劇場公開日 2020年11月28日

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バクラウ 地図から消された村のレビュー・感想・評価

全66件中、1~20件目を表示

5.0グローバリズムへの抵抗の一撃

2021年2月28日
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鑑賞方法:映画館

これはすごい。グローバリズムの時代に強烈な楔を打ち込んでいる。この映画で描かれる村は時代遅れで、野蛮な連中と言えるかもしれない。しかし、それもまた人の文化であり、尊重されねばならない。ネット上の地図から消されたことをきっかけに次々と恐ろしいことが起こる村で、村人たちは自分たちの村を破壊しようとする外部の連中に対して、一致団結して殺しにかかる。現代グローバルの価値観からは到底受け入れられない所業が後半描かれるが、この映画はそれを断罪などしない。これも人間の文化であると言い切っているように僕には見えた。
日本のアイヌ文化のことを少し思い出したりした。熊を育てて殺しイオマンテという儀式は野蛮だと今はみなされてしまうだろう。しかし、あれも少数民族の大切な文化だったろう。グローバリズムとは結局、強引に少数の価値観を洗い流す凶行なのではないか。凶行に対して、この映画の村人は文字通り凶行で対抗したわけだ。彼らの凶行は、マジョリティ側の乱暴さ、乱雑さをも浮かび上がらせる。

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杉本穂高

2.5そこまで、凝ったやり方しなくても??? 今ひとつ、動機に対して、や...

2023年5月1日
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鑑賞方法:VOD

そこまで、凝ったやり方しなくても???
今ひとつ、動機に対して、やり口が派手すぎ。
こう言う映画を作りたかったから、無理にストーリー作った感じ。

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J417

3.5ジャンルが謎な楽しみ

2022年12月2日
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鑑賞方法:VOD

近隣の村との争いが絶えない村バクラウ。ある日、ネット上の地図から村の存在が消され電波も入らなくなり…。
尺が長く序盤がややダレるのが難点だが、前情報を入れずに見たためジャンルが全く想像できず先の読めないドキドキを楽しむ貴重な体験が出来ました。

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shotgun

3.5なんと言っていいかわからない、奇妙な、深いような、浅いような映画。

2022年10月15日
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鑑賞方法:VOD

なんと言っていいかわからない、奇妙な、深いような、浅いような映画。

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hato

3.0消化不良だけどこれはなかなか

2022年9月10日
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鑑賞方法:VOD

なんだろう
意味深な内容が続き、オチは弱い
けれど面白い
グロ耐性無い方はやめた方がいいです
襲ってくる集団をくわしくしてほしかったなぁ

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風花

4.0奥地のブラジルに現れた殺人集団は何が目的なのか。

2022年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 ブラジルの俊英クレベール・メンドンサ・フィリオ監督。第72回カンヌ国際映画祭で『バクラウ』が「審査員賞」を受賞しブラジルに初めての栄冠をもたらした。
 奥地を取り上げることの多いブラジル映画。そこには何か人里離れた、隠された過去、秘密裏の宗教的な行事、閉ざされたコミュニティなどを思い起こさせる。
 この映画の途中から給水車への襲撃、畜産を営む一家の殺戮が起き、村の落ち着いた生活が一変する。不気味な恐ろしさが迫ってきているのだ。殺人者(英語圏)と村を守る奥地のブラジル人。スリルに満ちた展開と悲惨な殺戮のシーン。ちょっと見るに耐えられないシーンも出てくる。これまで見たブラジル映画の「シティ・オブ・ゴッド」など残酷なシーンはここにも存在する。
 襲撃者の背景・目的がもう少し描かれると、戦う相手は誰なのかが類推でき、テーマがつかみやすくなると感じた。スペインドラマの「ペーパー・ハウス」までとは言わないが。
 「地図から消されたまち」というのも何となくは示されている。熱帯雨林の伐採など奥地を権力者の都合で収奪していくブラジルの構造を思い起こさせた。この映画には単なるフィクションではない現実の問題を訴えているように思える。
 結末の感想はそれぞれであるが、もう少し深みを持たしてくれたほうがよかったかなと思う。

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M.Joe

4.5どうなるかわからない

2022年8月14日
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先が読めないし、ジャンルもわからずでずっと緊張感があって好きなタイプの映画でした。
ウドキアの顔って怖いな

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アリンコ

4.0世にも奇妙な怪奇譚

2022年7月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

2019年(ブラジル・フランス合作)クレベール・メンドンサ・フィリオ監督。
カンヌ国際映画祭の審査員特別賞受賞。
一風変わった映画で面白かったです。
《村民・ウェスタン》って言うか、
《ブラジル版・ハードボイルド》てか?

