「めちゃめちゃ怖くてサイケデリック」ミッドサマー @Fxxk4everさんの映画レビュー(感想・評価)
めちゃめちゃ怖くてサイケデリック
淡々と進む物語のようで、全てが情報。
オープニングの絵画は壮大なネタバレで、その後に起こることを暗示している。
雪が降りそそぐシーンから始まる。
ミッドサマー(夏至)なのに、冬、雪、夜。
綺麗な始まり方から一転、
舞台はスウェーデンの白夜の季節へ。
ユミルの民、オーディーン、巨人族、ルーン語、バイキングの伝説がある土地に旅行。
主人公のダニは家族を亡くして、沈んだ気持ちを立て直すために。
彼氏のクリスチャンは卒論のテーマが決まらないから、異文化に触れるために。
大学友達のグループで旅行。そこで、来るんじゃなかったと後悔させる展開が。
とにかく奇抜で気持ち悪かったシーンは以下。
・姥捨山のスウェーデン版を村の人と一緒に実施
・ほとんどが女で、どうやって子供が産まれているのか
・壁に描かれた絵がエログロな伝説ばかり
・村の少女マヤの陰毛が入ったドリンク
・マヤ?の生理の血が混ぜられたドリンク
・マヤが仕掛けた呪物を彼氏のベッドの下に置きにくる
・熊の剥製を作る、手際のよさ
・その技術を駆使した?友達マークの全身の皮
・マークの皮を被った、ロンドンから帰郷した男
・裸の女性10人ぐらいに励まされながらマヤとS○X
・途中でなぜかスウェーデンの言葉が通じる
・男性器を模した祭事物(十字架ではない)の周りでダンスして優勝したら女王
・女王に仕立て上げられたダニは生贄を選ぶ権利
・熊の剥製の中に入れられる彼氏
・背骨で作った羽を広げる
途中から怒涛の展開に置いてけぼりになるが、
大学の友達のアイツが笛吹きで、卒論を餌に村に生贄を連れてくる話だとすれば、
ハーメルンの笛吹きのリアルホラー版だと納得できる。
じゃあ、なぜ最後にダニは心から笑っているのか。
なぜ家族を亡くした気持ちに区切りがついているのか。
ダニの心がなぜ救われたのか。
そこがまた気色悪い。