劇場公開日 2020年1月31日

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男と女 人生最良の日々のレビュー・感想・評価

全31件中、1~20件目を表示

4.5再会は心を揺らす

2023年3月17日
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鑑賞方法:VOD

アヌークエーメ扮するアンヌは、かつてジャンルイトランティニャ扮する元レーサージャンルイに愛してると電報を打った。ジャンルイは、年老いて老人ホームで日々過ごしていたところ息子がアンヌを捜し当てた。

かつての恋人から求められたら人生の終盤であれば受けてくれると嬉しいだろうね。時間を持て余してる老人にとっては知人が訪ねてくれたら幸せな時間だろうがボケてると分からないのかも。想いの彼女本人が来ているのが分からないのは悲劇だな。でもここではゆったりとした流れでフランス映画の良いところが存分に出ていたよ。

本来再会は心を揺らすものだ。果たして自分の時はどうなるかな。家内に先立たれたら大変だし、老人ホームも確かにかなわんな。将来同級生らみんなで同じ老人ホームに入ろうと同級生のスナックで盛り上がっていた事があったが、それならいいよね。この映画の様にかつて好きだった女性がそばに来てくれるのはひとつの夢かもしれないな。

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重

3.5当時を思い出す。そして自分の人生も。

2021年8月27日
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楽しい

知的

幸せ

実に53年ぶりの再会。
それもキャスト、スタッフも当時のまま。
これ自体あり得ないシチュエーションです。
それだけでも大変貴重な作品になりましたね。

男と女は中学生の頃名画座でみました。
やはり50年以上が経っていたんですね。我ながらびっくりです。

当時、大人の恋愛映画として衝撃を受けた映画でした。
今でもベスト10には必ず入る映画です。

ルルーシュの流麗なカメラワークとフランシスレイの音楽。
それは、当時自分にとって、フランスとの初めての出会いだったかもしれませんね。
後々の、映画好きに拍車をかけた作品だとも言えます。何しろ立て続けに3回みた記憶が。。。

マセガキだったんですね〜こんな世界に憧れるなんて。

久しぶりに出会えば、もちろん年月の残酷さを感じます。
でもそれは自分も同じ。

一生忘れられない恋って、成就しないから美しい思い出として心に残るんですね。
結婚して夫婦になったら、映画化の意味がないですからね。
自分も過去の色々な記憶を呼び起こされ、またそれほど先でもない主人公の年齢を考えると、とても感慨深く見ることが出来ました。

施設に入って死を待つだけの男にはまさに、最良な時間のプレゼントでした。子供とは仲良くしておくものですね。

もちろん、第一作観た方には必須でオススメです!

また、好きな女優のモニカベルッチがちょいと出てくれたのは嬉しかったです。

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sanpapa

4.5何だって?87歳と89歳?

2021年4月30日
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アヌーク・エーメが美しいと思った事は覚えていた。もう30年以上も前。53年後の今でも美しくカッコ良い。トランティニャンも然り。監督も然り。
男と女を見たあの頃はフランス映画を見る事がクールだと思っていたから、すでにかなり古い映画だったこの作品も見ていた。雲を掴むような、良くわからない映画くらいに思っていたと思う。
今回、この奇跡みたいな映画を見て、もう一度オリジナルを見ようと思った。
アヌーク・エーメやトランティニャン、監督だけでなく、子ども達も本人が出ているなんてすごいの一言。

アンヌがジャンに会いに行って話しかけるところが特に素敵。
押し付けない、期待しない、受け入れて楽しむ…
歳を重ねることで得られる(と推測している)人間の美しさが、フランスの美しい田舎の景色の中で更にキラキラと輝いていた。

これは自立した男と女の人生の物語だと思った。実にフランスらしい。みんな誰かに依存していなかいから清々しい。
「どんな仕事をしてるの?」
「結婚は何回?」
こんな会話をさらりとするところもカッコ良い。

この映画を53年前とほぼ同じチームで作った、つまり、平均年齢80歳くらいで作ったとなると、その年代の人達を侮ってはいけないと心から思った。
私の目指すはこれだっ!
健康に姿勢良く、赤ワインを飲んで、映画を見続けようと誓った。

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サマースノー

4.0幸福に老いた自分を確かめる

2021年4月17日
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二人の会話の間合いが当人たちがそこに至るまでの時間とそれぞれの歴史を埋めながら噛みしめているようで、痺れました。
この作品を観て自分のことを振り返り、自分の場合はたった40年前のことではあるけれども、同じように命を賭けて恋をしていたなぁと幸福感の中で陶酔できることを喜べて、それがほんとに嬉しかった。
観賞後余韻に浸っていたら、あの当時の彼女ではない奥様に何を惚けているのかとバカにされ、それがまたそれで良かったりしました。