バクラウ村の長老・カルメリータが亡くなった事をキッカケに村に異変が起こる。
村人、バンバン殺されますー、
給水車に銃弾撃ち込まれますうー、
インターネットの地図から村がけされて、
村の上空には円盤だか?ドローンだか不明な物体が飛びますうー、
この映画、深く考えちゃダメぽん。
えーっ、バクラウ村が地図から消された???
電源喪失???
ネットか使えん???
どうしたん?何があったん?
いちいち理論的に説明なんかありゃしないさ!!

マカロニウェスタンみたいな軽快な音楽に合わせて、バクラウ村人の、
味のある御面相を楽しみましょう。
やたらデブのオッちゃんオバちゃん、爺ちゃんのフルヌードとか見れます。
およそありがたくないけど、土着さ、土着!!

ならず者たちが村人を襲う目的はラストで知れます。
展開が遅い・・とか、文句言ったら、この映画成立しないさ!
ならず者軍団のボスのウド・キア(知らん?目玉のギョロっとした男、見ればホレ、すぐ分かる)
ウド・キア、いやあー目立っとったわ!!
不条理劇ですなー。
ラストは、ホンマ、スカッとする。
ユーモアたっぷり!
(ところで、あの薬、ナンね?)
お楽しみにー!!

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琥珀糖

4.5背景を知るだけで評価は変わる

2022年6月28日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

クレベール・メンドンサ・フィリオ監督、ジュリアーノ・ドルネレス監督の作品は初見。
最初は評価の高さと予告編でのどんなジャンルの作品か伺い知れないごった煮感が気になってたものの、劇場での公開中は機会を逃しようやく観賞。

観終わって思ったのが単純に面白かったりエグいスリラーってより、明らかに南米の社会問題をメタファーにした社会派映画で、そういう問題のついて知っていれば知っているだけより楽しめる作品ってことだった。

最初は自分が南米にそこまで詳しくないことや「バクラウ 地図から消された村」ってタイトル、序盤の不穏な棺桶やUFOの登場など途中まで「未知との遭遇」系の作品かと思っていたんだけど、その後現地の人間を工作員として使っている明らかにアメリカ国籍と見られる掃討を目的とした特殊部隊が出てきたことでフィクションではあれどファンタジーでは無くリアル寄りの話なんだと理解した。
個人的には911以降の映画やハリウッド映画の潮流として、各地の紛争で活躍するアメリカが正義の映画やMCUに代表される様なアメリカのヒーロー映画が=正義って言う常識を今一度問う、非力に思える市民にも力があることを感じさせる作品だった。

劇中のトニー・ジュニアの様にアメリカに与して甘い蜜を啜ろうとするって人間とそういう人間を利用して政治に利用するアメリカって構図は、過去ニカラグアでソモサ政権が似た様なかたちで圧政を行っていた事を「メタルギアソリッド ピースウォーカー」で知っていたので、作中のテーマを過去の歴史的出来事と、それに対抗するマイノリティの人々の物語として理解し易かった。
しかし、観賞後にブラジルについて調べてみると、公開直前の2019年からブラジルに新米政権で、且つ同性愛者の息子でさえ人目を憚らず嫌悪するほど同性愛嫌悪を表明する極右のボルソナロ大統領によるボルソナロ政権が誕生していたことや、そのボルソナロ政権が発足するまでのブラジル国内の流れがあってバクラウの脚本が完成したことを初めて知って、過去にあった話じゃなく今現在起こっているテーマの話なんだと改めて知った。

この作品の感想を見ると"つまらない"とか"退屈"って意見があるけど、個人的には少なくとも近現代で行われていた出来事をバクラウを通して見てるようで、搾取する側や蹂躙する側に対しての胸糞悪さを感じたし、現実の写し鏡として描かれるからこそバラク・オバマ元大統領がベストムービーの一つに挙げていたり、カンヌ国際映画祭審査員賞やニューヨーク映画批評家協会賞外国語映画賞に選ばれた実績もあるので、是非作品が描かれた背景も調べてほしいな。

