでなんか笑けるし、中途半端な告白のシーンも、ツッコミどころ満載で。家族になれるといいなぁ。天使の件は何が言いたいんだかちょっとよくわからなかった。辛くなったら出てくるのかなぁ。おっさんなのはなぜかなぁ。見えてる天使が同じだったのは。噛まれたのは。
話の展開的にはありがち‥というか臭いと言うか。なんかみたことあると言うか。
ただ国籍を超えて、言葉を超えて通じ合っていく感じはなんか感動した。その橋渡しになっているのが緘黙の息子学なのでは。国ではない。人を見るべき。

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いつこ

3.0天使なんかじゃない

2022年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

寝られる

初鑑賞
映画館で鑑賞する予定だったが観ることができなかった
仙台のミニシアター系で上映していたせいかわりと早めに上映期間が終了した

監督と脚本は『ガール・スパークス』『川の底からこんにちは』『舟を編む』『ぼくたちの家族』『バンクーバーの朝日』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『生きちゃった』『茜色に焼かれる』の石井裕也

小説家の弟が幼い息子を連れて日本から兄がいる韓国ソウルを訪ねる話
兄の誘いで仕事の手伝いにきたわけだが韓国のコスメやワカメを日本に税関を通さず輸出するというリスキーでいかにも怪しい商売だった

青木兄弟
弟役が池松壮亮で兄役がオダギリジョー

売れない歌手役に現地の女優チェ・ヒソ
とても綺麗だった
でもお気に入りのペ・ドゥナやシム・ウンギョンと比較すると役者としては平凡で魅力は感じなかった

チェ・ヒソ演じるチェ・ソルは兄と妹と一緒に両親の墓参りに
なぜか同行することなった青木兄弟ら

池松演じる剛は韓国に仕事で来たのに韓国語が全く喋ることができない
急な話で勉強する時間がなかったとはいえ無謀なことをするものだ
それでも日本語でどんどん話しかける
そういう性格なんだろう
併合されていた時期を知る高齢者なら会話ができるだろうが大抵の韓国人は日本語を理解できないのに
当然通じない
自分はとてもイライラした
日本に働きに来たのに日本語が全く話せないベトナム人を思い出した
剛とチェ・ソルは英語でコミニュケーションが取れたがそのベトナム人は英語も全くできなかった
完全になめてる
そんなときいつも聖書に登場するバビロンの塔を思い出し途方に暮れる
そういう外国人労働者は迷惑だから日本に入国させないでほしい
通訳付きの芸能人やスポーツ選手なら別だが

オール韓国ロケ
多くが韓国語なので字幕が多い
多いというか圧倒的に字幕でむしろ韓国映画のようだった
当然のことながら韓国の役者が多く出演した
悪くはないが特に良くもなかった
幼少から歌舞伎俳優や時代劇の芝居を観てきたせいか韓国の役者は全体的に薄味に思えなんか物足りない
自分好みの刺さる光る役者は韓国にも何人か確かにいるが全体的にいうと眠たくなる芝居をする
演劇を学べる大学ではそういう演技が求められているんだろう
BTSにも何も感銘を受けないので韓国文化とは相性が悪いのかもしれない
ネトウヨみたいに徹底的に貶めるのは気持ち悪いがだからといって過剰に韓国を称賛するのもどうかと思う
広告代理店からお金をもらってネットに書き込んだりテレビなどでコメントしてるんじゃないかと勘ぐりたくもなる

映画comから石井裕也のWikipediaを見るといまだに別人のサイレントKの方の項目が目に飛び込んでくる
石井裕也監督がメディアを通じてこの件のことを愚痴る前に直しておいた方が良い

天使役に芹澤興人
最後の方で登場する
台詞無し
ここだけははっきりとした石井裕也テイスト
インディーズ時代を思い出した
あんな天使じゃパトラッシュだって噛みつくだろう

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野川新栄

3.0え〜、天使‼️❓マジ、天使‼️❓

2022年2月13日
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韓国で日本人と韓国人が交流するロードムービー📽
韓国の街と日常を初めて普通に観た。
あんまり変わらない、日本と、海も。
改めて、池松とオダギリの存在感を味わうことができた。
カタコトの英語なら伝わるんだ、良い勉強になりました。
何か取り立ててあるわけで無し、でも、退屈はしません。
韓国の俳優さんも良い演技でした。
たまにはこんなのも良いかも。
韓国に旅行したいか、韓国人と交流したい人は、是非。

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アサシン5

5.0 ストーリーはぶっ飛んでたけど、空気感がサイコー。海で出てきた天使...