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Toshiya

4.0ランデヴー

2021年3月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1966年「男と女」、1986年「男と女Ⅱ」に続き、2019年の本作が作られ、二作目はピンとこなかったが、今回はとても良かった。
アンヌ(アヌーク・エーメ)は娘と孫娘に囲まれ幸せに過ごしていた。
そこへジャン=ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)の息子が現れ、父の認知症が進んでいるので、一度会って欲しいと頼まれる。
1976年の短編映画「ランデヴー」が殆ど使われている。
第一作公開時は若くてよくわからなかったが、今回は懐かしくて映画に浸ることができた。

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いやよセブン

3.5冥土の土産

2021年2月13日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

『男と女』を鑑賞したのは、確か高校生の時。どんな内容かもあまり覚えていなかったのですが、こんな話だったんですね。ロマンチックだなあ。人生のラストには、最高ではないですか。あの世には何も持っていけないので、冥土の土産は自身の美しい思い出が一番ですね。

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ミカ

5.0感動しました、酔いました

2020年10月3日
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幸せ

全然下調べや評判を知らずに昔のと続編の2本立てを観てきました。ダバダバダ、ダバダバダを聴いてこれかーと気付くほどの無知者です。
初めからのめり込む程の感動。素晴らしさ。自分が14歳の頃にこんなに大人のラブロマンスが日本で上映されていたなんて知らなかった。今観ても色褪せてない名作を、しかも続編も続けて観れて幸せでした。キャストも同じである事は後でこのサイトで知りました。53年の刻を経て更に更に感動する作品です。上映館の配慮なのか一本目のラストはエンドロールは無くパッと照明が付き続編に対する期待が盛り上がりました。神戸パルシネマしんこうえんさんありがとう。

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オリーブ

4.0歳をとっても気はハタチ💦なのです。

2020年9月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この映画の制作のニュースを知ってまず驚いたのは、
え、あの2人は結局一緒にはなってなかったの?ということと、
やっぱり監督、主演の2人が揃って存命だったことですね。
50年以上の年月を経て2人が顔を合わせるなんて、
いや〜、粋な演出でした。
美しいひと、と言われて、アンヌに「もう歳よ」なんて言わせない。
フランス映画です💦 流石。
それぞれの道を選択した理由がよくわかりました。
特に前作に思い入れのある世代ではなかったのですが、
本当に前作はオシャレな作品でした。
でも個人的にはジャン=ルイ・トランティニャンは
絶対「Z」の若き検事です‼️

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Bird

3.5人生最良の日々とは

2020年9月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

1966年公開!?の「男と女」を以前観たときに感じた靄っとした気分より、本作の方が分かりやすかったかも。
たぶんに歳のせいかもしれないけど、50年以上前と現在と主人公の世界とが交差しているのが切なさでもあり痛々しさでもありユーモアでもあるような気がする。
男と女の愛が描かれたフランス映画って、私に無いものを感じて入り込めないけど、本作はまもなく訪れるかもしれない世界でリアリティーを感じたから面白かった。
スタッフ、キャストが「男と女」と同じだから、前作へのオマージュやリスペクトを感じたせいか違和感がなかった。
本当に原題の「人生最良の日々」って、こんな感じかもしれないな。
主人公の二人とも、とても素敵だったわ~

でもフランス映画は今一つ苦手なので★-0.5.。

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Jo

5.0これぞ、フランス映画!!

2020年7月26日
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鑑賞方法:映画館

いやぁ~素晴らしい。
50年経って同じ監督で、同じ俳優で、
続編(で良いのかな?)を撮るって、
それだけでもすごいことなのに、
それが、とても良くって、
とてもステキでカッコいいって、
なんなんだ!
音楽はもちろん、セリフひとつひとつ良いんだよな~。
これぞ、フランス映画!!

