劇場公開日 2020年11月28日

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バクラウ 地図から消された村のレビュー・感想・評価

全89件中、81~89件目を表示

2.0ポスタービジュアルとキャッチフレーズに騙されてはいけない作品です。

2020年12月3日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

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松王○

5.0ゆらゆらと流れる時

2020年12月3日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

ストーリーを追わずに 展開に身を任せ 惹起される自らの感情と思念を記憶しよう。

現代に蘇った「エル・トポ」

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労働4号

4.0見事なまでに狂ってます。

2020年12月1日
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Oyster Boy

4.0世界の歴史と今に痛烈な皮肉の鉛玉をぶち込め!

2020年12月1日
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鑑賞方法:映画館

ポスターのコピー「みんな狂ってる」に惹かれて鑑賞。

近い将来、、、って前置きのもと最初っから斜め上からの話が展開します。
この殺伐感はなに?
そこはかとない不気味〜な雰囲気。
何かが始まってる感は一体、、、?
なんか終始ザラザラ気分。

最初はなんのことやら?な雰囲気。
でも今思えば、なるほど。
ぜーんぶ伏線かいっ!
ってな感じで「?」ポイントはあとあとに絡んで
きますから、最初から気合い入れていきましょう。

なので、様々な唐突感を感じる展開、演出ですが
最後は全てすっきりします。
ってことは、しっかり考え練られている脚本って
ことだと思います。
先がなかなか読めない感じでぐいぐい引き込まれます。

前半三分の一乗り越えれば、もうカタルシスまっしぐらです。

なかなかのバイオレンス描写や、そこはかとない
マカロニウエスタン的な感じがフィットしてます。
最後の話の締めくくりは、あーなるほど!ってちゃんと着地しますからご安心を。

でも、エンタメ作品ではないかな?
僕はこの作品の裏テーマは、歴史的にも、そして今も、白人民族の一部が行ってきた、不当な差別、侵略、略奪、至上主義などへの痛烈な皮肉、批判だと思います。
バクラウという村は架空です。
しかし、過去白人民族により消された国や村は、民族は数多く存在してきたはずです。
(この作品ではアメリカ大陸先住民をモデルにしてる気がします)

残念ながら、白人民族に限らず人間社会は変わってないのです。バクラウという架空のコミュニティを舞台にして世界の縮図が描かれて、ふざけるな!と叫び警鐘を鳴らす、そんな映画でした。
その点はビシビシ伝わってきました。
ココロがザワザワしました。
結末はちょいとチープかな?ですが、ま、良しとします。

合う、合わないはあるとおもいますが、
僕はオススメしたいです。

しかし、愚かな人間は繰り返すんだろな。
コピーの狂ってる「みんな」は「人間」と読み替えることにします。

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バリカタ

3.5見ごたえのあるバイオレンス映画

2020年12月1日
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鑑賞方法:映画館

 伏線はそこかしこに潜んでいる。村へ至る一本道の途中にある監視塔みたいな小屋には人が詰めていて、村に入る人がいることを無線で知らせる。南米の名もなき村にどうしてそんな歩哨みたいな設備が必要なのか。村に戻ってきた女が口に入れられる薬は何なのか。村人たちが何度も口にする博物館には一体何があるのか。何故村人全員で殺し屋の映画を観ているのか。市長はどうして避けられているのか。
 最後の最後に政治ぐるみの恐るべき観光商売が明らかになるが、それまでの村人たちは何の商売で生きているのか、売春婦と医者以外はよく分からない。セックスシーンが騎乗位ばかりなのは何か意味があるのだろうか。
 序盤は不穏な空気が流れて、村人たちと不安を共有し、中盤は狂気の遊びをする連中の凶暴さと愚劣さを実感し、終盤は村人たちの真の姿を見る。よくできた構成で、容赦ない殺戮シーンに心を顫えさせられる。
 登場人物からナチという台詞が出るシーンがあり、国家主義者同士のマウントの取り合いが演じられる。このあたりは個人主義的な集まりの中でも出自や母国のプライドを捨てきれない精神性の低さがある。一方の村人たちは政治よりも相互的な共同体としての村に重きを置いていて、村の歴史で培われたポテンシャルが終盤に発揮される。見ごたえのあるバイオレンス映画だと言っていい。

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耶馬英彦

4.0【現実】

2020年12月1日
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近未来の物語?

