劇場公開日 2019年7月27日

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「面白いのか、面白くないのか」ホール・イン・ザ・グラウンド Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5面白いのか、面白くないのか

2021年12月24日
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人里離れた森の中に足を踏み入れたら最後、そこに巣食う何かに侵食されていくという設定のホラーはいくつか観てきたが、これまた独特な世界観の作品だ。我が子が日に日におかしくなっていく様を丁寧に描いており、恐怖と焦り、我が子を守る責任感に挟まれて揺れ動く母親の心情含め、短い本編で丁寧に描いている。また、山深い僻地が舞台という事もあり、静かで薄暗いシーンの数々に登場する不気味な怪現象は、地味だが森の木々と上手く混ざり合い、かなり良い味を出しており、強く印象に残る。大衆向けの作品と違い、エンターテインメントを意識した作りでは無いが、不思議な世界観に放り込まれた様に感じるシーンの数々は、意外と素直に受け入れることが出来た。

「ヘレディタリー 継承」等を手掛けたA-24製作という事もあり、期待値高めで観てしまうが、好きか嫌いかで真っ二つに評価は分かれるだろう。「イット・カムズ・アット・ナイト」もそうだったが、確実に「何か」がいると分かっている中で、それは明確に描かれず、理由も分からず怯える登場人物らと心情的に同化する様に進んでいくのである。それを怖いと取るか、つまらないと取るか、それは観客それぞれが考察をして良いものだ。奇妙な体験をしたい方にぜひ。

Mina