アンヌは歳を重ねても、登場シーンから
惚れ惚れするぐらい魅力満載だったんだけど、
施設で車椅子に座るジャン・ルイは、
ありゃ大丈夫?な年老いた感じだったのに、
アンヌが訪ねてきて話すようになったら生き生きし出して、
やっぱりこりゃモテる男だわなオーラが出だして、
俳優ってスゴっ!てなりました。
女の人と話すときの顔が、本当に女の人好きそうな顔になるのも、
上手いなぁ~って感動すら覚えましたもの。

50年の離れ離れの時間はあったけれども、
二人の愛の強さが再び巡り合わせ、
今度は離れることなく適度な距離感で、
一緒に過ごす静かな未来への希望が見えて、
ふんわりと心が温かくなりました。

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hkr21

4.0ぜひオリジナルの作品を見てから

2020年7月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

まずはスタッフが存命だったことに驚愕、ドービルの海岸の遊歩道が当時のままなのがうれしい。
アンヌの乗っているクルマも泣かせるし、ルルーシュ監督の一ひねりで「え~マジか、どうなっちゃうんだ!!」と言う一瞬の展開もあったり、娘の「エレナ」との会話シーンもすごくいい、ラストシーンはホントの最後まで見てしまった。 「男と女」「男と女Ⅱ」を見て良かったと思う人は、ぜひ見て下さい。

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basudoori

4.0究極のラブロマンスの53年後の再会

2020年3月11日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

1966年名作恋愛映画「男と女」の続編。
スタッフ&キャストが再結集し、なんと、前作の主演が同じ役柄を演じ、53年後の2人の物語を過去の映像を散りばめながら描いた。
前作のあと二人は別れ、別々の道を歩んできたが53年ぶりに再会した。
普通は53年という長い年月の再会で相手の容姿や現況に幻滅し後悔するのでは?ところが、この映画は違った。さすがフランス映画の傑作、究極のロマンティシズムの53年後の再会に、過去の若い二人、そしてまだ幼かった彼らの子供たちの姿の映像が散りばめられ、涙がこぼれる。あの音楽が一瞬にして時を引き戻した。
あ~50年後の再会を夢見てしまう。
夢見てももう遅い。過去にラブロマンスが無いのだから。

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クララ

4.0死ぬのは税金を払うようなもんだ

2020年3月4日
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鑑賞方法:映画館

 認知症を患い、過去を思い出したり、昨日のことは忘れたり、ジャン・ルイの症状はまだ初期段階なんだろうけど、冒頭に出てくる老人たちのボケ防止クイズが難しいのよ!あ、ド・ゴール政権?ミッテラン?フランス人ってそんなに年号まで覚えてるものなのですか?わかりません…というか、俺もやばいです(汗)

 53年の年月はどこまで風化してしまうのだろうか。アンヌはしっかりと記憶しているのですが、ジャン・ルイとは結局別々の道を歩んでしまった負い目もあるし、ジャン・ルイにしてもアンヌのことは覚えているのに会っても誰だかわからない状態。ここで「わたしがアンヌよ」と言わないところがニクい!

 何度も通って記憶を取り戻そうとするより、勝手に思い出話を語らせるアンヌ。そしてジャン・ルイの夢や二人の思い出映像が流れるところがすごくいい。『男と女』の音楽も何度も流れるし、つらい場面は流さないし、今生きてることが最良ならそれでいいと感じさせる脚本も良かった。

 タイトルに書いた「死ぬのは税金を払うようなもの」というのはジャン・ルイの言葉。一方のアンヌは「一人だと死が怖いけど、二人になったら相手が死ぬのが怖い」と死生観の違いを訴えてくるのも興味深いところでした。

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kossy

2.5美人に歳なし

2020年2月24日
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鑑賞方法:映画館

美人は年齢を重ねてまた別の美しさを得るんですね。

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zita

4.5ダバダバダより歌詞の歌がいい❤

2020年2月23日
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泣ける

幸せ

なんて美しく素敵な、ザ・フランス🇫🇷映画。前作は見ていないのですが、十分に楽しめました。それにしても、二人の服、ストールや帽子、そして会話の素敵なこと!そして車!青春と恋の思い出に車は欠かせないと確信しました。彼が超スピードでパリの街を走る映像はそのまんま、彼と彼女と私たちみんなの人生…と思ったら、なんてはやすぎる…と少し悲しくなりました。

あと、自分一人だと死が怖い、でも二人で居ると相手が先に死ぬのが怖い。この台詞には心が痛くなる位、同じ気持ちになりました。

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talisman

3.0良さは観終わってからジワジワ

2020年2月20日
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残念ながら前作を知らない。映画館は年配の男女で埋め尽くされていて、多分前作に思い入れがあってこられていた方が多かったのではないだろうか。まっさらな知識で本作を観ての感想は、前作の若い2人の俳優と音楽の美しさに心を奪われました。ぜひ50年前の「男と女」を観たい。でも今回の映画に関しては老人の悲哀がリアルすぎて楽しめなかった…と思って帰宅しました。でも時間が経って考えてみると、人生の宝石のような瞬間を抱き続けることができることは素晴らしい事だなと気がつきました。監督がインタビューでこう言ってます。「すべての人は死にゆきます、いろんな道を通ってですが、最後はみな同じところに行くのです」人生の最後に、胸が熱くなるほど幸せな記憶を思い出せるようにしたい。