冒頭、これは近未来の出来事であるって説明があるけれどブラジルの内情を知ってしまうと、こういう近未来がやってこないで欲しい、ブラジル国民が新たな大統領を迎えられるようになって欲しいと切に願う。

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神社エール

3.0説明不足

2022年6月20日
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鑑賞方法:VOD

まぁはっきり言って消化不良。
主人公不在の話で、視点が安定しない印象だった。

村人みんなが口にしてるアレだって、けっきょくロバに乗せられた彼だって
なんかすっきりしない点が多くって説明不足が否めない。

なんだかんだ最後まで引っ張る力はあると思うけど
特になにも残らなかった。

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mar

2.0304位/511中 2022.05.25現在

2022年5月27日
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たまたまプライムでおすすめに出てきて
観ました!
しかも、ん?ブラジル映画?
って途中で知りました!
人生初のブラジル映画。

正直、結局何だったの?
と思う部分は多い。

あのおばさん
最初何でヒステリックだったの?
バイク乗り2人が取り付けた機械なに?
他にも思い出せないけど
自分がバカだからか
謎が解消されなかったとこが多い。

なんだけど、、、、
そんなに嫌いじゃない。
不思議と退屈しずに観れた。

ただし、人にはあまり
オススメしないかなぁ。
グロいし下品だし。
セックスシーンもあるけど
なんか下品に感じる。
エロくはない。
それは自分の好みの問題で
外国のエロが
好きじゃないからかもしれない。

とりあえずこの映画を観た人と
この先、人生で出会うことあるかな?
こういうSNSじゃなくて
リアルの世界でね。
バクラウ観た!俺も観た!
って会話は、きっと無い。

備考 点数は自分が
生まれてから現在まで
観た映画をランキングにして
相対評価で点数付けてます
初回鑑賞年齢→41歳
(2022年時点41歳)
初回鑑賞場所→自宅prime
鑑賞回数→1回
記憶度→90%

マイ映画ランキング
2022年時点
全映画中→304位/511中
洋画部門→253位/427中
ブラジル映画部門→1位

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がんたく

1.0バクラウ

2022年5月5日
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気持ちの悪い映画だがメッセージ性はあった。
暴力に対抗するには暴力が必要か。

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alextm

3.0謎の裏にあるものは?

2022年1月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

変な妄想グループの企みかと思ったけど、
結局、政治絡みの陰謀ですかって感じ。
村人の結束力が事件を解決するお話。

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April

5.0ハイブリッド

2021年12月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

西欧の破壊的侵略達は原住民の男を殺し、残った女たちに混血の子孫を育てさせ、新しい南米の歴史を創造させた。
そこに、北米による狡猾な搾取が加わり、原始的生活を余儀なくされている村、バクラウはそんな土地の一つである。
そして、この村が再びデジャ・ビュのような侵略と搾取に襲われたとき、村人に残されたネイティブの血が蘇り、奇妙なハイブリッドの能力が発揮される。
単純な不条理サスペンスとは片付けられない深層が感じられる。

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ひろたん

2.5日本語タイトルで盛大なネタバレやめてや

2021年10月21日
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鑑賞方法:VOD

タイトルの通り地図から消された田舎村人が、村を襲う謎で恐ろしい事から守り戦う話。
現実こういうのあるんだろうなと思います。

映画としては、バイオレンスではあるけど始終まったりとしていて、少し退屈でした。現実的っちゃ現実的な映画なのだと思います。なんちゃら賞をとったからとあまり期待しない方がいいと思いました。

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魅咲✝️

2.0近代西洋文明への軋轢

2021年10月6日
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鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

知的

一風変わったブラジル映画。舐めてた奴等がヤバい奴等だった映画でカタルシスを発散させるような映画だった。文明化された社会の中にも昔からの軋轢があり共感覚が失われて解り合う事が出来ないという話。膨れ上がったプライド!バクラウは夜に現れる大きな鳥!が印象的な台詞だった。何故村全員殺されなければならないのか?村出身の市長の近代化の為なのか?詳しく知りたい謎が論議を呼ぶ様な感じ。そんな事はお構いなくグロい描写で観客の心を掴む見ていて独特の世界観の映画だったように感じた。自分的にはあまり納得はしなかった。