「みんな狂ってる」というキャプチャーは、確かにそうだと感じる。
でも、よく咀嚼してみて、実は、これは世界のあちこちにある現実で、世界も狂っていると思い始める。

ブラジル。
バクラウ村。
何もない。
仕事は何だろうか。
でも、ネット環境は整えられていて、スマホやパッドはある。
医者もいるにはいる。
怪しい薬もある。
そして、何か組織だろうか、そいつらとの紛争もあるようだ。
水の確保が命題。
選挙活動に来るやつはいる…が、しかし、水の問題は解決しない。

実は、あってもなくても良いような村と思われているのかもしれない。

侵入者。
白人で英語が母国語。
アメリカ人らしい。
「良い警察官だけど、仕事は…」
リーダーらしき男の話すのを聞くと、白人至上主義者で、黒人をいとも簡単に殺す白人警官を思い起こさせる。
ゲーム感覚の殺戮なのか。

「俺は子供を殺さない主義だ」
何を免罪符にしてるのか。

村人を一網打尽にしようと目論んでいるようだが、動機は不明だ。

村人が傭兵のような連中と協力して、侵入者を殲滅するのに、どこかほっとする思いがよぎる。
しかし、この村人達は…本当に、これで良いのだろうか。

社会とは半ば隔絶したような状況で、食料や医薬品はめぐまれたもののようだ。

それでも、何か独自の信念に取り憑かれて変化を求めているようには見えない。

もしかしたら、ブラジルの現状を比喩的に表してるのかとも考えたが、発展途上国の紛争地域の状況そのものではないのかと次第に思えてくる。

宗教の宗派対立、多民族間の民族対立を背景にした発展途上国の紛争は後をたたない。

これといった生活の糧はなく、持ち込まれるスマホなどで表面的に文明化だけはする。
近代的な武装化も同様だろう。

時に対立する相手は、外国軍を送り込んでくることもある。
こちらも傭兵を雇う。

相手の正義、自分達の正義。
決して理解し合えるものではない…ことを前提にしているように感じる。
本当に理解し合えないのだろうか。
歴史学者ハラリ氏の言うように、僕達はフィクションを信じ込んでいるだけなのかもしれないのに。
もしかしたら、本当の敵は別にいるのかもしれないのに。
戦いは絶えない。

地下に閉じ込められようとする侵入者のリーダーらしき男が「また、同じことが繰り返される」と警告する。
事実だろう。
何も変わらない。
同じだ。

これが現実だ。

架空の村を舞台にして、比喩的に世界を表現したのではないのだろうか。
これが僕達の世界を覆う現実なのだと。

カンヌでは、それが評価されたのだと思う。

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ワンコ

1.5ネット上から消すって凄いね。

2020年11月29日
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興奮

寝られる

ブラジルのとある田舎の村バクラウが何者かに狙われる話。

94歳の語り部にして村の中心人物でもあった女性が亡くなり、葬儀が行われた直後のバクラウで、村外れの農家が何者かの襲撃にあい皆殺しにされる事件が発生。
又、同じ頃、インターネット上の地図から村の存在が消えたり、ドローンの目撃情報があったりと不穏な事態が巻き起こっていくストーリー。

地図の件もドローンの件も、犯人は直ぐに示されるけれど、その目的は?そして怪しげなアメリカ人集団は何を?何の為に?となっていくけど…。

結局のところ、そういうことなら小出しに襲われた理由も良く判らないし、リーダー格のヤツは何がしたかった?更に言うと黒幕は何の為に差し向けた?
と、ストーリーがテキトー過ぎる。

山場のバクラウの本性的なものの面白さはあったけど、映像的にド派手なものもほんの少しだけだし、山場までの時間が冗長過ぎた。

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Bacchus

4.5『ザ・ハント』『サプライズ』のように"被害者が加害者"モノで、『ミッドサマー』のようにある意味"怪村"モノ、そして『ゲット・アウト』『アクエリアス』のように強烈なソーシャルコメンタリー!!