2022年2月6日
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鑑賞方法:VOD

 ストーリーはぶっ飛んでたけど、空気感がサイコー。海で出てきた天使もサイコー。
 池松の中でサイコーの作品ではないか。オダギリはいつものごとくだけど、いつも以上にいい加減でいい兄を演じてる。
 言葉がわからない中でのコミュニケーションなのに、互いが向き合っていて、コミュニケーションってこういうものじゃなかったかって思わせる。
 子どもの眼差しがいい。
 ラストの食べるシーンがいい。

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えみり

2.0天使の姿が出てきて一気にコメディになった 笑 言いたいことは分かる...

2021年8月28日
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天使の姿が出てきて一気にコメディになった 笑
言いたいことは分かるが映像として出す意味はあったのか

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まる

3.0邦画でオール韓国ロケ。

2021年8月27日
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鑑賞方法:映画館

上映最終日に駆け込みました。
それぞれが心に傷を持つ、日本と韓国の家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索する淡々とした作品だけど、期待以上に笑えてじんわりと来ました。
ちょっと独特な世界観だった。

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AYK68

4.0ロードムービー。

2021年8月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

タイトルが壮大だったので、何か違うイメージだったけど、観たらロードムービーだった。

互いに違う目的を持ちながら、たまたま居合わせた韓国人兄妹と日本人兄弟とその息子が電車や車での旅路で色々な出来事が起きる。
まあオーソドックスなロードムービーな感じだった。

映画の雰囲気は凄く好きで、日本語韓国語、時に英語交じりで展開されるストーリーは、互いの不理解もありながら、旅が進む中、分かり合ってくる感じとか、シンプルな作りだが良い雰囲気だった。
行きつく先は海とかもこれぞロードムービー感。「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」を思い出した。

ちょっと天使をなんで主軸に置いたのかがよくわからなかったし、何らかのメタファーなのかなと思ったけど、まああまり気にしなければ問題ない。

日本在住歴があり、日本語堪能なチェ・ヒソさんがキャスティングされていたので、もうちょい日本語交じりの会話もあるかと思いきや、互いの言葉を理解した言葉は「メクチュチュセヨ」「サランヘヨ」と「ありがとう」。言葉の隔たりがあったの、心の理解が後半に如実に描かれていて良かった。

総じていえば、相手の話を聞くことって、気持ちなんだな。

あとオダジョーさんのチャラい役、好きです。
お兄さん役のキム・ミンジェ氏、「新感染半島ファイナルステージ」で狂った軍曹やってた人じゃないか。
鑑賞後、調べるまで全然気づかなかった。振り幅に感服。

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じーたら

4.0好きですよ、この感じ

2021年8月2日
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鑑賞方法:映画館

オダギリジョーさんの演技って、なんだか日本の俳優じゃないみたい。
映画映えする俳優だなーって、しみじみ思った。

池松さんも、人間臭いのやらしたら、とてもお上手ですね。
プンプン匂ってきました。

万人受けする作品ではないでしょうが…わたしは、好きです。
見終わった後、優しい気持ちになったし、
なんか、人ってどうしようもなくって愛しいなーって思ったし、
前向きになれる作品。

そして、ソルのお兄さんが、ものすごーく良い味。

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hkr21

0.5生まれて初めて見て後悔した映画

2021年8月1日
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鑑賞方法:映画館

監督のことは知らないが韓国が好きで韓国語も話せるので楽しみにしていた映画。

しかし最初からつまらない。
何もかもが薄っぺらすぎてムカつきがとまらなくて思わずレビューしてます。

なんでこんなムカつくのか自分でも不思議です。

ただとにかく薄っぺらい。
それがたまらなくむかつく。

というのも細かい設定がありえない。
まずタクシーの中でiphoneで「日韓関係過去最悪」というニュースを見ている。
つまり回線が繋がっているにもかかわらず目的地を探すのにノートを見ながら彷徨う。
回線が繋がっているならグーグルマップで行くでしょ。

そして目的地に着いて見知らぬ韓国人と言葉が通じない事から韓国人と揉めるが、お互い言葉がわからないならグーグル翻訳使うでしょ。

そして兄に会い、良い仕事があるから日本での生活を全て引き払ってきたと主張する弟。

おいおい、ソウルなんて東京から2時間の距離だよ、VISA無しで90日滞在できるの引き払う前に一回見に来いよ。一番近い外国の韓国なのにとても遠い国に来たような演出、大袈裟すぎる。

近いソウルにそんな大袈裟過ぎる覚悟で来た割には韓国語も全くわからず事前の下調べもなしに来る設定がありえない。もう開始十分ほどで興ざめ。

兄から良い仕事があるのに兄の軽い雰囲気にキレる弟だが、コスメの輸出で儲かっていて韓国のワカメのビジネスの話をされるとすぐ納得する弟。覚悟の割にそんな簡単に胡散くさい話に納得する?