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コバヤシマル

3.5南米の西部劇

2021年8月21日
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 「田舎に行ったらとんでもない村だった」系の映画かなー、くらいの認識でNetflixで鑑賞。
 妙にクラシカルなタイトル。。なんだったんだろうという一抹の不穏さとともに本編へ。
 一転のどかな村の生活、ジャンルを勘違いしてたかな? 物資の調達は大変そうだけど意外とテクノロジーは充実してるのねーからの突然のアダムスキー→「???」
 やっぱりこれは普通の映画じゃないんだ! と大興奮。

 そして埃っぽい村のメインストリートに馬がやってくる情景に妙な既視感を覚えて、もしやこれはウエスタン?と思い始めたところ、ほんとにそうだった。
 これよこれ!こーいうのが見たかった!
 いやーフリがちゃんと効いててムダがないし、めちゃくちゃ楽しい。

 一見そうとは見えないけど、視点の切り替えの的確さ、情報の与え方とか、作り手は観客の興味を的確にコントロールしてくる。つまりジャンルの骨格が身についてるんだと確信した。

 「◯年前」という字幕はよくあるけど、これは「数年後」。意味がわからなかったけど、後でちゃんとわかる。ナルホドそういうことね。
 イチから十まで説明はしないけど、だいたい想像がつくようになってるし、後半に行くにつれ血湧き肉躍る場面の連続。

 そして画面に映る村人たちの顔、顔、顔のインパクト。やってくるならず者たちの顔、その対比。
 わざわざある場面では言葉を使って強調されるこの「顔」の差を描くこと自体がこの映画の目的のひとつなんだと思う。
 かつての西部劇であれば白人たちが置かれていた位置にそうではない顔を並べる。差別的な構造が際立つようになっている。
 つまり既存のジャンルの型を倒置することにより、当初「田舎のとんでもない村」を期待していた私自身も内なる差別を自覚させられました。
 と同時に映画として一定の面白さをあらかじめ確保することにも成功しており、非常に明晰で、映画という娯楽に対する理解が深い作り手なんだと思います。

 そして観賞後にNetflixからオススメされたのは「ゴールデンカムイ 」。。納得。

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ipxqi

3.5ざまぁな感じが好き。

Nさん
2021年7月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

ざまぁな感じが好き。

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N

4.0現在は攻撃し放題。近未来は?

2021年7月20日
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悲しい

怖い

何故だか邦画ばかり思い出す。西部劇と言えば西部劇なんだけど、一集落を守る雰囲気が「七人の侍」というのはフツー。こちらの志村さんは全然強いけど。途中までは彼らの目的が分からず、見事に村人その1に没入される仕掛け。欧米人の人殺してもバレません。というゲーム?地図から消したので。みたいな腐りきったイベントととかよぎる。最悪だが、あるかもね。いや侵略戦争なんてまさに殺人オタクからしたら。。。はぁ。
そして、村人の団結力とは表裏一体の凄まじさ。「楢山節考」のショック。最期縛ったまま生き埋めにしちゃうんじゃないかと思ったけど、そこは牢屋埋め。即身仏だな。
まぁどちらが酷かは想像もしたくないが、これが近未来というのが肝。ドローンにスマホも進化しているようだから、都会では現在の延長上で実は怯えながら生きてる有象無象があるんだろう。対して村は今のスマホみたいなので、電話とカメラって感じ。
格差って言うより相違であって、野蛮さの種類が違うだけ。やり過ぎかなって自分で言っちゃうくらいの正当防衛だけど、対抗、是正できないSNSなんかの現状見てると、攻撃側のひどい甘さに対しては、どう跳ね返って来るか、考えものだなと連想してしまう。ゲームのように攻撃し放題だからなぁ。
政治的意図もあるかもしらんが、自分は身近な所でも結局あるなぁと。次回作に期待する内容でした。

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ytoshik

4.0緊迫と迫力

2021年7月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

バクラウの村人達の団結は圧巻でした。族との緊迫の戦いは迫力でした。
凄い迫力の傑作でした。

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tuna