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marimamu

3.5年老いて再会した二人の姿に感動

2020年2月16日
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鑑賞方法:映画館

1966年の『男と女』の続編。53年が経ち、アンヌ(アヌーク・エーメ)とジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)が再会を果たした。

フランシス・レイの音楽にのせて映像が舞う恋愛映画の金字塔『男と女』。カンヌやアカデミー賞(外国語映画賞)を制し、恋愛映画ながら「傑作」という言葉が似合う稀有な作品だった。

前作のあと二人は別れ、それから二人は会っていなかったようだ。

まともに歩けなくなり、記憶の混濁が激しくなったジャン・ルイ。彼がいる老人ホームを訪れたアンヌは彼女への深い思いを知った。

これは究極のロマンティシズム。散りばめられた過去の映像、若い二人、そしてまだ幼かった彼らの子供たちの姿に落涙。あの音楽が一瞬にして時を引き戻した。

サプライズはジャン・ルイの娘として老人ホームを訪れた『イタリアの宝石』モニカ・ベルッチ!彼女の『美』が今作に花を添えた。

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エロくそチキン

3.5前作の雰囲気を損なうことなくそのまま引き継がれている。思い出が美し...

2020年2月16日
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鑑賞方法:映画館

前作の雰囲気を損なうことなくそのまま引き継がれている。思い出が美しいのはジャン・ルイの記憶が曖昧だからか、別々の道を歩んできたからだろうか、、。

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tsumumiki

4.0運命の人。

2020年2月15日
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鑑賞方法:映画館

運命の人とは何歳になっても、色んな形で再会する。

女も男も、頭の中でずーっと忘れられない相手がいる。
そこまで惹かれ合うのはやはり運命なのでしょう。

いくつになっても、恋をしてキラキラしたいと感じた作品でした。

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minbk

3.5自分がボケたり死んだりするちょっと前に思い出したい映画。

2020年2月11日
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鑑賞方法:映画館

とにかくこの映画を観た後に、ツイッタやブログで昔の恋愛語りをおっぱじめてキモがられる系おじさんにだけはなってはならぬ、と固く心に決めて観に行った(笑)。

でも昔の恋愛を懐かしくも切なく思い出して身悶えするような映画ではなくって、むしろ面白いというか、なんなら珍品かとも思うような作品だった。冒頭から長回しでアップになるジャン=ルイ・トランティニャン、むっちゃ鼻毛出てたりとかするし。

53年後のオリジナルキャストということで、アヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンはいくらなんでもさすがにヨロけていたし、撮ってる監督も同じく53年後のオリジナル監督、クロード・ルルーシュ。そのストーリーテリングも演出もそれなりにヨロけていて、「ああ、年老いた人が作った映画だな」ということが伝わってきた。

「若い作り手が今の感性で昔の名作の続編を作る」っていうような企画だったら、きっと「昔の恋愛を懐かしくも切なく思い出して身悶えするような映画」が出来上がっていたかもしれない。

でも僕は、この作品の監督がクロード・ルルーシュで良かったと思ってる。「ああ、年老いた人が作った映画だな」という手触りは、年老いた俳優2人を優しく包んでるみたいな観心地となって、結果良い映画だったなって思ってる自分がいる。

老人ホームでぼっちになりがちなボケはじめの男がいる。正気とボケの狭間は、現実と夢の狭間。そこに生涯でいちばん好きだった女の人が会いに来てくれましたよ。しかも彼女は未だ自分を愛してくれているみたい。というお話。「あぁ、男の人が作った映画だな」という、いかにも老いた男が「最期の理想」として憧れそうなお話だよね。でもそれを可愛らしいと思えるのはやっぱり「あぁ、年老いた人が作った映画だな」っていう手触りがあるからだと思う。

年老いた演者と年老いた監督が映画を作ることや、その映画の中で年老いた男と女が恋愛をすることを、バカにして笑うわけでもないし、年老いても尚の愛だから切なくも美しい!とありがたがるわけでもない。
ただこの映画の「観心地の良さ」に浸り続けるような気分で、良い思い出の中に意識が溶けていくなら、そういう「男と女の終わり」って最高なんだなって思う。それが全て意識が溶けていく途中に見た幻だったとしても。

多くの人にとって「今観なきゃいけない映画」ではないかもしれない。でも「今より後では作れない映画」ではあったから、今観ることにはなった。自分がボケたり死んだりするちょっと前に思い出したい映画である。

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ウシダトモユキ(無人島キネマ)