トラブルの展開もわかりや過ぎて退屈さを増す。

案の定韓国人パートナーに騙される兄。しかしなぜかすぐワカメのビジネスをしに行く兄弟。
おいおい普通まず、警察と大使館行くだろ。

そもそもあんないい加減な仕事の感じでどうやって労働VISA取ったの?
観光VISAで来たらのならあの大袈裟な覚悟の渡航の設定がありえないし。

映画なんだから細かいところはいいじゃんという考えも理解できる。
しかしありえなさ過ぎる、もう少し現実に即した設定にしてほしい。
外国が舞台になると日本では何でも許されるのか?それともこれが普通の日本人の外国に対する感覚なのだろうか?

そして日韓関係の悪さをところどころで演出。
これも大袈裟過ぎる。
日韓関係なんてマスコミは大変だーと宣伝するが民間はもっとポップだよ。

関係の悪さや言葉の壁を乗り越えて理解しようみたいな趣旨なのだろうが韓国を選んだのならもっと設定にリアリティが欲しい。

日韓関係もそうだが弟が一人で食事をしに行くシーンで韓国でもだんだん少なくなっている伝統市場を出し異国情緒を醸し出しているのかもしれないがこれも現実の韓国を表現していないと感じる。

IT分野、半導体、家電製品を始め日本を圧倒してる分野も数多い科学立国である韓国の近代的な町並みではなくなぜ途上国を思わせる演出をするのだろうか?
しかもソウルでしょ?

とにかくつまらなく、我慢して見ていたが退屈な展開がずーっと続くので途中で帰りました。

韓国が大好きなので本当に楽しみにしていましたが設定や日韓関係や韓国に対する考察が薄っぺらすぎてがっかりした。

そしてヒロインの女優さん韓ドラで在韓朝鮮族出身中国人を演じた女優さんなのでその印象が強く日韓友好を伝えたいのだろうが中華系の雰囲気を感じ、そしてみんなでご飯を食べたのも中華料理屋。
あまりにも多様性を意識してるように見えてこれも何故韓国を舞台にしたのか謎?

私は韓国以外の国でも仕事で住んでた事があるのでこの映画の外国人との相互理解は全く共感できず。とにかく薄っべらい。
日本の島国根性、そして察しの文化に象徴される一方通行ガチな日本のコミュニケーション。多くの外国人はきちんと意見をいい、最低限の感情は伝える。
それになのにビールちょうだいと愛してるだけで相互理解を含めようとするこの映画の趣旨には全く賛同できない。
ここまで書いてなぜムカつくのかわかったが理想論ばかり述べて全く英語以外の言語を勉強しようとせず郷に入れば郷に従わない海外の日本人とこの映画の趣旨が重なるからだろうか?

異国を理解する事は言葉、歴史、文化、違いを尊重することだと思う。単に気持ちだけで理解できるなら理想だがそんなに甘いものではない。

とにかくこの映画は大嫌いだ。

ただ唯一、オダギリジョーの演技だけが良かった。

私の中でワーストワンの映画です。

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リョービ

4.0相互理解

2021年7月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

監督や池松さんのインタビューにもあったように本当に優しさに溢れた映画だった。
感想をうまくまいこと書こうとすると、言葉にしようするとなんだかとても薄っぺらくなってしまい書いては消してしまった。
映画の登場人物たちが言語化してない部分に強く感動してしまったから上手く感想が書けないのだと思う。

序盤では相互理解、と何度も主人公が口にしていたのに、電車の中のシーン以降全くその言葉を口にしなくなったなと。
それは相互理解という言葉じゃ全く足りない人間同士の心の交流を経験したからなんだと思う。

うーん。でも「ビール」と「愛」は言葉が通じない中でも人と人とを繋ぐ世界共通語(?)なんだろうな。

しばらくはこの映画の幸せの余韻に浸っていたいです。

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おし