2020年11月28日
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やりすぎたかな?いや、このヘンテコさが病みつきになる。またブラジルが直面している政治的問題・不安を示唆に富む視点から描くように深い。様々な所/双方にスポットを当てては思わせぶりで、観客を煙に巻き、なかなかその実態を掴ませてはくれない。奇妙で不穏、ストレンジでスリリング、そんな不思議な魅力に満ちている。例えば主人公女性のパートナーらしき"殺し屋"が事ある毎に意味有りげな挙動をするのも如何にも裏がありそうでいい。そして話の実は…被害者が加害者みたいなオチの付け方自体は正直結構よくあるタイプのものなのだけど、そこに至る過程までの見=魅せ方が上手くて、独特で、見る見る内に引き込まれてしまう。神経逆撫でし胃を掴まれる、だから前情報は極力入れずに見てほしい(※ただグロ耐性はある程度必要かも)。いい意味で&最高の褒め言葉としてトチ狂ってる。だって我々は最強の薬を飲んでるから。
《博物館》「これは始まりに過ぎない!」と言うように狩り側の更に奥に待っているのは彼ら"地図から消された村"を食い物にする連中か。白人社会のエゴ。優れた、かつ痛烈なソーシャルコメンタリー。そしてシュールだけど何よりリアル。流石のウド・キアも彼女の前ではちっぽけな存在にしてしまうソニア・ブラガ×クレベール・メンドンサ・フィリオ監督コンビはNetflix映画の傑作『アクエリアス』を思い出すけど、実際似た部分が多分にあった気がする。

勝手に関連作『ゲット・アウト』『ザ・ハント』『ミッドサマー』『サプライズ』

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とぽとぽ

3.0正直なところ、途中で止めようと思った。監督が何をいいたいのか全くわ...

2020年11月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

正直なところ、途中で止めようと思った。監督が何をいいたいのか全くわからないし、ただ、ホーラ映画や、スリラー映画を作ったのではないのはわかる。ブラジルの現状、政治混乱の中、このような作品を作るんだから。このつまらない映画の中に、なにか見出せないのかと考えて見ていたら、この映画が二千十九年のカンヌ映画祭で賞を取ったと知った。ええ?ほんとう? カンヌはちょっと風変わりな映画が賞を取るので、まあ理解できとるして、そ
のあと、監督(クレベール・メンドンサ・フィリオ)と医者役を演じた女優(ソニアブラガ)のあるインタビューを聞いたが、全く、何が目的でこの映画ができたのかも何も話していないし、ソニアがこの映画で子供の死が、強烈であって、こんなことがあってはならないような話をしていて、観客に喝采をされた。それに、この監督はブラジルのレシフィーにある大学をジャーナリズムを専攻して卒業し、ジャーナリストで映画評論家でもあると。リオやサンパウロの新聞に投稿したり、雑誌にも記事を載せていたらしい。そうなると、ブラジルの将来を予測しているのかな。地図にない場所をジャイール・ボルソナーロ が作っているのかもしてないと勝手に考えたりした。ブラジルの私の友達はジャイール・ボルソナーロ の息子は問題が多く、整形手術をして逃げていると言った。息子が安心して住める場所が地図にないところかもしれないとも思った。なんだか時間を無駄にしたような作品だった。これはあくまでも私感である。

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Socialjustice