劇場公開日 2020年6月12日

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「危険なメソッド」ホドロフスキーのサイコマジック ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0危険なメソッド

2023年9月30日
iPhoneアプリから投稿

公開当時レビューしたつもりで、すっかり忘れていたようだ。
新型コロナの緊急事態宣言が明けて最初に劇場で観た作品。ふだん「癒し」やスピリチュアルな界隈はなるべく避けて通るのに、その時その状況、私の気分にあまりにもマッチしていて衝撃を受けた。それでのちにソフトも買った。

見終わって正直、これをパクるインチキケアラーとか絶対出てくるだろうなと思った。これは私がオウム真理教にはじまり、パナウェーブやら数々のオカルト系カルトのニュースとともに育った世代だから余計に警戒してしまうのかも知れない。
一方で、癒される人々を目の前にして私自身も癒されたような感触があったことは否定できない。

まずホドロフスキーが監督だから、という留保があり、そのホドロフスキーが表現活動の一貫としてやっている、そしてクライエントとの信頼関係もある、そういう諸々の条件こみで、ギリギリ、スレスレのバランスで成り立っている内容だと思う。
あくまで編集されたフィルムなので画面の外で何が起きてるかまでは判断できないけど。。

この中だけに限って言えば人生の痛みをドラマによって癒す試みはすごく感動的だし、演劇や表現することの真髄が現れているようにも思えた。
ただ、世間に流通する以上悪用のリスクもあるし、取り扱いには注意が必要。安直に真似すると大変ヤヴァイ危険なメソッドだと思う。

ipxqi